新車よりもずっと短い期間で納車ができる中古車。一般的に新車は受注生産であるため、契約注文から納車までの期間は数ヵ月かかりますが、中古車は在庫販売なので数日~数週間で納車できることが大きなメリットのひとつです。
車の購入はそう何度も経験するものでもないため、実際に中古車を購入した時の流れや、具体的な納車までの期間はどのくらいかかるものなのか気になりますよね。
この記事では実際に車を見に行ったタイミングから納車までの一連の流れや、納車までの期間を短くする方法などを紹介しています。
よくある質問についてもまとめているので、中古車の納車までの期間について気になっている方はぜひ参考にしてみてください。
中古車の納車までにかかる期間はどれくらい?
中古車の納期は販売店や時期によって異なります。
また、ナビやドライブレコーダーを装着した状態で販売されている車はそのまま搭載機器を使用できますが、非搭載の車は希望する場合後付けの施工が必要です。
車の状態や、自分が希望するオプションの有無によっても納期は異なるため、「なるべく早く納車したい!」とお考えの方は、事前に販売スタッフに確認しておくことをおすすめします。
納車期間の目安は2~3週間(繁忙期は例外)
中古車の納車までにかかる期間は、販売店や車の状態、また購入地域によっても異なりますが、一般的には2週間から3週間程度が目安とされています。
新車の場合だと契約・注文をしてから車が製造される受注生産であるため、在庫を販売する中古車の方が納期が短い傾向があります。
これまで乗っていた車の不具合や急なライフスタイルの変化など、早急に車が必要になった方にとっては早く納車ができることは中古車の大きな利点だと言えるでしょう。
しかしどの販売店でも2週間以内に納車ができるというわけではありません。
車のメンテナンスの必要性や、繁忙期など販売店の忙しい時期によっては納期を送れる場合もあることを知っておきましょう。
新車に比べ中古車の納期は短い傾向
新車は基本的に受注生産で、数ヵ月の納期がかかります。フルモデルチェンジしたばかりのモデルや、新発売した車などは購入を希望する人が集中するため、生産が需要に追い付かず、長期化してしまうケースもあるため注意が必要です。
スズキのジムニーや、トヨタのランドクルーザーなどは、国内だけでなく海外からも人気があります。こうした車は年単位の納期待ちが発生してしまい、受注をストップしてしまう事態になったことも過去にありました。
中古車の場合は、既に在庫として販売店にあるため、数ヵ月・数年と長期的に待つ必要はありません。しかし「すぐ手に入る」メリットから、一部の車種は定価を上回る価格で取り引きされていることもあります。
中古車の購入から納車までの流れ
中古車の購入から納車までの大きな流れは以下の通りです。
・納車 |
ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
購入予定車の検討と見積もりの入手

中古車は良くも悪くも1点ものばかり。市場は常に動いているので、今日無かった車が明日には店頭に並んでいる。ということもよくある話です。
そのため希望する車種・グレードなどの条件を決めることができたら、ネットやチラシ、近所の中古車販売店に立ち寄ってみるなどして条件に当てはまる車を探しましょう。
具体的な希望条件を決めてから車探しを行うことで、沢山の車を見過ぎてどれがいいのかわからなくなる事態を防ぐことができますよ。
車の選び方で迷ってしまう方は、是非関連記事もチェックしてみてくださいね。
相場や年式、限界距離など選び方をプロが解説
重要性をご紹介
初心者でもわかりやすい選び方の基本とおすすめ車種
必要に応じてローン審査・駐車場の確保

中古車の購入時にローンを組む場合には、ローン審査が必要になります。
ローン審査には収入や職業、借り入れ状況など多くの要素が審査の対象になります。また銀行ローンやディーラーローンなど種類があり、審査の通りやすさや金利にも違いがあるため、しっかりと確認しておきましょう。
また中古車を購入する際に自宅の駐車スペースや駐車場が無い場合には、新しく駐車場を確保する必要があります。
車の購入時に必要な書類のひとつに車庫証明書という書類があり、駐車場が決まっていないと提出ができないため、駐車スペースは車の購入前に確保しておくことが望ましいですね。
必要書類の準備
中古車の購入時に必要になってくる書類を以下の表にまとめました。
基本的には販売店側が用意してくれる書類が多いですが、中には購入者が用意しなくてはならないものもあるためよく確認しておきましょう。
軽自動車の契約時に必要な書類 |
・住民票 ★ ・印鑑 ★ ・(車庫証明書) ・自動車検査証明書 ・自賠責保険証明書 ・委任状 |
普通車の契約時に必要な書類 |
・実印 ★ |
自分で書類を揃えることで、代行手数料などを節約する手段もありますが、基本的にご自身で揃える必要があるのは★マークをつけた物だけ。
軽自動車の場合には車庫証明書が必要な地域と不要な地域があります。、詳しくは関連記事をチェックしてみてください。
車庫証明書(自動車保管場所証明書)
車庫証明書は購入する車が普通車の場合は必ず、軽自動車の場合は地域によって必要性の有無が異なります。車を購入しても駐車場が確保できていないと、路駐をせざるを得なくなってしまいますよね。
路駐があちこちで行われていると、事故を引き起こしてしまいます。こうした事態を防ぐために、車の購入時には、自宅の空きスペースや月極の駐車場など「買った車はどこにしまうのか」証明することが必要です。
車庫証明は、警察署で手続きを行って入手します。手数料は発生しますが、代行してくれる自動車販売店が多いです。
実印・印鑑証明書
中古といえど車の購入は大きな買い物です。まとまったお金が動く家や車の購入時には、実印が必要になります。
また実印と併せて印鑑証明書も必要です。役所で受け取れるので、時間をつくって用意しておきましょう。
「実印・印鑑証明」が必要なのは普通車を購入する場合のみ。軽自動車の場合は、認印でも購入が可能です。
住民票
軽自動車を購入する際には、住民票の提出が必要です。住民票の取得には、これまでは役所に足を運ばなくてはいけませんでしたが、マイナンバーカードを持っているとコンビニでの交付もできます。
コンビニで住民票を発行したほうが、発行手数料が安く済むためおすすめです。
自分でボタン操作を行う必要はありますが、曜日や時間を気にせず、自分のタイミングで取得できます。
委任状
中古車を購入する場合、既に車には車検証が発行されている状態です。販売されている段階では、車検証の名義は一般的に販売店になっているため、中古車を購入したら車検証の名義を販売店から購入者へ名義変更を行う必要があります。
この「名義変更」を行うために委任状が必要になります。委任状の用紙などは、販売店側が用意してくれるので、購入者はサインをするだけです。
書類に押印が必要なので、実印・認印を用意しておきましょう。
販売店が用意してくれる書類
普通車・軽自動車共通して「自動車検査証明書」も「自賠責保険証明書」購入時に必要な書類と紹介してきましたが、どちらも販売店で保管している書類です。
委任状にサインすることで、販売店が車検証の名義変更を行ってくれるので、新しくなった車検証を受け取ったら自分の名前になっているか、誤りはないか確認しておきましょう。
申請の流れや書き方をわかりやすく解説
中古車の契約・支払い
契約・支払い方法は販売店や個人によって様々です。
一般的には頭金として諸費用や車体価格の1~2割程度のお金を契約時に支払い、残りの金額を納車までに振込みや現金などで支払います。
ローンなどを利用して分割して支払う場合には、銀行など金融機関から融資を受けて月々の支払いを行うことになります。
リースや自社ローンを利用する場合には、発行される車検証の所有者名義は販売店が記名され、使用車名義の欄にご自身の名前が記載されることになるため、自分名義にこだわりたい方には、一括での支払い・銀行ローンでの支払いがおすすめです。
納車前点検・車両登録・名義変更
必要書類の準備ができ、無事支払いの手続きが完了すれば、次は納車前点検や車両登録・名義変更が行われます。
納車前点検は、車に不備がないかお客さまの手に渡る前に販売店側で点検を行うものです。以前は車両価格に点検費用が含まれている販売店と、別途料金が発生する販売店がありました。
しかし、このような状態だと「安いと思って購入した中古車が、後から料金を上乗せされて高くついてしまった!」というトラブルを招きかねませんよね。
2023年10月以降は支払総額の表示が法律で定められ、納車前点検費用を後から車両価格と別で請求できなくなりました。
2025年現在では、納車のためにかかる手数料や点検費用も総額に含まれているので、安心して中古車を選べるでしょう。
任意保険加入

任意保険とは車を使用する際に加入が義務付けられている自賠責保険では補いきれない部分をカバーする、個人の任意で入る自動車保険のこと。
任意と言えど、自動車の任意保険には加入しておくのが一般的です。
任意保険は保険会社や加入プランによっても内容が異なります。対人賠償に加え、相手の車や物に対する補償の「対物賠償」。また自分自身への補償もつけられることが特徴です。
万が一の保険なので、利用することは無いに越したことはありませんが、いざという時のためにも最低限は加入しておくことがおすすめです。
納車

全ての手続きが完了すると、販売店側から「〇日以降なら~」と、納車の日程を調整する案内が入ります。販売店の予約状況と、ご自身のスケジュールを調整し、納車日を決めます。
一般的には契約したタイミングから1~2週間程度で納車ができる中古車販売店が多いです。
当日は、車の状態の最終チェックを営業マンと一緒に行い、新しい車の操作方法やボタンの説明などを受けます。
納車の書類にサインをして、鍵を受け取り納車完了となります。時間は全体を通して1時間程度見ておけばいいでしょう。
中古車の納車までの期間を短くする方法
中古車を購入し、納車が待ちきれない・1日でも早く納車したい場合には手続きなどがスムーズになるように、事前にやることを済ましておくことがポイントです。
具体的に納車までの期間を短くする方法を紹介していきます。
必要書類を早めに準備する

住民票や印鑑証明書は基本的には市役所の窓口にて発行してもらいます。
市役所は平日の限られた時間でしか受け付けてくれないため、平日にまとまった時間がとれない方にとっては、書類を用意するにも都合をつける必要があり時間がかかってしまうことが予想されますね。
また最近ではナンバープレートの番号を自分が好きな番号にする「希望ナンバー」を取得される方も多くいらっしゃいます。
希望ナンバーが決まっていないと書類手続きを進めることが出来ないため、希望ナンバーをお考えの方は早めに担当スタッフに伝えておく必要があります。
事前に準備しておくことで、販売店側が待つ状態をなくすことができます。納期短縮に効果的な方法だと言えますね。
ローンの審査を事前に済ませておく

ローンを利用する場合にはローン審査を受ける必要がありますが、審査には時間がかかり金融機関によっては1週間から10日程度が目安とされています。
また審査を受けるにも身分証明書や収入証明書などの書類を提出する必要があり、時間がかかってしまうことが予想されます。
そのため、ローンの審査を事前に済ませておく・仮審査を受けておくことで、納車までの時間を短縮させることに効果が期待できます。
借り入れ額や信用情報によってはローンに通らない場合もあるため、注意しておきましょう。
車検の有効期限内の車を選ぶ

車検の有効期限が切れてしまっていると、車の購入が決まってから車検を通す必要が出てきます。
少しでも納車を早くしたい方は、この手間を省くために車検の有効期限内の車を選びましょう。
また車検切れの車の中には「車検整備付」と表記されている車もあります。
これは購入時点では車検は切れている状態だけど、車検を通して公道を走れる状態にしてから納車します。というものです。
自分で車検を受ける手間は省けますが、車検ありの車に比べると納車までの時間はかかってくるので気を付けておきたいポイントです。
日柄を選ばない

新しい車を迎える日、せっかくだからお日柄の良い日に納車したい。と思われる方も少なくありません。
そのため販売店も大安などお日柄の良い日には、早い段階で納車の予約がいっぱいになってしまいます。
少しでも納車を早くされたいとお考えの場合にはお日柄にあまりとらわれず、早く納車できる日を選ぶのもひとつの手段だと言えますね。
どうしても気になってしまう方は、時間帯によっても吉・凶などと意味合いが変わってくる場合もあるので納車の時間を調整してみるのもおすすめですよ。
カスタマイズを依頼しない

カスタマイズの内容によっては、取り付け作業に時間がかかる場合があります。
また、パーツが特注品など在庫の無いものだと取り寄せてからの取り付け作業になるため、大幅に時間がとられる可能性も否めません。
せっかく新しい車を購入するのだから、ご自身が行いたいカスタマイズを我慢するのはもったいないですが、納車のタイミングでは付けなくても後から付けられるパーツもあるので納車後ゆっくりと考えてみるのもおすすめですよ。
自分で車を取りに行く

納車の際、自宅や指定する場所に車を運んでもらう場合には専用の車両で輸送してもらう必要があります。
これを陸送納車と言いますが、自分で販売店に出向く手間が省けるメリットがある一方で、陸送費(納車費用に含まれている場合もあります)や輸送スケジュールの都合によって日数がかかってしまうことがデメリットです。
陸送納車を利用せずに、自分で販売店に赴き納車した車を乗って帰ってくる方が時間の節約にも、お金の節約にもなりますね。
契約時に希望の日時を伝えておく

担当スタッフと良好な関係が築けている場合には、契約時にやんわりと希望の日時を伝えてみるのもおすすめです。
あくまでも相談レベルになるますので、この時点で納車の予約がとれるわけではありませんが、担当スタッフの頭の片隅に入れておいてもらうと希望する時間帯を空けておいてくれるかもしれません。
無茶を言うとトラブルの元になってしまいかねませんが、この日までに納車がしたい!と事前に伝えておけば、書類など手続きを急いでくれる可能性もありますね。
納車が遅い場合に考えられる理由
予定していたよりも納車の予定がずれ込んでいる。そんな時には販売店の状況や、車のメンテナンス・オプションの搭載などに時間がかかっていることが考えられます。
中古車販売店が忙しい

7月や12月のボーナス商戦の時期や、3月など決算月には繁忙期と言い1年の中でも特にお店全体が忙しい時期があります。
こうした時期は普段によりもお店に来られるお客様の数も多く、車の入荷・販売の流れもあわただしくなり納車の予定がずれ込んでしまう可能性があります。
もちろんお店側の都合であるため、お客様には関係のないことなので、遅れを生じさせないことがベストです。
トラブルを回避させるためにも契約前にいつまでに納車できることが購入条件であるなど、しっかりと確認・伝えておくことがポイントになります。
車の修理を行っている可能性

購入時にカスタマイズの追加やオプション追加などが多いと、整備に時間がかかることが考えられます。
その他にも、車両に不具合が多いとより多くの時間を要してしまう場合や、繁忙期などスケジュールの都合で整備士の人手不足もあるでしょう。
納車後に安心して車に乗れるように、メンテナンスはしっかりと行ってもらうことが重要なポイントです。
丁寧に作業を行ってもらうためにも急かしてしまうのは良くありませんが、先ほどと同様にしっかりと確認をとっておくようにしましょう。
よくある質問
中古車購入時の納車に関するよくある質問をまとめました。
これまでの紹介の中で疑問が解決されなかった方は是非参考にしてみてください。
車種やローンの種類によっても納車期間が変わる?
車種やローンの種類によっても、納車期間は異なります。
例えば、普通車の場合は車の購入時「車庫証明書」が必ず必要になりますが、軽自動車の場合は地域によっては不要です。
車庫証明書が要らない分、準備する手間や時間が短縮できるので、軽自動車の方が早く納車できる可能性があります。
また、カーローンには銀行系のカーローンやディーラーローンなどさまざまな種類があり、どのローンを利用するかによって、金利だけでなく審査の基準の高さや審査結果が出るまでの時間が違うことがポイントです。
銀行系ローンは、金利は安いですが、自分でローン申請を行う必要があり、審査結果が出るまでに数日時間がかかってしまいます。少しでも早く納車したいとお考えの方は、その場で審査結果が分かるディーラーローンも視野に入れてみると良いでしょう。
中古車の納車までの期間に代車を借りることはできる?
中古車の納車までの期間に代車を借りることは基本的にはできません。
販売店によっては貸し出してくれるところもあるかもしれませんが、出来ないお店が一般的でしょう。
もし今まで使っていた車の不具合で車を手放し、新しい車が納車されるまでの間車が必要な場合には、レンタカーなどを紹介されるケースもあるでしょう。
この場合にも費用が発生し基本的には購入者側の負担となります。
もし車の無い期間があると困る理由などがある場合には、販売店に相談してみるのもひとつの手段です。
納期が遅れた場合お詫びやサービスは請求できる?
納車が予定していたよりも遅れてしまう原因には、整備など販売店側にあるケースの他に、書類の準備に時間がかかってしまったり、ローン審査に時間がかかってしまったりと購入者側に原因がある場合もゼロではありません。
そのため予定していたよりも納車予定が遅れてしまった場合、もしかすると販売店側からお詫びの言葉などがあるかもしれませんが、請求することは基本的に出来ません。
このようなトラブルを未然に防ぐためにも、納車日についてよく確認しておくことがとても重要です。
中には契約書の内容に納車の遅れに関する事項が記されている場合もあるので、契約書内容も十分に確認するようにしましょう。
中古車の購入をご検討の方は軽の森にご相談ください!
お車購入時の一連の流れが分かれば、よりスムーズに不安や心配事もなく中古車の購入ができるでしょう。
今回紹介してきたのは、南大阪を拠点とする届出済未使用車専門店「軽の森」です。
新車よりも低価格で、状態の良い車をご購入いただけます!
また、国内オールメーカーの車種を取り扱っていますので、メーカーの異なる車種をお店で比較することも可能。
販売スタッフも中立的な立場でお車の特徴などをご説明させていただける点が軽の森の強みです。
軽の森の在庫車はご紹介してきた通り、毎日新しい車を入庫し、売れていく状態です。
中にはホームページに掲載する前に売れてしまう人気車もございますので、もしお探しのお車の条件が具体的に決まってきている場合には、ぜひ1度お店にお問い合わせください。