リセールバリューの高い車とは、車を手放す時に高く売れる車のことをいいます。
リセールバリューの高い車種を選んで乗ると、次に購入する車の資金に充てることもでき、よりお得に車に乗り続けられることができます。
この記事では、高く売れる軽自動車のリセールバリューランキングTOP10をご紹介します。
3年落ち・5年落ちなど経過年数ごとの残価率ランキングやリセールバリューを高める秘訣も解説しているのでご参考にしてください。
軽自動車のリセールバリューが高い理由
一般的に軽自動車は普通車に比べてリセールバリューが高いと言われています。
その理由は国内での需要が高く、数多く取引されていることから値崩れが起きにくいことが要因だと考えられます。
ポイントをひとつずつ解説していきましょう。
維持費が安い
軽自動車は普通車に比べて維持費が安くつくことがメリットです。
自動車税や車両重量税などの車を所有しているだけで支払う義務が生じる税金や、車検・任意保険なども普通車よりも安くなっています。
車検や任意保険は販売店や保険会社によって金額が異なりますが、軽自動車と普通車の税金の差は以下のようになっています。
▽自動車税▽
軽自動車 | 普通車 |
10,800円 | 29,500円~ |
▽自動車重量税▽
軽自動車 | 普通車 |
6,600円 | 8,200円~ |
このような理由からも、セカンドカーや趣味専用として購入する車は軽自動車を選ばれる方も多く、リセールバリューが高い要因のひとつになっていると言えるでしょう。
需要が高い
軽自動車はセカンドカーというイメージがありましたが、最近ではハイト系ワゴンなど車内もとても広く、ファミリーカーとして軽自動車を利用されている方もとても増えてきました。
車内は広く、軽自動車の魅力でもある小回りの良さは変わらないことから年々利便性が高くなっていってるのも軽自動車の特徴です。
「軽自動車が丁度良い」といったユーザーの声も多く、軽自動車そのものの需要が高いのもリセールバリューが高く値崩れしにくい大きな理由だと言えるでしょう。
中古車市場での取引数が多い
軽自動車は国内でも数多く取り引きされているため、回転率も良く市場が安定していることもリセールバリューが高い要因だと考えられます。
ひと昔前までは軽自動車の機能性などは普通車に比べると物足りない印象がありましたが、最近の軽自動車は普通車にも引けを取らないほどに機能も充実しています。
また可愛らしいデザインなど普通車にはあまりないような車種やボディーカラーも多く、軽自動車全体の取り引き件数が多いことが特徴です。
そもそも軽自動車のリセールバリューとは?
「バリュー」=「価値」
先述したように、リセールバリューとは文字通り軽自動車を手放す時の価値を意味します。
このリセールバリューは、買取相場をもとに算出されます。
一般的には、新車登録より年数が経過するにつれリセールバリューは低くなります。
しかし、どの車も下がる比率が同じということではなく、車種によってバラバラであることを理解しておきましょう。
一般的な経過年数別のリセールバリューは以下の通りです。
・3年落ち:50%~60%程度
・5年落ち:40%~50%程度
・7年落ち:20%~30%程度
このように、基本的には経過年数ごとにリセールバリューは低下傾向です。
リセールバリューの計算式
買取相場価格÷新車価格×100
式をもとに、リセールバリューを求めてみましょう。
例)条件
・買取相場は170万円~280万円
・新車価格は450万円
・5年落ち
計算式:170÷450×100=37.7777…
280÷450×100=62.2222…
この車のリセールバリューは37%~62%。
5年落ちの車では40%~50%程度が平均的なリセールバリューなので、平均的な価値が残る車だと言えるでしょう。
軽自動車のリセールバリューの高さは「年式・走行距離」が関係する
軽自動車のリセールバリューは、同じ車種であったとしても車の状態により金額が左右します。
基本的には状態の良い車の方が高値で取引される傾向があります。
ここで言う「状態の良い車」とは、年式と走行距離の関係が適している車を指します。
外装・内装の傷が少ないことはもちろんですが、年式と走行距離の関係性もリセールバリューを高くする上でポイントです。
1年に1万km走行が平均的な走行距離と言われています。
新車登録より経過している年数に1万kmを掛けた数値が、目安となる走行距離となります。
あまりに走行距離が長い車は、走っていない車に比べエンジンやその他消耗品にかかる負荷は多くなります。
リセールバリューの高さは、日頃からの車の使い方も影響するということを理解しておきましょう。
【2024年版】軽自動車の残価率ランキング
車の残価率は車種の人気度やモデルチェンジなど様々な要因から大きく変動します。
また3年落ちの時点でのランキングと、7年落ちの時点でのランキングも順位や内容が異なってくるので、リセールバリューを特に意識しておきたい方は注意すべきポイントです。
軽の森調べのランキングを残価率もあわせて紹介していきます。
<3年落ち>残価率ランキングTOP10
新車で購入した場合、3年後は1回目の車検を受ける年になります。
3年後の残価率ランキングは以下の通りです。
<5年落ち>残価率ランキングTOP5
5年が経ち2回目の車検を受けるタイミングですね。
残価率は50%前後まで落ちてくるので、なるべく高く売って車を乗り換えたいとお考えの方は5年程度での売却がおすすめです。
1位 | スズキ:ジムニー | |
2位 | スズキ:スペーシアカスタム | |
3位 | スズキ:スペーシア | |
4位 | ホンダ:N-BOXカスタム | |
5位 | ダイハツ:ムーヴキャンバス |
<7年落ち>残価率ランキングTOP5
3度目の車検を受ける7年目には、このまま車を乗り潰すか売却するかの分かれ道とも言えるでしょう。
7年を過ぎると希望する売値が付きにくくなってくるので、よく考えておきたいポイントです。
1位 | スズキ:ジムニー | |
2位 | ホンダ:N-BOXカスタム | |
3位 | ダイハツ:タントカスタム | |
4位 | スズキ:スペーシアカスタム | |
5位 | ダイハツ:タント |
【車種別】リセールバリューの高い軽自動車ランキング
今リセールバリューの高いおすすめの軽自動車をランキング形式でご紹介します。
ご検討中の車種がランキングに入っていないか要チェックです。
おすすめ車種や後悔しない選び方を解説
1位:ジムニー/スズキ
基本スペック | |
寸法 (長/幅/高)㎜ |
3395/1475/1725 |
室内寸法 (長/幅/高)㎜ |
1770~/1300/1200 |
車両重量 ㎏ | 1040~ |
総排気量 L | 0.658 |
燃料消費率 (WLTCモード) |
14.3km/L~ |
乗車定員 | 4 |
車両本体価格 | 1,654,400円~ |
ジムニーの人気の理由は丸いヘッドライトがポイントの個性的でレトロ感のあるデザインと、ラダーフレームを採用した本格的な走行性能の高さが挙げられます。
歴代のジムニーから受け継がれてきた伝統のラダーフレーム構造は、悪路でも突き進める車の強度に関係してきます。
多くの車が取り入れているモノコックボディとは異なり、車に負担のかかるオフロードでも容易く走り抜けられるラダーフレーム構造を採用しているのはジムニーの大きな特徴だと言えるでしょう。
近年爆発的な人気を集めるキャンプやアウトドアシーンにもジムニーは最適です。
高い走行性能や小回りの利くサイズ感を活かし山道や砂利道でもラクに走ることができることや、内装はキズや汚れが目立ちにくい表面処理を採用していることがポイント。
国内だけでなく海外での人気も高いことから残価率は安定して高く、残価率重視の方にはピッタリの車種と言えるでしょう。
2位:タントカスタム/ダイハツ
基本スペック | |
寸法 (長/幅/高)㎜ |
3395/1475/1755~ |
室内寸法 (長/幅/高)㎜ |
2125/1350/1370 |
車両重量 ㎏ | 920~ |
総排気量 L | 0.658 |
燃料消費率 (WLTCモード) |
19.6km/L~ |
乗車定員 | 4 |
車両本体価格 | 1,749,000円~ |
軽自動車とは思えないような広々とした車内空間がファミリー層にも人気のタント・タントカスタム。中でも機能性や質感の高いタントカスタムが残価率の高い軽自動車としておすすめの1台になります。
親しみやすい雰囲気をもつタントに対して、便利な機能や広い車内空間はそのままに迫力のあるフロントマスクに質感の高さが感じられるタントカスタムは特にカッコイイデザインがお好みの男性にも人気があります。
センターピラーをなくしたことによる大開口のミラクルオープンドアが最大の特徴で、小さなお子さんや足腰の力の弱いご年配の方でも乗り降りがしやすいことや、大きな荷物の積み下ろしもとてもラクに行えるのでとても利便性が高い機能です。
他にも格納式リアドアサンシェードや360度スーパーUV&IRカットガラスなど、運転する人だけでなく同乗者にとっても嬉しい機能が多く搭載されています。
また軽自動車の走りが物足りない方にはターボエンジン搭載グレードがおすすめ。
高速道路を走っている時もエンジンが唸ることもなく快適にドライブを楽しむことができますよ。
カタログ燃費や実燃費などを徹底比較します!
3位:N-BOXカスタム/ホンダ
基本スペック | |
寸法 (長/幅/高)㎜ |
3395/1475/1790 |
室内寸法 (長/幅/高)㎜ |
2240/1350/1400 |
車両重量 ㎏ | 910~ |
総排気量 L | 0.658 |
燃料消費率 (WLTCモード) |
20.2km/L~ |
乗車定員 | 4 |
車両本体価格 | 1,849,100円~ |
軽自動車の中でも1番売れているホンダ・N-BOX。
N-BOX、N-BOXカスタム共に需要が高いことから残価率も安定していると言えますが、残価率ランキングではN-BOXカスタムの方がより高い結果となりました。
N-BOXカスタムの外観は軽自動車には珍しいほどのメッキパーツを多く使用した存在感のあるデザインが特徴です。
ボディカラーもアースカラーの多い親しみやすい印象のN-BOXとは異なり、寒色系の多いラインナップとなっています。
フロントだけでなくリアまわりにもあしらわれたダーククロームメッキや、ホイールはブラック塗装が施されている点など、品質の高さが感じられますね。
またN-BOXカスタムは全車に安全運転支援システム「HondaSENSING」を搭載させている安全性能の高さや、低燃費でもパワフルに走るターボエンジンの搭載など機能面でも多方面に優れていることが魅力だと言えるでしょう。
高級感ある内装や外装を徹底解説!
4位:ハスラー/スズキ
基本スペック | |
寸法 (長/幅/高)㎜ |
3395/1475/1680 |
室内寸法 (長/幅/高)㎜ |
2215/1330/1270 |
車両重量 ㎏ | 820~ |
総排気量 L | 0.657~ |
燃料消費率 (WLTCモード) |
20.8km/L~ |
乗車定員 | 4 |
車両本体価格 | 1,518,000円~ |
丸いヘッドライトや遊び心のあるデザイン、またアウトドアシーンに対応した機能面など若い世代を中心に人気のあるハスラーも販売当初から安定した支持をもつ残価率の高い軽自動車です。
外装のボディカラーの選択肢が多く、選ぶ色次第で可愛くもかっこよくも見える中性的なデザインが特徴。
内装もシンプルなグレーホワイトの他にオレンジやブルーもあり、どれもシートやインパネ周りのアクセントカラーとして際立っています。
シートアレンジも自由自在で、軽自動車の限られたスペースでも大きな荷物を積み込むことや、オートキャンプなど車内で足を伸ばしてひと休みすることも可能です。
ラゲージスペースには汚れにも水にも強い素材を採用しているので、沢山遊んだ後の荷物も気兼ねなく積み込むことが出来て後のお手入れも簡単にできることがポイント。
またハスラーには全車にマイルドハイブリッド機能を搭載している高い燃費性能も魅力のひとつです。
ノンターボエンジン(2WD)の燃費は25.0km/Lと高い数値を記録していて、ターボエンジンでも22.6km/Lととても低燃費。ガソリン代を気にせず沢山お出かけできるのでロングドライブももっと楽しくなりますね。
ノンターボ車との燃費や装備の違いを徹底比較!
5位:エブリイワゴン/スズキ
基本スペック | |
寸法 (長/幅/高)㎜ |
3395/1475/1815~ |
室内寸法 (長/幅/高)㎜ |
2240/1355/1315~ |
車両重量 ㎏ | 980~ |
総排気量 L | 0.658 |
燃料消費率 (WLTCモード) |
15.1km/L |
乗車定員 | 4 |
車両本体価格 | 1,838,100円~ |
商用車「エブリイ」をベースに乗用モデルとしてつくられたのがエブリイワゴンです。
商用車ベースならではの圧倒的な車内空間が特徴で、クロスバイク2台積めるほどの広さをもっています。
商用ベースと聞くと居住性などに不安要素を抱かれる方もいらっしゃるかもしれませんが、リクライニング機能やシートのスライド幅の広さ・シートのクッション性などにもこだわって造られているので、運転席だけでなく後部座席に座る人にとっても快適に過ごせる車になっていますよ。
軽自動車の中でも数少ない車中泊が出来る車で、純正のアクセサリーにもキャンプシーンで活躍するアイテムが豊富に揃っています。
中には2段ベッドや、フルフラットにした時の段差が気にならなくなるリラックスクッションなどもあり、オートキャンプなどアウトドア専用の車を探している人には最適の1台だと言えるでしょう。
値が落ちにくい、残価率の高い軽自動車のひとつとしてもおすすめですよ。
軽自動車を値落ちさせずに高く売るコツは?
これからお車を購入されるにあたり、リセールバリューを意識した車選びを行いたいをお考えの方には、買い取り時に少しでも高く買い取ってもらうポイントをご紹介します。
しかしこのポイントが全てではありません。あくまでのご自身の乗りたい車を選んでいただくことが大前提で、売却時の査定のポイントは頭の片隅においておく程度がおすすめです。
後悔しない軽自動車選びのポイントやおすすめ車種を解説
人気の車種を選ぶ
リセールバリューを意識するのであれば人気の車種を選ぶことはマストだと言えるでしょう。
しかしハイト系ワゴンに乗りたいのに、我慢してSUVに乗る必要などはありません。
軽自動車もボディタイプやデザインなどとても種類が豊富に揃っているので、自分の希望するタイプの中から人気の高い車種を選ぶといいですね。
人気の高い車種はそれだけ需要が高いということなので、買い取り時にも高値を付けてもらえる可能性が高くなります。
白か黒などの定番色、人気グレードを選ぶ
同じ車種・グレードでもボディカラーの違いで査定額に差がつく場合もあります。
車種ごとのイメージカラーなど人気色であれば需要も高く高く売れる可能性がありますが、基本的にはホワイト(パール)やブラックなどの定番色が安定して高く買い取ってもらえる傾向があります。
実際に販売店でもホワイトやブラックなどが「飽きがこない」といった理由などで人気が高いお色のなりますよ。
リセールバリューを意識される方はぜひボディカラーもチェックしてみてくださいね。
後付けが難しいメーカーオプションをつける
メーカーオプションとは、新車発注時にしか取付けることができないオプションです。
例えば、サンルーフやパワースライドドア、天井カラー等。
製造段階で装備するアイテムとなります。
さらに、このメーカーオプションの中でも人気があるアイテムを装備していると、手放す時に査定価格がUPされやすくなります。
ご自身が付けたいと思うメーカーオプションは人気があるのか、査定額に響くのか等、購入前にリサーチしておくことがポイントです。
修理歴をつくらない
軽自動車・普通車、車種などを問わず、修理歴はつけないように注意しましょう。
私たちも中古車からお車探しを行う際には現車のキズや凹みなどをくまなくチェックしますよね。キズや凹み、修理歴は車両の評価に直結する問題です。
修理歴などがあると評価が下がってしまう反面、キレイな状態を保っていた車両は高値がつけられることが多く買い取り金額にも満足できるでしょう。日頃から安全運転を心がけて、なるべく車に修理歴をつけないようにしたいですね。
あわせて、定期的なメンテナンスを行うことも重要です。
整備記録簿があれば、どのような点検をいつしたのか詳細がわかります。
新車購入時に必ず貰う「保証書(メンテナンスノート)」を大切に保管しておきましょう。
なるべく早く買取に出す
手放そうと決めると、時期を見て速やかに買取もしくは下取りの手続を行うことがおすすめです。
自動車にも価値の下がるタイミングが2つあります。
・中古車の需要が高まる1月から3月を終えた後
・マイナーチェンジ/フルモデルチェンジ情報が出た後
この時期が過ぎると、相場はガクンと下がる傾向があります。
また、車によってリセールバリューの比率は異なりますが、5年経過すると新車購入時の半分以下のい買取額になるケースが多くなります。
値落ちせずに車を手放すのであれば、新車購入時からの経過年数も影響するということを理解しておきましょう。
リセールバリューの高い中古軽自動車をお探しなら、軽の森へ!
軽自動車は需要が高く、取り引きの数も多いことから値崩れがしにくくリセールバリューが高いと言われていることが分かりました。
リセールバリューの高い車種を紹介してきましたが、残価率は常に動いているのであくまでも参考程度に留めておいてくださいね。
またリセールバリューを気にして車を選ぶのなら、ボディカラーにも注目して事故歴を起こさないようにするのがポイントです。市場の動きをチェックしながら、素敵なカーライフをおくりましょう。
今回軽自動車のリセールバリューについて紹介してきたのは、南大阪を拠点にした届出済未使用車専門店「軽の森」です。
届出済未使用車とはその名の通り届出が済まされただけのまだ誰も使用していない未使用の中古車のこと。新品同様のキレイな状態の軽自動車を、新車よりも安く購入できることがメリットです。
また在庫として既に車両もある状態なので、納車にかかる時間は1週間~2.3週間と受注生産の新車よりも早く納車できることも魅力。ライフスタイルの変化や今乗っているお車の不具合など早く車が必要な方にもおすすめの車です。
軽の森では知識豊富なスタッフが親切・丁寧を心がけて全力でお客様のカーライフをサポートさせていただきます!
お車の購入からアフターメンテナンス、お車の買取りまで行っていますのでお車のことで何か気になることがございましたら是非お気軽にお電話やメールにてお問い合わせください。
ダイハツ
(タント)
ホンダ
(N-BOX)