豆知識 2024年4月19日

軽自動車の中古車を買うなら何年落ちがおすすめ?車の選び方と注意点を解説

この記事のポイント

◆「年式」と「走行距離」に注目!
◆自分にあった中古軽自動車の選び方を解説
◆高年式の中古車にも注意が必要!

軽自動車の中古車の購入を考えたとき、新車登録よりまだあまり経過していない車を選ぶ人も多いのではないでしょうか。
古すぎる車を選んでしまうと多くの部品交換費用や故障等、維持するために多くの費用を費やす恐れも考えられます。

しかし、中古の軽自動車を選ぶ上で「年式」だけが重要というわけではありません。
年式にあわせて「走行距離」もポイントとなってきます。

本記事では、さまざまな年式のある中古車の失敗しない選び方や注意点を解説します。
中古車の購入を検討されている方は参考にしてください。

軽自動車の中古車選びで重要な「年式」とは

軽自動車の中古車選びで重要な「年式」とは

軽自動車の中古車は、近年では年間およそ300万台もの数が市場で取引されています。
新車と状態が変わらない中古車もあれば、新車登録より経過年数が10年以上経っている中古車等、車の状態は様々です。

その中で、軽自動車の中古車を選ぶ最大のポイントとなる「年式」。
まずは、中古軽自動車の年式について詳しく解説します。

高年式とは

中古軽自動車の「年式」とは、車検証の「初度検査月日」欄に記載されている年度を指します。
初度登録とも言われますね。
初度検査月日には〈〇年▲月〉と月数まで記載があります。
また、よく間違われやすい項目が隣の欄にある「交付年月日」。
名義変更や住所変更等、車検証の使用者(所有者)やナンバープレートを変更したときに交付年月日は、手続した日に更新されます。
軽自動車の年式を車検証で確認する時は「初度検査月日」を確認しましょう。

この初度検査月日に記載がある年月は、新車登録や製造された年月を指します。
高年式とは、新車登録より経過月数が少ない車、つまり比較的新しい車ということになります。
反対に、古い車、経過年数が長く経った車を「低年式」と言います。

ごくまれに、製造してから登録されないまま月日が経ち、マイナーチェンジしてしまうことがあります。
例えば、令和5年7月にマイナーチェンジした車があるとします。
通常であれば初度検査月日が令和5年7月であれば、車はマイナーチェンジした後のモデルとなります。
しかし、登録されていないまま7月を迎えた旧型モデルがあれば、初度検査年月日が「令和5年7月」と車検証に記載されていても旧型モデル、つまりマイナーチェンジ前のモデルになってしまうことがあります。
多くの場合は製造→登録とセットとなりますが、中には登録が遅れるケースもあることを理解しておきましょう。

車は何年くらい乗れるもの?

軽自動車の平均車齢と平均使用年数を調べてみました。
下の表(平均車齢・平均使用年数)を踏まえて、中古の軽自動車に乗れる目安となる期間は以下の通りです。

・3年経過=10年以上
・5年経過=10年以内
・7年経過=8年程度
・10年以上経過=数年~5.6年程度

平均車齢

2022年 10.33年
2021年 10.10年

2020年

9.91年

2019年

9.75年

2018年

9.64年

参考資料:軽自動車検査協会/平均車齢推移表

平均車齢とは、文字通り車の年齢、つまり新車登録より何年経過している車を平均して乗っているかということです。

近年の軽自動車は先進技術を採用するなど、安全で頑丈なつくりとなっています。
直近5年間を見ても、軽自動車の平均車齢は上昇傾向にあり、2021年からは平均10年以上経過している車を乗っているということになります。
中古の軽自動車は10年経過していても、乗り続けられる状態の車が多いということですね。

平均使用年数

2022年 16.20年
2021年 15.97年

2020年

15.59年

2019年

15.33年

2018年

15.13年

参考資料:軽自動車検査協会/平均使用年数推移表

軽自動車の平均使用年数も、車齢と同じく上昇傾向です。
2022年には16年を超える平均使用年数が算出され、長く乗り続けられる軽自動車が多くなっていることが証明されています。

ただ、経過年数が長ければ長いほど、故障等のリスクが高くなることは理解しておきましょう。

<年式別>軽自動車の中古車は何年落ちが狙い目?

<年式別>軽自動車の中古車は何年落ちが狙い目?

中古軽自動車を探していると〈〇年落ち〉というワードを目にすることがあるでしょう。
これは「新車登録がされた年から何年経過した」かという意味です。
例えば、初度登録が令和元年の車であれば、現在は令和5年のため「4年落ちの中古車」という表現になります。

ここからは、中古軽自動車の狙い目である「3年落ち」「5年落ち」「7年落ち」に注目します。
中古軽自動車は様々な状態で販売されているため、新しい状態の車を求める人や走れば良いと思っている人など、向き不向きがあります。
自分にあった最適な中古軽自動車を探すためにも、何年落ちの車が良いのか、購入前に確認しておきましょう。

軽自動車の中古車の狙い目

<3年落ち>   

新しめの車が欲しいなら3年落ちがおすすめ

年式がすべてとは限りませんが、3年落ちの車であれば比較的新しいモデルが揃います。
ただ、高年式であれば新車価格に近い費用となることもあります。
希少なモデルであれば、新車よりも高くなるケースもあるということを頭に入れておきましょう。

この時に注意したいポイントは、高年式であれば走行距離に注意する点です。
後述しますが、年式と走行距離の関係性は重要です。
高年式で走行距離が長い車であれば、車に負荷が多くかかり消耗品など通常時よりも早い段階で部品を交換しないといけないこともあります。
長く乗り続けるためにも、年式と走行距離を見て、バランスが取れている車両を探すことがポイントです。

<5年落ち>

幅広い車種から選びたいなら5年落ちがおすすめ

新車登録より5年経過すると、中古車の流通量が増えます。
その理由として考えられるのが、ローンや残価クレジットを完済するタイミングが多いためです。
全軽自協の統計資料(軽四輪車中古車販売台数の年別推移)によると、2023年現在、5年落ち(2018年:平成30年)で3,113,916台、4年落ち(2019年:令和元年)では3,146,470台と、統計以来1位・2位の中古軽自動車の流通量がある時期です。

欲しい車の車種が決まっていても、中古車では希望の装備がついていないこともあります。
より多くのモデルの中から選べることによって、欲しい車と出会う可能性が高くなりますね。

参考資料:全軽自協/軽四輪中古車販売台数の年別推移

<7年落ち>

安く車が欲しいなら7年落ちがおすすめ

中古軽自動車を探している人に中には、車にお金をかけたくないから中古車を選択する人もいるでしょう。
また、初心者のため練習用として購入を検討する人もいるはずです。

「7年も経っている中古車は大丈夫?!」と思う人もいるかもしれませんが、先述した通り2023年時点で車齢は平均10年を超えています。
10年を超えたからと言って、必ずしも不具合が生じるというわけではありません。
平均使用年数は15年を上回っているので、定期的なメンテナンスをきちんと行っていれば8年近く乗り続けることができるでしょう。

ただ、中古の軽自動車選びに「安さ」だけを重視するしてしまうと危険が伴います。
安すぎる車には「安すぎる理由」があるということを頭に入れておきましょう。

軽自動車の中古車選びのポイント

軽自動車の中古車選びのポイント

軽自動車の中古車を選ぶ上で、抑えておくポイントが3つあります。
新車よりも低価格で購入できたとしても、後々修理代など費用がかさばっては元も子もありません。

中古車を選んでよかったと思えるよう、事前に確認しておくことがお勧めです。

高年式の中古車がすべて安心とは言えない

比較的新しい車はすべてがすべて安心できる車かというと、そうではないことを知っておきましょう。
年式が新しく見た目が綺麗であっても、以前に使われていた用途によって「安心」とは言い切れないケースがあります。

例えば、以前使われていた使用用途がレンタカーの場合です。
レンタカーは複数の人が運転します。
使用者が特定の人であれば大切に使用していることが多いですが、不特定多数の人が運転するとなると、中には雑に扱う人もいるでしょう。
レンタカーは、借りる人によって移動距離も様々です。
高年式であれば年式のわりに走りすぎていないか、走行距離の確認は必須です。
以前にレンタカーとして使われていた車両を購入する際には、車両状態のチェックを欠かさず行いましょう。

保証付きの中古車を選ぶ

新車を購入すると、新車保証(メーカー保証)や延長保証等、無償で保証が受けられます。
この保証は、一般的には初度登録より3年以内、もしくは走行距離60,000km以内と各メーカーで設定されています。
メーカーによって異なりますが、5年または10万km等、保証を延長することもできます。

しかし、中古車であればこの「新車保証」を付けることはできません。
中古車は年数が経過し、距離も走っているため、交換部品や故障などトラブルが起こる可能性は新車よりも高くなります。
中古車の購入店で保証が受けられるのであれば、保証プランに加入することが推奨されます。
目安としては、最低6か月以上の保証期間が設けられている保証を検討しましょう。

また、高年式の車両であれば、新車保証期間内に中古車として購入することもあるでしょう。
新車保証を有効とするには「保証書」が必要になります。
その場合、中古車が自分の名義に変更された後、保証継承の手続をディーラーで行ってもらいます。
保証継承には10,000円前後の費用が発生するため、事前に調べておきましょう。

年式以外にもおすすめのタイミングがある

年式以外の中古軽自動車の狙い目は、マイナーチェンジがされたタイミングです。
自動車のマイナーチェンジは、一般的に2年から4年の周期で行われます。
車によりそれぞれ異なりますが、欲しい車のマイナーチェンジ情報が発表されたタイミングが狙い目です。
この時期に、旧型となるマイナーチェンジ前の車両価格が下がります。
さらに、約5年~約10年の周期で行われるフルモデルチェンジの情報があれば、マイナーチェンジより中古車相場の価格は低くなる傾向があります。

例えば、2020年(令和2年)登録年のホンダNBOXの中古車の購入を検討しているとします。
現在NBOXは2023年10月に、フルモデルチェンジを行い販売されています。
そのため、2020年(令和2年)モデルは旧型扱いになります。
となれば、新型モデルの需要が高まり旧型モデルのNBOXの価格相場は下がる、という流れになります。

10年落ち以上の中古軽自動車は買っても大丈夫?

10年落ち以上の中古軽自動車は買っても大丈夫?

近年の軽自動車は、10年以上経過している車であっても、定期的にメンテナンスさえ行っていれば安心して乗り続けられます。

先述した通り、軽自動車の平均車齢は10年を超えていることが現状です。
また、軽自動車の平均使用年数も16年と大幅に長期化していますね。

ただ、10年使用していれば交換部品も多く発生します。
今までに、どの部分をメンテナンスしたか確認することも重要です。
新車時から購入するまでのメンテナンス歴を知るためには、メンテナンスノートが必要です。
10年以上経過している軽自動車は数多く市場に出回っているため、中にはメンテナンスノートが無い状態で販売されている中古車もあります。
メンテナンス歴を確認するにはノートが無いと確認できません。
10年以上経過している中古軽自動車を購入する時は、メンテナンスノートの有無で購入判断することも安心材料の一つです。

また、軽自動車税(種別割)や自動車重量税は、新規検査から13年を超えると増額されます。
自家用乗用の場合、軽自動車税(種別割)は12,900円に、自動車重量税は8,200円に引き上げられます。
自動車重量税は車検時に支払うので2年に1回支払う義務が発生しますが、軽自動車税(種別割)は年1回、つまり毎年支払わなければなりません。

「経過年数13年」以上の中古軽自動車を購入する時には、13年以内の車より税額が上がることを把握しておきましょう。

軽自動車の中古車は「年式」と「走行距離」の両方が重要!

軽自動車の中古車は「年式」と「走行距離」の両方が重要!

長く安心して乗り続けられる中古車の軽自動車を探すためには、年式のほかに走行距離にも注目しなくてはなりません。

中古軽自動車は、高年式で走行距離が少ないものは価格が高く、低年式で走行距離が長いものは安くなる傾向があります。

しかし、走行距離が少なければいいとは限りません。
高年式の軽自動車の距離が浅いことは通常で考えられますが、中には低年式で走行距離が浅い車があります。
例えば、10年経過している車の走行距離が2万kmとします。
一般的な中古車の走行距離の目安は、年間1万km。
この場合、目安となる距離を元に考えると、走行距離は10万km近くになるはずです。
低年式で極端に距離が短い車を見つけた場合、車の状態を注意して見ましょう。
理由としては、走行距離が少ない=放置されていた期間が長いという可能性があります。
自動車は放置している期間が長ければ長いほど、バッテリーが弱まり、燃料(ガソリンやディーゼル)の腐敗が進むこともあります。
自動車の内部だけでなく、放置しているとタイヤの劣化も見受けられます。
もちろん前の使用者が街乗りにしか使用していないため、低年式であっても走行距離が浅い車も中にはあります。
一概には言えませんが、あまりに走行距離が短すぎる車には注意が必要です。

この先も長くパートナーとして使い続ける中古の軽自動車を選ぶためには、年式と走行距離のバランスが取れた車両を選ぶことがポイントです。

お得に自動車が手に入る届出済未使用車とは?

お得に自動車が手に入る届出済未使用車とは?

軽自動車の中古車に抵抗のある人、予算が新車と合わない人は、届出済未使用車を検討してみましょう。
中古車とは違う魅力がつまった【届出済未使用車】。
届出済未使用車とは新車登録だけされた、誰も使用していない状態の車を指します。
ディーラーや自動車販売店が目標台数達成のために自社登録を行い、届出済未使用車が生まれます。
ディーラーのショールーム等に並んでいる展示車も、届出済未使用車として扱われることがあります。

ここからは、軽の森で取り扱いのある届出済未使用車のメリット・デメリットをご紹介します。

届出済未使用車のメリット

新品同様なのに低価格

届出済未使用車は、新車登録されている状態の車です。
書類上ワンオーナーにならないだけであって、車の状態は新品同様です。
ディーラーや自動車販売店が第一ユーザーとなるため、届出済未使用車を購入する人は2オーナー以降となります。
また、新車登録を行ってしまうと車検満了日までのカウントダウンが始まります。
新車を購入すれば乗用は3年間初回車検までの月日がありますが、届出済未使用車の場合は購入した時点で、新車登録からどれほどの月日が経過しているかによって車検までの日数が新車よりも短くなります。

このことから、届出済未使用車は新車価格よりも低い価格設定で販売されています。

早く納車できる!

届出済未使用車はお店ある在庫の中から、車を選びます。
新車であれば一から工場でつくられるため、できあがるのはいつか、工場からお店に届くのはいつか等、時間がかかってしまいます。
さらに、新型コロナウイルスの蔓延により、工場停止や半導体不足など新車の製造にも大きく影響しました。
車によっては新車の納期が1年以上かかるモデルもあります。

しかし、届け出済未使用車であれば納期の心配はいりません。
届出済未使用車を扱う軽の森では、在庫があれば最短3日で納車できます。
購入時の必要書類も把握しておくと、よりスムーズに納車することができるでしょう。

届出済未使用車のデメリット

メーカーオプションは不可

届出済未使用車は製造段階で取り付けるメーカーオプションを、選択することができません。

新車とは異なり、すべて車が完成した状態で販売されています。
後付けオプションやアクセサリーの対応は可能ですが、どうしてもメーカーオプションが付いた車を求めるのであれば、初めから装備された状態の届出済未使用車を探す必要があります。
珍しいメーカーオプション等、あまり市場に出回っていないオプションを付ける場合や、メーカーオプションの数が多い場合は、届出済未使用車として巡り合う可能性が低くなります。

在庫が無いと購入できない

先述したように、届出済未使用車はお店にある在庫の中から選びます。
お店に在庫が無い状態では、新車のように発注することは難しくなります。

自動車販売店へ行ったのに在庫が無いので購入をあきらめた…なんてことにはなりたくないですよね。
欲しい車の目星が付けば、まずはネットや電話で在庫検索を行いましょう。
来店するまでの数日間、検討中の車をキープしてくれるお店もあります。
一度、自分の欲しい車を扱うお店へ問い合わせることがポイントです。

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中古車の軽自動車を選ぶ上で注意する点は、高年式だからといってすべての車が安心ではないということ、6か月以上の保証が付いた中古軽自動車を選ぶことが挙げられます。
また、低年式であったとしても定期的なメンテナンスや保証に加入していれば安心して乗り続けられるということがわかりましたね。

「3年落ち」「5年落ち」「7年落ち」と3つの中古車の狙い目をご紹介しましたが、いくらの予算で購入するのか、どの程度乗り続けるのかを考慮することがポイントです。
自分にあった最適な軽自動車と巡り合うためにも、車選びは慎重に判断しましょう。

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出典
 
この記事を書いた人
営業
森田龍太朗
Ryutaro Morita
ヨシダオートサービスに入社して7年目。整備士を経て現在は営業や仕入れの業務をしています。 ブログ記事を通して自動車販売店独自の目線でお客様にお得でタメになる情報をお届けしていきます。 資格としては自動車整備学校にて二級自動車整備士を取得しております。
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