豆知識 2024年4月23日

10万キロ超えの中古軽自動車は大丈夫?年式や走行距離などの選ぶ基準や購入のポイントを解説

ひと昔前は自動車の寿命は10万キロを走行したくらいと言われていましたが、近年の自動車では10万キロ走ったくらいではまだまだ現役の車両が多くあります。

ポイントをしっかり押さえてけば、走行距離が10万キロを超えた中古軽自動車はお得度の高い車両だと言えるでしょう。

しかし10万キロ超えの車両の購入をご検討中の方は「すぐに車の寿命がきてしまのではないか」「修理費がかさんで高くついてしまうのではないか」といった心配もありますよね。

この記事では走行距離10万キロを超えた中古軽自動車の購入時のポイントや、長く乗るためのコツなどを紹介します。メリット・デメリットについてもまとめているので、10万キロ越えの車をご検討中の方はぜひ参考にしてみてください。

走行距離が10万キロを超えた中古軽自動車でも大丈夫!

一般的に自動車の寿命として「走行距離10万キロ」がよく挙げられますが、それももう過去の話。
現代の自動車はとても性能が上がってきているので、10万キロを超えても現役である車両が多く、なかには20万キロ走った車もあります。

一概に10万キロ走っているからそろそろ寿命がくるというわけではなく、メンテナンスがしっかりとされている車両は10万キロを超えていても十分に乗り続けることが可能です。

この先10年以上乗り続けたいとお考えの方には向いていないかもしれませんが、短期間でも乗る車をなるべく安く購入したいとお考えに方にピッタリの車だと言えるでしょう。

走行距離10万キロは中古軽自動車を選ぶときの判断基準のひとつ

走行距離10万キロは、まだまだ現役といえど走行距離の少ない車に比べたら経年劣化が進んでいることは事実。

中古軽自動車を選ぶときの判断基準のひとつになり、10万キロ走行の車両の背景を知っておく必要があります。

平均的な年間走行距離は8000km

10万キロは大きな節目

年式や車種、カラーなども大事なポイント

平均的な年間走行距離は8000km

ハンドル

自動車の平均的な年間走行距離は8000kmといわれていて、10万キロ走っているとなると年式は12年落ちの計算になります。
これを知っておくと、10万キロ走っていても年式が12年未満の車両は年間走行距離が多いことや、反対に12年以上経っている車はあまり走っていなかったことが分かりますよね。

年間の走行距離が多すぎてもエンジンに負担をかけている可能性がありますが、少なすぎてもいいことはありあません。
ちょい乗りなどエンジンが温まる前に走行をやめてしまう走り方をされていた可能性もあり走行距離が多すぎる車と同じようにエンジンに負担がかかっています。「年間走行距離が少ない=状態が良い車」ではないことを覚えておきましょう。

10万キロは大きな節目

軽自動車

現代の車にとって10万キロは通過点であることを説明してきましたが、一般的にはまだ10万キロを超えた車は中古車選びをされている方でも選択肢から除外してしまう方も多いのではないでしょうか。

10万キロ超えの車両を購入・検討される方の大半は購入費用をなるべく抑えたい方ですよね。価格が同じで走行距離が多い車両と少ない車両があれば、皆前者を選ぶでしょう。
車両価格が高い10万キロ、20万キロのような走行距離の多い車両はよっぽどの理由が無い限り見向きもされないため、10万を超えると価格帯も一気に下がる傾向があります。

中古車市場的にも10万キロは大きな節目であることが分かりますね。

年式や車種、カラーなども大事なポイント

車 展示場

10万キロ超えの車両は生産から10年以上経っている車両も多く、今となっては新車では購入できない車が大半です。車種やカラーなどレトロな車をお探しの方にとっては魅力的に感じられるかもしれません。

古い車を好むユーザーもいらっしゃいますが、万が一生産終了した過去モデルの車が故障してしまった時には、メーカーにも部品が残されていない可能性があり、古い車の大きな注意点になります。

自分自身が気に入った車に乗っていると、自然に車を大切にできるので、走行距離だけでなく、年式や車種・カラーなども車選びの大切なポイントです。

走行距離10万キロを超えた中古軽自動車購入のメリット

走行距離10万キロを超えた中古軽自動車だからこそのメリットを紹介します。ポイントを抑えておけば10万キロを超えた車両はとてもお得です。

①お得な価格で車が手に入る

②入念にメンテナンスされていることが多い

①お得な価格で車が手に入る

10万キロを超えた車両は中古車市場的にもグッと価格が下がるひとつの目安になっています。この車両価格の安さが走行距離10万キロを超えた中古軽自動車の最大のメリットとも言えるでしょう。そのため、なるべく安く車を手に入れたいとお考えの価格重視の方にもおすすめです。

人気の車種やグレードによっても価格は異なりますが、10万キロを超えた車はおおよそ新車の10~30%程度の金額で購入することも可能です。新しい状態だと手が出せなかった車種も、予算内で購入できる可能性があります。

②入念にメンテナンスされていることが多い

中古車販売店では仕入れてきた車は販売前に点検・メンテナンスを行うお店が大半です。10万キロを超えた車両は部品なども経年劣化が進んでいることが考えられますね。

いくら使用歴のある中古車でもお金を出して購入している以上、購入直後に不具合が生じると購入者側は不審に思ってしまうのが正直なところです。

納車して間もない頃に不具合が起きないよう、販売店も10万キロを超えた車両はより入念にメンテナンスをさあれていることが多いのも10万キロを超えた車両のメリットになります。

走行距離10万キロを超えた中古軽自動車購入のデメリット

走行距離10万キロは価格面でのメリットが大きい一方で、購入した10万キロ超えの中古車を手放すときには価格が大きく下がってしまうことや、価格差が大きいことがデメリットです。それぞれ解説していきます。

①手放すときには価格が大きく下がる

②同じ走行距離でも年式によって価格差が生じる

①手放すときには価格が大きく下がる

10万キロを走行した中古軽自動車を購入し、手放すときには価格が大きくさがっていることがデメリットです。お車のお乗り換えをされるとき、これまで乗っていた車を売却し買取金額を次の新しい車の購入代金に充てられる方が多くいらっしゃいますが、10万キロを走行した車をさらに売却するとなると頭金の足しにする程度の買取額になるのがデメリットです。

10万キロを走行した中古軽自動車を購入し、さらに使用したのち売却するとなると、廃車となる可能性もあります。思っている金額がつかない場合もあること覚えておきましょう。

②同じ走行距離でも年式によって価格差が生じる

中古車全体に言えることですが、走行距離が少ないものが年式が新しく、多いものが年式が古いとは限りません。一般的に同じ走行距離でも年式が新しい車は車両価格も高く、古い車ほど車両価格が低くなっている傾向があります。

このように同じ10万キロを超えた中古軽自動車でも、年式にはバラつきがあるのでお車選びの際は要注意です。特に初年度登録から13年が経過している車両は車両重量税など税金が高くなっています。税金が値上がりするタイミングは車を購入してからの年月ではなく、初年度登録からの年月であることを覚えておきましょう。

また税金のほかにも年式が古いと不具合が生じた時に変えのパーツがメーカーにない場合もあります。年式の古い中古軽自動車を購入する際には気を付けておきたいポイントです。

走行距離が10万キロを超えた中古軽自動車の購入時のポイント

走行距離が10万キロを超えた中古軽自動車でもまだまだ現役とお伝えしてきましたが、それはあくまでも適切なメンテナンスを受けている車に限った話です。

事故歴のある車や、メンテナンスが十分にできていない車は目には見えない不具合を抱えている場合もありおすすめできません。走行距離が10万キロを超えた中古軽自動車の購入時のポイントについて紹介します。

年式が新しい車か

メンテナンスが行き届いているか

エンジンなどの異音・異臭がないか

試乗時の運転性能が悪くないか

修復歴の有無や整備記録はあるか

年式が新しい車か

旧車

走行距離が10万キロを超えている中古車は年式がそれぞれ違っているので注意しましょう。年間走行距離は8000kmとされているため、平均的な走行だと初年度登録から12年経過している状態です。

年式が新しい方が、安全性能など機能面でも新しいものが搭載されていて、年式の古いものだとより車両価格も低くなっている傾向があります。

年式は新しいものがおすすめですが、10万キロを超えているのに年式が新しいということは年間走行距離以上に走ってきた車であることを意味しています。もし、走行距離が10万キロを超えていて年式が3年や5年しか経っていない車は、年間で2万~3万km走ってきたということ。

あまりにも短期間で走る量が多いとエンジンに負担がかかっていることが考えられます。具体的には年式と走行距離は2倍程度、初年度登録6~10年程度の車がおすすめです。

メンテナンスが行き届いているか

後部座席

メンテナンスが行き届いているかどうかは車の外装や内装、エンジンルーム内をチェックして確かめましょう。ボディのキズや凹み、細かなキズがつきやすい足回りも要チェックです。
また内装はシートや天井にもシミや汚れなないか確認します。このとき、運転席だけでなく助手席や後部座席にも実際に座ってみてあたりを確かめておきましょう。

ラゲージスペースが極端にキズがあったり汚れが目立つ場合には、なにか荷物を運ぶことをメインに使用されていたことも考えられます。窓枠のゴム部分にカビがみられる場合には水没車である場合もあるので注意が必要です。

エンジンルーム内もサビやカビが発生していないか、キレイな状態であるか隅々までチェックしておくことをおすすめします。

エンジンなどの異音・異臭がないか

エンジンルーム

車内のニオイや、エンジンをつけたときの異音や異臭は、中古車選びを行ううえでとても大切な判断材料になります。車内に染み付いたタバコのニオイやペットのニオイはなかなか消えるものではなく、自分自身では気付きにくいもの。
運転中はずっと車内で過ごさないといけないことになるので、車内に入ったときにニオイが気になる車は避けておいたほうが無難です。

またエンジンをつけたときに異音や異臭がする車はエンジンにトラブルを抱えている可能性があります。思わぬ事故を招いてしまう危険性もあり、修理するとなると高額な修理費用が必要です。
エンジンをつけたときに何か違和感を感じる車は避けることをおすすめします。

試乗時の運転性能が悪くないか

タイヤ

試乗が可能であれば、ぜひ試乗させてもらうようにしましょう。実際に乗ってみないと分からないことに購入前に気付くことができますよ。特に気を付けてチェックしておいてほしいのがハンドル操作をしていないとき、きちんと真っ直ぐに走れているかどうか。
もしハンドルの効きが悪かったり、左右どちらかに曲がってしまったりする場合には車軸やハンドルに不具合が生じている可能性があります。

真っ直ぐに走れない車は運転性能が悪く、事故を起こしてしまうリスクも高くなってしまうので購入を見送ることがおすすめです。

また試乗が難しい場合でも車体に歪みがないか確認しておくことが重要。両側のドアの隙間を調べるなどして確かめるようにしましょう。

修復歴の有無や整備記録はあるか

整備記録簿

修復歴があるということは、車の骨組みの部分に損傷や修復歴があるということです。私たちがイメージするボディを擦ってしまったようなキズを修復しても修復歴にはなりません。

修復歴がある車は走行面でも問題があることが多く、全体にもろくなっているので、万が一事故を起こしてしまったときにも衝撃に耐えきれません。安全性を重視するのであれば修復歴のある車は避けておくことをおすすめします。

修復歴がある車は極端に安くなっています。気になる場合は販売店スタッフに確認するようにしましょう。

走行距離が10万キロを超えた中古軽自動車を長く乗るために

走行距離が10万キロを超えた中古軽自動車をなるべく長く乗るためにも、車に負担をかけない運転やこまめなメンテナンスが必要です。ポイントを解説していきます。

こまめにメンテナンスする

車に優しい運転を心がける

修理費用を準備しておくと安心

こまめにメンテナンスする

車 メンテナンス

走行距離に関係なく定期的なメンテナンスは必要ですが、10万キロを超えている車は交換の頻度が10年1度といったタイミングベルトやオルタネーターなどの交換をしなくてはならない場合もあります。
通常時あまり気にしない部分にも気を配らないといけないので、こまめなメンテナンスは欠かせません。

メンテナンスを怠ってしまうと、車の不調に気付くのが遅くなってしまい故障してからだとより修理費用がかかってしまう可能性もあるため、後の高額出費を防ぐためにも適切なメンテナンスがおすすめです。

車に優しい運転を心がける

運転

車に優しい運転を心がけることは、自然と安全運転にも繋がるので全ての運転手さんにおすすめしたいポイントです。エンジンに負担がかかる代表的なことが「急発進・急ブレーキ」。
発進時にはアクセルはゆっくり踏み込み、減速時には早めにアクセルを離すよう意識するとガソリンの節約にもなり車に優しい運転になります。

また、もしもに備えて保証に入っておくのもおすすめです。思いがけないタイミングで故障してしまうと何かとお金が必要になります。内容はさまざまなのでよく確認しておきましょう。保証に入っていると万が一にも安心です。

優しい運転は車の寿命も延ばし、より安全に走られるのでぜひ取り入れてみてください。

修理資金を準備しておくと安心

電卓

走行距離が10万キロを超えた車は、どれだけこまめにメンテナンスをして優しい運転を心がけていても、経年劣化のせいで故障してしまうときがあります。
故障してしまうと修理が必要になり、お金が必要になります。故障する場所によっても費用はさまざまですが、数万~数十万円とかかってしまうこともあるでしょう。

使わないに越したことはありませんが、もしもに備えて修理資金を準備しておくと普段から車を使用するときにも安心。少しづつ貯めておくことがおすすめです。

走行距離が10万キロを超えた中古軽自動車は故障のリスクが高いことも理解しておこう

メンテナンスが適切にされてきた車であれば、走行距離が10万キロを超えていても大丈夫とご紹介してきましたが、それでも10年近く、もしくはそれ以上に走り続けてきた車はあらゆるところが古くなってきていることには変わりありません。

車を購入したら何年も長く乗り続けたいとお考えの方や、座席シートのへたりなど使用感が気になるという方には正直に申し上げますと10万キロを超えている車は向いていないでしょう。

10万キロ以上の走行歴がある中古車は故障のリスクが高いことも覚悟しておく必要があります。

走行距離が10万キロを超えた中古軽自動車をお探しの方は軽の森にご相談ください!

走行距離が10万キロを超えているからといって、デメリットばかりではありません。新車や、走行距離の淺い中古車に比べるとこまめなメンテナンスやもしもの不具合に備えておく必要はありますが、価格面でも大きなメリットのある車です。

少しでも車両価格の安い車が欲しいとお考えの方におすすめの車で、10万キロを超えているからダメと神経質になる心配は要りません。しかしどの車も「10万キロを超えていても大丈夫!」というわけでもなく、あくまでもメンテナンスをしっかりとされている車に限った話になるので、購入時には信頼できる中古車販売店を選ぶようにしましょう。

今回ご紹介してきたのは、南大阪を拠点にする軽自動車の未使用車を専門に取り扱う「届出済未使用車専門店・軽の森」です。国内オールメーカーの車を取り扱い、総在庫は800台と豊富な品揃えが軽の森の強み。違うメーカーの車を1店舗で見比べられたり、スタッフも中立的な立場で車のご説明をさせていただけたりします。

届出済未使用車専門店ではありますが、一部走行歴のある中古車もございますので、お車をお探しの方はぜひお気軽にお立ち寄りください。メールやお電話でのお問い合わせもお待ちしております。

 

おすすめの関連記事

後悔しない軽自動車選びのポイントやおすすめ車種を解説

 

軽の森

総在庫800台
タイプ別!

南大阪を中心に軽の森4店舗展開!
各店へのお問合せはこちらから

この記事を書いた人
営業
森田龍太朗
Ryutaro Morita
ヨシダオートサービスに入社して7年目。整備士を経て現在は営業や仕入れの業務をしています。 ブログ記事を通して自動車販売店独自の目線でお客様にお得でタメになる情報をお届けしていきます。 資格としては自動車整備学校にて二級自動車整備士を取得しております。