豆知識 2022.09.22

軽自動車の購入に車庫証明は必要?普通自動車との申請方法の違いや、申請が必要な地域などを解説

軽自動車は、車庫証明書を取得する必要がない地域があることをご存知でしょうか。
普通乗用車では車庫証明書を取得しないと自動車検査証、つまり車検証を登録できないというルールが定められています。

また、軽自動車では「自動車保管場所届出書」に対し、普通乗用車では「自動車保管場所証明書」と呼ばれています。
軽自動車と普通車では申請方法やタイミングは違うのでしょうか。

この記事では、車庫証明を届け出するにあたって普通車との違いや必要となる書類、届け出が不要な地域を詳しく解説いたします。

 

この記事のPOINT★

  • ★軽と普通車での申請方法の違い
  • ★届け出しなくていい地域がある
  • ★必要書類の書き方

 

車庫証明とは

車庫証明とは

まずその車庫証明とは一体何?と思われる方もいらっしゃるかと思います。
車庫証明とは正式名称が「自動車保管場所証明書」と言い、自動車の保管場所を確保していることを証明しているものです。
新しくお車をご購入された時や譲り受けた等でご自身の名義に変更された時、引っ越し等で駐車場が変わった時にはこちらの車庫証明が必要になってきます。

なぜ車庫証明は必要?

実は「車庫証明」が法律で定められたのは1962年。
当時の日本では高度成長期を迎えており、路上駐車が問題化となっていました。
そこで、新たに法律が施行されます。

「自動車の保管場所の確保等に関する法律」(いわゆる保管場所法)は、自動車の保有者等に自動車の保管場所を確保し、道路を自動車の保管場所として使用しないよう義務づけるとともに、自動車の駐車に関する規制を強化することにより、道路使用の適正化、道路における危険防止及び道路交通の円滑化を図ることを目的としています。

簡単にまとめると、3つ。

1.路上駐車をせず保管場所に車を止める
2.走行時に危険がない道路を確保
3.円滑に道路を使用

当時は主に、路上駐車を防ぐためにつくられた法律のようです。
現在も、路上駐車をすると罰金や減点といったペナルティが生じます。

普通乗用車は車を保管する場所が証明(車庫証明を取得)できなければ車を購入することはできません。
公道や他人の私有地に車を保管することのできないよう、車庫証明の取得は必須(地域による)となっています。

▲引用元:警視庁

普通自動車と軽自動車の保管場所届出における違い

普通自動車と軽自動車の保管場所届出における違い

普通車と軽自動車、どちらも保管場所の届出をしなければいけませんが、両車には届出の手続きにおける条件などに違いがあります。

そこで普通車と軽自動車に分けて、条件やタイミング、交付までの期間などを詳しく解説していきたいと思います。

普通自動車

普通車は国に登録する登録車。

前述しましたが、普通車は車を保管する場所が証明(車庫証明を取得)できなければ車を購入することができません。

車庫と認められる条件

すべての場所を普通車の保管場所にできるわけではありません。普通車の車庫として認められるには、以下の条件を全て満たす必要があります。

【場所】

道路以外の場所であること

【距離】

使用者の自宅から保管場所までの直線距離が2㎞以内にあること

【名義】

保管場所を使用する権利が車の所有者にあること

【広さ】

保管場所は自動車全体を収容でき、道路から出し入れが問題なく出来ること

【場所】

場所は駐車場や車庫、空き地など、道路以外の場所であることが必要です。

【距離】

距離に関しては「地図上の直線距離が2㎞以内」であれば問題ないです。道路的な事情で保管場所まで通る道が2㎞以上になったとしても、直線距離で2㎞以内であれば条件はクリアしてることになります。

【名義】

使用する権利がない土地や道路を駐車場にすることはできないので、その場所を使用する権利が車の所有者にあると証明する必要があります。保管場所が自分の土地であるなら「保管場所使用権原疎明書面(自認書)」が、契約駐車場などは駐車場管理者の「保管場所使用承諾証明書」が必要です。

【広さ】

保管場所は保管する車が収容できる寸法であることが必要です。尚且つ、出入り口の幅や保管場所前の道幅も、車が出入り可能な寸法であることが必要です。

手続きのタイミング

普通車は車庫証明書なしでは車の登録手続きができません。

ですから車検証を登録する前に車庫証明を取得しなければなりません。

車購入の契約後すぐに手続きを行うのが望ましいですが、車庫証明書の有効期限は発行から概ね1カ月とされています。契約から納車まで1カ月以上空く場合は、納車日まで1カ月以内になってから取得するようにしましょう。

交付までの期間

普通車では、申請後およそ1週間で交付されます。

ちなみに交付にかかる費用は約2,000円ほどになります。

軽自動車

軽自動車は自治会に届け出る届出車です。

地方によって届出する義務が異なるため、届出不要な地域もあります。

「保管場所届出」が必要な条件

軽自動車の「保管場所届出」が必要な場合は、以下の条件を満たしている地域に居住している場合です。

★県庁所在地

★人口10万人以上の市町村

★東京や大阪の中心から30㎞圏内の市区町村

この条件を満たしている地域を『保管場所届出義務適用地』と言います。

どれにも該当しない地域は、保管場所届出義務適用除外地域となります。(例外もあります!)

「保管場所届出」が必要な地域

では『保管場所届出義務適用地』とは具体的にどこを指すのか?表にまとめてみました。

主要都市 義務適応地
北海道 札幌市、小樽市、江別市、函館市(亀田郡戸井町,恵山町,椴法華村 茅部郡南茅部町を除く) 旭川市、室蘭市、苫小牧市、釧路市(阿寒郡阿寒町 白糠郡音別町を除く) 帯広市、北見市(常呂郡端野町,常呂町,留辺蘂町を除く)
東京都 特別区、八王子市、立川市、武蔵野市、三鷹市、府中市、調布市、町田市、小金井市、小平市、日野市、東村山市、国分寺市、国立市、狛江市、東大和市、清瀬市、東久留米市、多摩市、稲城市、西東京市、青梅市、昭島市
埼玉県 さいたま市、川口市、川越市、所沢市、春日部市(北葛飾郡庄和町を除く)、草加市、越谷市、蕨市 戸田市、鳩ヶ谷市、朝霞市、志木市、和光市、新座市、八潮市、富士見市、三郷市、ふじみ野市(入間郡大井町を除く)、上尾市、熊谷市(大里郡大里町,妻沼町,江南町を除く)、狭山市、深谷市(大里郡岡部町, 川本町,花園町を除く)、入間市
千葉県 千葉市、市川市、船橋市、松戸市、習志野市、柏市(東葛飾郡沼南町を除く) 、山市、八千代市、鎌ヶ谷市、浦安市、市原市、木更津市、野田市(東葛飾郡関宿町を除く)、佐倉市、我孫子市
神奈川県 横浜市、川崎市、横須賀市、藤沢市、相模原市(津久井郡津久井町,相模湖町,藤野町,城山町を除く)、平塚市、小田原市、茅ヶ崎市、厚木市、大和市、鎌倉市、秦野市、海老名市、座間市
愛知県 名古屋市、豊橋市、岡崎市(額田郡額田町を除く)、豊田市(西加茂郡藤岡町,小原村 東加茂郡足助町,下山村,旭町,稲武町を除く)、一宮市(尾西市 葉栗郡 木曽川町を除く)、春日井市、瀬戸市、半田市、豊川市(宝飯郡一宮町,音羽町,御津町,小坂井町を除く)、刈谷市、安城市、小牧市
大阪府 大阪市、堺市(美原区を除く)、岸和田市、豊中市、池田市、吹田市、泉大津市、高槻市、守口市、枚方市、茨木市、八尾市、寝屋川市、松原市、大東市、箕面市、柏原市、羽曳野市、門真市、摂津市、高石市、藤井寺市、東大阪市、四條畷市、交野市、大阪狭山市、冨田林市、河内長 野市、和泉市
福岡県 福岡市、北九州市、久留米市(浮羽郡田主丸町 三井郡北野町 三潴郡城島町,三潴町を除く)、大牟田市

▲資料引用:一般社団法人 全国軽自動車協会連合会

お車ご購入の際はぜひご自身のお車を保管される場所が該当するかどうか、各自治体でお調べいただく事をおすすめいたします。

手続きのタイミング

軽自動車の保管場所届出のタイミングは、車検証取得後になります。ナンバープレートの取得から15日以内に届出なければなりません。

普通車の届出のタイミングが車検証を登録する前だったのに対し、真逆なので注意しましょう。

交付までの期間

届出をしてから交付までの期間は約2~3日です。

費用は500円程度と普通車と比べると安価で済みます。

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「保管場所届出」の手続きに必要な準備や費用は?

次に、軽自動車の「保管場所届出」の手続きに必要な準備や書類の書き方、費用などを詳しく解説していきたいと思います。

保管場所の確保

まずは軽自動車の車庫となる場所を確保しなければなりません。

保管場所の条件は、普通車の車庫と認められる条件と全く同じです。

保管場所の条件
  • 駐車場、空き地など、道路以外の場所であること
  • 使用者の自宅から2㎞以内のところに保管場所があること
  • 保管場所を使用する権限を有していること
  • 保管場所は車全体を収容でき、道路から支障なく出入りできること

以上の条件を満たしている場所を保管場所として確保しましょう。

必要書類の準備と各種書類の書き方

では実際に届出に必要な書類の書き方をみていきましょう。

手元に車検証をご用意ください。

自動車保管場所届出書

自動車保管場所届出書

届出書は複写になっており、ボールペンで記入します。

「自動車保管場所届出書」の横にある(新規・変更)欄には、一度もその車の車庫証明を取得したことがない場合は(新規)に、引っ越しなどで保管場所が変更になった時は(変更)に〇を付けます。

「車名」「型式」「車台番号」「自動車の大きさ」を車検証を見ながら記入します。

車検証控え

続いて「自動車の使用の本拠の位置」も車検証を見ながら記入します。
上の画像の使用の本拠の位置をそのまま写します。

「自動車の保管場所の位置」は止める場所、つまり駐車場の住所になります。
自宅にあるスペースに車を止めるのであれば使用の本拠の位置と同じ住所になり、借りている駐車場や自宅とは離れた駐車場に止めるのであれば住所は異なります。

最後に右下の欄に車検証と同じ使用者の氏名・住所・電話番号を記入します。
以前は申請者の認印が必要でしたが、現在は不要となっています。

ここで注意★!
使用者の氏名欄の上に日付欄がありますが、ここは警察署に提出する日です。
記入した日付ではないので、間違わないようにしましょう!

保管場所標章交付申請書

保管場所標章交付申請書とは、「自動車保管場所標章」(ステッカー)を交付してもらうのに必要な申請書です。

「自動車保管場所標章」は車庫証明書が交付された自動車であることを示す標章で、申請を終えると保管場所標章番号通知書と一緒に交付されます。

保管場所標章交付申請書

記入内容は『自動車保管場所届出書』と同じです。

「車名」「型式」「車台番号」「自動車の大きさ」を車検証を見ながら記入します。

「自動車の使用の本拠の位置」、「自動車の保管場所の位置」も『自動車保管場所届出書』と同様にし、間違えがないよう記入しましょう。

「警察署長殿」の所には、届出を申請する警察署の名称を記入します。

「申請者」の所に車検証と同じ使用者の氏名・住所・電話番号を記入します。

保管場所の所在地・配置図

所在図・配置図

所在図には、車検証の使用者住所から申請している駐車場までの距離がわかる地図を。
配置図には、駐車スペースの幅・長さ・前方の道路の幅を記入しましょう。

ここで注意★!
車庫証明を申請した場所と車検証に記載されている使用の本拠の位置は、直線距離で2km以内でないと申請することができません。
これは「車庫飛ばし」を防ぐ1つのルールです。
例えば実家に駐車スペースがあり、自宅は実家から約2km以内。
本当は自宅付近の借地駐車場に止めているのに手数料を取られることを避け、止めてもいない実家で車庫証明を申請する。
これは虚偽申請となり、処罰の対象となります。

保管場所使用権原疎明書面(自認書)

自認書

保管場所使用権原疎明書面(自認書)とは、本人が所有する土地を自動車の保管場所として使用する場合に必要な書類です。

ご自宅に駐車スペースがあり、ご自身の土地である場合に必要です。

ご自身の住所・氏名・電話番号を記入しましょう。

ここで注意★!
例えば土地をいくつか所有しており、車検証に記載されている使用の本拠の位置と違うところで車庫証明を申請する場合、自認書に記入するのは住民票がある住所。
つまり、この場合は車検証と同じ使用者住所を記入しましょう。

保管場所使用承諾証明書

使用承諾書

賃貸駐車場など、借りている駐車場で車庫証明を申請する場合には「保管場所使用承諾証明書」が必要になります。

土地の所有者や、マンションなどであれば管理会社に依頼しましょう。
多くの管理会社では使用承諾書を依頼すると、書類作成費として約10,000円ほど費用が必要です。

ここで注意★!
保管場所の使用者は、車検証と同一でないといけません。
例えば駐車場の契約者がご両親、車検証の使用者がお子様であれば、使用承諾書の契約者もご両親、使用者もお子様と、車検証と同じことが必須。
書き損じは訂正が利かないので、ご不安に思われる方は下書きをすることもおすすめ☆

使用の本拠の位置が確認できるもの

申請者の住所と使用の本拠地が異なる場合、使用の本拠の位置を確認できる書類を提出しなければならない場合があります。

例えば、単身赴任先で自動車を購入する場合や、別荘地や別宅で使う自動車を購入する場合などがこれに当てはまります。

自動車保管場所の届出は、使用の本拠の位置(住民票以外の住居)と保管場所が2㎞以内にあれば申請可能です。使用の本拠の位置は、生活実態の証明ができれば住民票の住所でなくても申請可能です。

生活実態が確認できるもの
  • 電気・ガスなどの公共料金の領収書
  • 消印のある郵便物

住民票以外の場所で自動車保管場所の届出をする際、現地調査で確認がとれない場合には、実際に生活実態があることの証明として上記のものを添付する必要があります。

 

必要書類の説明は以上です!

自分の土地で車庫を申請する場合と、他人から借りている駐車場で申請する場合では、必要な書類が若干違います。

自分の土地で車庫を申請する場合
  • 自動車保管場所届出書
  • 保管場所標章交付申請書
  • 保管場所使用権原疎明書面(自認書)
  • 所在図・配置図    
  • 車検証の控え
借りている駐車場で車庫を申請する場合
  • 自動車保管場所届出書
  • 保管場所標章交付申請書
  • 保管場所使用承諾証明書
  • 所在図・配置図
  • 車検証の控え

これらの書類を持って管轄の警察署へ提出すれば、車庫証明を申請することができます。

手続きにかかる費用

保管場所届出は、車を購入した販売店に代行してもらうこともできますし、自分で手続きすることもできます。

面倒な手続きを代行してもらえば楽ですが、その場合代行費用が発生します。

代行してもらった場合と自身で手続きを行った場合では、費用はどのくらい違うのか見てみましょう。

  費用
代行してもらった場合 10,000~15,000円
自身で手続きした場合 500円

軽自動車の保管場所届出にかかる費用は、車に貼る保管場所標章(ステッカー)の500円のみなので、自分で手続きしたほうがコストを抑えることができます。

ですが届出をする警察署の事務手続きの受付は、平日の9時~17時までのことがほとんどで土日祝日は受付していません。

書類を集めたり書いたり、平日に警察署に行く手間などを考えると、費用がかかっても代行してもらうほうがいい!という方もいらっしゃるでしょう。

「保管場所届出」を提出し忘れた場合の罰則

「保管場所届出」を提出し忘れてしまった場合はどうなるの?と疑問に思う方もいるはず。

実はあまり知られてはいませんが、軽自動車の保管場所届出義務適用地にお住まいの方が届出をしなかった場合、法律で決められた罰則があります。

罰則
    • 虚偽の保管場所の申請

20万円以下の罰金

    • 保管場所の不届・虚偽届出

10万円以下の罰金

    • 道路の車庫代わり使用:違反点数3点

3か月以下の懲役又は20万円以下の罰金

    • 道路における長時間駐車:違反点数2点

20万円以下の罰金

▲資料引用:警視庁

普通乗用車を購入時には、必ず車庫証明を取得しないと車検証を登録することができないので、何も気にすることはありませんが、軽自動車は車検証が発行された後にご自身で手続きをされる方が多いため、ついつい行くのを忘れてしまいがちです。

厳格に取り締まっていないのが現状のようですが、何かしらの違反をしたときに、免許証の提示と共に車検証・車庫証明を確認され、バレてしまったという実例もあるようです。

バレなければいいや♢という気持ちではいけません。

虚偽の申請はもちろん、不届でも罰則の対象になりますので注意しましょう。

また引っ越しをしたときにも、「保管場所届出」を提出し直す必要があります。

引っ越しした時に住民票は必ず変更されますよね。同時に車検証&保管場所届出も変更の手続きを行いましょう。

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まとめ

まとめ

軽自動車の車庫証明は、保管場所の地域によって届出が必要か不必要か変わってきます。
自宅が届出義務適用除外地域であっても、賃貸駐車場など、車を保管する場所が適用地域ということもあります。
様々なケースがあるので、軽自動車をご購入の前に車庫証明が必要かどうか把握することも大切★

軽の森は車庫証明の手続きも代行で承っておりますので、お気軽にご相談ください。

この記事を書いた人
営業
森田龍太郎
Ryutaro Morita
ヨシダオートサービスに入社して7年目。整備士を経て現在は営業や仕入れの業務をしています。 ブログ記事を通して自動車販売店独自の目線でお客様にお得でタメになる情報をお届けしていきます。 資格としては自動車整備学校にて二級自動車整備士を取得しております。