豆知識 2024年4月22日

車は何年くらい乗れるの?年数や走行距離からみた寿命や買い替えの目安を解説

自動車は「愛車」という言葉があるように、私たちにとって思い入れ深いモノ。できれば長く大切に使いたいものですよね。

この記事では走行距離や年数でみた車の寿命や、少しでも長く乗り続けるための車の寿命を延ばすポイントについて解説していきます。

車の寿命のことでお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。

新車は何年乗れる?

ひと昔前までは10年もしくは走行距離が10万kmを走るとそろそろ車の寿命と言われていましたが、近年では10年以上・10万km以上走る車も多くなってきました。

新車で購入した場合にはまっさらな状態の車が手に入るため、過去に使用歴が無い分、長持ちさせることが出来るかも短命にしてしまうかも自分次第と言えるでしょう。

年数でみた車の寿命は13年程度

新車で購入した場合の車の寿命はおおよそ13年程度と言われています。

その理由は新車登録から13年が経過すると、毎年春に納める自動車税と車検のタイミングでまとめて納める自動車重量税が値上がりの対象となってしまうため。

納める税金額が増える前の13年が車のお乗り換えのひとつの目安となっているようです。

▽自動車税▽

  新規登録から13年未満 新規登録から13年以上
軽自動車 10,800円 12,900円
1,000cc以下 29,500円 33,925円
1,000超~1,500cc以下 34,500円 39,675円
1,500超~2,000cc以下 39,500円 45,425円
2,000超~2,500cc以下 45,000円 51,750円
2,500超~3,000cc以下 51,000円 58,650円
3,000超~3,500cc以下 58,000円 66,700円
3,500超~4,000cc以下 66,500円 76,475円
4,000超~4,500cc以下 76,500円 87,975円
4,500超~6,000cc以下 88,000円 101,200円
6,000cc超 111,000円 127,650円

▽自動車重量税(エコカーを除く)▽

  新規登録から13年未満 新規登録から13年以上
軽自動車 6,600円 8,200円
0.5t以下 8,200円 11,400円
~1t 16,400円 22,800円
~1.5t 24,600円 34,200円
~2t 32,800円 45,600円
~2.5t 41,000円 57,000円
~3t 49,200円 68,400円

普通自動車は13年

一般財団法人自動車検査登録情報協会による最新(2023年)の普通車の使用年数は13.42年と、10年を大幅に上回っていることが分かります。

この13年はやはり税金の増額が大きな理由であると考えられます。

またあくまでも平均の数値であるため、これよりも短い方もいれば、もっと長く乗り続けられている方もいらっしゃるということですね。

出典:一般財団法人自動車検査登録情報協会

軽自動車は14年

軽自動車も同様に、軽自動車検査協会の統計データを参考にすると、最新(2023年)の情報では乗用・自家用車は平均使用年数が15.82年ととても長く使用されていることが分かります。

これは10年前(2012年)の乗用・自家用車の平均使用年数13.20年の記録よりも2年以上伸びていて、現在まで右肩上がりになっています。

軽自動車の性能もあがり、耐久性も優れてきたことが理由のひとつであると考えられるでしょう。

出典:軽自動車検査協会

走行距離でみた車の寿命は10~15万km

走行距離でみた時の車の寿命はだいたい10~15万kmと言われています。
しかしこれはあくまでも平均的な数値であるため、メンテナンスの頻度などによってはこれより短い距離でも寿命がきてしまったり、反対に15万km以上の走行が可能になることもあるでしょう。

また少しでも高値で車を買い取ってもらおうと考えるのであれば、10万kmに達する前に手放してしまうのがおすすめです。

買取価格は車の状態はもちろん、走行距離もとてもよく見られているポイント。中古車販売店に展示されている車の値段からも想像がつくように、走行距離が多いと希望の価格が付きにくくなります。

できる限り長く乗りたいとお考えの場合は特に定期的なメンテナンスが重要だと覚えておきましょう。

中古車でも20年乗れる?

適切なメンテナンスや、車に負担のかからない運転を心がけることで新車のみならず、中古車でも20年乗る事は可能です。

しかし新車登録を行ってから13年が経過すると自動車税や自動車重量税が値上がりしてしまうことや、車を売却する時に思う様な値が付かなくなってしまうため注意も必要です。

中古車に20年乗ることについて見ていきましょう。

メンテナンス次第では20年以上乗ることも可能!

中古車の耐用年数

メンテナンス次第では20年以上乗ることも可能!

車 メンテナンス

車のメンテナンスの中で、特に重要なのはエンジンやその周りの部品になります。
エンジンオイルやオイルフィルターなどは半年、もしくは走行距離が5000km走ったタイミングで行うのが理想的です。価格は販売店やエンジンオイルの種類にもよりますが、そこまで高くなく2,000円~7.8000円のところが多いでしょう。

バッテリーやエンジン本体など、交換費用が高額になってくるパーツが不具合をおこしてくると、高い修理費用を払うなら新しい車の購入資金に充てて車を乗り換える選択肢を取られる方が増えてきます。

また純正の部品の在庫が無くなってくることも懸念されるので、注意しておきたいポイントになります。

中古車の耐用年数

耐用年数 イメージ

耐用年数とは車(固定資産税)を取得した時から、正常に使用し続けられる年数を法定上しっかりと定められた年数のことを言います。

新車の場合の法定耐用年数は軽自動車が4年、普通車が6年と定められていて、中古車の場合にはこれを元に初年度登録の年月から自分自身で計算を行い算出します。
また年式が古い中古車で計算を行った時、耐用年数が2年以下になった場合にも、最低耐用年数は2年と決められているので耐用年数は2年ということになります。

新車登録からの経過年数 軽自動車 普通自動車
1年後 3年 5年
2年後 2年 4年
3年後 2年 3年
4年後 2年 2年
5年後以降 2年 2年

しかし耐用年数にとらわれず、長く乗り続けることももちろん可能です。
3.4年落ちで購入した軽自動車でも、20年近く乗り続けることも可能であると言えるでしょう。

ハイブリッド車は何年乗れるのか

ハイブリッド車にはエンジンの他に電気で動くモーターも内蔵されていることが特徴です。

モーターを動かすために専用のバッテリーも内蔵されていますが、このバッテリーに寿命が来た時の交換費用がとても高額になってしまうことから、バッテリーの寿命のタイミングで車のお乗り換えをされる方が大半です。

そうした背景から、ハイブリッド車の寿命=バッテリーの寿命といっても過言ではないでしょう。

しかしひと昔前のハイブリッド車に比べると、最近のハイブリッド車に搭載されているバッテリーはとても性能があがり、年数にすると10年は持つと言われています。

自動車メーカーでも5年保証などバッテリーの補償期間を設けられているので、安心してハイブリッド車に乗ることができますね。

車の寿命を延ばすポイント

同じ時期に購入した自動車でも、メンテナンスの有無や扱い方によって車の寿命は大きく異なってきます。

適切にメンテナンスを行いながら、車に負担の少ない運転を心がけることで20年以上乗り続けることも出来るでしょう。

しかし適切なメンテナンスといっても、車に詳しい方でないと愛車の異変にもなかなか気付くことも難しいですよね。
そういった方には点検や車検のタイミングでプロにしっかりと見てもらうことがおすすめですよ。

エンジン周りの点検

消耗品の交換

車の乗り方も重要

定期的に車を走らせる

エンジン周りの点検

車 メンテナンス

車の寿命を延ばすために点検やメンテナンスは欠かせません。

特にエンジンまわりの部品は安全運転を行う上でもとても重要です。
エンジンまわりの部品のひとつに「タイミングベルト」というパーツがあり、エンジンを稼働させるために無くてはならない重要な役割をもっています。

タイミングベルトの交換目安は走行10万kmで、普段はあまり気にすることのない部品ですが車を長く乗り続けたい方はいずれ交換する時期があると覚えておきましょう。

ディーラーの点検や2年おきの車検をしっかりと受けて、気になることがあれば整備工場に持っていくようにしておきたいですね。

消耗品の交換

オイル交換

オイルやオイルフィルターなどの消耗品の交換も車の寿命に関係する重要なポイントです。

エンジンオイルは人間でいうと血液のようなモノ。
エンジンの部品の摩擦を減らす潤滑作用の他にも、エンジン内部のサビを防ぐ作用や汚れを吸収する洗浄作用があります。

エンジンオイル・オイルフィルターの適切な交換時期を逃し、そのままにしてしまうとエンジンオイルが正常に役割を果たすことができず、エンジン内部のトラブルを招いてしまう可能性もあるため注意しましょう。

車の乗り方も重要

車 運転

車の乗り方・運転の仕方も車の寿命に大きく影響します。
特に急発進や急ブレーキなどは車の部品に負担がかかり、車の寿命を短くしてしまうことに繋がります。

安全運転を心がけて、ゆっくりアクセル・ゆっくりブレーキを行うことは、車のエンジンやブレーキシステムにかかる負担を軽減させる重要なポイントです。

日頃から意識することで自然と身についてくるので、「急発進や急ブレーキをしてしまっている」という方は是非取り入れてみてくださいね。

定期的に車を走らせる

道路

車をあまり乗っていないと、走行距離は増えず良いようにも思えますが、車は適度に動かしている状況がベストな状態です。

長期間にわたり動かしていないと、バッテリー切れを起こしてしまう可能性や車内に残っているガソリンが劣化してくる可能性もあります。

しかし通勤などで車を使用されている、毎日車を使用されている方とは対照に、週末にしか車に乗らない、という方も大勢いらっしゃいますよね。
そういった方はお出かけの際30分以上車を動かし、エンジンをしっかりと温めてあげることがおすすめです。

走行距離の少ない中古車なら「未使用車」がおすすめ

届出済未使用車はその名の通り、届出が済まされただけのまだ誰にも使用されていない未使用の車のこと。
以前は新古車と呼ばれており、こちらの方が聞き馴染みのある方も多いのではないでしょうか。「新古車」だと新車と間違えられることも多く届出済未使用車に名称が変えられましたが内容は同じモノを指しています。

届出済未使用車は新車を注文していた方がやむを得ない理由でキャンセルをされたり、ディーラーなど販売店が販売台数のノルマ達成のために架空で注文を行うことで生まれます。

届出が済んでいる=車検証などが既に発行されている状態であるため、未使用でも中古車扱いとなり、新車よりも安く買えるお得度の高い車だと言えるでしょう。

届出済未使用車のメリット・デメリット

届出済未使用車のメリットとデメリットを一覧にすると以下のようになります。

メリット

・新品同様なのに低価格

・早く納車できる!

デメリット

・メーカーオプションは不可

・在庫が無いと購入できない

メリット①新品同様なのに低価格

届出済未使用車は既に車が出来上がっているため新車ではなく中古車として扱われます。
そのため新品同様の状態であっても、車種によっては20万円程度新車よりも安く購入できることが大きな魅力です。

車両によってはまだ新車の匂いが残っていたり、座席シートにビニールが被せられたままの状態のものも多く、走行距離もお店の展示のレイアウトを変える時に動かす程度しか動いていません。
中古車には仕方ない、前ユーザーの使用感があるのが嫌だという方にもおすすめできるお得な車ですよ。

メリット②早く納車できる!

届出済未使用車は在庫として既にはお店に有る状態なので、契約を結んだ後は必要な書類の手続きや車両の点検・ナビやETCなどのオプションの設置作業が終われば納車ができる状態になります。

販売店や付けるオプションの内容にもよりますが、届出済未使用車の場合は1週間~数週間での納車が可能です。

新車の場合は平均でも1ヵ月~3ヵ月程度かかると言われているので、早く車が欲しい方にとっては納期が短いことはメリットになると言えますね。

デメリット①メーカーオプションは不可

ナビやドライブレコーダーなど、後付けのできるオプションであれば届出済未使用車でもつけることが出来ますが、メーカーオプションと呼ばれる製造過程でのみ搭載が可能な後付けのできないオプションには対応していないことがデメリットです。

メーカーオプションは例えばスライドドアの電動化や安全機能の搭載など、標準装備になっていないものであればメーカーオプションで選択しなければ搭載されていません。

メーカーオプションを希望する場合には、予めオプションを加えた状態でつくられた車両を探し出す必要があるのを覚えておきましょう。

デメリット②在庫が無いと購入できない

届出済未使用車はお得度も高く人気の高い中古車です。
しかし中古車市場全体でみると届出済未使用車の数は圧倒的に少なく、特に人気車種やメーカーオプション搭載した車両などはお店に入荷しても直ぐに売れていくます。

またタイミングよく希望条件に当てはまる車両を見つけても、購入を長い間検討しているうちに他の方に先を越されてしまうケースも珍しくはありません。

販売時期なら自分のタイミングでいつでも購入できる新車と違い、在庫が無くなってしまうと購入できないことも届出済未使用車のデメリットのひとつだと考えられますね。

長く乗れる車をお探しの方は軽の森にご相談ください!

車の寿命は、メンテナンス状況や運転の仕方などが大きく影響していて、年数や走行距離はあくまでも目安ということがわかりましたね。

また中古車を選ぶ際は購入したタイミングからの年数・走行距離ではなく、これまでの積み重ねてきた分があることを覚えておきましょう。

少しでも長く乗れる車をお探しの方には、新車や届出済未使用車(登録済未使用車)がおすすめです。
適切にメンテナンスを行い、エンジンに負担のかからない運転を心がけることで、愛車の寿命を延ばすことに繋がりますよ。

今回記事を紹介してきたのは南大阪を拠点にした届出済未使用車専門店の「軽の森」です。
市場でも数少ない届出済未使用車を独自の仕入れルートで多数ご用意しており、また国内オールメーカー全てのお車を取り扱っているのでメーカーの異なる車を隣り合わせで見比べることができるのも軽の森ならではの魅力です。

お車選びでお悩みのお客様には、知識豊富なスタッフが丁寧に車選びのサポートをさせていただきます。

入荷直後の車など、まだホームページに掲載出来ていない在庫もありますので、ご不明点やご質問などございましたら是非お気軽にお電話やメールにてお問い合わせください。

皆さまのご来店を心よりお待ちしております。

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出典

一般財団法人自動車検査登録情報協会

軽自動車検査協会

 

この記事を書いた人
営業
森田龍太朗
Ryutaro Morita
ヨシダオートサービスに入社して7年目。整備士を経て現在は営業や仕入れの業務をしています。 ブログ記事を通して自動車販売店独自の目線でお客様にお得でタメになる情報をお届けしていきます。 資格としては自動車整備学校にて二級自動車整備士を取得しております。