おすすめ車種 2024年4月19日

軽自動車のサイズ規格とは?選び方のポイントや人気車種を紹介

軽自動車には、一定の規格が設けられていることはご存知でしょうか?
この記事では、軽自動車の規格についてくわしくご紹介します。

あわせて軽自動車を選ぶ際のポイントなども紹介しますので参考にしてください。

軽自動車にはサイズなど細かい規格がある

軽自動車にはサイズなど細かい規格がある

私たちが車を見て「軽自動車」と判断する材料は「ナンバープレートの色」です。
図柄入りのナンバープレートを除けば、軽自動車は統一して黄色に設定されています。

では、その「黄色」のナンバープレートになる条件は何なのか。
以下の条件に当てはまる四輪車が、軽自動車として扱われます。

■全長:3.40m 以下
■全幅:1.48m 以下
■全高:2.00m 以下
■排気量:660cc 以下

軽自動車のサイズは普通車より小さいという点は、ご存知の方も多いかと思います。
しかし、サイズが軽自動車の規格内であっても、排気量が660ccを超えている車は普通車扱いとなります。
この4つの条件のすべてを満たしていないと、「軽自動車」とは言えないのです。

軽自動車の規格のはじまり、時代の流れによる変化とは?

軽自動車の規格のはじまり、時代の流れによる変化とは?

軽自動車の規格が初めて定められたのは、1949年(昭和24年)のことです。
当時の規格は全長2.80m・全幅1.00m・全高2.00m・排気量150cc・出力1.2kWというものでした。
サイズや排気量は現在よりも小さな規格ですね。
出力に関しても、現在の軽自動車は47kWに規制されているため、大幅に小さな規格で設定されていたことがわかります。

軽自動車のその後の改訂を一覧にまとめてみました。

■1950年(昭和25年)
 「二輪」「三輪」「四輪」の設定
 全長3.00m・全幅1.30m・全幅2.00m

■1951年(昭和26年)
 軽三輪・軽四輪自動車の排気量拡大
 4サイクル車0.36L/2サイクル車0.24L

■1952年(昭和27年)
 「二輪」「三輪」「四輪」の検査、登録制度の廃止

■1955年(昭和30年)
 軽自動車の排気量を統一
 4サイクル車・2サイクル車ともに0.36L

■1973年(昭和48年)
 軽三輪・四輪に検査制度を設ける

■1976年(昭和51年)
 長さ・幅・排気量の拡大
 全長3.20m・全幅 1.40m・排気量0.550L

■1990年(平成2年)
 長さ・排気量の拡大
 全長3.30m・排気量0.660L

■1998年(平成10年)
 長さ・幅の拡大
 全長3.40m・全幅1.48m

参考資料:全軽自協

軽自動車の誕生はさかのぼること現在より70年以上前になります。
軽自動車の規格が設定された1950年当時、日本は高度成長期にさしかかるところです。

大手メーカーが軽自動車に力を入れ始めたのは、排気量が統一された1955年。
様々な軽自動車が開発され、爆発的な人気となった「スバル360」は令和になった現在でも名車として語り継がれています。

その後、規格の拡大を行いながら現在に至りますが、最後に改訂が行われたのは1998年。
それ以降、軽自動車の規格の改訂は行われていません。
排気量の拡大等、規格の見直しを求める声もある一方、現在の規格で安全面に不具合が生じている等の事例がありません。
そのため、改定する必要性がないということになります。
近い将来、軽自動車の規格の改訂は行われない状況であると言えるでしょう。

軽自動車と普通車のサイズ規格の違い

軽自動車と普通車のサイズ規格の違い

軽自動車と同じように、普通車にも規格サイズは設けられています。
一般的に私たちが乗車する普通車の規格は、以下の通りです。

  • 小型自動車:5ナンバー
    ・全長4.7m以下
    ・全幅1.7m以下
    ・全高2.0m以下
    ・排気量2,000cc以下
  • 普通自動車:3ナンバー
    ・サイズ/排気量ともに小型自動車の条件を一つでも超えるもの

参考資料:自動車の種類:自検協

普通車に比べて条件が細かく設けられている理由

軽自動車の特権ともいえる「税の優遇措置」。
軽自動車は維持費が安いという面で、購入する人も多いかと思います。

自家用乗用車の場合で比較してみましょう。
例えば排気量で定められている自動車税では、軽自動車は7,200円~12,900円以内に収まります。
これが普通車となると、一番排気量が小さなモデルであったとしても、25,000円~29,000円が必要となります。
また、車検時にもかかる費用は大きく異なります。
車検には重量税の支払い義務がありますが、名称の通り「車両の重さ」によって定められています。
軽自動車は0円~8,800円となりますが、普通車は車両重量が最も軽いモデルであっても0円~12,600円必要です。

軽自動車はこれらの優遇措置を受けることができるため、普通車よりも細かい条件が設定されているのです。

ナンバープレートが黄色な理由

軽自動車のナンバープレートが黄色に設定されたのは1975年。
普通車と区別しやすくするために黄色に設定されたようです。

当時の高速道路は、係員が現金を回収していました。
軽自動車は普通車より2割引だったため、係員が軽自動車と判断しやすくするために設定したと言われています。
また、当時の軽自動車の最高速度は時速80km。
普通乗用車は現在と変わらず時速100kmを限度と定められていたため、速度違反の取り締まり時に判別しやすくするためと言われています。

参考資料:車種別の最高速度:警察庁

軽自動車を選ぶときのポイント

軽自動車を選ぶときのポイント

軽自動車には、背の低い軽セダンと呼ばれるスタイルや、スライドドアが装着したハイトワゴンと呼ばれるスタイル等、様々なモデルが販売されています。

数あるスタイルの軽自動車の中から、自分に合うモデルを選ぶためにはどうすれば良いのか。
それは、重視するポイントをあらかじめ抑えておく必要があります。
どの点を重視するかによって、使い勝手は変わってきます。

ここからは、軽自動車を選ぶときのポイントを3つご紹介します。

軽自動車を選ぶときのポイント
  1. 価格で選ぶ
  2. 使用用途で選ぶ
  3. 燃費性能で選ぶ

1.価格で選ぶ

費用を抑えて軽自動車を購入する場合、「軽セダン」と呼ばれる軽自動車の中でもコンパクトなモデルがおすすめです。

軽自動車の中で新車価格が最も低いモデルは、車両価格が100万円を下回ります。
以下のモデルが該当します。

  • トヨタ:ピクシスエポック
  • ダイハツ:ミライース
  • スバル:プレオプラス(2024年4月に生産終了)

これらのモデルは費用を抑えるだけでなく、小回りがきくため、初心者にもおすすめのモデルです。

また、価格を抑えてハイグレードモデルを購入したい人は、中古車の中から見つけることも費用を抑える一つの手です。
直近でモデルチェンジやマイナーチェンジした車の旧型モデルは、新型が登場することで相場は低くなりやすい傾向にあります。

2.使用用途で選ぶ

車を購入する前には「どんな時に使うのか」を考える必要があります。
例をいくつか挙げてみましょう。

  • 通勤で使う→燃費が良い車
  • ファミリーカーとして使う→スライドドア装着車
  • 荷物を多く載せる→後席をフラットに収納できる車
  • 運転に自信がない→安全装備が充実した車
  • 3人以上乗車する→後席にもゆとりある車

このように使用用途を決めてから車選びをしないと、使い勝手が悪く感じてしまうこともあります。
予算を決めて車を購入することも大切ですが、車選びには使用用途を考慮することが重要です。

3.燃費性能で選ぶ

どんな車にも、あらかじめ「燃費消費率」という燃費値が記載しています。
一般的に「カタログ燃費」と呼ばれるもので、実際に走行した時の燃費とは異なりますが、目安として把握できます。

毎日乗る車であれば、燃費を気にする人も多くいるでしょう。
安い軽自動車が手に入ったからと言って、維持費がかさんでしまっては元も子もありません。

燃費性能を知るためにはカタログ燃費を調べるほか、e燃費みんカラといった、実燃費をオーナーが投稿できるサイトがあります。
これらのサイトから情報を収集し、おおよその燃費性能を把握しておくと良いでしょう。

サイズ規格ギリギリで広々!軽自動車の人気車種

軽自動車の中でも広々使える人気モデルを、全国軽自動車協会連合会の統計より4台ご紹介します。

軽自動車の規格に収まるギリギリボディサイズは人気です。
しかし、ボディはどれもよく似たサイズであっても、特徴や使い勝手の良し悪しはそれぞれ異なります。
ポイントを抑えておくことで、広々と扱いやすい軽自動車を選ぶことができるでしょう。

ホンダ:N-BOX

ホンダ:N-BOX

<長さ×高さ×幅>
寸法:3,395×1,475×1,790 mm
室内:2,125×1,350×1,400 mm

2023年に3代目としてフルモデルチェンジされたNBOX。
初代より受け継がれたスタイルで、2015年より軽四輪車年間新車販売台数1位を継続しています。

ホンダ:N-BOX

人気の理由の一つに「足元にゆとりがある」点が挙げられます。
前後シートの間隔は2,000ccクラスのミニバン並みと言われています。

N-BOXには、ホンダ独自の技術「センタータンクレイアウト(燃料タンクを前席足元へ移行した技術)」を取り入れています。
後席では限られた空間を、最大限に有効活用してるレイアウトだと言えるでしょう。

ダイハツ:タント

ダイハツ:タント

<長さ×高さ×幅>※2WD
寸法:3,395×1,475×1,755 mm
室内:2,125×1,350×1,370 mm

ファミリーカーとしても大変人気のあるタント。
室内高はNBOXより若干低くなりますが、それでも小さな子供は立って着替えることができるほどの高さがあります。

もちろん先進機能も充実しています。
他のモデルより低価格で追加オプションを選択できることが特徴です。

ダイハツ:タント

タント最大の持ち味である「ミラクルオープンドア」。
通常では前席と後席の間にピラー(柱)が設置されていますが、タントはピラーをボディに内蔵することでピラーレスのスライドドアを作り上げました。

上の写真のように、助手席が前方ギリギリまでスライドできると、車内でのアクセスも良好です。

スズキ:ワゴンR

スズキ:ワゴンR

<長さ×高さ×幅>
寸法:3,395×1,475×1,650 mm
室内:2,450×1,355×1,265 mm

スーパーハイトワゴンのように、ワゴンRにはスライドドアは装備していませんが、室内の長さは断トツでトップです。
N-BOXやタントと比較すると、ワゴンRの室内は30cm以上長いということがわかります。

スズキ:ワゴンR

助手席や後席はフラットに収納でき、上の写真からわかるように軽自動車であっても余裕の広さを感じることでしょう。

また、ワゴンRにはマイルドハイブリッドモデルがあります。
燃費が良いモデルであることも、人気の理由の一つです。
クラストップの燃費性能を持ち、カタログ燃費で25.2km/L、平均実燃費では20.80km/Lを実現しています。(2024年2月現在)

参考:みんカラ

ニッサン:ルークス

ニッサン:ルークス

<長さ×高さ×幅>※2WD
寸法:3,395×1,475×1,780 mm
室内:2,200×1,335×1,390 mm

日産のルークスは、CMでもお馴染みの先進技術「プロパイロット」が採用され、室内の質感が高くつくられていることが特徴です。
後席での室内高は139cmと、小学生以下のお子様は立って移動することや着替えもこなせます。

また、後席の足元は770mmを設定しており、大人が足を組んでもゆとりあるスペースが確保されています。

ニッサン:ルークス

ルークスの後席スライド幅は320mm。
運転席から手が届く範囲に、後席に子供を乗車することができるため、小さなお子様とのドライブも安心です。

ハイグレードになると上の写真のようにプラズマクラスター搭載の「シーリングファン」が後席上部に設置されます。
ルークスは、軽自動車であっても快適に広々と使えることが特徴です。

軽自動車のサイズに関するご相談は軽の森へ!

軽自動車のサイズや排気量には規定があります。
今のところ変更点や廃止が行われる予定はありません。
普通車と比較すると規格が小さいため、税金が普通車と比べて安く設定されています。

しかし、近年の軽自動車はサイズや排気量は規格内に収まっていたとしても、性能やデザイン性の高さは普通車に勝る勢いで進化し続けています。
物価高の影響もあり、軽自動車なのに総額200万円を超えてしまうモデルも中にはありますが、その分耐久性も高く、低維持費で長く乗り続けられる軽自動車は注目されているのです。

この記事をお届けしました軽の森には、新車・届出済未使用車・中古車と、お客様のニーズに合った軽自動車を幅広くご用意しております。
気になるモデルやご相談等ございましたら、お気軽にお問い合わせください。

 

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―――出典―――

自動車の種類:自検協

軽自動車の規格:全軽自協

ホンダ:N-BOX

ダイハツ:タント

スズキ:ワゴンR

ニッサン:ルークス

この記事を書いた人
営業
森田龍太朗
Ryutaro Morita
ヨシダオートサービスに入社して7年目。整備士を経て現在は営業や仕入れの業務をしています。 ブログ記事を通して自動車販売店独自の目線でお客様にお得でタメになる情報をお届けしていきます。 資格としては自動車整備学校にて二級自動車整備士を取得しております。
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