こんにちは。
今回は中古車のメンテナンスについてです。
せっかくお気に入りの1台を見つけて購入したのにも関わらず、長く乗れないどころかすぐに故障してしまった…なんてことは絶対に避けたいですよね。
中古で買ったお車であっても、より長く乗ることが出来るように、必要なメンテナンスをご案内します!
中古の軽自動車のメンテナンス事情
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関連記事:中古車を選ぶ際の走行距離の目安は? |
メンテナンスの必要性
もし車のメンテナンスを怠ってしまうとどのような事が起きるのでしょうか。
3つ例を挙げて見てみましょう。
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エンジンオイル |
エンジンオイルには潤滑、密封、冷却、洗浄、防錆と言った5つの大切な役割があります。エンジンオイルがエンジン内部を循環することで、金属摩擦を減らし、各パーツの保護や性能を引き出す他、汚れの洗浄も行います。このようにエンジンを正常に動かすためにはエンジンオイルは不可欠であり、言わば血液のような存在とも言えるでしょう。交換目安としては6ヶ月おき、または走行距離5000㎞毎が推奨されています。
オイルが劣化し本来の役割を果たせず、燃費の低下やエンジンの不調を引き起こします。
冷却機能を失ったエンジンオイルにより、最悪の場合はエンジンが焼き付き、走行中に動かなくなる可能性もあります。
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バッテリー |
バッテリーはエンジンを始動させることを始めとし、ナビやヘッドライト、ルームランプ、パワーウィンドウ、ワイパー、エアコンなどなど電気で動いている装備品を動かす役割をしています。
交換は2~3年目安とも言われていますが、ガソリン車なのかハイブリット車なのか、ガソリン車の中でもアイドリングストップ車だとよりバッテリーに負担が掛かりやすいなどそれぞれ条件は異なります。エンジン始動に時間が掛るようになったり、ヘッドライトが暗くなったという現象が見らた場合はバッテリーの寿命が関係している場合があります。
バッテリーの電力が減少していきます。それでも交換せずに使用し続けると電力が完全に無くなり、電気を使用している機器が使えないことは勿論のこと、そもそも車のエンジンを掛けることが出来なくなります。つまり全く動かすことが出来なくなります。
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タイヤ |
タイヤは内部に空気が入っており、その空気の圧力が適正に保たれている必要があります。このタイヤの空気圧は車によりそれぞれ適正値が異なります。空気圧はタイヤに異常が無くても徐々に抜けていくものです。定期的に空気圧点検・空気の補充を行いましょう。また、タイヤの劣化にも注意が必要です。交換時期の目安としては3~5年、または走行距離30,000㎞と言われていますが、溝がの深さ浅くなっていたり、ひび割れや傷、亀裂が生じている場合は早急にタイヤ交換を行いましょう。
タイヤの空気圧が低いことでタイヤの転がり抵抗が高まり、燃費の低下にも繋がります。
さらにタイヤのバースト(破裂)やパンクにも繋がります。これらは空気圧の問題だけでなくタイヤ自体の劣化を放置していても起こりうることです。走行中に突然バーストすることでハンドルが取れられ、コントロール不能になります。周りを巻き込む重大事故を起こす危険があります。
出典:タイヤの空気圧不足、燃費への影響は? JAF(日本自動車連盟)
これら3つだけを見ても適正な点検や交換がいかに重要かわかります。
新車で購入した車であっても適正な点検は不可欠ですが、中古車の場合は新車よりも既に走行している距離や年数も長く、各パーツの劣化や負担が考えられます。
購入前に販売店が点検していることは勿論ですが、納車後は使用者の使い方や環境でその後の劣化スピードも異なります。こまめな点検を行う事で故障や事故が起きる可能性を少しでも低くしましょう。
メンテナンスを受けるタイミング
メンテナンスが必要な事は分かっているけど、どれくらいの頻度やタイミングがいいの?と思われている方もおられるのではないでしょうか。
しっかり車検切れにならないように車検を受けているし…
何か気になる事がある時に販売店や自動車整備店に行けば大丈夫!
と、お思いではありませんか?
勿論、気になる事があればお店に足を運ぶことや車検を受けることは重要なことではありますが
それだけで大丈夫という訳でもありません。
実は国によって受けることが定められている、『法定点検』というものがあります。
法定点検(軽自動車を含む自家用車の場合)
法定点検とは道路運送車両法で車の所有者に義務付けられた、12ヶ月おきに行う12ヶ月点検と、24ヶ月おきに行う24ヶ月(2年)点検のことを指します。
※新車購入時、初回の24ヶ月点検は初回車検のタイミングで行われるため、登録からは36ヶ月後になります。
エンジンルーム・車内・下まわり・外まわり・足まわりの項目を点検します。ブレーキの効き具合やオイル漏れがないか、タイヤやライト類の点検など、その他異常がなく安全かつ快適に走れる状態かを確認します。
全部で27項目の点検項目があります。
12ヶ月点検の27項目に30項目を追加した57項目の点検が行われます。
12ヶ月点検よりもより細かい点検項目に沿って行われます。
車検と同じタイミングで24ヶ月点検を行う場合が一般的です。
点検の目的は故障や不備が無く車本来の性能を維持出来ているかを確認し、点検を行うことで故障やそれに伴う事故を未然に防ぐことです。
また、点検を行う事で『点検整備記録簿』に点検の記録を残すことが出来ますので、下取に出す際にはしっかりと点検してきた証として査定にはプラスの評価になります。
車検
車検とは『自動車検査登録制度』の事を指し、道路運送車両法に定められた保安基準に適合しているか検査することです。
適合しなかった場合は車検に合格できず、公道を走らすことが出来なくなります。
車の故障や不備を見つけることが目的ではなく、あくまで車検時の車が保安基準を満たしているかの確認なので、次の車検までの安全性を保障するものではありません。
法定点検と
車検
のタイミング
法定点検と車検のタイミングは下の図のようになります。
▽新車の場合▽
▽中古車の場合▽
法定点検や車検は車を登録した日からのカウントになります。
上図のように例えば初回登録から2年半後の車を中古車で購入した場合。
中古車で購入した新オーナーは、購入後の半年後に24ヶ月法定点検と初回車検を受ける義務が発生します。
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メンテナンス履歴もチェック!
メンテナンスの履歴をチェックする場合には『整備記録簿』を確認しましょう。
この整備記録簿とはメンテナンスノートとも呼ばる小冊子で、これまで行った法定点検の記録や、その他整備、部品交換などの経歴が記載されています。
いわば車のカルテの様な物で、中古車の場合は車のこれまでの素性を知ることが出来ます。
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整備記録簿は一般的に車検証などの書類が入っているケースと一緒に保管されています。
車検証は運転時に携帯しておくことが道路運送車両法66条により義務付けられていますので、多くの方はこのケースごと助手席前にあるグローブボックスに入れているのではないでしょうか。
中古車の場合、これまでどのようにメンテナンスされてきたかが非常に重要です。
購入検討をしている車がある場合、必ず販売店に整備記録簿があるかを確認しましょう。
仮に整備記録簿が無い中古車だった場合は、無い理由も合わせて確認するようにしましょう。
中古の軽自動車のメンテナンスはどこに依頼する?
メンテナンスを受ける事ができる場所をご紹介します!
それぞれ違った特徴があるのでご自身に合った場所を見つけてみて下さい。
ディーラーの整備工場
●自社メーカーに特化した知識を持った経験豊かな整備士がいる
●交換部品にメーカー純正品を使用する
●メーカー保証対象の場合無料で修理が可能
●リコールなど他の事も相談できる
●保証外の修理の場合費用が高くつく
(工賃の設定が高め・純正品ゆえにパーツが高い)
ディーラーで新車を購入する方が多いこともあり、点検・整備もディーラーに任せているという方も多くいらっしゃるようです。
中古車の場合は、ディーラーが販売している中古車を購入し、点検・整備も購入したディーラーに任せるという選択肢の他、
近隣のディーラーを自ら選んで対応可能であればそこでお願いすることも可能です。
トヨタの公式サイトでは「全てのメーカーの車の点検を承っております。」との記載があります。(下記参照より)
※特殊な車輌で専門的な資格や工具が必要な場合は扱ってくれないケースもあります。
参照:https://faq.toyota.jp/category/show/275?site_domain=default
民間の整備工場
●様々なメーカーの車の車検・点検を扱っている
●料金設定が安い(様々な割引制度やキャンペーンが行われている)
●業者や店舗の選択肢が多い
●業者や店舗によって技術にバラつきがある可能性
●整備工場によっては支払い方法が現金のみの場合もある
民間の整備工場とは車の修理や整備を専門に行っている工場のことです。
その中でも大きく2つに分類されます。『指定工場』と『認証工場』です。
認証工場は点検・修理を行う事は可能ですが、車検の検査ラインを持っていません。このことから車検場にまで点検後、車を持っていかなくてはなりません。
点検・修理・検査の全てを済ませるために数日要することも珍しくありません。
一方で指定工場とは、認証工場であり尚且つ検査ラインを設置しているなどの設備基準を満たし、検査員などの有資格者を雇っている必要があります。
整備工場内で点検・修理・検査の全てを終わらせることが可能なので車検当日に乗って帰れる場合もあります。
参照:国土交通省
カー用品店
●種類豊富な取り扱いから純正品以外のパーツを選べる
●料金設定が安い(割引制度や独自のポイントサービスが行われている)
●独自のポイントサービスにより貯まったポイントを次の点検に使える
●店舗やスタッフによって技術にバラつきがある可能性
●消耗品の交換判断を車のオーナーに委ねられるケースもある
カー用品店では全国展開している企業の場合、引っ越しをした場合などでも、新しい地域で同じ系列店に行けば、保証やポイント付与を引き続き受けることが可能です。
また、店頭で販売されている部品を自分で選んだ後に交換してもらえたりもするので、価格帯やこだわりたい物など取捨選択できるメリットがあります。
ガソリンスタンド
●料金設定が安い
●普段の給油のついでに車検見積りやオイル交換・タイヤのチェックが行える
●店舗によっては 遅い時間まで車検の受付をしている場合もある。
●店舗やスタッフによって技術にバラつきがある可能性
●車検完了まで時間が掛る
ガソリンスタンドに指定整備工場を併設している場合もありますが、ほとんどの場合は提携している指定工場での車検、または軽自動車検査協会に持ち込んでの車検なります。
このことから車検に出して車が帰ってくるまでに日数を要することになります。
しかしながらガソリンスタンドでは独自のサービスや、給油時の特典があったりといったお得なキャンペーンを行っている場合もあります。
そして何より日々の給油ついでにタイヤの空気圧などチェックが出来る点は身近で良いですよね。
中古の軽自動車に必要なメンテナンスとかかる費用の目安
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では、どのようなメンテナンスが実際は必要で、それらに掛る費用はどれくらいなのでしょうか。
※費用は目安です。整備する店舗により異なります。
名称 | 交換のタイミング時期 | 費用目安 |
エンジンオイル | 5,000㎞走行 or 6ヶ月 | 3,000円~ |
エンジンオイルフィルター | 1万㎞走行 or オイル交換2回につき1回 | 3,000円~ |
バッテリー(ガソリン車) | 2~3年 | 10,000~ (本体の価格差が大きい) |
冷却水(クーラント液) | 2~3年 | 3,000円~ |
ラジエター液 | 車検時 | 3,000円~ |
エアクリーナーエレメント | 車検時 or 2~3万㎞ | 2,000円~ |
スパークプラグ | 車検時 or 2~3万㎞ | 5,000円~ |
ファンベルト | 3~5年 | 10,000円~ |
タイヤローテーション | 5,000㎞毎 | 2,000円~ |
タイヤ交換(ノーマル) | 4~5年 or 溝が1.6㎜以下 | 50,000円~(4本交換) |
ブレーキパッド | 4~5万㎞ | 12,000円~ |
ブレーキフルード |
車検時 |
5,000円~ |
ブレーキシュー | 5~10万㎞ | 20,000円~ |
ドライブシャフトダストブーツ | 5年 or 5万㎞ | 15,000円~ |
ヘッドライト(ハロゲン) | 1,000時間(約3年) | 2,000円~ |
ヘッドライト(LED) | 1万時間(約15年) | 10,000円~ |
エアコンフィルター | 1年 | 3,000円~ |
ワイパーゴム | 1年 | 2,000円~ |
ワイパーブレード | 1~2年 | 3,000円~ |
ウォッシャー液 | 切れたらつど補充 | 0円~ (無料補充してくれる店もある) |
もちろん車のメンテナンスはこれらで全てではありませんが、上記の表を参考に消耗品の交換時期を意識してみて下さい。
車検時のタイミングで交換が必要なものに関しては忘れにくいかもしれませんが、5,000㎞毎や半年ごとに交換が推奨されているものは自分で覚えておく必要があります。
中古の軽自動車を購入後の簡単なセルフメンテナンス

車の所有者には『日常点検』を行うことが義務付けられています。
日常点検とは車に乗る前に車体やタイヤ、エンジンルームを目視で確認したりと、誰でも行う事ができる簡単なチェックです。
もし、日常点検でタイヤに異常があることを発見できたとすれば、
異常に気付かず走行し重大事故を引き起こしていたかもしれない最悪の状況を回避することが出来ます。
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関連記事:車は何年乗れるの? |
車内を清潔に保つ
車内が散らかっている、悪臭がするなんて状態では車内で快適に過ごすことは出来ません。
飲み物や食べ物をこぼした際には素早く拭き取り、埃や髪の毛などは粘着カーペットクリーナーで掃除を行いましょう。
車内に持ち込んだ泥や砂はフロアマットを外して払い、定期的に掃除機をかけるなどして清潔を保ちましょう。
ゴミ箱を設置しているのであればこまめにゴミを捨てたりと、臭いの原因となるような物は車内に放置せず、車載空気清浄機や消臭剤の活用も良いのではないでしょうか。
こまめに洗車をする
砂埃や花粉、その他さまざまなものが車のボディには付着します。
頻繁に車に乗らなくとも、屋外ガレージに駐車している場合はなおさらでしょう。長期で放置していると汚れも固まり取りにくくなってしまいます。
鳥の糞が付着した際にはその場で水で洗い流すなどし、少なくとも月に1回程度は専用溶剤を使用した丁寧な洗車を心がけましょう。
しかしながら洗車のし過ぎもよくありません。
高頻度の洗車はスポンジの摩擦などによってコーティングが傷ついたりボディの劣化を導く可能性もあります。
適度な頻度で洗車を行い、細かな傷の除去や予防に繋げましょう。
洗車を自分で行うのは大変!という方にはプロが行う手洗い洗車をご利用されてみてはいかがでしょうか?
消耗品を定期的に交換する
前の見出しでもご紹介しましたメンテナンスの一覧。
そこにも沢山の消耗品が記載されていましたが、その中でも自分で比較的簡単に交換可能な消耗品もあります。
ワイパーのゴム交換・ワイパー本体の交換・ウォッシャー液の追加
この辺りはご自身でされている方も多いのではないでしょうか?
簡単に交換可能なワイパーですが、劣化や破損した状態で使い続けると、フロントガラスに傷をつける恐れもありますのでとても大切なメンテナンスの1つです。
安全性に関わるパーツの整備
ここまでお読み頂いている方ならもうお分かり頂いていると思いますが、
エンジンまわり・ブレーキ・タイヤを始めとした車の走行や安全に直接かかわる消耗品の定期的なメンテナンスは非常に重要です。
「突然ブレーキが効かない!!」や、タイヤがバーストして制御不能で重大事故を起こしてしまった…なんてことは大切な命にも関わります。
運転手1人だけでも非常に重大ですが、同乗者や前後周りの走行車、はたまた道を歩いている小さな子供、多くの人を巻き込む可能性も決してゼロではありません。
そのような事故を未然に防ぐためにも、各パーツ適正な使用期間を守り、劣化したまま乗り続けないようにしましょう。
走行距離の少ない中古車なら「未使用車」がおすすめ

届出済未使用車のメリット・デメリット
メリット① 新品同様なのに低価格
未使用車 1番のおすすめポイントは、まさに綺麗で低価格!
届出だけが済まされた車なので、使用はまだされていない状態です。
中古車のように実際に車を使用していた経歴がないので、車内・車外ともに新品同様の車ということです。
しかし書類上は購入されるお客様が2番目のオーナーになってしまう為、新車か中古車かで分類すると中古車に入るのです。
その為、新車よりも価格を抑えて販売することが可能なのです。
メリット② 早く納車できる!
新車のように 契約・注文→製造→納車ではありません。
今ある在庫車の販売になるので気に入った未使用車があれば、短期間で納車まで進めることが可能です。
軽の森では最短3日で納車が可能です!
昨今、新車の納期が遅れている車種もあったりする中、納車をお急ぎの方にとって非常に嬉しいポイントではないでしょうか。
デメリット① メーカーオプション不可
メーカーオプションは車の製造過程で装備されるものです。
在庫車の販売である為、新車注文時に選択するメーカーオプションをつけることが出来ません。
後付けが可能な似た機能を持った商品を設置したりと、工夫の必要があります。
または欲しかったメーカーオプションを搭載している未使用車を探す必要があります。
デメリット② 在庫が無いと購入できない
デメリット①と少し重複する部分ではありますが、新車のように注文から新たに製造を行う訳ではありません。
欲しい車種で決まったグレードやカラーがある場合、それと全く同じ条件の未使用車が市場になければ購入することは出来ません。
欲しい条件の未使用車が市場に出るのを待つのか、それとも少し妥協をするのか、難しい選択になります。
中古の軽自動車をお探しの方は軽の森にご相談ください!
新車を購入しても中古車や未使用車を購入しても、車にとってメンテナンスは非常に重要なものです。
車の所有者自身が行う『日常点検』
所有者に受けることが義務付けられている『法定点検』『車検』
日々行う点検・メンテナンスから期間の定められた点検まで、
全ては安全で快適なカーライフを過ごすためのものです。
お気に入りの車を長く乗ることが出来るようにも、定期的なメンテナンスを行いましょう。
お気に入りの1台をお探しの方は…
ぜひ一度、軽の森にご相談ください!
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最後までご覧頂きまして誠にありがとうございました。