メンテナンス 2024年10月22日

車のエアコンが効かないのはなぜ?原因と対処法、修理費の目安を徹底解説

車のエアコンが効かなくて困っていませんか?
夏の暑い日や冬の寒い日、エアコンがうまく作動しないと車内の快適性が大きく損なわれます。
特にエアコンが冷えない、ぬるい風しか出ない、そもそも作動しないといったトラブルは、運転においても非常にストレスのかかるものです。

この記事では、エアコンが効かない場合の原因や、対処法、さらには修理にかかる費用の目安について詳しく解説します。
初心者でもわかりやすく説明し、応急処置の方法から、プロに依頼する際のポイントまで網羅していますので、ぜひ参考にしてみてください。

車エアコンが効かない!考えられる原因6選

車エアコンが効かない!考えられる原因6選

車のエアコンが効かない理由はいくつかありますが、主に6つの原因が考えられます。エアコンが正常に作動しない場合、まずはどの原因に該当するのかをチェックしてみましょう。

原因 症状 修理の難易度 対策
エアコンフィルターの詰まり 風が弱く、ぬるい 簡単 フィルター交換または清掃
エアコンガス不足 冷房が効かない 中程度

ガス補充

配管の詰まり 空気が循環しない 難しい

業者に依頼して配管洗浄

コンプレッサーの故障

エアコンが作動しない

難しい

コンプレッサー交換

電源系統のトラブル

電源が入らない

難しい

電装系の点検

人為的ミスの可能性も

エアコンスイッチが入っていない

簡単

設定確認

エアコンフィルターの詰まり

エアコンフィルターが詰まると、エアコンから出てくる風が弱くなり、冷たい風が出なくなります。
特に車内の空気がほこりっぽい場合や、長期間フィルターを交換していない場合、フィルターに汚れが蓄積してしまい、エアコンの効率が悪くなります。
このような場合、エアコンフィルターを清掃または交換することで改善が見込めます。

フィルターは、車のエアコンシステムにおいて非常に重要な部品です。
車内の空気をきれいに保ち、エアコンの効果を最大限に発揮させるために、定期的な点検と交換が推奨されています。

エアコンガス不足

エアコンガスは、冷却効果を生み出すために必要な冷媒であり、これが十分に充填されていないと、エアコンは冷たい空気を送ることができません。
エアコンガスは、通常、密閉されたシステム内で循環していますが、経年劣化や部品の不具合により、わずかに漏れ出してしまうことがあります。
ガスが不足すると、冷却効率が低下し、エアコンの吹き出し口から生ぬるい風しか出なくなることが特徴です。

エアコンガス不足は、特に長期間メンテナンスを怠っていた場合や、急にエアコンの効きが悪くなった場合に疑われるべきです。
ガスが少なくなる原因として、ホースやコンプレッサー、エバポレーターといった部品に微細な亀裂や劣化が生じていることが考えられます。
これらの部品からガスが少しずつ漏れ、最終的には冷却機能に支障をきたします。
修理には、まずシステム内のガス漏れの有無を確認し、必要に応じて部品の交換や修理が行われます。
その後、規定量のエアコンガスを再充填することで、正常な冷却性能を回復させることができます。

配管の詰まり

主に不純物を取り除いてくれるレシーバーや、エアコンガスを低圧化させ噴出するエキスパンションバルブに不具合が起きているケースが多く
クーリングユニット内部に水分が混入してしまうことでエキスパンションバルブで水分が凍結してしまい、噴出口を塞いでしまう恐れがあります。

昔のクルマは「サイドグラス」という部品から状態を確認することが出来ましたが、最近のクルマにはこのサイドグラスが備え付けられていない為、経験や技術がないと確認するのは難しいでしょう。
スイッチを入れて最初のうちは冷気が出るのに、時間が立つと効きが悪くなると感じられる場合には整備工場で検査してもらうことをお勧めします。

エアコンサイクル内で詰まりを起こしている場合に、はパーツの清掃・修理が必要になります。
また配管などとても繊細なパーツが多いため、コンプレッサーなどによるゴミが原因の場合再度同じことを繰り返してしまう可能性があるのでエアコンの配管を全て交換するケースもございます。

コンプレッサーの故障

エンジンから「ゴンゴン」「ガンガン」といった激しい異常音がする場合や、ガスの配管にも問題が無い場合にはコンプレッサーの故障を疑いましょう。

コンプレッサーの異常を確認する方法は、カーエアコンを作動させた状態でボンネットを開き、運転席側にあるコンプレッサーの作動状態を見るだけです。

マグネットクラッチとプーリーが正常に回転していればコンプレッサーに異常はありません。

コンプレッサー自体はとても丈夫に造られていますが、エンジンとベルトで直結している部品でもあり常に振動にさらされ負荷がかかっている状態です。
その為、経年劣化などにより亀裂が入ってしまうとそこから損傷が大きくなってしまうケースが多くみられます。

またコンプレッサーの異常を放置してしまうと、コンプレッサーの金属片がゴミとなってエアコンガスが循環する他のパーツの不具合を招いてしまう恐れもあります。

なるべく早めの対処をしたいところですが、コンプレッサーの交換修理となると、費用も高額になる傾向がある為車の寿命と割り切って乗り換えを検討される方も多くいらっしゃいます。

電源系統のトラブル

エアコンは複雑な電気システムに依存しており、バッテリーやヒューズ、リレーなどの電源部品に問題が発生すると、エアコンが正常に作動しなくなります。

まず、バッテリーが十分に充電されていないと、エアコンの動力が不足し、エアコンが効かなくなる可能性があります。
また、エアコンの回路を保護するヒューズが切れてしまうと、電気がエアコンシステムに供給されなくなるため、機能停止に陥ることもあります。
リレーが故障すると、スイッチを入れてもコンプレッサーが作動しないため、冷風が出なくなります。

これらの電源系統のトラブルは、専門のメカニックによる点検や修理が必要となる場合が多く、定期的なメンテナンスや点検がトラブルを未然に防ぐためにも重要です。
迅速に対処することで、より大きな問題を回避し、修理費用を抑えることができるでしょう。

人為的ミスの可能性も

車のエアコンが効かない原因として、意外にも人為的なミスが原因となることがあります。
特に、エアコンの設定が適切でない場合や、誤ってスイッチを操作してしまった場合に起こり得ます。

例えば、エアコンの温度設定が極端に高温に設定されていると、冷風が出ないのは当然の結果です。
また、エアコンが「外気取り込みモード」に設定されていると、外の空気を取り込んでしまい、車内が十分に冷えないことがあります。
さらに、運転中にエアコンのスイッチがしっかりと入っていないことや、冷房ではなく送風モードに設定されている場合も、冷たい空気が出ない原因となります。

このような人為的なミスは、ドライバーの注意不足や設定ミスによるものが多いため、まずはエアコンの基本設定やスイッチの確認を行うことが重要です。
簡単な確認作業で問題が解決することもあるため、修理に出す前に一度確認してみることをおすすめします。

車のエアコンが効かないときの応急処置

車のエアコンが効かないときの応急処置

車のエアコンが効かないとき、すぐに修理に出す前に自分でできる応急処置があります。
簡単なトラブルならその場で解決できることもあります。
以下3つの方法を試してみましょう。

エアコンの設定確認

まず、エアコンの設定を確認することが重要です。
温度設定が冷房や暖房に正しくセットされているか、風量が十分であるか、内気循環モードになっていないかなどをチェックしましょう。

また、エアコンスイッチが確実にオンになっているかも確認する必要があります。

エアコンフィルターの掃除

フィルターが詰まっていると、風の出が悪くなります。
フィルターは自分で清掃できる箇所もあるため、ダッシュボードの裏やエアコンユニットのフィルターを取り出し、ほこりやゴミを取り除きましょう。
フィルターが著しく汚れている場合は、交換を検討することをお勧めします。

エンジンルームの点検

エアコンの効きが悪いときは、エンジンルーム内の冷却水の量やエアコンベルトの状態を確認してみましょう。
冷却水が不足している場合、エンジンの温度が上昇し、エアコンの効率が低下することがあります。

また、ベルトが緩んでいたり切れていたりする場合も、エアコンの不具合につながることがあります。

プロに依頼する際の注意点

プロに依頼する際の注意点

エアコンのトラブルが深刻で、自分で解決できない場合は、プロに修理を依頼するのが最善です。
修理を依頼する際のポイントや注意点について説明します。

修理費用の相場

修理費用はトラブルの内容によって異なりますが、以下のような費用が目安です。
エアコンの問題が発生した場合、修理費用を事前に確認し、予算内で対応できるようにしましょう。

トラブル

修理費用の目安

エアコンガスの補充

5,000〜15,000円

コンプレッサーの交換

50,000〜100,000円

フィルターの交換

3,000〜10,000円

電気系統の修理

20,000〜50,000円

信頼できる業者選びのポイント

信頼できる修理業者を選ぶためには、以下のポイントに注目してください。

  1. 口コミやレビューを確認する
  2. 無料見積もりが可能か確認する
  3. 保証がついているか確認する

1.口コミやレビューを確認する

他のお客様のレビューや評価を参考にすることで、信頼性の高い業者を選びやすくなります。

2.無料見積もりが可能か確認する

修理費用が不透明な業者は避け、事前に見積もりを取って費用を確認できる業者を選びましょう。

3.保証がついているか確認する

修理後に問題が再発した場合でも対応してもらえるよう、保証付きのサービスを選ぶことをお勧めします。

車のエアコンの寿命を延ばす方法

車のエアコンの寿命を延ばす方法

車のエアコンを長く快適に使用するためには、定期的なメンテナンスが必要です。
エアコンの寿命を延ばすための具体的な方法をいくつかご紹介します。

定期的なフィルター交換

カーエアコンが臭い全ての原因がエアコンフィルターにあるとは言い切れませんが、臭いが気になる場合にはまずエアコンフォルターの状態を確認してみるといいでしょう。

エアコンフィルターはゴミなどを車内に侵入しないように塞き止めてくれるために汚れがたまってしまいやすいパーツになります。

キレイな空気で車内を満たしておけるよう、定期的に交換することをお勧めいたします。

交換の頻度などはお車の使用状況などにもより前後してきますが、よく言われているのは1年おき、または10,000km走った程度が目安とされています。

忘れてしまいがちな方は、車検のタイミングで交換するようにしてもいいでしょう。

エアコン使用後の乾燥運転

エアコン使用後に車内を乾燥させることで、エバポレーターに溜まった湿気を取り除き、カビや異臭の発生を防ぐことができます。

エバポレーターは構造上、冷房機能を使用すると内部に結露が生まれ、発生した水分を放置することでカビは繁殖してしまいます。
一度カビが増殖してしまうと、エアコンフィルターのように簡単に取り換えることが出来ない部品である為、なるべくカビの繁殖を予防したいですよね。

エンジンを停止させる少し前に「送風」機能を使って、エバポレーターを乾かすだけでも効果があり、カビの繁殖を比較的抑えることが出来ます。

冷却水の点検

車のエアコンの寿命を延ばすためには、冷却水(クーラント)の定期的な点検が重要です。
冷却水はエンジンの温度を適切に保ち、エアコンの効率をサポートする役割を担っています。
冷却水が不足したり、劣化したりするとエンジンが過熱し、エアコンの性能も低下する可能性があります。

特に夏場などの高温時には冷却水の役割が大きいため、定期的に量と状態を確認し、不足している場合は補充、劣化している場合は交換することがエアコンの長寿命化に繋がります。

よくある質問

よくある質問

渋滞時にエアコンの効きが悪いのはなぜ?

A.エンジンの回転数が低下するから

エアコンはコンプレッサーをエンジンの動力で駆動しますが、渋滞時やアイドリング中はエンジンの回転数が低いため、コンプレッサーが十分なパワーを得られず、冷却能力が落ちてしまうのです。
さらに、車が停止していると外気がラジエーターに十分に流れないため、エンジン自体が熱を持ちやすくなり、冷却システム全体の効率が低下します。
こうした状況では、エアコンの冷風がぬるく感じたり、風量が減少することがあります。

また、エアコンフィルターが汚れていると、冷却性能がさらに悪化することもあるため、定期的なフィルターの清掃や交換が大切です。
渋滞時には、アイドリングを避けて少しでも車を動かすことでエアコンの効きを改善する助けになります。

車のエアコンが臭いときはどうすればいい?

A.フィルターの交換やエバポレーターのクリーニングが必要

車のエアコンから臭いが発生する原因は、エバポレーターやエアコンフィルターに溜まったホコリやカビ、バクテリアの繁殖が主な理由です。
エバポレーターは冷風を作る重要な部品で、冷たい空気が通過する際に湿気が発生します。
この湿気がカビや細菌の温床となり、悪臭を引き起こすのです。

対策としては、まずエアコンフィルターを定期的に交換することが挙げられます。
フィルターが汚れると空気の流れが悪くなり、ホコリや花粉がエバポレーターに付着しやすくなります。

また、市販のエアコン用消臭スプレーを使用して、エバポレーターや空調ダクト内の汚れやバクテリアを除去することも効果的です。
根本的な解決策としては、専門のメカニックによるエバポレーターの洗浄や、カビ防止のためにエアコン使用後に内気循環から外気導入に切り替えて湿気を逃すこともおすすめです。

夏場に早くエアコンを効かせる方法はある?

A.最初に窓を開けて車内の熱気を逃がすことが重要

夏場に車内が高温になっている状態でエアコンを効かせるには、いくつかの効果的な方法があります。

まず、外気の空気を取り入れるため車内の熱気を逃がすことがポイント。
車内の温度が外気と同じくらいまで下がったら、窓を閉めてエアコンを効かせ始めると、冷却効率が上がります。

また、最初は「外気導入モード」で風を循環させ、冷え始めたら「内気循環モード」に切り替えると、すでに冷えた車内の空気を効率よく冷却し続けることができます。
さらに、直射日光を防ぐためにサンシェードやウィンドウシェードを使用することも、車内の温度上昇を抑え、エアコンの負荷を減らす助けになります。
駐車する際には、できるだけ日陰を選ぶことも、エアコンを早く効かせるための有効な手段です。

車のエアコンが効かないときは軽の森までご相談ください!

車のエアコンが効かない、冷えが悪いと感じたら、早めの点検や修理が大切です。

軽の森では、経験豊富なプロフェッショナルが最新の設備を使用して、原因を迅速に特定し、適切な修理やメンテナンスを提供します。
エアコンガス不足や電気系統のトラブル、フィルターの詰まりなど、さまざまな問題に対応可能です。
また、定期的なエアコンのメンテナンスも行っており、夏場や渋滞時でも快適な車内環境を保てるようサポートいたします。

エアコンの不具合でお困りの際は、ぜひお気軽に軽の森までご相談ください。

軽の森

総在庫800台
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南大阪を中心に軽の森4店舗展開!
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この記事を書いた人
営業
森田龍太朗
Ryutaro Morita
ヨシダオートサービスに入社して7年目。整備士を経て現在は営業や仕入れの業務をしています。 ブログ記事を通して自動車販売店独自の目線でお客様にお得でタメになる情報をお届けしていきます。 資格としては自動車整備学校にて二級自動車整備士を取得しております。