ホンダが誇る人気の軽スーパーハイトワゴン「N-BOX」は、発売以来多くのユーザーに選ばれ続けています。購入時に最も気になる要素のひとつがボディの長さや室内の広さ、荷室の奥行きです。軽自動車は法律で全長3,400mm以内と定められていますが、N-BOXはその上限に迫る3,395mmという設計で、取り回しやすさと居住空間の広さを両立しています。
本記事では、N-BOXのボディサイズ・室内長・荷室寸法の詳細を解説し、年式による違い、他車種との比較、購入費用を抑える方法まで網羅します。再検索せずにサイズの疑問を解決できる完全ガイドです。
N-BOXの長さはどれくらい?

結論から言うと、N-BOXの全長は3,395mmです。軽自動車の上限に迫るサイズで、広い室内空間を確保しつつ取り回しやすさも維持しています。ホンダ独自の低床・センタータンク構造により、限られた外寸を最大限活用しているのが特徴です。
ボディサイズ
現行モデル(JF5/JF6型)のN-BOXは全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,790〜1,815mmです。初代JF1/JF2型も同様の寸法で、型式がDBA-JF1/JF2でも全長は変わりません。また2代目JF3/JF4型も全く同じ寸法です。カスタム仕様でも基本サイズは同じで、FFと4WDの外寸差もほとんどなく、駐車場の適合性は共通です。
室内のサイズ
室内長は約2,125mm、室内幅1,350mm、室内高1,400mmと軽自動車最大級クラスです。低床設計により後席の足元空間が広く、大人4人が快適に座れます。チャイルドシートの取り付けや大きな荷物の積み込みも容易で、日常使いから旅行まで対応できます。
年式による長さの違いはある?
初代JF1/JF2型(2011〜2017年)と2代目JF3/JF4型(2017年〜)はどちらも全長3,395mmで現行と大きな違いはありません。年式によって変わるのは全高や安全装備パッケージ、遮音性やCVT制御の改良などです。サイズ感自体はほぼ同じと考えて問題ありません。
N-BOXの荷室の長さ・広さは?

結論として、N-BOXの荷室は通常時でも十分な奥行きを持ち、後席を倒すと最大約1,500mmまで広がります。低床・大開口設計で重い荷物も積み込みやすく、多彩なシートアレンジによって使い勝手が大幅に向上します。
荷室のサイズ
N-BOXの荷室奥行きは通常時で約450〜500mm、後席を倒せば1,400〜1,500mm程度まで拡大可能です。開口部の高さと幅が大きく、ベビーカーや自転車、長尺物の積載も容易です。
低床構造により重さ20〜30kgの荷物も持ち上げ動作が少なく済みます。FFモデルは特に床が低く積み下ろしが快適で、ターボやカスタムでも同様の使い勝手を確保しています。
シートアレンジも多彩
N-BOXはシートアレンジが豊富で、荷物や乗員数に合わせて簡単に変更できます。代表的なモードは「ユーティリティー」「ロング」「トール」「リフレッシュ」の4種類で、日常の買い物からアウトドアまで柔軟に対応します。
画像引用:N-BOX
ユーティリティー・モード

後席座面をチップアップし、高さのある荷物を立てたまま積載できるモードです。観葉植物やスーツケース、キャンプ用品などを安定して収納できます。床面がフラットで荷物が倒れにくく、汚れ物を分けて積むことも可能です。さらに左右独立で操作できるため、片側だけを上げて乗員と荷物を同時に載せる使い方もできます。
ロングモード

助手席の背もたれを前倒しし、後席と連続させることで長尺物を収納するモードです。カーテンレールやスキー板、2,000mm超のアイテムも積載可能です。前席との干渉を減らしつつ安全に固定できます。
トール・モード

後席座面を跳ね上げて高さ方向の空間を確保するモードです。小型家具や背の高い家電、ベビーカーを折りたたまずに積載できます。低床かつ大開口のため持ち上げ動作が少なく、腰への負担を軽減します。
リフレッシュ・モード

前席と後席をフルフラットにして休憩スペースを作れるモードです。長距離移動の途中で仮眠を取る際や車中泊にも便利です。CVTの静かな走行性能と合わせて快適な移動空間を実現します。
スロープ仕様車のシートアレンジは?
福祉車両仕様のN-BOXスロープは、車いす利用者でも安心して使えるよう3つのシートモードを備えています。介助者の負担を減らす低床構造と電動ウインチ対応により、日常の送り迎えから長距離移動まで快適に対応します。
画像引用:N-BOX
4人乗車モード

通常の4人乗車を維持しつつ、荷室に折りたたんだ車いすを収納できるモードです。日常の送迎や買い物時でも使いやすく、車内空間を犠牲にしません。
スロープモード

スロープを展開し、車いすをそのまま乗車させるモードです。低床設計と固定ベルトにより、介助者が少ない力で安全に車いすを搭載できます。日常から通院まで幅広く活躍します。
フラットモード

スロープを収納すると床がフラットになり、通常の荷室として活用できます。大きな家電やアウトドア用品などかさばる荷物も余裕をもって積載できます。
長さ以外のN-BOXの魅力

N-BOXは長さだけでなく、快適性や安全性、燃費性能、デザイン、収納、資産価値といった多方面で高く評価されています。ホンダ独自の工夫が日常の利便性を支え、長く愛される理由になっています。
高い静粛性と快適な乗り心地
ホンダはN-BOXの静粛性を高めるため、遮音材の配置やボディ剛性を工夫しています。エンジン音を抑えるCVTの滑らかな変速制御、アイドリングストップ時の静かな再始動などにより、軽自動車の中でも上質な乗り心地です。
車両重量は910〜1,030kg程度で、サスペンションは初期減衰を適正化し、段差や荒れた舗装でも衝撃を吸収します。特に後期型JF3/JF4は改良が進み、静かで安定した走りを実現しています。
「Honda SENSING」を搭載
現行JF型では、先進安全装備「Honda SENSING」を全車に標準搭載。衝突軽減ブレーキ、誤発進抑制、車線維持支援、先行車発進お知らせ、標識認識機能などを含みます。さらにアダプティブクルーズコントロール(ACC)は渋滞時にも対応し、ペダル操作の負担を減らしてくれます。長距離ドライブや高速道路でも安心感が高く、家族での移動に適した安全性を持っています。
優れた燃費性能
N-BOXは自然吸気(NA)とターボの2タイプを用意し、どちらも排気量は660ccです。CVTの最適制御とアイドリングストップにより、NAモデルは最大WLTCモード21.6km/l、ターボモデルもWLTCモード20km/l前後の燃費を実現しています。
特にFFモデルは軽量で燃費が良く、4WDは降雪地などでの発進や安定走行に強みがあります。燃費と走行性能のバランスが取れており、経済性と快適性を両立したモデルです。
スタイリィッシュなデザイン
標準仕様はシンプルで親しみやすいデザイン、カスタム仕様はメッキ加飾やLEDヘッドライトを装備して高級感を演出しています。ボディは角張りながらもプレスラインとガラスエリアの比率で引き締まって見え、見た目以上に軽快な印象を与えます。
ホンダはデザインと機能性を両立させ、ファミリーからビジネスユースまで幅広い層に受け入れられる外観を実現しています。
収納スペースも豊富
N-BOXには運転席・助手席まわりにインパネトレー、グローブボックス、ドアポケットなど多彩な収納があります。後席下のサブトレーや荷室アンダーボックスもあり、日常使いの小物やアウトドア用品を整理しやすいのが特徴です。ファミリーカーとしての使い勝手が良く、買い物や旅行でも荷物が散らかりにくい点が高く評価されています。
リセールバリューが高い
N-BOXは中古市場での人気が非常に高く、数年乗っても高額で売却できる傾向があります。DBA-JF型やカスタム、ターボ仕様は特に需要が高く、走行距離が増えても一定の価値を維持します。リセールを意識してグレードやカラーを選べば、将来の買い替え時に支払総額を抑えることが可能です。
N-BOXと他の軽自動車の長さを比較
軽自動車は全長3,395mm前後が基本ですが、室内長や荷室の広さ、床の低さには差があります。主要モデルと比較することで、N-BOXのパッケージングがいかに優れているかを確認できます。
【ダイハツ】タント

タントは全長3,395mm、室内長2,125mmでN-BOXとほぼ一緒の設計です。タントは「ミラクルオープンドア」により乗降性に優れる一方、荷室の低さやフラットな床面ではN-BOXが有利です。大きな荷物を載せる機会が多い家庭やアウトドア用途ではN-BOXの方が便利で、タントは小さな子どもを抱えての乗降が多い家庭に適しています。
グレード別一覧や他軽自動車との違いもご紹介
【スズキ】ワゴンR

ワゴンRは全長3,395mm、室内長2,450mmと数値上は長めですが、全高が低く頭上空間ではN-BOXが勝ります。燃費性能では最大WLTCモード25.2km/lと非常に優秀ですが、床がやや高いため荷物の積み降ろしにはN-BOXほどの利便性がありません。軽快さと燃費を重視するユーザーに適し、積載重視ならN-BOXが優位です。
【スズキ】スペーシア

スペーシアは全長3,395mm、室内長2,170mmでN-BOXを少し上回るサイズです。マイルドハイブリッド搭載で燃費性も優秀ですが、荷室の低床性と開口部の大きさではN-BOXが上回ります。頻繁に大きな荷物を積む家庭や車中泊を想定する場合は、N-BOXが使いやすいでしょう。
装備や収納、旧型モデルや競合車種との違いを解説します
【スズキ】ジムニー

ジムニーは全長3,395mmですが、室内長は1,790mm程度とコンパクトです。ラダーフレームを持つ本格4WDで、悪路走破性を重視した設計のため、荷室容量や居住性は控えめです。アウトドアや林道走行がメインならジムニー、日常使いや積載を重視するならN-BOXと選び方が異なります。
グレード別の違いやボディカラーも
【日産】ルークス

画像引用:ルークス
ルークスは全長3,395mm、室内長2,315mmでN-BOXをかなり上回るサイズ感です。後席足元の快適性や静粛性が高水準ですが、ホンダ独自の低床構造による積みやすさではN-BOXが一歩先を行きます。駐車や荷物の出し入れを重視するユーザーにはN-BOXが扱いやすい選択肢です。
N-BOXの購入費用を抑えるには?

N-BOXは人気が高く価格もやや高めですが、購入方法を工夫すれば総支払額を抑えられます。オプション選び、中古車や届出済み未使用車の活用などが有効です。
オプションを厳選する
安全装備や日常で必要な快適装備を中心に選ぶことで、不要なコストを削減できます。特にエアロやメッキパーツは価格を押し上げ、車両重量kgの増加で燃費性能に影響を与える場合があります。
純正ナビや高級オーディオなども使用頻度を考えて選びましょう。メンテナンスパックや延長保証は必要に応じて選択し、重複契約を避けるのが賢明です。
中古車も視野に入れる
JF3/JF4型は中古市場に多く流通しており、低走行距離のカスタムやターボ仕様でも新車より安く購入できます。購入時はCVTの状態、整備記録、修復歴の有無を確認すると安心です。DBA表記の初代JF1/JF2も、使用環境次第では十分選択肢になります。FFは価格が安く燃費に優れ、4WDは雪道での安心感を重視する人に適しています。
届出済未使用車ならキレイな状態でお得に購入できる!
届出だけを済ませた未使用車は、新車同様のコンディションながら値引き幅が大きいのが魅力です。保証継承やオプション追加の可否を確認し、自分に合ったパッケージを選ぶことで総支払額を抑えられます。
在庫車は納期が短い点もメリットです。ホンダ正規ディーラーや軽専門店で探すと希望の仕様に近い車が見つかる可能性が高まります。
メリット・デメリットや購入時の注意点を解説
N-BOXの長さに関するご相談は軽の森へ!
N-BOXは軽自動車の上限3,395mmを最大限に活かし、広い室内空間と多彩な荷室アレンジを実現しています。年式による全長の変化はほぼなく、違いは安全装備や燃費性能、快適性の進化にあります。
サイズ感や駐車場への適合性、オプション選びや費用を抑える購入方法など、迷う点があれば専門スタッフが在籍する「軽の森」での相談がおすすめです。標準・カスタム・ターボ・FFなど豊富なバリエーションから最適なパッケージを提案させていただきます。
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