軽自動車はリーズナブルで維持費も安いとされている為、新車中古車市場でもかなり需要が高まってきています。
その反面、衝撃などに弱いのではないか、など安全性は大丈夫?と心配する声も少なくありません。
しかし軽自動車の安全性能は一昔前に比べるとかなり高くなっています。
この記事では軽自動車に導入されている安全性能や評価基準、また安全性の高い車種をご紹介します。
この記事のPOINT
- 衝突安全性・予防安全性・運転安全性の違い
- 安全性の高い軽自動車とは?
- 何をもとに安全性を評価するのか
自動車の安全性能とは?衝突安全性・予防安全性・運転安全性について
安全性能とは
自動車の安全性能といっても大きく分けて次の3つに分けられます。
3つの安全性能
- 衝突安全性:車が衝突した際に乗員を守る
- 予防安全性:先進安全装備などにより事故を未然に防ぐサポートをする
- 運転安全性:運転しやすい要素が備えられている
それぞれ詳しく見ていきましょう。
衝突安全性能
衝突安全性能とは、万が一衝突した際に乗員を守ってくれる機能です。
その代表的なものがエアバッグです。
近年の軽自動車では運転席だけでなく、助手席、サイド、カーテンエアバックも一般的となっています。
また、軽自動車のボディは薄く弱いイメージがあり、事故に遭うと潰されてしまうという声がよく聞かれます。
しかし1994年4月以降に発売される新型車には前面衝突試験が義務づけられたことを受け、自動車メーカー各社が衝突安全ボディを採用しており、見た目を上回るボディの安全性を実現しています。
日産から発売されているルークスとデイズは、軽自動車でありながら衝突安全性能は最高ランクのAランクを獲得しています。
予防安全性能
予防安全性能とは、先進安全装備などにより事故を未然に防ぐサポートをする性能です。
代表的なのが自動ブレーキなどと呼ばれる衝突被害軽減ブレーキです。
障害物などを察知して衝突の危険が高まると衝突回避を支援し、衝突被害の軽減を図ります。
さらに誤発進抑制機能や車線逸脱警報(抑制)機能などの標準装備化が進んでおり、普通車と変わりない予防安全装備が軽自動車でも手に入ります。
運転安全性能
運転安全性能とは、事故に合わないような運転のしやすさを考えられた基本的な性能です。
軽自動車はボディが小さく車両感覚がつかみやすく、死角が少ないという特徴などから運転安全性能は高いと言えます。
また、フロントガラスに走行距離や必要な情報を映し出し、目線の移動を少なくするヘッドアップディスプレイ機能や、操作しやすいスイッチの配置など、運転安全性能を考えられた軽自動車が多く発売されています。
軽自動車のデメリットとも言えるパワー不足も、言い換えると事故につながるようなスピードが出しづらいので、運転安全性能を考えるとメリットとも言えるでしょう。
普通車と比較!軽自動車の安全性と事故死亡率
事故を起こし、原型をとどめない潰れた軽自動車をニュースなどで目にしたことはありませんか?
そんなニュースを見ると「軽自動車はやっぱり危ないな」と思う方も多いでしょう。
しかしイメージだけで安全性に疑問が残るからといって、軽自動車の購入を諦めるのはもったいないです。
ここからは実際の事故死亡率などのデータをもとに、普通車と軽自動車の安全性を比較します。
正しい軽自動車の安全性を知っておきましょう。
軽自動車の安全性は低いのか?
軽自動車の安全性は決して低くはありません。
その理由としては、国の定めた安全基準をクリアした自動車でなければ販売できない決まりとなっているからです。
その中の1つが「衝突安全性」です。
国土交通省と自動車事故対策機構では、自動車の安全性能に関する規定に基づき、衝突安全性能テストやブレーキ性能テストなどを実施しています。
このテストは車種やサイズ等による条件の違いはなく、軽自動車も普通車と同じ条件でテストを受けています。
つまり軽自動車の衝突安全性は普通車と比較して低くはないと言えるでしょう。
衝突安全性能テストの評価が高い軽自動車であれば、安全性が高い車と考えてよいでしょう。
◆詳しい安全性能の基準については記事内
「自動車の安全性能の評価基準はどう決まっているのか?」をご覧ください。
車体の軽さと安全性の関係
車体の軽さは軽自動車との特徴とも言えますよね。
しかし車両同士の事故が起きた場合は車体の軽さがマイナスになってしまいます。
トラックや大型車と衝突してしまった場合は大きく跳ね飛ばされてしまう可能性があるからです。
一方で単独事故や対人事故を起こしてしまった場合は、車体が軽いことによって事故の際に発生するパワーも少ないので、物や相手に与えるダメージは低減されるでしょう。
軽自動車はブレーキの制動距離が短い
ブレーキの制動機能とは、ブレーキを踏んでから実際に車両が止まるまでにかかる距離のことです。
軽自動車は車体が軽いので、ブレーキ制動距離が普通車よりも短い傾向にあります。
これは急ブレーキをかけた時などに早く止まってくれるということです。
緊急時に危険を回避できる可能性が普通車よりも高くなり、交通事故をを未然に防げる可能性も高くなるといえるでしょう。
軽自動車の車体の軽さは、状況によって危険でも安全でもあると理解しておきましょう。
普通車と軽自動車の事故死亡率
普通車と軽自動車の事故死亡率をデータで比較してみます。
自動車に乗っていて事故に遭遇した場合に死亡する割合が警視庁の統計で発表されています。
軽自動車の事故死亡率は普通車と比べてどうなのでしょうか?
2020年の交通事故発生状況の統計で見ていきましょう。
件数 | 死者 | |
普通車 | 10.905件 | 29人 |
軽自動車 | 2.344件 | 9人 |
事故全体の死亡率は、普通車が0.27%に対して軽自動車が0.38%となっています。
軽自動車の方がわずかに高いですが、これは大きな差ではありません。
そもそも自動車の事故は、発生時のパワーが大きいので、どのような車でも危険度は高いです。
事故を起こした時の被害を考えることも大切ですが、それ以上に事故を起こさないように安全運転を常に心がけることが最も大切です。
参考資料:警視庁統計
安全性のこだわる軽自動車の選び方
軽自動車の安全性は日々高くなっていますが、その性能は車種によってもさまざまです。
安全性を重視して軽自動車を選ぶ場合のポイントをご紹介します。
POINT
- 余裕のある後部スペース
- サイドエアバッグの有無
- 横滑り防止機能の有無
- 自動ブレーキ機能の有無
- サポカーに該当している
余裕のある後部スペース
軽自動車の後部スペースに余裕があるかどうかは重要なポイントです。
後部スペースに余裕があると、衝突時に衝撃を後ろに逃しやすくなります。
反対に後部スペースにお余裕がないと、衝撃の逃げ場がなくなり車内の乗員はその衝撃を強く受けてしまいます。
安全性を考えるなら後部スペースに余裕がある広い室内空間の軽自動車を選びましょう。
サイドエアバッグの有無
事故の際に衝撃から乗員を守ってくれるエアバッグ。
運転席、助手席の正面を守ってくれるエアバッグに加えて、側面からの衝撃にも対応した「サイドエアバッグ」「カーテンエアバッグ」搭載車も増えています。
事故は正面からの衝突だけではありませんので、サイドからの衝撃からも守ってくれるエアバッグはより安心ですよね。
エアバッグは「サイドエアバッグ」「カーテンエアバッグ」搭載のモデルが良いでしょう。
横滑り防止機能(ESC)の有無
横滑り防止機能(ESC)とは、車がカーブを曲がる時に外側へふくらんだり、内側へ巻き込んだりする横滑りを感知すると自動的に修正してくれる機能です。
軽自動車は車体が軽いため、横風の影響を受けて横滑りしやすいです。
横滑りは事故の原因ともなります。
軽自動車については、新型生産車は2014.10~、継続生産車は2018.2~横滑り防止装置の装備が義務化されています。
しかし中古車で購入する場合には、年式により横滑り防止機能が付いていない場合もありますので、購入時によく確認しましょう。
自動ブレーキ機能の有無
自動ブレーキ機能とは、障害物を検知して衝突の危険が高まると、自動でブレーキを作動させる機能です。
軽自動車でも自動ブレーキが搭載されている車種は増加傾向です。
完全に事故を防げるとは限りませんが、衝突のリスクは下げられるので、自動ブレーキ搭載車種を選ぶことをおすすめします。
サポカーに該当している
自動ブレーキが搭載されている車全般を「サポカー」と呼びます。
また、「サポカーS」は安全装備がより充実している車を指します。
「サポカーS」の中でも「ベーシック」「ベーシック+」「ワイド」の3つにランク分けされており、「サポカーSワイド」に該当している車が最も安全性の高い車とされています。
「サポカーSワイド」になると、自動ブレーキ機能に加え、ペダル踏み間違い時加速抑制装置、車線逸脱警報、先進ライト(自動切替型前照灯)などの先進安全装置が装備されています。
事故のリスクを可能な限り低減したいのであれば、安全装備が充実している「サポカーS」に該当している軽自動車から選ぶのが良いでしょう。
安全性の高い軽自動車おすすめランキングTOP5
ここからは安全性能が高い最新の軽自動車のご紹介です。
国土交通省や自動車事故対策機構が実施する「自動車アセスメント」の評価が高い車からランキング形式でお届けします。
No,1:日産/サクラ
画像引用:サクラ
総合評価:★★★★★ | |
衝突安全性能 | 予防安全性能 |
88.31点/100点 | 88.62点/91点 |
事故自動緊急通報装置 | |
先進型100%(8点/8点) |
2022年最新の安全評価が高い軽自動車は、日産のサクラです。
衝突安全性能・予防安全性能ともに88点を超え、Aランクに。
事故自動緊急通報装置も導入していることから、自動車アセスメントにて総合評価ファイブスター賞を獲得しました。
プロパイロットはもちろん、上から見下ろしているような映像をモニターへ映し出す「インテリジェントアラウンドビューモニター」は障害物や人への検知も欠かせません。
安全に快適なドライブを求めるのであれば、サクラは見逃せません。
No,2:三菱/ekクロスEV
画像引用:ekクロスEV
総合評価:★★★★★ | |
衝突安全性能 | 予防安全性能 |
88.31点/100点 | 85.74点/91点 |
事故自動緊急通報装置 | |
先進型100%(8点/8点) |
ekクロスEVも日産サクラと同じく、最高評価となる「ファイブスター賞」を受賞しています。
衝突安全性能では、衝突時の保護性を高める「運転席SRSニーエアバック」が標準装備されています。
軽自動車にもかかわらず、7つのエアバッグが装備されている点は安心できるポイントです。
また、予防安全性能では9つの先進運転支援機能が備わる「e-Assist」が全モデルに標準装備。
衝突被害軽減ブレーキはもちろん、ふらつき警報や前方衝突予測警報も採用されているため、運転をアシストする頼れる機能が備わります。
No,3:ダイハツ/ムーヴキャンバス
総合評価:★★★★☆ | |
衝突安全性能 | 予防安全性能 |
80.62点/100点 | 80.42点/91点 |
ダイハツのムーヴキャンバスは、最高評価から2番目の星4つの評価を得ています。
最新のステレオカメラを採用し、夜間の歩行者追従二輪車の検知を可能にしました。
さらにアクセルを踏み間違い時の「急発進」の抑制を行います。
ムーヴキャンバスには6つのエアバッグシステムが標準装備されています。
No,4:ダイハツ/アトレー・ハイゼットカーゴ※OEM含
写真:ダイハツ/アトレー
総合評価:★★★★☆ | |
衝突安全性能 | 予防安全性能 |
76.16点/100点 | 79.03点/91点 |
ダイハツのアトレーやハイゼットカーゴのOEMである、スバル・サンバーバン、トヨタ・ピクシスバンが4位にランクインです。
ハイゼットカーゴは商用車として初めて「DNGA(Daihatsu New Global Architecture)」を採用したモデルです。
強度や安全性の高いボディとなっていることが特徴です。
また、ステレオカメラにより夜間の歩行者・自転車を検知することが追加されています。
No,5:スズキ/アルト・マツダ/キャロル
写真:スズキ/アルト
総合評価:★★★★☆ | |
衝突安全性能 | 予防安全性能 |
77.98/100点 | 70.60/91点 |
アルトやキャロルは、他のモデルよりもコンパクトかつ軽量です。
「軽量」を活かし、衝突を吸収・分散するボディーが採用されています。
また、夜間歩行者の検知やオートハイビーム、車線逸脱警報システム等、他のモデルと変わりない安全性の高さがあります。
エアバッグも6つ採用されているので、「小さな車は簡素化されていそうで怖い」と思っている人も安心して運転できるでしょう。
衝突安全評価を比較
ご紹介した5台の軽自動車の衝突安全性能評価を比較してみます。
5点満点で評価されています。
サクラ | ekクロスEV | ムーヴキャンバス | アトレー ※OEM含 |
・アルト |
|
フルラップ前面衝突 運転席 |
5 | 5 | 2 | 3 | 3 |
フルラップ前面衝突 助手席 |
5 | 5 | 5 | 5 | 5 |
オフセット前面衝突 運転席 |
4 | 4 | 5 | 4 | 4 |
オフセット 後席 |
5 | 5 | 3 | 3 | 3 |
側面衝突 運転席 |
5 | 5 | 5 | 5 | 5 |
後面追突部保護 運転席 |
5 | 5 | 4 | 1 | 5 |
後面追突部保護 助手席 |
5 | 5 | 4 | 1 | 5 |
歩行者保護(頭部) | 4 | 4 | 4 | 3 | 4 |
歩行者保護(脚部) | 5 | 5 | 5 | 5 | 5 |
シートベルト 着用警報 |
5 | 5 | 5 | 4 | 4 |
▲資料引用:自動車アセスメント
「軽自動車だから」「小さな車は衝撃に弱そう」といった概念は覆されますね。
万が一のことを考慮し、頑丈に。
乗員だけでなく、周辺の人やモノにも衝撃を緩和するボディを採用しているからこそ「安全な車」だと言えるのです。
ご高齢の方におすすめの安全性の高い軽自動車
車の運転に自信を無くしているご高齢の方は少なくありません。
また、本人は「まだまだ大丈夫」と思っていても、年齢とともに判断力や反射力は低下していくものです。
免許証返納する方も増えていますが、車が不可欠な地域であったり、車を手放すことができない理由があるご高齢の方もいるでしょう。
ご高齢の方やその家族が安心して乗れる車を検討したいですよね。
先ほどランキングでご紹介した5台はもちろんご高齢の方にもおすすめできる安全性の高い軽自動車です。
ここからはご高齢の方に特におすすめの安全性の高い軽自動車をご紹介します。
ダイハツ/ミライース
総合評価:★★★★☆ | |
衝突安全性能 | 予防安全性能 |
165.7点/208点 | 57.2点/79点 |
ダイハツのミライースは安全性と低価格・低燃費を実現している軽自動車です。
ご高齢の方に多いペダル踏み間違い事故を起きにくくする、ペダル踏み間違い時加速抑制装置を備えている「サポカーSワイド」に該当している安全性の高い軽自動車です。
無駄を省いたシンプルな使い勝手とコンパクトなボディサイズは、ご高齢の方にも使いやすく、小回りが利くので運転のしやすさは抜群です。
さらに近年の軽自動車ではめずらしい、新車価格で100万円を切る価格設定も魅力です。
カタログ燃費は25.0㎞/ℓと燃費性能も抜群です。
ご高齢の方の中でも年金と貯蓄で生活しており、車にあまりお金をかけられないという方も多いでしょう。
低価格・低燃費・安全性の3つが揃うミライースはご高齢の方におすすめできる1台です。
自動車の安全性能の評価基準はどう決まっているのか?
誰がどのように安全性能の評価をしているのか、ご存知の方は少ないのではないでしょうか。
営業マンに「この車はファイブスターを受賞しているので安全な車です!」と言われても、安全性能にも幅広く種類がありどのような点を評価されているのかわかりませんよね…。
そこで、次にご紹介するのが安全性能の評価基準。
ここでは2020年度以降に設定された評価をもとに解説します。
誰が審査している?
▲画像引用:NASVA
独立行政法人自動車事故対策機構、NASVA(ナスバ)と呼ばれる機構が車の安全性能を評価しています。
NASVAは3つの活動をしています。
1.自動車事故を防ぐ
2.自動車事故被害者を支える
3.自動車事故から守る
ここで紹介するのは自動車事故から守る。
より安全な車を選ぶために、把握しておく必要があります。
自動車アセスメントとは?
自動車アセスメントとは、新車販売されている自動車に試験を行います。
国土交通省とNASVAが一体となって行っている事業であり、評価を公表しています。
これは、安全な車をユーザーが選ぶことができるよう、また作る側(メーカー)に対しても安全な自動車開発を促進しています。
自動車アセスメントには2つの評価があります。
「予防安全性能」と「衝突安全性能」。
2019年まではそれぞれ評価されていましたが、2020年からは両方の性能を評価し「自動車安全性能」として情報提供をしています。
2022年度評価基準
ここからは、先述したランキングのもととなった2022年度の評価基準をご紹介します。
2022年度からは「衝突被害軽減ブレーキ対自転車性能試験」が追加されています。
年表によってランク付けへの評価点が異なります。
1.予防安全性能評価
予防安全性能は満点で91点。
8つの項目の試験を実施し、評価しています。
A ランク:73.60 点以上
B ランク:53.32 点以上
C ランク:35.28 点以上
D ランク:17.56 点以上
E ランク:17.56 点未満
項目 | 点数 | |
衝突被害軽減 ブレーキ |
対車両 | 11 |
対歩行者:昼間 | 15 | |
対歩行者:夜間 | 38 | |
対自転車 | 9 | |
⾞線逸脱抑制 | 11 | |
後方視界情報 | 2 | |
高機能前照灯 | 4 | |
ペダル踏み間違い時加速抑制装置性能 | 1 |
▲資料引用:予防安全性能アセスメントの概要
2.衝突安全性能の評価
衝突安全性能は満点で100点。
こちらは7つの項目の試験を実施し、評価しています。
A ランク:84.63 点以上
B ランク:71.89 点以上
C ランク:59.07 点以上
D ランク:46.33 点以上
E ランク:46.33 点未満
項目 | 点数 | |
乗員保護性能 | フルラップ前面衝突 | 22 |
オフセット前面衝突 | 22 | |
側面衝突 | 14 | |
後面衝突頚部保護 | 1 | |
歩行者保護性能 | 頭部保護 | 32 |
脚部保護 | 5 | |
シートベルト着用警報 | 4 |
▲資料引用:衝突安全性能アセスメントの概要
3.総合評価
予防安全性能と衝突安全性能の合計点数により、評価されます。
★★★★★:158.23点以上
★★★★☆:125.21点以上
★★★☆☆:94.35点以上
★★☆☆☆:63.89点以上
★☆☆☆☆:63.89点未満
▲資料引用:自動車安全性能2022
2020年以降は★マークの数で安全性能が高いか低いか判断することができます。
左:最高評価を受けた自動車は、ファイブスター賞が与えられます。
右:自動車安全性能ファイブスター大賞は、1年の中で最も総合評価が高い車に与えられます。
選ばれし車はカタログやホームページなどに、安全性能が評価されたと記載しています。
購入時には、このマークを目印に安全性能をチェックしましょう。
▲画像引用:自動車安全性能2020
〈2019年以前〉評価基準
1.予防安全性能の評価
予防安全性能は満点で112点。
8つの項目の試験を実施し、評価しています。
▼2018年~2019年
- ASV+++:86点超
- ASV++ :46点超
- ASV+ :12点超46点以下
▼2016年~2017年
- ASV++:46点超
- ASV+ :12点超46点以下
▼2014年~2015年
- ASV+:12点超
- ASV :2点超
項目 | 点数 | |
衝突被害軽減 ブレーキ |
対車両 | 32 |
対歩行者:昼間 | 25 | |
対歩行者:夜間(街灯有) | 40 | |
対歩行者:夜間(街灯無) | 15 | |
⾞線逸脱抑制 | 16 | |
後方視界情報 | 6 | |
高機能前照灯 | 5 | |
ペダル踏み間違い時加速抑制装置性能 | 2 |
▲資料引用:予防安全性能アセスメントの概要
ASVとは先進安全自動車(Adivance Safety Vehicle)のことを指します。
先進技術を利用した、安全システムが搭載されている車を対象とし、評価されています。
また、ASVは評価された時期によって点数の配分が異なります。
日が経つごとに技術は進み、点数を多くとらないと安全性能の高評価を得ることはできません。
それだけ安全な車の開発が進んでいると言えるでしょう。
2.衝突安全性能評価
予防安全性能とは異なり、評価された年によって満点の点数が変わります。
2018年~2019年:100点満
★★★★★: 82.0 点以上
★★★★☆: 72.5 点以上
★★★☆☆: 63.0 点以上
★★☆☆☆: 53.5 点以上
★☆☆☆☆: 53.5 点未満
項目 | 点数 | |
乗員保護性能 | フルラップ前面衝突 | 21 |
オフセット前面衝突 | 21 | |
側面衝突 | 15 | |
後面衝突頚部保護 | 2 | |
歩行者保護性能 | 頭部保護 | 32 |
脚部保護 | 5 | |
シートベルト着用警報 | 4 |
▲資料引用:衝突安全性能アセスメントの概要
チャイルドシートアセスメントとは?
2015年より新たに改正されたチャイルドシートアセスメント。
チャイルドシートが確実に装着されるよう、配慮があるのかを評価しています。
チャイルドシートアセスメントは、使用性評価試験と前面衝突試験をもとに判断されます。
1.使用性評価試験
座席シートに誤った取付を推奨していないかなど、各5点満点で点数が付けられます。
主な評価項目 | |
取扱説明書 | 取扱説明書 |
問い合わせ先等 | |
動画等 | |
本体表示 | 表示内容 |
本体の構造 | 可動機構等 |
シートカバー | |
収納部 | |
車への装着性 | 固定の確実性 |
座席回転防止機構 | |
ロックの表示 | |
着座の させやすさ |
ハーネス |
バックル等 |
▲資料引用:チャイルドシートアセスメント
2.前面衝突試験
乳児用(新生児を含む)と幼児用に分けて評価設定が異なります。
それぞれ見ていきましょう。
- 優:◎が4つの場合(1つでも✖がある場合を除く)
- 良:◎が3つ、〇が2つの場合(1つでも✖がある場合を除く)
- 普:優・良および推奨せずに該当しない場合
- 推奨せず:評価項目の中で1つでも✖があった場合
乳児用(ベッドを除く)評価方法
▼主な評価項目
・衝突によるチャイルドシート取付部等の破損
・衝突によって胸部に生じる力(胸部合成加速度)
・衝突時のチャイルドシートのシートバックの傾き(角度)
・衝突時のチャイルドシート上端面から頭部のはみ出し
・衝突時に生じたその他の事象
乳児用(ベッド)評価方法
▼主な評価項目
・衝突によるチャイルドシート取付部等の破損
・衝突によって胸部に生じる力(胸部合成加速度)
・衝突時のチャイルドシート底面の傾き
・衝突時の頭部の前方への移動量
・衝突時に生じたその他の事象
幼児用評価方法
▼主な評価項目
・衝突によるチャイルドシート取付部等の破損
・衝突によって胸部に生じる力(胸部合成加速度)
・衝突時の頭部の前方への移動量
・衝突によって頭部に生じる力(頭部合成加速度)
・衝突時に生じたその他の事象
このように、チャイルドシートの対象年齢やつくりによって、設定されている評価は違います。
車の安全はもちろんですが、万が一のためにお子様をしっかり守ってくれるチャイルドシートを選びましょう。
▲資料引用:チャイルドシートアセスメント
安全性が高い軽自動車の購入は軽の森へ!
安全性が高いとされる軽自動車は他にも数多く販売されています。
まず基準とするのは「自動車アセスメントの評価」。
評価をもとに、ご自身の好みのデザインや装備で安全な車選びをしましょう♪
そして、上でもご紹介しました軽自動車は軽の森でご購入いただくことができます!
届出済未使用車を専門とし、国内オールメーカーを幅広くお取り扱いしております。
この機会にぜひ、安全な軽自動車を軽の森でご購入ください!
皆様のご来場・お問合せを心よりお待ちしております。
新古車との違いや買う時の注意点について