豆知識 2024年7月16日

軽自動車の黒ナンバーとは?手続きの方法や取得条件をわかりやすく解説

黒ナンバーとは「黒地に黄色い文字で書かれたナンバープレート」のことで、貨物運送業を行う軽自動車がつける物です。

この記事では黒ナンバーの取得方法から、黒ナンバーによるメリット・デメリットをご紹介します。
これから運送業をはじめようとされている方は、ぜひ参考にしてみてください。

軽自動車の黒ナンバーって何?

黒ナンバーって何?

街中でもよく目にする黒地に黄色い文字のナンバープレート。

上の画像のようなナンバープレートを〈黒ナンバー〉と呼び、貨物運送事業に使用される軽自動車がつけています。

例えば郵便屋さんが乗っている赤い車も、郵便物を運ぶ業務として使われている車であることから黒ナンバーがつけられています。

軽貨物軽自動車運送業とは

貨物軽自動車運送業とは

軽貨物自動車運送業とは、軽自動車で人や荷物を運ぶ事でお金を稼ぐ事業。
つまり、有償で人や荷物を軽自動車で運び届けるということです。
通販サイトで購入したものを買主まで運び届ける軽自動車も、この「軽貨物自動車運送業」に当てはまります。

近年、軽貨物運送業界では慢性的な人手不足に陥って需要が高まっていることや、身体と軽自動車1台あれば独立開業できる比較的ハードルが低い事業であることから、個人で新たに運送業を始めようとされている方は少なくありません。

また、荷物を運ぶ大型トラックを見たことがある人もいるはずです。
このトラックを用いて荷物を運ぶ事業は「一般貨物自動車運送業」となり、軽自動車・普通車に分けて名称が異なります。

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軽自動車の黒ナンバーを取得するメリット&デメリット

メリット&デメリット

黒ナンバー=貨物軽自動車運送業で使われる車。
ということから、普段私たちが使っている軽の乗用車とは税金や保険料など違う点があります。

黒ナンバーを取得するメリット

メリット
  1. 税金が安くなる
  2. すぐに開業できる
  3. 初期費用を抑えられる

自家用車に比べ、重量税や自動車税が安くなることがメリットとしてあげられます。

自家用車の黄色ナンバーのお車の場合だと重量税は6,600円、自動車税は5,000円ですが、黒ナンバーの場合重量税は5,200円、自動車税は3,800円となっております。
(どちらも重量税は新規届から13年経過していない車の場合の金額です。)

また、開業する際の初期費用を抑えられることもメリットの一つです。
軽貨物運送業は「軽自動車検査協会」での手続きとなりますが、その際に必要な費用は3,000円とかかりません。

開業するにあたり、必要となるアイテムは「軽貨物車」。
軽貨物車を既に所有している人にとっては、配送時に必要な備品等、数十万円から開業できる事業です。
軽貨物車を所有していない人であっても、リース車や中古車を購入することで車両費を抑えることができます。
さらに、個人で手続きを行うことになるので、速やかに手続きを行うことができるでしょう。

黒ナンバーを取得するデメリット

デメリット
  1. 黒ナンバーの車両保険を扱う会社が少ない
  2. 車両保険料が高い

黒ナンバーの車両は任意保険を扱っている損保会社が少なく、数が限られてしまっていることや、自家用車に比べると毎月の料金は2倍~3倍ほど高くなっていることが挙げられます。

事業用であることから税金は安くなってきますが、任意保険の支払い額はうんと高くなってきます。

「税金が安くなるなら、その分黒ナンバーの方がお得になる」というわけではない事が分かりますね。

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軽自動車の黒ナンバーの取得要件

取得要件

黒ナンバーを取得するにあたり、以下の条件に満たしていないといけません。

条件
  1. 営業所/休憩所/睡眠施設がある
  2. 営業所から2km以内の車庫がある
  3. 1台以上車両がある
  4. 運送約款がある
  5. 損害賠償能力があること
  6. 運行管理などの管理体制が整っていること

営業所/休憩所/睡眠施設がある

自己所有でも賃貸でも構いません。
個人で行う場合、自宅を営業所、休憩・睡眠施設として申請可能です。

営業所から2km以内の車庫がある

こちらも営業所同様に、自己所有でも借りている駐車場でも構いません。

車庫は原則、営業所と併設していることが条件。
しかし絶対ではなく、併設していない場合でも、営業所から半径2km以内に車庫を確保すれば申請は通ります。

軽自動車協会へ「車庫」の位置を届出するため、黒ナンバーの車庫証明は警察署へ届ける必要はありません。

1台以上車両がある

軽自動車を所有していれば、申請することができます。

以前は、4ナンバー(軽貨物)のみ黒ナンバーの対象となっていました。
車検証には「用途」という項目があり、そこに「貨物」と記されているもの。
つまり4ナンバーである必要がありました。

しかし、令和4年10月24日、国土交通省より「貨物軽自動車運送事業における軽乗用車の使用について」報道発表されます。

「規制改革実施計画」(令和4年6月7日閣議決定)を踏まえ、軽乗用車についても、貨物軽自動車運送事業の用に供することを可能とします。

国土交通省

報道資料

現在では、「軽乗用」「軽貨物」ともに軽貨物自動車運送業として使用できるようになりました。

運送約款がある

軽自動車貨物運送事業を始める前提として、「運送約款」は必要です。

約款とは、企業が利用者との取引においての契約内容をあらかじめ定めておく文書のことをいいます。
運賃や事業者の責任に関する事項が明確に定められていることが求められます。

行政書士等に依頼するのであれば問題ありませんが、手軽に開業できることから個人で手続きを行う人も多いはずです。
自分で作成して用意する場合は、運賃や事業者の責任に関する事項が明確に記載されていないといけませんので、かなりハードルが上がります。
そこで、国土交通省が提供する「標準運送約款」を活用することも一つの手です。

この運送規約が無ければ、黒ナンバーの許可が下りることはありません。

損害賠償能力があること

自動車損害賠償保障法等に基づく責任保険又は責任救済に加入する計画、一般自動車保険の締結など十分な損害賠償能力があることが求められます。

この時気を付けておきたい点は、軽貨物自動車運送業は「事業用」として走行します。
業務用の任意保険に加入しなければならないということを、理解しておきましょう。

運行管理などの管理体制が整っていること

当然のことではありますが、乗務前後の点呼や乗務員に対する指導・監督体制が整っていることが条件として挙げられます。
「ドライバー」となるわけですから、運転できるにふさわしい環境でなければなりません。
もちろん、1人で事業を多なう場合は、本人が管理者として届け出ることも可能です。

これは、運送スタッフの過度な運転や過重積載を行わないため、事故を防ぐための一環として定められている規則です。

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4ナンバーで登録できるおすすめの軽自動車は?

構造変更の必要がない、軽自動車とは何が該当するのでしょうか。

登録する車両は新車である必要はなく、中古車でも登録は可能です!
中古車からお車を探すのも初期費用を抑える為に有利な手段のひとつです。

ここからは、現行型の車種に絞ってみていきましょう。

スズキ/エブリイ

スズキ/エブリィ

軽のワンボックスカーといえば、エブリイを思い浮かべられる方が多いのではないでしょうか。

商用利用を目的として造られており、現在他社メーカーのOME元にもなっていて街で走行している姿をよく目にしますよね。

低燃費である点や、「オーバーヘッドシェルフ」という頭上にある収納スペースをはじめ運転席まわりの収納ポケットが豊富にある点など使い勝手のいい車であることから人気の高い車種となっております。

軽自動車とは思えない積載能力の高さを誇り、一度で沢山の荷物を運ぶことが可能です。
またバックドア・後席ドアともに開口部が大きく開く事や、荷室床面地上高が650mmと低い事から積み下ろしの動作もラクに行う事が出来ます。

JOINターボ/2WD
全長/全幅/全高 mm 3,395/1,475/1,895
室内寸法(長/幅/高)mm 1,820/1,280/1,240
車両重量 940kg
燃費消費率 15.1km/L
燃料タンク 37L
メーカー希望価格 1,665,400円

ダイハツ/ハイゼットカーゴ

ダイハツ/ハイゼットカーゴ

こちらも市街で走っているのをよく見かけますよね。
2021年12月に17年ぶりに、モデルチェンジされました。

ハイゼットカーゴの人気のポイントは良い意味で商用車っぽくない力強いエクステリアデザインと安全性能の高さではないでしょうか。

ボディカラーはグレードにより選択できる種類が異なりますが、定番色のブライトシルバーメタリックや個性的な印象を受けるミストブルーマイカメタリックやライトローズマイカメタリックなど豊富に揃っているのも特徴にひとつです。

ハイゼットカーゴにはスマートアシストが搭載されます。
衝突回避支援や駐車支援は全グレードに標準、認識支援はグレードにより備わります。

仕事で使うとなると必然的に運転時間も増えてきます。
頻繁に使うお車だからこそ、安全性能は外せないポイントですよね。

デラックス/CVT/2WD
全長/全幅/全高 mm 3,395/1,475/1,890
室内寸法(長/幅/高)mm 1,915/1,270/1,250
車両重量 910kg
燃費消費率 14.9km/L
燃料タンク 38L
メーカー希望価格 1,210,000円

ホンダ/N-VAN 

ホンダ/N-VAN 

N-BOXをベースにして造られたN-VANも人気の高い車種となっております。

N-VANの特徴は助手席側のセンターピラーが無い事。グッと開く開口部は大きな荷物も易々と積み込むことが出来る大きなメリットですね。

また荷室がフルフラットになる事や積載能力に優れている事など、荷物の積み下ろしを何度も行う方にとってとても使いやすいお車であると言えるでしょう。

全車にホンダの安全運転支援システム「HondaSENSING」が標準装備されているので、安全性能重視でお車をお探しの方にもおすすめの1台です。

FUN特別仕様車STYLE+/2WD
全長/全幅/全高 mm 3,395/1,475/1,945
室内寸法(長/幅/高)mm 1,510/1,330/1,235
車両重量 960kg
燃費消費率 19.2km/L
燃料タンク 27L
メーカー希望価格 1,859,000円

軽自動車の黒ナンバー取得の流れ~必要な手続き/書類~

黒ナンバーを取得することは決して難しいことではなく、個人で行うのも十分可能です。

大まかに流れをご説明すると、必要書類を揃えて運輸支局へ届出を行い必要な手続きをします。
その後、営業所とする場所の地域を管轄する軽自動車検査協会にて必要書類を提出すると、晴れて黒ナンバーを入手することが出来ます。

運輸支局や軽自動車検査協会は平日の夕方までしか受け付けを行っておらず、週末はお休みになる為平日に時間をつくる事が難しい方は注意が必要です。

黒ナンバー取得時に運輸支局にて提出が必要な書類

ここでの必要書類の提出先は管轄の「運輸支局」。
つまり、普通車の手続を行う陸運局です。
軽自動車検査協会へは、この手続きの後に行くながれとなるので注意しましょう。

必要書類
  1. 経営届出書(様式1)
  2. 運賃料金設定届出書
  3. 運賃料金
  4. 事業用自動車等連絡書
  5. 使用する自動車の車検証の写し

1.経営届出書

申請するにあたりメインになる用紙です。運輸支局または運輸支局のホームページでダウンロードすることが可能です。
正本・控え用の2部用意しましょう。
控え分はコピーしたものでも可。

参考資料:貨物軽自動車運送事業 申請書様式

2.運賃料金設定届出書

運賃料金の設定が必要となります。

正本・控え用の2部用意しましょう。
控えはコピー可。

参考資料:貨物軽自動車運送事業 申請書様式

3.運賃料金(正本・控えの2部提出)

運賃料金(正本・控えの2部提出)

運輸支局にある見本を参考に、ご自身で作成します。

参考資料:貨物軽自動車運送事業 申請書様式

4.事業用自動車等連絡書

提出すると経由印を押してもらえます。
この書類は後に軽自動車検査協会にも提出します。

参考資料:貨物軽自動車運送事業 申請書様式

5.使用する自動車の車検証の写し

新車の場合は完成検査終了証など車体番号が確認できるものを用意します。

軽自動車検査協会にて提出が必要な書類

軽自動車検査協会にて提出が必要な書類です、運輸支局時ほど多くありません。

事業用自動車等連絡書

運輸支局で経由印を押してもらったものを提出します。
有効期限は1か月となっていますので気を付けましょう。

車検証原本

写しではなく、原本が必要です。

ナンバープレート

車体につけている前と後ろの2枚必要です。

せっかく平日に休みをつくって行っても、提出書類に不備があって受理されなかった。なんてことは避けておきたいですよね!
当日は忘れ物のないようしっかりと準備していきましょう。

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軽自動車の黒ナンバー取得は代行できる?~依頼方法/料金~

平日に時間をとることが難しい方や、提出書類を揃えることに不安を感じる方には無理に自分で行おうとせずに代行業者を利用することもひとつの手段です。

全て自分で行うよりも費用はかかってしまいますが、面倒なことは全て行ってくれるため手間が省けてスムーズに黒ナンバーを取得することが出来ます。

代行業者により費用は異なりますが、大体の相場は2~3万円程度となっております。
料金の内訳やサービス内容にも違いがあるので代行のご利用をお考えの場合には複数の業者を比較してみる事をお勧めいたします。

軽自動車の黒ナンバーに関するよくある質問

軽自動車の黒ナンバーに関するよくある質問

軽自動車の黒ナンバーについて、よくある質問をまとめてみました。

黒ナンバー以外の色の意味は?

自動車に装備するナンバープレートの種類を一覧にしました。

軽自動車

黄色ナンバー

一般的な軽自動車に用いられます。
乗用・貨物共に黄色のプレートに黒字。

   
乗用車

一般的な普通車に用いられます。
乗用・貨物共に白色のプレートに緑字。

   
一般貨物自動車
黒ナンバーの普通車Ver.
普通車を運送業に使う時は、緑色のプレートに白字。

黒ナンバーの軽自動車も車検は必要?

A.必要です。

黒ナンバーであっても、2年に1回サイクルの車検は受けなければなりません。
これは、新車であっても中古車であっても同じであることを理解しておきましょう。

まとめ

人気の高まる貨物軽自動車運送業ですが、黒ナンバーを取得せずに自家用車を使用して運送業を行った場合には違法となり、罰せられる恐れがございますので使用目的に応じた届出は必要不可欠です。

また届出内容に変更があった場合にも、運輸局への変更手続きを行わないといけないので注意しておきましょう!

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出典

国土交通省 近畿運輸局

https://wwwtb.mlit.go.jp/kinki/osaka/

SUZUKI

https://www.suzuki.co.jp/car/every/

DAUHATSU

https://www.daihatsu.co.jp/lineup/cargo/

HONDA

https://www.honda.co.jp/N-VAN/

この記事を書いた人
営業
森田龍太朗
Ryutaro Morita
ヨシダオートサービスに入社して7年目。整備士を経て現在は営業や仕入れの業務をしています。 ブログ記事を通して自動車販売店独自の目線でお客様にお得でタメになる情報をお届けしていきます。 資格としては自動車整備学校にて二級自動車整備士を取得しております。