車を安全に長持ちさせるには、適切なタイミングでメンテナンスを行うことが大事です。
せっかくお気に入りの1台を見つけて購入したのにも関わらず、長く乗れないどころかすぐに故障してしまった…なんてことは絶対に避けたいですよね。
この記事では、車に必要とされるメンテナンス項目やメンテナンスの依頼先、費用などをご紹介したいと思います。
車のメンテナンスは必要?
車のメンテナンスはなぜ必要なのでしょうか?
もし車のメンテナンスを怠ってしまうとどのような事が起きるのか、3つ例を挙げて見てみましょう。
エンジンオイル
エンジンオイルには潤滑、密封、冷却、洗浄、防錆と言った5つの大切な役割があります。エンジンオイルがエンジン内部を循環することで、金属摩擦を減らし、各パーツの保護や性能を引き出す他、汚れの洗浄も行います。このようにエンジンを正常に動かすためにはエンジンオイルは不可欠であり、言わば血液のような存在とも言えるでしょう。交換目安としては6ヶ月おき、または走行距離5000㎞毎が推奨されています。
オイルが劣化し本来の役割を果たせず、燃費の低下やエンジンの不調を引き起こします。
冷却機能を失ったエンジンオイルにより、最悪の場合はエンジンが焼き付き、走行中に動かなくなる可能性もあります。
バッテリー
バッテリーはエンジンを始動させることを始めとし、ナビやヘッドライト、ルームランプ、パワーウィンドウ、ワイパー、エアコンなどなど電気で動いている装備品を動かす役割をしています。
交換は2~3年目安とも言われていますが、ガソリン車なのかハイブリット車なのか、ガソリン車の中でもアイドリングストップ車だとよりバッテリーに負担が掛かりやすいなどそれぞれ条件は異なります。エンジン始動に時間が掛るようになったり、ヘッドライトが暗くなったという現象が見らた場合はバッテリーの寿命が関係している場合があります。
バッテリーの電力が減少していきます。それでも交換せずに使用し続けると電力が完全に無くなり、電気を使用している機器が使えないことは勿論のこと、そもそも車のエンジンを掛けることが出来なくなります。つまり全く動かすことが出来なくなります。
タイヤ
タイヤは内部に空気が入っており、その空気の圧力が適正に保たれている必要があります。このタイヤの空気圧は車によりそれぞれ適正値が異なります。空気圧はタイヤに異常が無くても徐々に抜けていくものです。定期的に空気圧点検・空気の補充を行いましょう。また、タイヤの劣化にも注意が必要です。交換時期の目安としては3~5年、または走行距離30,000㎞と言われていますが、溝がの深さ浅くなっていたり、ひび割れや傷、亀裂が生じている場合は早急にタイヤ交換を行いましょう。
タイヤの空気圧が低いことでタイヤの転がり抵抗が高まり、燃費の低下にも繋がります。
さらにタイヤのバースト(破裂)やパンクにも繋がります。これらは空気圧の問題だけでなくタイヤ自体の劣化を放置していても起こりうることです。走行中に突然バーストすることでハンドルが取れられ、コントロール不能になります。周りを巻き込む重大事故を起こす危険があります。
出典:タイヤの空気圧不足、燃費への影響は? JAF(日本自動車連盟)
これら3つだけを見ても適正な点検や交換がいかに重要かわかります。
車を購入したあとは、新車でも中古車でもこまめな点検を行い、故障や事故が起きる可能性を少しでも低くするようにしましょう。
車のメンテナンスの適切なタイミング
メンテナンスが必要な事は分かっているけど、どれくらいの頻度やタイミングがいいの?と思われている方もおられるのではないでしょうか。
何か気になる事がある時に販売店や自動車整備店に行けば大丈夫!
と、お思いではありませんか?
車のメンテナンスのタイミングには『法定点検』と『車検』の2つがあります。
法定点検(軽自動車を含む自家用車の場合)
法定点検とは道路運送車両法で車の所有者に義務付けられた、12ヶ月おきに行う12ヶ月点検と、24ヶ月おきに行う24ヶ月(2年)点検のことを指します。
※新車購入時、初回の24ヶ月点検は初回車検のタイミングで行われるため、登録からは36ヶ月後になります。
エンジンルーム・車内・下まわり・外まわり・足まわりの項目を点検します。ブレーキの効き具合やオイル漏れがないか、タイヤやライト類の点検など、その他異常がなく安全かつ快適に走れる状態かを確認します。
全部で27項目の点検項目があります。
12ヶ月点検の27項目に30項目を追加した57項目の点検が行われます。
12ヶ月点検よりもより細かい点検項目に沿って行われます。
車検と同じタイミングで24ヶ月点検を行う場合が一般的です。
点検の目的は故障や不備が無く車本来の性能を維持出来ているかを確認し、点検を行うことで故障やそれに伴う事故を未然に防ぐことです。
また、点検を行う事で『点検整備記録簿』に点検の記録を残すことが出来ますので、下取に出す際にはしっかりと点検してきた証として査定にはプラスの評価になります。
車検
車検とは『自動車検査登録制度』の事を指し、道路運送車両法に定められた保安基準に適合しているか検査することです。
適合しなかった場合は車検に合格できず、公道を走らすことが出来なくなります。
車の故障や不備を見つけることが目的ではなく、あくまで車検時の車が保安基準を満たしているかの確認なので、次の車検までの安全性を保障するものではありません。
自家用乗用車の初回の車検は新車登録から3年目で、それ以降は2年間隔で受ける必要があります。
車検はどの車でも必ず受けなければならないので、メンテナンスを受ける一つのタイミングとして最もポピュラーなものです。
中古車はメンテナンス履歴もチェック!
メンテナンスの履歴をチェックする場合には『整備記録簿』を確認しましょう。
この整備記録簿とはメンテナンスノートとも呼ばる小冊子で、これまで行った法定点検の記録や、その他整備、部品交換などの経歴が記載されています。
いわば車のカルテの様な物で、中古車の場合は車のこれまでの素性を知ることが出来ます。
整備記録簿は一般的に車検証などの書類が入っているケースと一緒に保管されています。
車検証は運転時に携帯しておくことが道路運送車両法66条により義務付けられていますので、多くの方はこのケースごと助手席前にあるグローブボックスに入れているのではないでしょうか。
中古車の場合、これまでどのようにメンテナンスされてきたかが非常に重要です。
購入検討をしている車がある場合、必ず販売店に整備記録簿があるかを確認しましょう。
仮に整備記録簿が無い中古車だった場合は、無い理由も合わせて確認するようにしましょう。
車に必要なメンテナンス14項目
では実際に車にはどのようなメンテナンスが必要なのでしょうか。
主に必要とするメンテナンスは下記14項目となります。
※費用は目安です。整備する店舗により異なります。
名称 |
交換のタイミング時期 | 費用目安 | |
洗車 | 2週間~1カ月ごと | 500円~ | |
エンジンオイル | 5,000㎞走行 or 6ヶ月 | 3,000円~ | |
エンジンオイルフィルター | 1万㎞走行 or オイル交換2回につき1回 | 3,000円~ | |
バッテリー(ガソリン車) | 2~3年 | 10,000~ (本体の価格差が大きい) |
|
冷却水(クーラント液) | 2~3年 | 3,000円~ | |
エアクリーナーエレメント | 車検時 or 2~3万㎞ | 2,000円~ | |
タイヤの溝と空気圧チェック | 1カ月毎 | 100円~ (無料でチェックしてくれる店もある) |
|
タイヤローテーション | 5,000㎞毎 | 2,000円~ | |
タイヤ交換(ノーマル) | 4~5年 or 溝が1.6㎜以下 | 50,000円~(4本交換) | |
ブレーキフルード |
車検時 |
5,000円~ | |
ヘッドライト | ハロゲン | 1,000時間(約3年) | 2,000円~ |
LED | 1万時間(約15年) | 10,000円~ | |
エアコンフィルター | 1年 | 3,000円~ | |
ワイパーゴム | 1年 | 2,000円~ | |
ウォッシャー液 | 切れたらつど補充 | 0円~ (無料補充してくれる店もある) |
もちろん車のメンテナンスはこれらで全てではありませんが、上記の表を参考に消耗品の交換時期を意識してみて下さい。
車検時のタイミングで交換が必要なものに関しては忘れにくいかもしれませんが、5,000㎞毎や半年ごとに交換が推奨されているものは自分で覚えておく必要があります。
またメンテナンスには、自身でもできるメンテナンスと業者に依頼して行ってもらうメンテナンスがあります。
自分でもできる簡単な車のメンテナンス
自分でもできる簡単なメンテナンスは主に下記の項目です。
・洗車
・ウォッシャー液の補充
・タイヤの溝と空気圧のチェック
・エアコンフィルターの交換
・ワイパーゴム交換
・冷却水の補充と交換
・ヘッドライトの交換
洗車
洗車は車の大切なメンテナンスの一つです。
目に見えて汚れがある状態でなくとも、1カ月に1度は洗車をするようにしましょう。雨の後や、黄砂や鳥糞などの汚れがついた場合は、そのつど洗車することが望ましいです。
空気中に漂っているチリや埃が車に付着すると水垢の原因となります。水垢や汚れを放っておくと車の塗装面に固着し、なかなか取れないばかりか取るときに車に傷をつけてしまう恐れもあります。ですから定期的に洗車し、汚れが固着しないようにすることが大切です。
洗車は自身で簡単に行うことができますが、業者に依頼することもできます。
業者にお願いした場合費用はかかりますが、セルフでするよりも洗い残しがなく確実に綺麗に仕上がります。また、洗車を行う道具を用意したりスペースを確保したりする手間を省くことができます。
ウォッシャー液の補充
フロントガラスが汚れたときに使用する洗剤がウォッシャー液です。
エンジンルームの中にウォッシャー液を入れるタンクがあり、そこにウォッシャー液を注ぐだけなので自分でかんたんに補充することができます。
ウォッシャー液が無くなると視界が悪くなり危険です。ボンネットを開けて見ないと減っていることが確認できないので、洗車時などにチェックするよう習慣づけておくとよいでしょう。
タイヤの溝と空気圧のチェック
タイヤは車にとってとても重要なパーツです。
タイヤがすり減って溝がなくなっていたり、空気圧が適正値よりも減っていたら運転するのに非常に危険な状態です。月に一度はタイヤの溝が減ってスリップサインが出ていないか必ずチェックするようにしましょう。
タイヤの中の空気は自然に抜けていくので、定期的に空気圧をチェックしないとタイヤがすり減りやすくなったり、燃費が悪くなったりします。
空気圧のチェックは、ガソリンスタンド等で無料で行ってくれる場合がありますが、セルフ方式のガソリンスタンドに空気充填機が置いてあるので、それを利用するのも手です。
運転席ドアの開口部にその車の適正空気圧が記載されているので、空気充填機の数値を合わせ充填しましょう。
エアコンフィルターの交換
車内の温度を快適に保ってくれるエアコンは、車外から取り込んだ空気中にあるチリや埃、花粉などをフィルターでキャッチし綺麗な空気にして車内に送り込んでいます。
そのためエアコンフィルターには汚れがたまり、定期的に交換しないと目詰まりをおこしたり、カビが発生したりしてしまいます。
車内の空気をキレイに保つためにも、1年に1回はフィルターを交換するようにしましょう。
ワイパーゴム交換
ワイパーはガラス面についた雨水を拭き取り、視界を良好にしてくれる部品です。
ワイパーゴムが劣化すると雨水がキレイに拭き取れず視界が悪くなり、追突事故などにもつながり危険なので、1年に1回は交換するようにしましょう。
また、ワイパーゴムだけでなくワイパーブレードもゴムほど早くはありませんが劣化します。劣化するとガラス面とゴムの間に隙間ができ、雨水をキレイに拭き取れなくなるので、こちらは2年に1度を目安に交換するようにしましょう。
冷却水の補充と交換
冷却水は車のエンジンを冷却するための液体です。冷却水の入っているタンクを見て液が減っていたならば、補充しましょう。
冷却水には種類があり、赤色や緑色の冷却水は寿命が2年ほど。ピンクや青の冷却水は寿命が10年くらいとなっています。補充する際は同じ色の冷却水を購入し補充するようにしましょう。
冷却水が寿命を迎えた場合は、全量交換が必要となります。冷却水の交換は、交換前に洗浄したり、冷却水を注入してからエア抜きをしたりとある程度技術が必要となります。慣れている人でしたら問題ありませんが、少しでも作業に不安を感じる場合は業者にお願いすることをおすすめします。
ヘッドライトの交換
夜間走行するのに欠かせないのが、周りを明るく照らしてくれるヘッドライトです。
夜間にヘッドライトを点灯させないまま走行していると道路交通法違反となるので、ライトの灯りが弱くなってきたら交換するようにしましょう。
ヘッドライトには「ハロゲンランプ」と「LEDランプ」があり、ハロゲンランプの寿命は約1000時間(およそ3年)、LEDランプの寿命は約1万時間(およそ15年)と言われています。
それぞれの寿命の時期がきたら灯りが弱まるので、交換するようにしましょう。
交換は自分で行うことができますが、コネクターの接続など専門的な知識も必要となるため、不安な方は業者にお願いするようにしましょう。
プロに依頼する車のメンテナンス
自分では行うことが難しい、プロに依頼した方がよいメンテナンスは主に下記の項目です。
・エンジンオイルの交換
・定期的なタイヤの位置変え
・オイルフィルターの交換
・ブレーキオイルの交換
・バッテリー交換
・エアクリーナー交換
・タイヤ交換
エンジンオイルの交換
車を使用するたび劣化していくエンジンオイルは、走行距離5,000㎞ごとに1回交換する必要があります。また、車を使用していなくてもエンジンオイルは劣化していくため、6カ月に1度は交換するようにしましょう。
エンジンオイルには、エンジンの熱の冷却・エンジン内部の気密性を保つ・エンジン内部の酸化を防ぐ・汚れを取り込む・エンジンをスムーズに動かすといった役割があります。
そのためエンジンオイルが劣化すると、エンジン内部の摩擦抵抗が増え、焼き付きが起きたり、燃費が悪くなったりします。
エンジンオイルの交換は自分でもできますが、工具やそれなりの技術を必要とし、さらに廃オイルの処理も必要となるので、できれば業者に任せたほうが安心です。
定期的なタイヤの位置変え
車には4本のタイヤがあり、それぞれの位置で摩耗が速い箇所が異なります。
特に後輪に比べ前輪は摩耗する速度が速く、タイヤの寿命が短いので、定期的にタイヤの位置変えをし、タイヤを長持ちさせる必要があります。
タイミングとしては、走行距離5,000㎞毎に1度タイヤローテーションをすることが望ましいです。
タイヤの位置変えには専用の工具を必要とし、車体をジャッキアップしなければなりません。重たい車体を持ち上げるため、もしミスをし車体が落下してしまったら大怪我する危険性もあります。
タイヤの位置変えについても、均等に配置換えをする知識が必要となるため、プロに依頼するのが賢明でしょう。
オイルフィルターの交換
オイルフィルターとは、エンジンオイルをろ過し不純物を取り除くためのフィルターです。使い続けると不純物などで目詰まりを起こしてしまい、エンジンオイル内の不純物を取り除くことができなくなってしまいます。
エンジンオイルをキレイに保つためにもオイルフィルターは、走行距離1万㎞ごとか、エンジンオイル交換の2回に1回交換するようにしましょう。
オイルフィルターは自分で交換することも出来ますが、正しく交換しなければエンジンオイルの漏れにつながる恐れがあり危険です。また、適合するフィルターが車によって異なったり、交換方法にもいくつかの形式があるため、交換についての経験や知識がない場合はプロに任せたほうが良いでしょう。
ブレーキオイルの交換
ブレーキオイルは、ブレーキを作動させる際に必要となるオイルです。
ブレーキオイルは水や熱が混入する事で劣化するため、定期的に交換しないとブレーキが利きにくくなり危険です。
ブレーキオイルの交換は、ブレーキ管のなかに入っている古いオイルを全部抜き取る必要があるため技術や知識が不可欠です。エア抜きという作業も必要ですが、素人が1人で行うことは難しく、もしエアがブレーキオイルの中に残ったままになるとブレーキの利きが悪くなり非常に危険です。
ブレーキは搭乗者の命にかかわる部品であるため、ブレーキオイルの交換はプロに任せたほうが安心です。ブレーキオイルの交換は2年に1度の車検時に行ってもらうと良いでしょう。
バッテリー交換
バッテリーは、車に搭載されているカーオーディオやエアコン、ウィンカーなどの電装品やエンジンにも電力を送って動かす蓄電池です。
車を始動させるのに欠かせない部品ですが、使用しつづける内に劣化し十分に電気を蓄えることができなくなります。また、劣化したまま使いつづけるとバッテリー上がりをおこし、急に車が動かなくなってしまうこともあり危険です。
バッテリーは2~3年に1度の交換が目安です。自身で交換することもできますが、車種によって適合するバッテリーが違うので注意が必要です。また、バッテリー端子を外す際に誤って工具がプラス端子とアースに接触するとショートし、火災につながる恐れもあるので専門店へお願いすることを推奨します。
エアクリーナー交換
車のエンジンに取り込む空気をろ過し、キレイにするフィルターがエアクリーナーです。
車は、取り込んだ空気とガソリンが混合されてガス爆発し、膨張された力で走行しています。エアクリーナーで空気中の異物を取り除かなければ上手くガス爆発しなかったり、ススが出て空気の通り道を塞いでしまったりします。
エアクリーナーは走行距離2~3万㎞に1回、もしくは2年に一度の車検時に交換するのが目安です。埃が多かったり、黄砂や花粉が多い空気が汚れている地域ではエアクリーナーが汚れる頻度が高くなるので交換時期も早まります。
タイヤ交換
タイヤは定期的に位置変えしていたとしても、摩耗し劣化していきます。
劣化したタイヤは硬くなって性能が落ち、ヒビ割れてバーストを起こす危険性が高まります。また、摩耗し溝が無くなっていくと濡れた路面で滑りやすくなり危ないので、定期的に交換する必要があります。
一般的なタイヤは4~5年に1度交換するのが目安となります。それよりも早くタイヤの溝が1.6㎜以下になりスリップサインが現れたら、すぐに交換することをおすすめします。
また、あまり車を使用していないから大丈夫!と思っていても、タイヤは紫外線や直射日光、水などにさらされることで劣化します。保管状況によっては使っていなくても劣化している場合があるので注意しましょう。
タイヤの取り付けは、バランスの調整をし正しく取り付けないと走行時危険なため、プロの業者に依頼するのが無難でしょう。
車のメンテナンスはどこに依頼する?
メンテナンスを受ける事ができる場所をご紹介します!
それぞれ違った特徴があるのでご自身に合った場所を見つけてみて下さい。
ディーラーの整備工場
●自社メーカーに特化した知識を持った経験豊かな整備士がいる
●交換部品にメーカー純正品を使用する
●メーカー保証対象の場合無料で修理が可能
●リコールなど他の事も相談できる
●保証外の修理の場合費用が高くつく
(工賃の設定が高め・純正品ゆえにパーツが高い)
ディーラーで新車を購入する方が多いこともあり、点検・整備もディーラーに任せているという方も多くいらっしゃるようです。
中古車の場合は、ディーラーが販売している中古車を購入し、点検・整備も購入したディーラーに任せるという選択肢の他、
近隣のディーラーを自ら選んで対応可能であればそこでお願いすることも可能です。
トヨタの公式サイトでは「全てのメーカーの車の点検を承っております。」との記載があります。(下記参照より)
※特殊な車輌で専門的な資格や工具が必要な場合は扱ってくれないケースもあります。
参照:https://faq.toyota.jp/category/show/275?site_domain=default
民間の整備工場
●様々なメーカーの車の車検・点検を扱っている
●料金設定が安い(様々な割引制度やキャンペーンが行われている)
●業者や店舗の選択肢が多い
●業者や店舗によって技術にバラつきがある可能性
●整備工場によっては支払い方法が現金のみの場合もある
民間の整備工場とは車の修理や整備を専門に行っている工場のことです。
その中でも大きく2つに分類されます。『指定工場』と『認証工場』です。
認証工場は点検・修理を行う事は可能ですが、車検の検査ラインを持っていません。このことから車検場にまで点検後、車を持っていかなくてはなりません。
点検・修理・検査の全てを済ませるために数日要することも珍しくありません。
一方で指定工場とは、認証工場であり尚且つ検査ラインを設置しているなどの設備基準を満たし、検査員などの有資格者を雇っている必要があります。
整備工場内で点検・修理・検査の全てを終わらせることが可能なので車検当日に乗って帰れる場合もあります。
参照:国土交通省
カー用品店
●種類豊富な取り扱いから純正品以外のパーツを選べる
●料金設定が安い(割引制度や独自のポイントサービスが行われている)
●独自のポイントサービスにより貯まったポイントを次の点検に使える
●店舗やスタッフによって技術にバラつきがある可能性
●消耗品の交換判断を車のオーナーに委ねられるケースもある
カー用品店では全国展開している企業の場合、引っ越しをした場合などでも、新しい地域で同じ系列店に行けば、保証やポイント付与を引き続き受けることが可能です。
また、店頭で販売されている部品を自分で選んだ後に交換してもらえたりもするので、価格帯やこだわりたい物など取捨選択できるメリットがあります。
ガソリンスタンド
●料金設定が安い
●普段の給油のついでに車検見積りやオイル交換・タイヤのチェックが行える
●店舗によっては 遅い時間まで車検の受付をしている場合もある。
●店舗やスタッフによって技術にバラつきがある可能性
●車検完了まで時間が掛る
ガソリンスタンドに指定整備工場を併設している場合もありますが、ほとんどの場合は提携している指定工場での車検、または軽自動車検査協会に持ち込んでの車検なります。
このことから車検に出して車が帰ってくるまでに日数を要することになります。
しかしながらガソリンスタンドでは独自のサービスや、給油時の特典があったりといったお得なキャンペーンを行っている場合もあります。
そして何より日々の給油ついでにタイヤの空気圧などチェックが出来る点は身近で良いですよね。
1年間にかかる車のメンテナンス費用
これまで車のメンテナンスにはどのようなものがあるのかご紹介してきましたが、これらのメンテナンスを定期的に行うとすれば1年間にどれくらいの費用がかかるのでしょうか。
また、車を維持していくための維持費もどのくらいかかるのか疑問に思っている方もおられると思います。
一般的に、軽自動車に1年間にかかるメンテナンス費用と維持費は下表のとおりです。
1年間にかかる軽自動車のメンテナンス費用と維持費の目安
メンテナンス費用 | 約40,000円 |
軽自動車税 | 10,800円 |
車検法定費用 (自賠責保険・重量税・印紙代) |
約28,000円 |
車検点検料金 | 約30,000円 |
任意保険料 | 約50,000円 |
ガソリン代 |
約68,000円 |
合計 | 約226,800円 |
この他、カーローンがある方や駐車場を借りている方は、ローン代と駐車場代が上乗せされるので年間の維持費がもっと高くなります。
車のメンテナンス費用を抑える方法
車のメンテナンス費用は決して安いものではありませんが、メンテナンス費用を大幅にケチってしまうとトラブルや事故を招く恐れがあります。
しかしながら、車の月々のメンテナンス代の出費は家計を圧迫するので、少しでも抑えたいと思われる方も多いでしょう。
そこで、メンテナンス費用を無理なく抑えることができる方法をご紹介します。
定期的にメンテナンスをする
メンテナンスには費用がかかりますが、各メンテナンスを適切なタイミングで定期的に行わなければ、大きな不具合やトラブルに発展し、修理や買い替えなど逆に高額な費用を必要とする事態を招くことになり得ます。
こまめにメンテナンスを行っておけば、不具合を小さなうちに発見でき、それほど費用をかけずに修理出来る可能性があります。長いスパンで見ると、結果メンテナンス費用を抑えられるということに繋がります。
セルフメンテナンスを行う
「自分でもできる簡単な車のメンテナンス」でも前述したように、専門的な知識があまりなくてもセルフでできるメンテナンスもあります。
定期的な洗車や、ウォッシャー液や冷却水の補充などは自分でも比較的簡単に行うことができるので、業者に依頼せずに自分ですれば費用を抑えることができます。
エコ運転を心がける
運転の仕方しだいでメンテナンス費用を抑えることもできます。
車に負担がかかる運転をしてしまうと、車のパーツの劣化を早めてしまいメンテナンス費用がかさむ原因となってしまいます。
例えば。。。
・車の急発進や急停車を繰り返す
・エンジンを停止させた状態でオーディオを使用する
・短距離の移動が多い
上記のような運転をした場合、タイヤをはじめとしたさまざまな車のパーツの劣化を早めてしまうので、なるべくエコ運転を心がけパーツの劣化を早めないよう努めましょう。
車のメンテナンスのことは軽の森にご相談ください!
車にとってメンテナンスは非常に重要なものです。
車の所有者自身が行う『日常点検』。所有者に受けることが義務付けられている『法定点検』『車検』。
日々行う点検・メンテナンスから期間の定められた点検まで、全ては安全で快適なカーライフを過ごすためのものです。
お気に入りの車を長く乗ることが出来るようにも、定期的なメンテナンスを行いましょう。
お気に入りの1台をお探しの方は…ぜひ一度、軽の森にご相談ください!