車を長年乗り続けていると、ヘッドライトの黄ばみが気になってくることがあります。
これは経年劣化による仕方のない現象ではありますが、お手入れを行うことで黄ばみを落とすことも可能です。
この記事では、ヘッドライトの黄ばみの対処法や予防方法などについても紹介しています。
ヘッドライトの黄ばみでお困りの方は是非参考にしてみてください。
ヘッドライトの黄ばみ・くすみの原因は?
ヘッドライトの黄ばみの原因は様々な要因があげられますが、だいたい5~6年ほど経過するとヘッドライトの黄ばみを気にされる方が多い傾向にあります。
黄ばみが出てくるまでの期間は車種やお車の使用環境にもよって異なります。
ヘッドライトはなぜ黄ばんできてしまうのか、主な原因を見ていきましょう。
ヘッドライトの素材特性
これまでの自動車のヘッドライトはガラス製が一般的でしがた、最近はポリカーボネート樹脂が大半を占めています。
ガラスとは違い、破損時に破片が飛び散りにくく耐久性や加工性に優れている点がメリットですが、紫外線の影響を受けて変色してしまう点がデメリット。
車を使用していく上で、紫外線を防ぐことは出来ませんよね。
長年使用していて、だんだんと黄ばみが濃くなってきたと感じる主な原因は、このヘッドライトの素材の変色が1番の理由だと考えられます。
コーティング剤の経年劣化
ヘッドライトの素材であるポリカーボネート樹脂は紫外線など日光の影響を受けやすく、ダメージをなるべく防ぐためにコーティング剤が塗布されていますが、このコーティング剤自体も持続期間は長くはありません。
コーティング剤が剥がれてきてしまうと素材がむき出しになってしまうため、ヘッドライトの黄ばみやくすみなどの原因になってしまいます。
キレイな状態を長く保つには定期的にコーティングを行うことが大切だと言えるでしょう。
物理的な傷
車をぶつけてしまったり、引っかけてしまうと分かりやすい大きなキズが入りますが、走行しているだけでも小さな石や土ホコリなどで目には見えないような細かいキズが車にはついていきます。
そしてこれは車のボディだけでなく、ヘッドライトも同様だと言えますね。
ライトにも目に見えないような細かい傷が無数について、さらにそこに汚れが溜まってしまうことでヘッドライト全体がくすんで見えてしまう原因となります。
ヘッドライトの熱
発熱量の多いハロゲンライトを使用している場合、ヘッドライトの電球は表面温度約300度ととても高温になってしまいます。この熱によってヘッドライトの内側に黄ばみが生じてしまうことも原因のひとつです。
近年ではグレードの高いモデルはLEDヘッドライトが採用されているケースも多くありますが、ハロゲンライトを用いたヘッドライトの場合は上記3つの原因と同様に、車を使用する上で仕方のないことだと言えるでしょう。
ヘッドライトの黄ばみ・くすみを放置するとどうなる?
ヘッドライトが黄ばんでくると古い印象を与えてしまうなど見栄えの悪さをデメリットとして思い浮かべる方が多いかと思われますが、実はそれだけではありません。
ヘッドライトを必要とするシーンでの視認性への影響や車検にも影響を及ぼします。
定期的なメンテナンスを怠ってしまうと、メンテナンス費以上に出費がかさんでしまうケースにもなりうるため、ヘッドライトの黄ばみは放置してしまうと良くありません。
ヘッドライトの放置がゆえの影響を確認してみましょう。
視認性が低下し危険
ヘッドライトが黄ばんできてしまうと、クリアなヘッドライトに比べて明るさにも違いが出てきます。
ヘッドライトを必要としない日中は支障のないように感じていても、夜間の運転や雨の日の運転など普段よりも見通しが悪いシーンでは、視認性の低下はリスクが高く大きな事故を招いてしまう原因にもなりかねないとても危険な状態だと言えるでしょう。
「見にくいな」と感じている場合は既に次に紹介する車検に引っかかってしまう恐れがありますよ。
光量不足で車検に通らない
ヘッドライトの黄ばみやくすみが蓄積されると、明るさにもどんどんと影響を及ぼしてしまいます。
通常2年ペースで受ける車検の項目の中にはヘッドライトの光量を測定する項目があり、規定の光量を満たしていないと機能が正常に作動していないと判断され車検に受かることが出来なくなってしまう恐れも出てきます。
たかが黄ばみ・くすみと思っていても、車検に通らなければ車に乗って公道を走ることが出来なくなってしまため、きちんとメンテナンスを行うことが大切ですね。
見た目の印象が悪くなる
ヘッドライトが黄ばんでいる状態だと、見た目の印象に大きく影響します。ヘッドライトが黄ばんでいないキレイな状態の車に比べて、年季が入っているように見えてしまうでしょう。
見た目の印象は、車の買取や下取の際にも重要視されるポイントです。査定は人の目で行われるため、ヘッドライトが黄ばんでいたりくすんでいたりすると低評価に繋がってしまう恐れもあります。
せっかくボディがキレイな状態でも黄ばみが原因でイマイチ良い評価を受けられないと、損をした気もちになってしまうでしょう。
ヘッドライトの損傷
定期的にコーティングなどメンテナンスを行っていれば問題ありませんが、黄ばみやくすみを放置し手遅れな状態にまでなってしまうとメンテナンスではキレイに出来なくなってしまう恐れもあります。
交換せざるを得なくなってしまったヘッドライトはメンテナンスの何倍もの費用がかかってしまいます。
ヘッドライトそのものの交換費用はおおよそ20,000~100,000円と高額になってくるので、出来れば通りたくない手段だと言えるでしょう。
自分でヘッドライト磨きする方法
ヘッドライトのメンテナンスとなると、頻度も高いことから毎回業者に依頼することを面倒に感じてしまう方も多いのではないでしょうか。
カー用品店やホームセンターには多くのセルフメンテナンス用品が販売されているので、「数回のうち何度かは自分で・汚れが溜まってきたように感じたらプロに依頼」と上手く使い分けることもおすすめですよ。
【簡単】ヘッドライトクリーナーを使う
黄ばみの状態が軽度な時に効果的なヘッドライトクリーナー。クリーナーはクリームタイプの他にシートタイプやスプレータイプなど種類もさまざまです。
また研磨剤の有無もありますので、選ぶときには自分が使いやすいと感じるものを選ぶことが重要ですよ。
平均作業時間 | 20~40分 |
費用目安 | 3,000円程度 |
作業手順 | |
①ヘッドライトを水洗いし水分を拭き取る。 | |
②ヘッドライトにクリーナーを塗布。 | |
③布を使い丁寧に磨く。 | |
④コーティングを塗布して完了。 |
ヘッドライトクリーナーを使った黄ばみ落としはとても簡単で、後に紹介する耐水ペーパーやコンパウンドを使用したやり方よりも短時間・低予算でのお手入れが可能です。
ですが黄ばみ落とし自体の効果も弱く、黄ばみの具合にもよりますが新車のようなピカピカのクリアな状態にまでもっていくのは難しいと思っておいた方がいいでしょう。
ヘッドライトを水洗いした後、しっかりと水分を拭き取ってからクリーナーをヘッドライトに塗布して磨いていきます。
基本的な作業はこれだけですが、ヘッドライトクリーナーによって使用方法なども異なる場合があるため事前に必ず確認してから行うことが重要です。
またヘッドライトクリーナーだけでなく、コンパウンドや耐水ペーパーなど全てのお手入れに共通していることですが、ヘッドライトを磨いてきれいにした後は必ずヘッドライトの表面を保護するコーティング剤を塗るようにしましょう。
ヘッドライトの素材は紫外線に弱く、そのままにしているとまた直ぐに黄ばみなどの症状が出てきてしまいます。
きれいな状態を少しでも長持ちさせるためにもコーティングは欠かせないポイントになってきますよ。
おすすめ商品:「クリンフォーム/128円(税抜)」
たくさんのクリーナーがある中で、おすすめなのは洗車の王国で取り扱っているプロ仕様のカーケアケミカル製品。
しっかりと効果を実感することができるので、なかなかしっくりくる物と出会えない…とお考えの方に是非試していただきたい商品です。
上記の写真は黄ばみ落としで主に使われているアイテムです。
なかでもクリンフォームはとても細かい繊維を圧縮して作られたスポンジで車のあらゆる箇所に使用できます。
工業用としてつくられたもので、効果も感じやすいでしょう。
【本格的】コンパウンドや耐水ペーパーを使う
ヘッドライトクリーナーでは落とせないような、しつこい黄ばみ・くすみが対象。コンパウンド・耐水ペーパー共に研磨することでヘッドライトにツヤを出す手段です。
目の粗いものから細かくしていくことでよりキレイに仕上げることが可能になります。
平均作業時間 | 30~60分 |
費用目安 | 5,000円程度 |
作業手順 | |
①ヘッドライトを水洗いしライト周りを保護する。 | |
②コンパウンドで磨く。 | |
③コーティングを塗布して完了。 |
耐水ペーパーはいわば紙やすりのような物。目の粗いものから細かいものへと段階的に磨きをかけていきます。
耐水ペーパーの目の粗さは数字で表されていて、数が大きくなればなるほど目が細かくなっているので気をつけましょう。
コンパウンドは耐水ペーパーよりもさらに細かい粒子で出来ているので、耐水ペーパーを使った後にコンパウンドを使用することでより仕上がりがきれいになりますよ。
耐水ペーパーを使用する際のポイントは、段階をふまずいきなり目の細かい耐水ペーパーを使用しないこと。
目が細かいと掻く力が弱く、しっかりと汚れを掻きだせないうえに時間も必要以上にかかってしまいます。
またしっかりと丁寧に、特に仕上げのコンパウンドは時間をかけて行うと思うようにきれいに仕上げることができるでしょう。
おすすめ商品:「プラポリッシュ/850円(税抜)」
ヘッドライトなどのプラスチックに使える細目の専用コンパウンドです。
プラスチック製品の表面コンディション改善を目的に、原料から見直しがされた新開発の商品。
クリーナーと同様、このプラポリッシュも洗車の王国では取り扱っています。
詳しくは洗車の王国のスタッフまでお尋ねください。
ヘッドライト磨きをプロに依頼すると?
セルフでメンテナンスを行っていても、汚れが溜まってきてしまったり。
自分自身でやるとなると、費用は浮かせることが出来るけれど手間がかかり面倒に感じてしまうこともありますよね。
そういった時にはプロにお任せしてしまうのもおすすめです!セルフで行うときとは異なり、ポリッシャーを用いて研磨をします。プロ専用の機材を使った職人技で仕上がりに違いを感じることが出来るでしょう。
ヨシダオートサービス系列店の洗車とコーティングの専門店 洗車の王国でもヘッドライトのメンテナンスが可能で、下記の表は実際にメンテナンスにかかる時間と料金になります。
平均作業時間 |
約60分 |
料金目安 |
車種により異なる (¥16,800~22,800) |
この時間・料金はボディのメンテナンスも含むものになるため、高額に感じてしまうかもしれません!
ボディは不要で、ヘッドライトのみのメンテナンスをお考えの場合はさらに料金の相場は低くなります。
洗車の王国を含み、ヘッドライトのメンテナンスは施術内容や料金・所要時間に大きな違いがあるため初めてのところに依頼する際にはメニュー内容をよく確認しておくようにしましょう。
ヘッドライトの黄ばみを予防する方法
ヘッドライトの黄ばみはある程度仕方のないことではありますが、それでいながら放置するとトラブルの元にもなってしまいます。
せっかくキレイに黄ばみを落としたヘッドライト。少しでも長持ちさせるには黄ばみ落とし後のコーティングが何よりも重要です。
市販でも販売されているコーティング剤があり、費用を少しでも抑えたい!とお考えの方にはセルフでのコーティングがおすすめですが、「やり方がいまいちわからない」「費用が多少かかってもいいから仕上がりをキレイにしたい」とお考えの方にはご自身で行うのではなく、プロに任せてしまうのがおすすめです。
ヨシダオートサービス系列店の洗車の王国では、専用ガラス被膜でライトレンズをしっかりと守るヘッドライトコーティングもメニューの中にありますので、コーティングのことなら是非洗車の王国にお任せください。
▼詳しくはこちらからご覧ください。
またセルフで行いたいけれど、どのコーティング剤がいいのか分からない…とお悩みの方には洗車の王国で取り扱っているコーティング剤をご購入いただくことも可能です。
コーティング剤によって持続期間やツヤ感などの仕上がりにも違いがあるので、ご自身の納得のいく商品を見つけることがポイントになってきます。
よくある質問
ヘッドライトに関する、よくある質問をまとめました。
・質問①:ヘッドライトは内側も汚れる?掃除方法は? |
ヘッドライトは内側も汚れる?掃除方法は?
一見どこにも隙間なんてないように見えますが、ボディとヘッドライトの間にはわずかながら隙間が存在します。
その隙間から侵入した土ホコリなどの汚れや、気温差による結露の発生などの影響によってライトの内側に取れない汚れとなって蓄積されてしまう場合があります。
中にはセルフでクリーニングを行う強者もいらっしゃいますが、基本的にはこうなってしまうとご自身で手入れをすることは難しく、業者に依頼してヘッドライト(内側)のクリーニングや交換を行ってもらうのが一般的です。
ヘッドライトの黄ばみ除去にマジックリンや激落ちくんは使える?
結論から言うと、家庭用洗剤で車を洗うことは不可能ではありません。しかし車には車用の洗剤を使用するのがおすすめです。
マジックリン・激落ちくんなどに共通して車専用以外のグッズを使ってのクリーニングは自己責任となります。
専用以外の物を使用することは、車へのキズや何かしらの副反応の保証がないためリスクがあることを忘れてはいけません。「なんともないかもしれないけれど、なにかあるかもしれない」と覚えておきましょう。
ヘッドライトの黄ばみを除去してもすぐに元に戻ってしまうのはどうして?
ヘッドライトはポリカーボネート樹脂という素材で出来ており、紫外線や日光の影響を受けて黄ばみが生じています。
この影響を少しでも抑えるためにヘッドライトにはコーティングが施されていますが、これも経年劣化により剥がれてきてしまいます。
ヘッドライトの黄ばみを除去したということは、ヘッドライト自体の黄ばみは取れているけれどポリカーボネート樹脂がむき出しになってしまっている状態ですね。
これがヘッドライトの黄ばみを除去してもすぐに元に戻ってしまう原因だと言えるでしょう。
黄ばみ除去の後は必ずコーティング。そしてこのコーティングの作用も永久ではないため、定期的なメンテナンスが必要となります。
ヘッドライト磨きのご相談は軽の森へ!
車のフロント部分に位置するヘッドライトは、どの車でも目の付くパーツだと言えますよね。
そんなヘッドライトの状態はお車の印象にも大きく影響し、同じボディの状態であってもツヤのあるキレイなヘッドライトと黄ばみが出てくすんだ状態のヘッドライトとでは全然違って見えることでしょう。
ヨシダオートサービス系列店、軽の森・車の森・マッハ車検・洗車の王国ではお車の購入から車検・メンテナンスまで、お客様の車に関する困り事に対応させていただきます。
お店のお近くにお出かけの際には是非お気軽にお立ち寄りください!
▶『洗車の王国』の詳細はコチラ
・・・洗車の王国の店舗情報・・・
なかもず店 ▼電話番号 ▼定休日/火曜日 ▼営業時間 |
泉大津店 ▼電話番号 ▼定休日/火曜日 ▼営業時間 |
大阪狭山店 ▼電話番号 ▼定休日/火曜日 ▼営業時間 |