車種紹介 2024年7月26日

ダイハツ ウェイク徹底解説:グレード選びから中古車情報まとめ

ファミリーにもアウトドア派にもオススメのダイハツ「ウェイク」。
軽自動車でありながら、ミニバン並みの広々空間と使い勝手を兼ね備えた人気車種の一つです。

この記事では、ウェイクの特徴である広さと使い勝手に注目し、グレード選びのポイントやおすすめオプション、ライバル車との比較などをご紹介していきます。
中古車相場もあわせてぜひチェックしてください。

ウェイクは2022年に生産終了

ウェイクは2022年に生産終了

ウェイクは2014年にダイハツの新ジャンル軽自動車としてデビューします。
軽自動車のクロスオーバーモデルが少ない発売当時、ウェイクは月販約15,000台を受注するほど人気を集めていました。
男性比率が6割超と、レジャー志向のオーナーが多い傾向がありました。

フルモデルチェンジは行われていませんが、一部改良を幾度となく行っています。
2015年に入り特別仕様車を追加、2016年にはフロントガーニッシュを新たなデザインへ変更、2018年にも特別仕様車を追加する等、毎年のように改良されていたモデルです。

しかし、年数が経過するにつれ、ウェイクの生産台数は伸び悩みます。
最終では1か月1,000台余りの台数まで落ち込みます。
結果、ウェイクの生産は2022年をもって終了され、約8年間の歴史に幕を閉じました。

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ウェイクの特徴

アクティブに使えるダイハツのウェイク。
外観や内装について、詳しく見ていきましょう。

外観

ウェイクについて

ハコ型の四角いデザイン。
両側にスライドドアを採用していますが、他のスーパーハイトワゴンとは違ったアウトドアスタイルな印象を受けます。

Gモデルはフロント部分がメッキ加工されているので、存在感があります。

外観

飽きがこないデザインですが、2列目ドア後ろの窓が他の車にはない個性的なデザインです。
後方から見ても、車高が高く長四角なスタイルです。

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内装

内装

軽自動車の中で最も広い車内を誇るウェイク。
室内長2215mmで座席はフルフラットなります。
大人の男性でも足を伸ばして余裕で横になれる広さがあります。!
車中泊だって、余裕の快適さを感じるでしょう。

そして、室内高さ145mmは小学4,5年生ぐらいのこどもが車内でまっすぐ立てる高さ。
広い車内での着替えだって楽々っっ☆快適な空間を確保した車です!!

ハイトワゴンの利点は、視界が見やすい点です。
ミニバン並みの1387mmのアイポイントは、視界良好。
安心・安全に運転できますね。

ウェイクの良さは、広い車内だけではありません。
収納力や機能性にも優れています。

収納力・機能性

室内が広いウェイクには、収納スペースや便利なアイテムも豊富に用意されてます。
主なアイテムを一覧でご紹介します。

≫ドリンクホルダー
・運転席
・助手席
   
≫収納型フック
・助手席前方
・助手席背もたれ
   
≫グローブボックス
 助手席前方
   
≫収納ボックス
 運転席前方
   
≫ドリンクホルダー
 全席ドア内側足元
   
≫座席シートボックス
 助手席下部
   
≫BOX付きアームレスト
 助手席と運転席の間
   
≫サンシェード
 後席両側
   
≫リアミラー
 バックドア上部内側
   
≫デッキボード
 取り外し可能

軽自動車規格のため限られたサイズではありますが、空間を余すことなく最大限活用していることがウェイクの強み。
広さを重視している場合、ウェイクがおすすめです。

大容量のラゲージアンダートランク

床下部分に90Lの大容量アンダートランクを装備。クーラーボックスなどの大きな荷物も積み込み可能です。
ラゲージ下のトランクを外せば、背の高い荷物も縦に積み込み可能です。

デッキボードを装着しておくと、腰に負担がなく荷物を積み下ろしすることができます。
デッキボード下部にも収納スペースがあるので、汚れた荷物をまとめて入れる場所にも最適です。

イージークローザー

イージークローザー

半ドアの位置まで閉めると、あとは自動的に全閉してくれます。

また、挟み込み防止機能や室内からドアを開けることができないチャイルドプロテクションも搭載されています。
後席から子供が勝手にスライドドアを開ける心配はいりません。

安全システム

カメラ

ステレオカメラによる左右の映像の違いにより、対象物との距離や奥行き、立体感などを認識。
対歩行者への自動ブレーキにも対応しています。

スマートアシストⅢ
  • 衝突被害軽減ブレーキ(対歩行者)
  • ペダル踏み間違い時加速抑制装置
  • 車線逸脱警報
  • 先進ライト(自動切替型前照灯)

[Gターボ“レジャーエディション SA Ⅲ”、Gターボ“SA Ⅲ”、L“レジャーエディション SA Ⅲ”、L“SA Ⅲ”、D“SA Ⅲ”に標準装備]

万一に備え、対人事故を考慮した歩行者生涯軽減ボディを採用。
フードやフェンダー・ワイパーピポットな土の各所に衝撃緩和装置・吸収スペースを設けています。
さらにフェンダーには樹脂パーツを採用。歩行者保護性能をより高めています。

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ウェイクのグレード構成

現在は新車で購入できないウェイク。
人気のあるグレードを5つご紹介します。

スタンダードな「D SAⅢ」

新車発売時期:2017年11月~2020年6月

Dの主な装備

・マニュアルエアコン
・UVカットガラス
・リヤワイパー
・キーレスエントリー
・フルファブリックシート(撥水加工)
・スマートアシストⅢ

「D」はウェイクの標準モデルとなるグレードです。
エントリーモデルではありますが、撥水加工が施された座席シートを採用しています。
必要最低限の装備が整っているモデルです。

■基本情報  
新車販売参考価格 1,350,000円~
駆動方式 2DW
燃費消費率/JC08モード 25.4km/L
排気量 658cc

快適装備充実の「L SAⅢ」

新車発売時期:2017年11月~2020年6月

Lの主な装備

「D」の装備に加えて
・オートエアコン
・両側パワースライドドア
・キーフリーシステム
・プッシュボタンスタート
・オートライト
・スマートアシストⅢ

L

※画像は「L SA」

「D」よりも装備が充実します。

「D」はスライドドアに電動機能が付いていないので、標準装備で両側パワースライドドアを採用している「L」は快適性がUPします。

また、キーフリーシステムを導入しているので、数年前のモデルとなりますが古すぎる印象は持ちません。

■基本情報  
新車販売参考価格 1,555,200円~
駆動方式 2WD・4WD
燃費消費率 24.6km/L~
排気量 658cc

ワンランク上の「X SA」

新車発売時期:2014年11月~2016年5月

Xの主な装備

「L」の装備に加えて
・14インチアルミホイール
・スマートアシスト

X

「X」グレードは2016年5月で生産終了となり、他のグレードよりも生産していた期間は短くなります。

そのため、現在ウェイクの「X」を購入しようとなると、中古車市場に出回っている台数も他のグレードより少ないということを把握しておきましょう。

■基本情報  
新車販売参考価格 1,620,000円~
駆動方式 2WD・4WD
燃費消費率 23.2km/L~
排気量 658cc

パワフルなターボエンジン搭載の「Gターボ SAⅢ」

新車発売時期:2017年11月~2020年6月

Gターボの主な装備

「X」の装備に加えて
・フードガーニッシュ:メッキ
・LEDヘッドランプ
・ステアリングホイール革巻
・センターシフト:本革
・上下二段式デッキボード
・専用アルミホイール

パワフルなターボエンジン搭載の「Gターボ SAⅢ」

フロントガーニッシュはメッキを、専用デザインのアルミホイールを装備し、より逞しく頼もしいデザインとなります。

ターボエンジンを搭載しているモデルは「G」のみの設定です。

■基本情報  
新車販売参考価格 1,674,000円~
駆動方式 2WD・4WD
燃費消費率 23.2km/L~
排気量 658cc

アウトドア派にオススメの「Gターボ レジャーエディション SAⅢ」

新車発売時期:2017年11月~2020年6月

Gターボ レジャーエディションの主な装備

「Gターボ」の装備に加えて
・15インチアルミホイール
・室内ランプLED

室内のフロントランプやバックドアランプ等、LEDになるグレードはレジャーエディションのみです。
ユーティリティフックや荷室床面フック等も装備され、グレード名の通りレジャーで使うにピッタリのアイテムが充実しています。

■基本情報  
新車販売参考価格 1,717,200円~
駆動方式 2WD・4WD
燃費消費率 23.2km/L~
排気量 658cc

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ウェイクのグレード選びのポイント

グレード選びのポイント
  1. どのようなシーンで使うことが多いか
  2. グレードが多いので装備品の確認は必須
  3. 安全性能にも注目する

ウェイクには数多くのグレードが設定されており、年式によっても装備が異なることがあります。

主にレジャーで使う人は「レジャーエディション」を。
走りを楽しみたい・こだわりたい人は「ターボ搭載車」を。
必要最低限の装備を希望する人は「エントリーモデル」を。

このように、「どんなときに使うのか」に重きを置いてグレード選びをすることが大切です。

また、ウェイクは2014年から生産開始されていますので、当時は現在のように安全システムが当たり前に装備しているとは限りません。
ダイハツの安全システム「スマートアシスト(SA)」を採用していないモデルも数多くあります。
充実した安全システムを希望する人は、グレード名称に「SAⅢ」が含まれているモデルを選びましょう。

ウェイクの中古車相場

ウェイクの中古車相場

グレードごとの中古車相場一覧

先述したグレードをもとに、中古車市場での相場を一覧にしました。
2024年7月時点の相場です。

グレード 中古車相場
D 40万円~110万円
L SAⅢ 60万円~120万円
X SA 60万円~130万円
Gターボ SAⅢ 60万円~190万円
Gターボ
レジャーエディションSAⅢ
100万円~200万円

ウェイクの最終モデルは2022年ですから、現在からさほど年数は経過していません。
そのため、比較的新しい車も中古車として市場に流通しているため、相場も200万円近くするようなモデルがあります。

中古車選びのポイント

中古車選びのポイント
  1. 年式と走行距離の関係は適切か
  2. 安い車には安い理由がある
  3. 整備記録簿がある中古車がお勧め

中古車を購入する際には、必ず年式と走行距離を確認しましょう。
一般的な走行距離は、1年で1万kmと言われています。
例えば、新車登録より5年経過しているウェイクを購入するには、走行距離が約5万km走っていると一般的な使われ方をしていた車と言えます。
これが9万km、10万kmとなると消耗品の劣化が進んでいたり、エンジンに通常よりも負荷がかかっていたりする恐れがあります。
そのため価格が安く設定されていることもあるので、欲しい車の中古車相場を把握し、明らかに安すぎる車には注意することがポイントです。

また、ウェイクは中古でしか購入できないので、整備記録簿があるモデルを選ぶことがおすすめです。
今までの整備履歴が記載しているため、「どのように使われていたか」「どのような点検を行ってきたか」を把握することができます。

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ウェイクとライバル車との比較

ウェイクとのライバル車である「スペーシアカスタム」と「N-BOX」。
この2台との特徴を比較し、あなたに最適な1台を見つけましょう。

スズキ スペーシアカスタム

ウェイク   スペーシアカスタム
2WD/4WD 駆動方式 2WD/4WD
3,395mm 全長 3,395mm
1,475mm 全幅 1,475mm
1,835mm 全高 1,785mm
2,215mm 室内長 2,170mm
1,345mm

室内幅

1,345mm
1,455mm 室内高 1,415mm
140mm 最低地上高 150mm
990kg-1,060kg 車両重量 910kg-960kg
16.1km/L-17.4km/L 燃費消費率 19.8km/L-23.9km/L
アイドリングストップ 主要燃費向上対策 ハイブリッドシステム

ウェイクはスペーシアカスタムよりも車高が5cmほど高く、室内高もウェイクの方が高くなります。
長さや幅は、ほぼ同じサイズ感です。

ここで注目したいポイントは「燃費性能」です。
ハイブリッドシステムを採用しているスペーシアカスタムは、ターボ搭載車であってもカタログ燃費は19.8km/L。
一方のウェイクにはハイブリッドシステムは採用されずアイドリングストップのみとなるため、燃費消費率は16.1km/Lに留まります。
燃費性能は車両重量も関係しますが、やはり1,000kgを下回るスペーシアカスタムに軍配が上がります。

ウェイク   スペーシアカスタム
 

ラゲージスペースの扱いやすさは、両車変わらないと言えるでしょう。
後席はフラットに倒すことができ、助手席シートも前方へ倒すことで長さのある荷物も問題なく収納できます。

しかし、フラットに収納できる機能は同じでも、使用用途によって使いやすさ・使いにくさが生じます。
ウェイクのラゲージスペースは汚れや水に強い素材を採用、一方のスペーシアカスタムにはファブリック素材を採用しています。
レジャーなど出かける機会の多い人は、ウェイクのようなシート素材を選ぶことがおすすめです。
さらに、ウェイクにはラゲージアンダーボックスも搭載しているので、荷室容量はウェイクには敵いません。

ウェイク   スペーシアカスタム
 

撥水加工が施されたウェイクのシート。
シート部分全てに対応しているので、濡れた荷物も気軽に積載できます。

一方のスペーシアカスタムは、一部レザー調を用いたファブリックシート表皮です。
アームレストやマルチユースラップが後席に設定されているので、長距離移動にはスペーシアカスタムがおすすめです。

検証結果!

・高さ以外のサイズ感は同等
・燃費性能や快適性はスペーシアカスタムが勝る
・室内の汚れに強いモデルはウェイク

ホンダ N-BOX

ウェイク   N-BOX
2WD/4WD 駆動方式 2WD/4WD
3,395mm 全長 3,395mm
1,475mm 全幅 1,475mm
1,835mm 全高 1,790mm
2,215mm 室内長 2,125mm
1,345mm

室内幅

1,350mm
1,455mm 室内高 1,400mm
140mm 最低地上高 145mm
990kg-1,060kg 車両重量 910kg-940kg
16.1km/L-17.4km/L 燃費消費率 20.3km/L-21.6km/L
アイドリングストップ 主要燃費向上対策 アイドリングストップ

高さ以外の車両寸法は同等ですが、室内の高さ・長さともにウェイクが勝ります。
N-BOXでも十分な室内の広さを感じられますが、ウェイクはそのN-BOXを上回る空間を提供します。

スペーシアカスタムとは違いN-BOXはウェイクと同様にアイドリングストップ搭載車となりますが、やはりウェイクの燃費性能は高いとは言い切れません。
N-BOXは20.3km/Lとリッター20kmを上回っており、燃費の良い車と言えるでしょう。

ウェイク   N-BOX
 

コックピットを比較してみると、デザインの他にもメーターやナビの位置が大きく異なります。
ウェイクはメーター・ナビともに中央に位置し、ハンドルの前方は収納BOXとなります。

一方のN-BOXはハンドル前方にデジタルメーターを設置し、埋め込み型のナビではなく水平基調のインパネに対応しているナビを採用しています。
ドライバーの視線を前方に集めるN-BOXのレイアウトは、最新モデルならではと言えるでしょう。

ウェイク   N-BOX
 

両車ともに、フルフラットのシートアレンジが可能です。

ウェイクのシートアレンジは前方に倒す方法のみ。
N-BOXは、ウェイクと同様前方に倒す方法の他、後席を跳ね上げてスペースを作り出す方法があります。
ラゲージスペースとは別に、背の高い荷物(ベビーカー等)を後席スペースに積み込むことが可能です。

検証結果!

・室内寸法はウェイクが勝る
・シートアレンジはN-BOXが豊富
・燃費重視はN-BOXを選ぼう!

届出済未使用車とは

届出済未使用車とは、新車登録が済み所有者を登録しているものの、誰も使用していない状態の軽自動車を指します。

届出済未使用車のメリットは2つ。
「新車とほぼ変わりない状態で価格が安い」ことや「納車が早い」ことが挙げられます。
一度オーナーが付いていることで中古車扱いとなってしまいますが、誰も使用していません。
新品同様でありながら新車よりも低価格で提供されていることが多くなります。
また、ある在庫の中から車を選ぶので、納期に数か月時間がかかるということはないでしょう。

一方で、届出済未使用車にもデメリットはあります。
「ある在庫の中からしか選べない」点や「メーカーオプションは対応していない」点が挙げられます。
珍しいモデルを希望する人やオプションにこだわる人は、届出済未使用車は向いていません。

メリット・デメリットを理解したうえで、車の購入手続きへと進みましょう。

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▼出典
https://www.daihatsu.co.jp/lineup/wake/02_grade.htm

この記事を書いた人
営業
森田龍太朗
Ryutaro Morita
ヨシダオートサービスに入社して7年目。整備士を経て現在は営業や仕入れの業務をしています。 ブログ記事を通して自動車販売店独自の目線でお客様にお得でタメになる情報をお届けしていきます。 資格としては自動車整備学校にて二級自動車整備士を取得しております。