ホンダ「N-BOX」は、3年連続で年度における新車販売台数第1位を獲得した人気の軽自動車です。
2023年には力強い走りと優れた燃費性能を先代モデルから継承した3代目モデルが登場しました。
今回は、新型N-BOXの特徴と、ライバルターボ車との燃費や価格の違いなどを徹底解説します。
ホンダN-BOXターボとは
N-BOXはホンダから発売されている軽自動車「Nシリーズ」の中の1つで、両側にスライドドアを装備した天井の高い軽ハイトワゴンです。
広い室内空間と使い勝手の良さ、軽自動車の中でもトップクラスの優れた走行性能と燃費性能が魅力で絶大な人気を集めています。
ホンダの予防安全技術「Honda SENSING」が全車に標準装備されており、安全性にグレードによる差をつけていない事も魅力です。
N-BOXにはシンプルで親しみやすいデザインのN-BOXに加えて、エアロパーツを装着した力強いデザインのN-BOXカスタムの2種類のボディタイプが用意されています。
軽自動車の新車販売台数は現在9年連続でトップに輝いており、今日本で1番売れている軽自動車としても有名です。
現行モデルのN-BOXには、ターボエンジンが搭載されたモデルはカスタムのみ。
ターボエンジンはNAエンジンよりもエンジンのパワーが優れているのが特徴です。
街乗りや近所の送迎や買い物メインであればNAエンジンでも十分ですが、長距離ドライブや、荷物をたくさん乗せてアウトドアに出かける機会などが多い方はターボエンジンを選ぶことをおすすめします。
N-BOXカスタムターボは発進や加速、坂道などでも余裕のある走りを感じられます。軽自動車の欠点でもあるパワー不足を感じにくい点は魅力的です。
N-BOXターボが人気の理由
ターボエンジンが搭載された軽自動車はたくさん販売されています。
その中でも、現行モデルのN-BOXカスタムターボが人気の理由としては、ほかのターボ付き軽自動車よりも燃費性能に優れており、コンパクトカーにも引けを取らない加速感と静かさなどが人気の理由のようです。
エンジンを踏み込んでも軽自動車によくある唸る感じはなく、軽自動車に乗っていることを忘れさせるほどのパワフルな走りが実現しています。
N-BOXとN-BOXターボの違い
ではN-BOXのNAエンジンとターボエンジンの違いはどこにあるのでしょうか?
N-BOXにターボ車の設定があるモデルは、旧型モデルの中間グレード「L」と上級グレード「EX」。
このモデルは2023年9月に生産終了となっています。
どちらも共通グレードとなっていますが主な違いが2つあるようです。
◆両側パワースライドドア装備
◆パドルシフト搭載
「L」「EX」ともに後席左側がパワースライドドアが標準装備となりますが、「Lターボ」「EXターボ」は後席両側にパワースライドドアが標準装備される事が大きな違いです。
また、ターボエンジンを活かせるマニュアル感覚の走りを楽しめるパドルシフトが搭載されることもポイントです。
現行モデルのN-BOXカスタムターボにも、もちろん両側パワースライドドア、パドルシフトを採用しています。
現行モデルも旧型モデルと同様、ターボ車にしかこれらの装備は標準で装備されません。
【タイプ別比較】 ホンダN-BOXの燃費・実燃費
ホンダN-BOXターボ(2023年9月終了モデル)
旧型モデルとなるN-BOXターボのWLTCモードカタログ燃費と実燃費は以下の通りです。
駆動方式 | カタログ燃費 | 実燃費 |
2WD | 20.4㎞/ℓ | 15.3㎞/ℓ |
4WD | 19.0㎞/ℓ | 14.2㎞/ℓ |
カタログ燃費と実燃費を比べると差が大きいな…と思いますよね。
しかしこの差はN-BOXに限ったことではありません。
運転の仕方や環境によっても燃費は変わってきますが、カタログ燃費よりも実燃費のほうが悪化するのが一般的とされています。
ただしそのことを踏まえても、N-BOXターボのカタログ燃費と実燃費はほかの車種に比べて差が大きいと言えそうです。
ホンダN-BOXカスタムターボ(2023年10月生産モデル)
続いて現行モデルの、NBOXカスタムターボの実燃費です。
駆動方式 | カタログ燃費 | 実燃費 |
2WD | 20.3㎞/ℓ | 16.08㎞/ℓ |
4WD | 18.4㎞/ℓ | 16.61㎞/ℓ |
旧型モデルのN-BOXターボと同様、カタログ燃費と実燃費の差は大きく感じられますが、N-BOXターボより実燃費は伸びているように感じられます。
新型N-BOXは、高い燃費性能によりレスポンス向上とパワフルな走りを追求しています。
N-BOXとライバルターボ車との比較
N-BOXターボのライバル車としては、ターボ車の設定があるダイハツの「タント」やスズキの「ハスラー」などが挙げられます。
この2車種のWLTCモードカタログ燃費と実燃費をN-BOXターボと比較してみます。
ダイハツ:タント Xターボ
駆動方式 | FF | 4WD |
カタログ燃費 | 20.0km/L | 18.8km/L |
実燃費 | 15.7km/L | 16.3km/L |
タントの代名詞とも言えるピラーレスのミラクルオープンドアは、乗り降りのしやすさに定評があります。
使い勝手の良さなどから子育て世代を中心に人気を集めている人気車種です。
カタログ燃費はN-BOXターボ、タントXターボはほぼ同じと言えるでしょう。
スズキ:ハスラー HYBRID Xターボ
駆動方式 | FF | 4WD |
カタログ燃費 | 22.6km/L | 20.8km/L |
実燃費 | 20.4km/L | 17.6km/L |
ポップでかわいい見た目が特徴のハスラーはSUV仕様の軽自動車です。
男女問わずアウトドアやレジャーが好きな若い世代から支持されています。
燃費性能が高いマイルドハイブリッドシステムが搭載されている事などから、燃費はN-BOXよりも良いと言えます。
【徹底比較】N-BOX NAとN-BOXカスタムターボの違い(燃費・価格・走行性能・乗り心地)
ここからはN-BOX NAとN-BOXカスタムターボの違いを徹底比較してみましょう。
燃費
WLTCモード | N-BOX NA | N-BOX カスタムターボ |
2WD | 21.6㎞/ℓ | 20.3㎞/ℓ |
4WD | 19.4㎞/ℓ | 18.4㎞/ℓ |
カタログ燃費で比較してみると1キロほどの違いで、ほとんど差はありません。
気になる実燃費はアクセルの踏み方にもよりますが、こちらも2キロ程度の差でほとんど差が出ないようです。しかしターボエンジンは踏めば踏むほど燃費は悪化しますので、あくまで平均値として捉えておきましょう。
NAエンジンとターボエンジンの燃費の差がこれほどまでに小さいことに、ホンダの技術力のすごさがうかがえます。
価格
N-BOX | N-BOXカスタムターボ | |
2WD | 1,648,900円 | 2,049,300円 |
4WD | 1,782,000円 | 2,182,400円 |
N-BOXにはターボの設定が無くNAエンジンのみとなるため、N-BOXのターボ車を選択しようとすると必然的にカスタムを選ばなければなりません。
そのため、エントリーモデルのN-BOXと比較すると約40万円という大きな差が生じます。
価格に関しては差が大きいですが、カスタムターボ車はその分装備も充実しますので、納得できる価格の差と言えそうです。
走行性能
NAとターボの違いは走行性能に大きく現れます。
高速道路での走行で両車を比べると、ターボの走行性能の高さがはっきり分かるでしょう。追い越しや合流での加速時にパワフルに加速し、エンジンが唸る感じもありません。
軽自動車で高速道路を走行してもストレスを感じることは少ないでしょう。
一般道の走行がメインで、高速道路を利用する事が少ない方はもちろんNAエンジンで十分です。しかし頻繁に高速道路を利用し、長距離移動する方には確実にターボエンジンをおすすめします。
アクセルペダルを踏み込む力も少なくすみますので、体力的な疲れも軽減できるメリットがあります。
ターボエンジンは加速に余裕が出るだけでなく、気持ちにも余裕が生まれると言えそうです。
馬力・最高速度
NAエンジン | ターボエンジン | |
最高出力(PS/rpm) | 58/7300 | 64/6000 |
最大トルク(㎏f・m/rpm) | 6.6/4800 | 10.6/2600 |
当然ながら最高出力、最大トルクともにターボエンジンが上回っています。
軽自動車の場合は最高出力が64Psまでとなっています。ですのでターボエンジンの64Psはライバル車のタントやハスラーなどと同じ馬力です。
ポイントは最大トルクです。トルクは自転車でペダルをこぎ始める時の力をイメージしてもらえると分かりやすいと思います。
最大トルクが大きいほど加速が速く、小さいほど加速が遅いということになります。
ターボエンジンはNAエンジンよりもトルクが1.6倍ほど大きいので、ターボエンジンの方が圧倒的に加速が速いと言えます。
最大トルクの発生回転数(rpm)はNAエンジンが4.800回転で最大トルクが発生するのに対し、ターボエンジンは2.600回転で最大トルクに達します。
より早く最大トルクに達するターボエンジンの方が街中での加速も扱いやすいでしょう。
画像:旧型N-BOXターボ
最高速度はNA、ターボともにメーターは140㎞/hまでありますが、実際にそこまでの速度を出す機会はないと思います。
軽自動車の高速道路の最高制限速度は普通車と同じく時速100㎞です。(一部の高速道路では試験的に時速120㎞での運用が開始)
最高速度120㎞/hの区間をN-BOXで走行したレポートによると、普通にアクセルを踏めば無理なく120㎞/hが出るそうです。
N-BOXの剛性感もあり、安定して走行できるという感想でした。
画像:新型N-BOXカスタムターボ
現行モデルのN-BOXカスタムターボのメーターは、7インチTFT液晶メーターへと進化しています。
見やすくわかりやすい情報が、ディスプレイ上に表示されます。
乗り心地
画像:旧型N-BOXターボ
画像:新型N-BOXカスタムターボ
N-BOXは乗り心地の良さにも定評があります。
シートフレームはセダンタイプと同等サイズのしっかりしたものを採用しています。
運転に集中できるシートを追求し、素材の質感や触り心地にもこだわっています。
街中はもちろん、高速道路や凸凹道でも衝撃吸収性が高く、体を優しく包み込んでくれるような快適な乗り心地です。
ターボ車のシート地には、シート表皮に付着した花粉やウイルスの活動を不活性化させる特殊加工を施した「アレルクリーンプラスシート」が採用されています。
画像:旧型N-BOXターボ
画像:新型N-BOXカスタムターボ
さらにハンドルには本革のステアリングホイールが装着されており、手に馴染む上質な本革の質感が心地良い運転をサポートしてくれそうです。
N-BOXターボがおすすめの人
▶高速道路を頻繁に利用する
▶たくさんの荷物や人を乗せての長距離移動が多い
▶維持費は抑えたいけど、普通車同等の走行性能がほしい
N-BOX NAがおすすめの人
▶近所への買い物や街乗りがメイン
▶セカンドカーとして購入したい
▶少しでも購入価格やガソリン代を抑えたい
☆以下の表に簡単にまとめましたので参考にしてみて下さい。
燃費 | 価格 | 馬力 | 乗り心地 | |
N-BOX NA | ◎ | 〇 | 〇 | ◎ |
N-BOX ターボ | 〇 | △ | ◎ | ◎ |
N-BOXターボの届出済未使用車の紹介
ここからは「軽の森」で実際に販売されているNーBOXターボの届出済未使用車をご紹介します。
届出済未使用車の魅力
届出済未使用車とは、新車から名義登録しただけの軽自動車のことを指します。
簡単に言うと、届出上は中古車ですが誰もまだ乗っていない新車同様の軽自動車のことです。
新車同様ですが、価格は新車よりもリーズナブルな価格で販売されることが一般的なので魅力的です。
届出が済まされているので、購入時にはすぐに乗車可能な状態ということです。
納車までの期間が新車に比べて早いことも魅力の1つです。
届出済未使用車であれば、2023年にモデルチェンジした新型N-BOXも予算内に収めることができるかもしれません。
新古車との違いや買う時の注意点について
2023年モデル:N-BOXカスタムターボの届出済未使用車
2023年にフルモデルチェンジしたN-BOXには、カスタムのみにターボの設定があります。
- Honda SENSING
- Honda CONNECT
- ダイレクトプロジェクション式フルLEDヘッドライト
- シーケンシャルターンシグナルランプ
- 両側パワースライドドア
- インテリアイルミネーション
- 運転席&助手席シートヒーター
- 左右独立式リアセンターアームレスト
- コンビニフック付シートバックテーブル
- 本革巻ステアリングホイール・パドルシフト
- 15インチアルミホイール
メーカー希望小売価格 ¥2,049,300~
軽の森価格 お問い合わせ下さい!
大阪でN-BOXターボをお探しなら「軽の森」へ
N-BOXターボの気になる燃費や走行性能、NAエンジンとの違いはお解り頂けましたでしょうか?
「軽の森」では今回ご紹介したN-BOXを始め、国内オールメーカーのお車を取り揃えております。
新車だと高くて購入を諦めていたお車も、届出済未使用車なら手が届くかもしれません!!
まだ欲しいお車が決まっていない方も、知識豊富なスタッフがお車選びのお手伝いをさせて頂きますのでお気軽にご来店下さい。
まずはメールやお電話でのご相談も大歓迎です。
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