軽自動車にはガソリンを入れよう!軽油を給油したときの対処法も|豆知識|トピックス|大阪の軽自動車・未使用車 専門店 軽の森
豆知識 2025年4月17日

軽自動車にはガソリンを入れよう!軽油を給油したときの対処法も

免許を取得してまだ日が浅く、ガソリンスタンドの利用経験が浅い方のなかには、何の種類を給油すれば良いのか分からないという方も多いのではないでしょうか。軽自動車に誤って軽油を給油してしまうトラブルは意外と多く、エンジンに深刻なダメージを与える可能性があります。

そこで本記事では、軽自動車の正しい燃料である「ガソリン」の種類や特徴、軽油を誤って給油した場合の影響と対処法を詳しく解説します。安全で快適なカーライフをおくるために、正しい燃料知識を身に付けましょう。

 

軽自動車の燃料は軽油ではなくガソリン!

給油

ガソリンスタンドには、いくつもの燃料が陳列されており、どの燃料を入れれば良いのか分からないという方も多いのではないでしょうか。燃料は自分の好みや価格で好きに選べるものではなく、車によって必要な燃料が決まっています。

そのため、自分の乗っている車に必要な燃料を把握しておくことが重要です。ここからは、ガソリンの違いと特徴などについて紹介します。

軽自動車に軽油を入れてしまう方は多い

「軽」という名前であることから「軽油で走るのでは?」と考えてしまう方は珍しくありません。とくに免許を取得して間もない初心者の方や、レンタカーを利用する普段車を利用しない方に多く見られます。

しかし、ほとんどの軽自動車はガソリンエンジンを採用しており、軽油では動きません。間違って軽油を入れてしまうとエンジンに大きな負担がかかり、最悪の場合修理が必要になる可能性もあります。

給油口に記載されたラベルや、メーカーの公式カタログなどで事前に使用燃料を確認することが、トラブルを未然に防ぐ重要なポイントです。

ガソリンの違いと特徴

ガソリンスタンドでは、複数の燃料が提供されています。ガソリンにはレギュラーとハイオクがあり、軽自動車の多くはレギュラーガソリンが指定されていることがポイントです。車種ごとの適合燃料や、燃料それぞれの特徴を理解しておきましょう。

軽油

軽油はディーゼルエンジン専用の燃料です。大型トラックやバス、一部のSUV、ディーゼル仕様の乗用車で使用されています。そのため、軽自動車には使用できません。

軽油は年度が高く、ガソリンエンジンでは燃焼効率が悪くいため、エンジンの振動や異常燃焼を招く原因となります。とくに軽自動車のような小型ガソリンエンジンには適しておらず、燃焼の特性がガソリンと異なるため、ガソリンエンジンに使用すると不具合を起こします。

レギュラーガソリン

レギュラーガソリンは日本でもっとも一般的なガソリンです。ほとんどの軽自動車はこのレギュラーガソリンを使用します。

オクタン価が比較的低く、エンジンでの効率的な燃焼が可能で、価格もハイオクに比べて安価です。日常的な仕様や街乗りにおいて適した燃料だと言えるでしょう。

価格も安く、供給も安定しているため、多くの車種に適しています。燃料キャップや車検証に記載されている燃料が「無鉛レギュラーガソリン」と書かれている場合は、これを入れましょう。

ハイオクガソリン

ハイオクガソリンはオクタン価が高く、高性能なエンジンや圧縮比の高いエンジン向けに設計されています。輸入車や一部のスポーツカーなどに適していますが、軽自動車で使う必要は基本的にありません。

ハイオクガソリンとレギュラーガソリンの入れ間違いの場合、即座に大きな問題は起きにくいですが、性能に合わない燃料を入れると、燃費が悪化したりエンジンに悪影響を及ぼしたりする可能性もあります。

指定された燃料を守ることが重要です。

 

軽自動車にガソリンではなく軽油を給油したらどうなる?

ガソリンスタンド

では、もし誤って軽油を給油してしまったらどうなるのでしょうか?実はこの給油ミスは軽く見られてしまいがちですが、意外に深刻なトラブルを引き起こす可能性があります。

ここからは、間違った給油によるトラブルや、対処法について見ていきましょう。

軽油を給油した場合に発生するトラブル

ガソリンエンジンに軽油を入れてしまうと、適正に燃焼できず、不完全燃焼によるエンジン異常や加速不良、振動、異音などのトラブルが生じます。

最悪の場合、始動不能やエンジン損傷につながる恐れがあるため、注意が必要です。

加速が鈍くなる

ガソリン車は点火プラグを使って燃料に着火する仕組みですが、軽油はガソリンに比べて引火点が低いため、点火が難しく燃焼効率が著しく悪化してしまいます。その結果、エンジン出力が低下し、アクセルを踏んでも加速しにくくなり、違和感を覚えることがあります。

そのままの状態でいると、走行時に加速ができず、後続車との衝突リスクが高まるなど、安全面でも問題が生じてくるでしょう。違和感を覚えたら、すぐに停車して確認を行うことが重要です。

エンジンが停止する

軽油はガソリンエンジンでの燃焼に適していないため、エンジンが異常燃焼を起こし、車が停止してしまうこともあります。これは軽油によってスパークプラグや燃料室内にカーボンなどの汚れが蓄積されることで燃料噴射や点火タイミングが狂ってしまうことが原因です。

一度エンジンが停止すると再始動が難しくなってしまうため、早急なロードサービスの手配は必要になります。走行中に停止は大きな事故につながる危険性もあるため、迅速な対応が不可欠です。

間違えて軽自動車に軽油を給油した場合の対処法

間違えて軽自動車に軽油を給油してしまったと気づいたら、まずはエンジンを始動させずに落ち着いてガソリンスタンドやロードサービスに連絡しましょう。

早めの対処を行うことで、車への影響を小さく抑えられる可能性があります。

ガソリンスタンドの店員に相談する

給油直後であれば、すぐにガソリンスタンドの店員に伝えることが重要です。セルフのガソリンスタンドでも敷地内にスタッフが居るスタンドであれば、事情を説明することで適切な処置を受けられるでしょう。

エンジンをかける前であれば、燃料タンクの中身を抜き取って洗浄することで被害を最小限に抑えることが可能です。また、自分で解決しようとせず、プロの判断を仰ぐことが重要です。すぐに移動せず、その場で相談してください。

車を停止させてJAFを呼ぶ

もし給油後にエンジンを始動してしまった、あるいは走行を開始してしまった場合は、すぐに車を安全な場所に停めて、JAFや保険会社のロードサービスへ連絡しましょう。

JAFでは燃料抜き取り、燃料ラインの洗浄、必要に応じて車両の搬送まで行ってくれます。会員でなくても対応してもらえるため、給油トラブル時の強い味方です。

無理に走行を続けるとエンジンへのダメージが大きくなり、修理費用も高額になる恐れがあります。大きな事故を防ぐためにも、気付いた時点で速やかに対処しましょう。

廃車になる可能性はある?

基本的には、早期に対処すれば廃車になるほどの大事には至りません。

しかし、軽油を満タンまで入れて長距離を走ってしまった場合や、エンジンに深刻なダメージがある場合には、修理費用が車両の価値を上回ってしまい、事実上の「廃車」判断となることもあるでしょう。

とくに燃料ラインやピストン、インジェクターなど複数の部位に損傷が確認された場合は修理代がかさむ傾向にあります。車両保険の補償範囲に含まれていれば、保険を利用することで自己負担を軽減することも可能です。

給油ミスは気付いた時点で迅速に対応することが何よりも重要です。

 

軽自動車のガソリン給油時に間違えないためのポイント

給油

軽自動車に正しい燃料を給油するためには、「シール確認」や「スタッフ相談」、「ノズル確認」などの基本行動を習慣化することが重要です。

ここからは、軽自動車のガソリン給油時に間違えないためのポイントについて解説します。

給油口のハッチ裏のシールを確認する

ほとんどの車には、給油口の内側に燃料の種類が書かれたシールが貼られています。この表記はメーカーが指定した正しい燃料情報であり、誰が見ても間違いを防げるよう設計されています。

そのため、ハッチ裏のシールに「無鉛レギュラーガソリン」などと記載されていれば、それが使用すべき燃料です。

もし、このシールが剥がれていたり読みにくかったりする場合は、車検証や取り扱い説明書、メーカー公式サイトなどで情報を再確認しましょう。

ガソリンスタンドのスタッフに確認する

フルサービス式のガソリンスタンドを利用している場合は、給油前にスタッフに「この車はレギュラーで大丈夫ですか?」とひと言確認しましょう。とくにレンタカーや社用車など、自分で車種の仕様を完全に把握していない場合には、他人の目でも確認してもらっておくと安心です。

ガソリンスタンドのスタッフは、燃料種別の知識が豊富で、ノズル操作の注意点も熟知しています。セルフサービスでは人件費がカットされているため、手厚いサービスは受けられないかもしれません。初心者の方は、手厚いサービスを受けられるフルサービスの利用がおすすめです。

セルフ式ガソリンスタンドでの注意点

セルフ式では、自分でノズルを選んで給油する必要があるため、色とラベルを慎重に確認しましょう。レギュラーは赤、ハイオクは黄色、軽油は緑で色分けされており、セルフ式のガソリンスタンドではこの色を使用するようにと、法律で定められています。

「赤や緑、黄色以外の色のノズルを見たことがある」という方も、それは間違いではありません。色の指定が定められているのは、多くの人が利用するセルフ式のガソリンスタンドのみです。

フルサービスのガソリンスタンドでは、スタッフしか給油ノズルを触ることがないため、色の指定はなく会社が自由に決めています。セルフ式のガソリンスタンドを利用する際は、色間違いをしないよう気を付けましょう。

 

軽自動車のガソリンタンクの容量と満タン時の走行距離

軽自動車のガソリンタンクの容量は車種によって異なりますが、概ね25~35リットル程度が一般的です。軽自動車は燃費性能に優れているモデルが多く、満タンで長距離の走行が可能です。

車選びや旅の計画に役立つ、実際の数値や目安を紹介します。

主要な軽自動車の燃料タンク容量一覧

メーカー・車種名 画像 タンク容量
ホンダ・N-BOX N-BOX 25~27L
ダイハツ・タント タント 30L
スズキ・ハスラー ハスラー 27L
スズキ・ワゴンR ワゴンR 27L
三菱・デリカミニ デリカミニ 27L

満タンでどれくらい走行できる?

軽自動車の平均燃費は25~30km/L程度です。例えば27Lのタンクに満タン給油した場合、単純計算で540~675km/Lほど走行できます。

ただし、これは理論値であり、実際にはエアコンの使用、交通状況や道路の傾斜、運転方法によって変動します。都市部での短距離走行が多い場合は、実燃費が低下する傾向があるため、余裕をもって給油することが推奨されます。

日常の通勤や買い物なら週1回の給油で十分な距離をカバーでき、燃費面でも経済的です。

 

軽自動車のガソリン代はいくら?節約する方法を紹介

ガソリンスタンドの価格表示

ガソリン代は維持費に直結する項目で、近年価格の高騰が続いている現代では燃費性能を重視する方も多いでしょう。軽自動車は燃費が良いため、ガソリン代が安く抑えられる傾向にありますが、日々の工夫によってさらに節約することが可能です。

ここからは、軽自動車のガソリン代や節約する方法を紹介します。

年間のガソリン代の目安

平均燃費が20km/L、ガソリン単価が170円/Lだと仮定した場合、年間10,000km走行すると以下のような数式から年間のガソリン代は85,000円かかることが分かります。

10,000km÷20km/L=500L
500L×170円=85,000円/年

こうして見ると、ガソリン代が維持費に与える影響はとても大きいことが分かります。しかし年間10,000km走行する人は、毎日車に乗っている通勤や仕事で使用している車であり、「週末にしか乗らない」という方は、年間でも5,000km程度でしょう。

また、燃費の良いハイブリッド車などを選択すると、さらにコストを抑えることが可能です。

ガソリン代を節約するポイント

燃料コストを節約るには車両のコンディション維持や運転習慣の見直し、ポイント還元の活用などが有効です。

燃費性能を良くすることは、お財布だけでなく、環境にも優しくすることに繋がります。ガソリン代を節約するポイントをチェックして、自分にも取り入れられそうなものから実践してみましょう。

定期的にメンテナンスする

エンジンオイルやエアクリーナーの交換、タイヤの空気圧調整など、車両を常に良好な状態に保つことは燃費向上に直結します。とくに空気圧が低いタイヤで走行すると抵抗が増し、余計な燃料を消費してしまいます。

メーカー指定の定期点検を怠らず、常に最適なコンディションを保つことが重要です。車検や法定点検だけでなく、ドライバー自身が行う日常点検もこまめに行っておくことをおすすめします。

燃費性能の維持だけでなく、安心して車に乗り続けるためにも重要です。

不要な荷物を整理する

荷室や後部座席に常に不要な荷物を積載していると、車両重量が増え、その分だけ燃費が悪化します。軽自動車はとくに重量の影響を受けやすく、こまめに車内を整理整頓し、必要最低限の荷物で走行するよう心がけることが、結果としてガソリン代の節約につながります。

とくにクーラーボックスやタープなど、ピクニックなどのシーンで利用するアイテムは、ひとつひとつが重さがあります。このような荷物は、積み降ろしが面倒でシーズン中積みっぱなしにしている方も多いでしょうが、なるべく必要なときにだけ車内に持ち込むようにしましょう。

エアコンを使い過ぎないよう調整する

夏場などエアコンを長時間使用すると、コンプレッサーが作動し続けて燃料消費が増加します。外気温に応じて送風や窓開けとの併用を意識し、冷房を最小限に抑える工夫が重要です。

とくに短距離走行では、エアコンによる燃費悪化に割合が高くなるため、注意が必要です。また、夏場は車内が高温になりやすく、直射日光に照らされている時間が長いと、バッテリーやエンジン部品も劣化が進んでしまいます。

サンシェードを使用したり、駐車スペースに配慮したりと日頃から車内の温度が上がり過ぎないよう注意が必要です。

ポイント還元制度を活用する

ガソリンスタンドが提供しているプリペイドカードやクレジットカード、スマホ決済アプリなどを活用することで、給油時にポイントが貯まり、実質的な燃料費の節約につながります。

ENEOSや出光など多くのスタンドがポイント還元サービスを実施しており、これらをうまく使えば年間で数千円単位の節約が期待できます。

また店舗によっては、お得に給油ができるキャンペーンが行われている場合もあります。行きつけのガソリンスタンドがあるなら、不定期に配信されるお得な情報を見逃さないようチェックしておきましょう。

 

軽自動車のガソリンに関するご相談は軽の森へ!

軽自動車に正しくガソリンを給油することは、安全かつ快適なカーライフの基本です。本記事では、燃料種別の基礎知識や給油ミスを起こしてしまったときの対処法、ガソリン代節約のポイントまで幅広く解説しました。

もし不安や疑問がある場合は、車の売買やメンテナンスなど幅広く対応している「軽の森」にお気軽にご相談ください。専門的なアドバイスとともに、最適なカーライフをご提案いたします。

皆さまからのお問い合わせ・ご予約を心よりお待ちしております。

 

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この記事を書いた人
営業
森田龍太朗
Ryutaro Morita
ヨシダオートサービスに入社して7年目。整備士を経て現在は営業や仕入れの業務をしています。 ブログ記事を通して自動車販売店独自の目線でお客様にお得でタメになる情報をお届けしていきます。 資格としては自動車整備学校にて二級自動車整備士を取得しております。