「かわいらしいデザインで街乗りにぴったり」と人気の軽自動車、ミラココア。見た目の魅力だけでなく、実は燃費性能でも高く評価されています。しかし「実際の燃費は?」「燃費が落ちた時の原因や対策は?」といった疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ミラココアのカタログ燃費と実燃費の違いや、燃費が低下する原因、他車との比較、さらに燃費を向上させる運転方法やメンテナンス方法まで徹底解説します。中古車を検討している方にも役立つ情報を多数紹介しています。
ミラココアの燃費性能

ミラココアの燃費性能は、カタログ上では非常に優れており、日常の買い物や通勤といった用途においても高い経済性を発揮します。軽自動車としての特性を活かし、ガソリン消費を抑えながらもストレスなく走行可能なバランスが特徴です。以下でカタログ燃費と実燃費を詳しく解説します。
カタログ燃費
ミラココアのカタログ燃費(JC08モード)は、グレードや年式により若干異なりますが、以下が主な数値です。
グレード | 駆動方式 | トランスミッション | カタログ燃費(JC08) |
L | 2WD | CVT | 約29.0km/L |
X | 2WD | CVT | 約28.0km/L |
Plus X | 2WD | CVT | 約27.6km/L |
4WD各種 | 4WD | CVT | 約25.0km/L |
※出典:ダイハツ公式カタログ情報
このように、2WDモデルは30km/Lに迫る燃費を実現しており、街乗りやちょっとした遠出でもガソリン代を抑えることが可能です。ただし、これはあくまで試験条件下での数値であり、実際の走行環境では異なることもあります。
実燃費
実際の走行における「実燃費」は、ユーザーの運転スタイルや環境によって変動します。SNSや中古車販売店のレビューからの集計によると、平均的な実燃費は以下の通りです。
走行シーン | 実燃費(平均) |
市街地(渋滞多め) | 約14〜16km/L |
郊外(信号少なめ) | 約18〜20km/L |
高速道路 | 約22〜25km/L |
実燃費はカタログ値より下回るものの、それでも十分に高水準といえます。特に定速走行が多い高速道路では20km/L超えも珍しくなく、長距離移動時の経済性にも優れています。
ミラココアの特徴

ミラココアは燃費性能だけでなく、デザイン性や実用性、安全装備にも優れたモデルです。以下でその具体的な魅力を紹介します。
低燃費でパワフル
エンジンは軽自動車らしく排気量660ccながら、自然吸気エンジンとしてスムーズな加速を実現。加えて、CVT(無段変速機)の採用により、無駄な回転数の上昇を抑えて燃費向上に貢献しています。
種類豊富なボディカラー
ミラココアの魅力の一つが、豊富なカラーバリエーション。パステル調の色合いや2トーンカラーなど、全10色以上から選べるため、自分の個性をしっかり反映できます。
紫外線カット
女性ドライバーにも嬉しい機能として、紫外線カットガラスを全車標準装備。日差しの強い日でも肌へのダメージを軽減でき、車内温度の上昇も抑える効果があります。
安全装備の充実
衝突被害軽減ブレーキ、誤発進抑制機能、横滑り防止装置など、先進の安全技術を多数搭載しています。軽自動車であっても、安心して長距離ドライブを楽しめる要素が満載です。
運転しやすい機能
小回り性能に優れており、最小回転半径はわずか4.5m。狭い道や駐車場でもスムーズに操作できます。視界の広さも高評価ポイントです。
LEDヘッドランプ
一部グレードではLEDヘッドランプを標準装備。消費電力が少なく、夜間の視認性が高いため、安全面でも経済面でもメリットがあります。
広々としたラゲージルーム
コンパクトな見た目に反して、ラゲージ容量は十分に確保されています。リアシートを倒せば、ゴルフバッグやスーツケースも収納可能です。
収納が豊富
助手席下収納、インパネポケット、シートバックポケットなど、日常使いで便利な収納スペースが多数あります。小物が多い方でもスッキリ整理できます。
ミラココアの燃費が落ちる原因

燃費の良さが魅力のミラココアですが、年式や使い方によっては燃費が悪化するケースもあります。ここでは主な原因とその対応策を紹介します。
経年劣化の場合
年数の経過とともに、車両の各部品は少しずつ劣化していきます。特に以下のような部品が燃費に影響します。
これらが複合的に影響することで、燃費の悪化が進みます。定期的な点検・整備を怠ると、カタログ燃費や新車当時の実燃費から大きくズレる可能性があります。
使用環境による劣化の場合
走行する地域の道路状況や気候、使用頻度によっても燃費は大きく変動します。以下の条件では特に燃費が落ちやすくなります。
これらは避けにくい要因も多いため、なるべく燃費を悪化させないような運転工夫やメンテナンスが重要になります。
ミラココアの燃費を他車と比較
燃費性能を評価するうえで、他の軽自動車と比較することは有効です。ここでは、同じカテゴリーに属する代表的な軽自動車と比較し、ミラココアの位置づけを明らかにします。
【スズキ】ラパン

スズキ・ラパンは、ミラココアと同様に女性に人気のデザイン重視軽自動車です。
カタログ燃費は29.6km/L(JC08モード)と高水準ですが、実燃費は平均17〜20km/L程度。実用面ではミラココアとほぼ同等ですが、新型モデルの燃費はやや上回る傾向にあります。
グレードや内装なども紹介
【ダイハツ】ミライース

ミライースは、燃費性能に特化したモデルとして知られており、カタログ燃費は35.2km/L(JC08モード)と非常に高い数値を誇ります。実燃費も20〜25km/Lと優秀です。燃費性能だけを重視するならミライースの方が上ですが、デザイン性ではミラココアが勝るといえるでしょう。
【スズキ】アルト

アルトは長年販売されているベーシックな軽自動車で、カタログ燃費は約29.6km/L。実燃費は18〜22km/L程度と、バランスのとれた一台です。コストパフォーマンスを求める方に人気があり、中古車市場でも豊富に流通しています。
実燃費やライバル車、新旧モデルなど年式での違いを徹底比較
【ダイハツ】タント

タントはスーパーハイトワゴンタイプの軽自動車で、室内空間の広さが特徴です。カタログ燃費は約28.0km/L、実燃費は14〜18km/L前後と、やや劣る傾向があります。重さや形状の違いから燃費に差が生じており、ミラココアの方が燃費面では有利です。
カタログ燃費や実燃費、ライバル車、年式型別モデルとの燃費を徹底比較!
【ホンダ】ライフ

画像引用:ホンダ ライフ
ホンダ・ライフはミラココアと同世代のモデルで、カタログ燃費は22.0〜24.0km/L程度。実燃費は15〜17km/Lと、全体的にミラココアよりもやや劣ります。そのため、燃費とデザインのバランスを重視するならミラココアが優位といえるでしょう。
ミラココアの燃費を良くする運転のコツ

燃費向上には運転方法も大きく関係します。以下のような運転スタイルを意識することで、日々のガソリン代を節約できます。
急発進や急停車をしない
急なアクセル操作やブレーキ操作は、燃料の消費を増加させる原因です。できるだけ穏やかな加速と減速を意識しましょう。
早めの減速と惰性走行を心掛ける
前方の信号や渋滞を早めに察知し、アクセルを離して惰性で走行することで、エンジンの負荷を軽減できます。
一定速度での走行
速度の変動が激しいと燃費が悪化します。なるべく一定の速度で走行することで、無駄な燃料消費を抑えられます。
不要な荷物を載せない
車内に重い荷物を常に積載していると、それだけで燃費が悪化します。定期的に不要な荷物を整理しましょう。
長時間のアイドリング
エンジンをかけたまま停車している状態では、燃料だけが消費され続けます。特に冬場の暖機運転は控えめに行いましょう。
エアコンの過度な使用は控えめに
冷房・暖房の使い過ぎはエンジン負荷を増加させ、燃費に影響を与えます。外気温に応じて適切な使い方を意識しましょう。
タイヤの空気圧を適正に保つ
空気圧が不足するとタイヤの転がり抵抗が増し、燃費が悪化します。月1回は点検・調整を行いましょう。
渋滞を避けて効率的なルートを選ぶ
ナビアプリなどを活用して混雑を回避すれば、無駄なアイドリング時間を減らし、燃費向上につながります。
信号の流れを意識したスムーズな運転
前方の信号のタイミングを把握し、停止せずに流れに乗れるように走行することで、余計な加減速を防げます。
ミラココアの燃費を良くするメンテナンス

日常的な点検と整備も、燃費を良好に保つうえで重要な要素です。
エンジンオイルとオイルフィルターを定期的に交換する
エンジンオイルが劣化すると内部摩擦が増し、燃費が低下します。
走行距離3,000〜5,000kmごと、または半年に1回を目安に交換するのが理想です。オイルフィルターも同時に交換することで、エンジン内をより清潔に保てます。
点火プラグを定期的に新品に交換する
点火プラグが摩耗すると、燃料の燃焼効率が低下します。アイドリングが不安定になったり、加速が鈍くなったりしたら交換のサイン。目安としては2万〜3万kmごとの点検・交換が望ましいです。
エアフィルターはこまめに清掃・交換する
エアフィルターが詰まると吸気効率が下がり、エンジンの燃焼バランスが崩れます。走行距離1万kmごと、または1年ごとに点検・交換するのが理想です。
ミラココアがおすすめな人

ミラココアは万人向けではなく、ある特定のニーズに応える設計がされています。以下のような方には特におすすめです。
自分好みの色を選びたい人
カラーバリエーションが豊富で、好みに合わせた選択が可能です。「クルマも自分らしく持ちたい」という方にぴったりの一台です。
実用的な車を求めている人
小回りが利き、燃費も良好で安全装備も整っているため、日常の移動手段として非常に使い勝手が良い軽自動車です。
予算を抑えたい人
新車販売は終了しているため、現在は中古車市場が主流です。状態の良い車両でも手頃な価格帯で購入可能なため、初めての車にも向いています。
ミラココアに関するご相談は軽の森へ!
ミラココアは、そのキュートなデザインと燃費の良さ、使い勝手の良さを兼ね備えた軽自動車として多くのユーザーから愛されています。日常の買い物や通勤、レジャーまで幅広く対応できる万能車でありながら、中古車市場では手頃な価格帯で流通しています。
「どのグレードを選べばよいか迷っている」「実燃費をもっと詳しく知りたい」といった方には、専門スタッフが在籍する軽の森でのご相談がおすすめです。中古車選びのプロが、あなたのライフスタイルにぴったりな一台を見つけるサポートをいたします。
ホンダ(ライフ)