届出済み未使用車が安いのはどういうからくり?未使用車が出回る仕組みを解説!|豆知識|トピックス|大阪の軽自動車・未使用車 専門店 軽の森
豆知識 2025年10月15日

届出済み未使用車が安いのはどういうからくり?未使用車が出回る仕組みを解説!

新車のようにきれいな状態なのに価格が大幅に安い「届出済み未使用車」。一見するとお得ですが、なぜそんなに安く販売されているのか疑問に思う方も多いでしょう。

この記事では、未使用車の正しい定義や「新古車」との違い、ディーラーやメーカーが関わる流通のからくり、購入できる場所、買い時のタイミングまで徹底解説します。

未使用車とは?

未使用車とは?

未使用車とは、ディーラーやメーカーが登録を済ませたものの、実際にはユーザーが使用していない自動車を指します。新車同様の状態ですが、すでに「登録」されているため、中古車として扱われ、価格が下がる仕組みがあります。

未使用車とは

未使用車とは、文字通り一度も個人ユーザーに使われていない車のことです。
一般的にはディーラーが販売促進や台数調整のために一旦「登録」を行った車で、走行距離は数十km程度と非常に少ないのが特徴です。新車と同じく車両の状態は良好で、メーカー保証も受けられることが多いですが、名義が一度ディーラーや販売会社になっているため法的には「中古車」として扱われます。
新車同様のコンディションを維持しながらも、中古車価格で購入できるのが大きな魅力です。

「新古車」とは違う?

かつて未使用車は「新古車」と呼ばれることがありました。新古車は「新車のように新しいが一度登録された車」という意味で使われていましたが、現在ではこの呼び方はほとんどされません。理由としては、新古車という言葉が法律上の定義を持たず、消費者を混乱させやすかったからです。

中古車市場では「未使用車」「届出済未使用車」などの正しい表記が普及しつつあります。要するに、新古車と未使用車は実態としてはほぼ同じですが、現在の自動車販売では「未使用車」という用語が一般的になっています。

「新古車」と呼ばれなくなった理由

「新古車」という言葉が使われなくなった背景には、国や業界団体による表記の是正があります。過去には「新古車」という表示が新車と誤認される恐れがあると指摘され、消費者庁などから改善が求められました。

また、法的には登録された時点で中古車となるため、新古車という言葉が誤解を生む要因になっていたのです。そのため、現在では自動車販売業者が「届出済未使用車」という正しい表記を用いるようになり、消費者保護の観点からも用語の統一が進められています。

「届出済未使用車」と「登録済未使用車」

未使用車には「届出済未使用車」と「登録済未使用車」があります。

届出済未使用車は主に軽自動車を指し、軽自動車検査協会に届け出が済んでいる車両です。一方、登録済未使用車は普通車や小型車を指し、運輸支局で登録が完了した車を意味します。いずれも使用実績がなく走行距離がほとんどない点は同じですが、税金や車検の有無などが異なる場合があります。
購入時には「登録済」と「届出済」の違いを理解し、自分のニーズに合った車を選ぶことが重要です。

展示車・試乗車

展示車や試乗車も、未使用車と似た扱いになることがあります。これらはディーラーのショールームに置かれ、顧客に見せるために使われたり、短時間の試乗に提供されたりした車です。走行距離は数百km程度になることもありますが、一般ユーザーに長期間使用されたわけではないため、状態は良好です。

ただし、展示車や試乗車は屋内外で保管される期間があり、外装に小傷がつく場合もあります。価格は通常の未使用車よりさらに割安になる傾向があるため、コストを重視する人には狙い目の選択肢です。

未使用車はなぜ流通している?

未使用車はなぜ流通している?

未使用車が市場に多く出回る背景には、ディーラーやメーカーの販売戦略があります。販売台数のノルマや工場の稼働調整、販売促進など、業界特有のからくりによって流通が生まれています。

ディーラーが販売ノルマのために購入する

自動車ディーラーはメーカーから年間や四半期ごとの販売台数ノルマを課せられていることが多く、目標を達成するために自社で一旦車を「登録」する場合があります。これにより販売実績を稼ぎ、メーカーからのインセンティブや仕入れ条件の優遇を受けられる仕組みです。こうして登録された車は未使用のまま在庫となり、中古車として市場に出回ります
ディーラーにとっては短期的にコストが発生しますが、メーカーからの報奨金や販売条件の改善によって損失を補えるため、この方法が行われています。

メーカーが工場稼働のために生産する

自動車メーカーは工場の稼働率を一定に保つ必要があり、需要が減少する時期でも生産ラインを止めることは難しい場合があります。そこで、メーカーはディーラーに対して追加発注を促し、販売台数を維持しようとします。
結果として市場全体の需要を超える台数が生産され、売れ残った車がディーラーに回り、未使用車として販売されるのです。メーカーにとっては工場の効率的な稼働が最優先であり、その調整が未使用車の発生につながっています

メーカーが販売店に販売増を働きかける

メーカーは年度末や決算期になると、販売店に対して強い販売促進を行うことがあります。例えば、一定台数を超えるとボーナスを支給する制度や、特別な価格で車両を提供する施策です。販売店は利益を確保するために一時的に多くの車を仕入れ、登録して販売実績を積み上げます
しかし需要を上回った台数は売れ残り、結果的に未使用車として市場に流通することになります。こうした構造が「未使用車が安く手に入るからくり」となっているのです。

未使用車はどこで買える?

未使用車はどこで買える?

未使用車は新車ディーラーだけでなく、未使用車専門店や中古車販売店、オンラインオークションなど多様な場所で購入できます。それぞれの特徴を理解すると、自分に合った購入方法が選べます。

ディーラー

未使用車はまずディーラーで探すのが基本です。メーカー直営店や正規販売店では、登録済未使用車を在庫として扱うことがあります。新車と同様にメーカー保証が付く場合が多く、安心して購入できます。
また、純正オプションの選択肢やアフターサービスも充実しています。価格は専門店よりやや高めになる傾向がありますが、信頼性を重視する方におすすめです。

カーオークションサイト

近年はカーオークションサイトを利用して未使用車を探す人も増えています。全国のディーラーや販売店が出品する車両をオンラインで比較でき、相場より安い価格で購入できる可能性があります。

ただし、車両の状態を直接確認しにくい点や、陸送費・手数料が別途必要になる点には注意が必要です。オークション参加には登録が必要な場合が多いため、事前にシステムや利用条件を理解してから利用しましょう。

未使用車専門店

未使用車専門店は、届出・登録済未使用車だけを大量に仕入れて販売する店舗です。常時豊富な在庫を持ち、同一車種のグレードやカラーを比較しやすいのが特徴です。新車よりも価格が抑えられており、人気車種でも相場より安く購入できる場合があります。
また、販売実績が豊富な店舗では車検やアフターサービスにも対応しており、総合的なサポートを受けられるのがメリットです。

中古車販売店

中古車販売店でも未使用車を扱っています。特に大型中古車販売チェーンでは、登録済未使用車の在庫が充実していることがあります。価格競争力が高く、値引き交渉がしやすいのも特徴です。
ただし、保証内容やアフターサービスは店舗によって差があるため、購入前に確認することが大切です。費用や支払総額を抑えつつ選びたい方に適した選択肢です。

未使用車を買うタイミング

未使用車を買うタイミング

未使用車は時期によって価格や在庫状況が変わります。モデルチェンジ直後や決算期、ボーナス時期は特に狙い目です。タイミングを意識することでよりお得に購入できます。

モデルチェンジやマイナーチェンジ後

新型車が登場すると、旧型モデルが未使用車として多く流通することがあります。ディーラーは新型車の販売に注力するため、旧型車を値引きして早く在庫を処分しようとするのです。
この時期を狙えば、まだ新しい旧モデルをお得な価格で手に入れるチャンスがあります。特にフルモデルチェンジのタイミングでは、未使用車の在庫が一気に増える傾向があるため要注目です。

決算期後の4月・10月

自動車業界では3月と9月が決算期にあたり、その直後の4月と10月は未使用車が大量に市場に出回る時期です。ディーラーは決算前に販売台数を稼ぐため多くの車を登録するため、結果として在庫が余ります。決算後は販売店が早期に在庫を処分したいため、価格交渉がしやすくなるのもメリットです。

ボーナスの時期

6月や12月などのボーナス時期も未使用車の狙い目になります。販売店はボーナス商戦を意識して特別価格の車を用意することがあり、未使用車も値引きが期待できます。
また、ボーナスを頭金にして購入を検討するユーザーが増えるため在庫が豊富に揃う傾向があります。特に人気車種を狙う場合はこのタイミングを活用すると良いでしょう。

未使用車として購入するのにおすすめの車種

未使用車は人気のコンパクトカーやミニバンをお得に手に入れるチャンスです。
ここでは特に流通量が多く、価格面でも魅力的なおすすめ車種を紹介します。

【ホンダ】N-BOX

ホンダ N-BOX

ホンダの軽自動車「N-BOX」は未使用車市場で圧倒的な人気を誇ります。室内空間が広く、燃費性能も高いことから家族連れにも選ばれています。
ディーラーが販売台数を確保するために登録するケースが多く、未使用車として出回りやすい車種です。価格は新車より数十万円安く、メーカー保証が残っている場合が多いため、安心して購入できます。

【トヨタ】アクア

トヨタ アクア

ハイブリッドコンパクトカーの代表格であるトヨタ アクアも未使用車市場で多く見かける車種です。燃費性能が優れており、維持費を抑えたいユーザーに人気があります。
モデルチェンジのタイミングで大量に登録されることがあり、価格が新車より大幅に下がる場合があります。登録済未使用車としてなら、最新型に近いモデルをお得に入手できます。

【トヨタ】ルーミー

トヨタ ルーミー

トヨタ ルーミーはコンパクトながら室内空間が広く、街乗りから家族の送迎まで幅広く対応できる車です。
販売競争が激しいジャンルのため、ディーラーが販売実績を伸ばす目的で登録することが多く、未使用車の在庫も豊富です。価格が抑えられた未使用車を狙えば、新車同様の使い勝手を低コストで手に入れられます。

【日産】セレナ

日産 セレナ

ミニバン市場で根強い人気を誇る日産セレナは、ファミリー層から高い支持を受けています。モデルチェンジの際には大量に登録され、未使用車として市場に出回ります。
広い室内空間と高い安全性能を兼ね備え、長距離ドライブにも最適です。新車と比べて価格が大幅に下がるため、コストを重視する方におすすめです。

【ホンダ】ステップワゴンスパーダ

ホンダ ステップワゴンスパーダ

ホンダ ステップワゴンスパーダはミニバンの中でも高級感があり、ファミリーだけでなくビジネス用途でも人気があります。
新型発表時には旧型が未使用車として多く流通し、価格が大きく下がる傾向があります。ディーラーによる登録台数調整で在庫が発生しやすく、未使用車なら高品質な一台を割安で入手可能です。

未使用車をお探しの方は軽の森へ!

未使用車は新車同様の状態を保ちながらも価格が安く、コストパフォーマンスに優れています。しかし、登録の仕組みや販売のからくりを理解しておかないと、購入時に不安を感じるかもしれません。

軽の森では、ディーラー経由の届出・登録済未使用車を多数取り扱い、車検や保証などアフターサービスも充実しています。新車のような安心感と中古車ならではの価格メリットを両立したい方に最適な選択肢です。

 

軽の森

総在庫800台
タイプ別!

南大阪を中心に軽の森6店舗展開!
各店へのお問合せはこちらから

   なかもず店  泉北店
         
   富田林店  泉大津店
         
   堺鉄砲町店  アウトレット店
この記事を書いた人
営業
森田龍太朗
Ryutaro Morita
ヨシダオートサービスに入社して7年目。整備士を経て現在は営業や仕入れの業務をしています。 ブログ記事を通して自動車販売店独自の目線でお客様にお得でタメになる情報をお届けしていきます。 資格としては自動車整備学校にて二級自動車整備士を取得しております。