定期的に受ける必要のある車検ですが、そう頻繁に受けるものではないため、予約の仕方や、車検の流れについて良く知らない方も多いのではないでしょうか。
この記事では、軽自動車の車検を受ける方法や予約の方法、軽自動車の車検当日の流れなどについて詳しく解説します。軽自動車の車検についてお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
軽自動車の車検を受ける方法

車検を受けるには、「ディーラーや専門店に依頼する」方法と、「ユーザー車検を受ける」方法があります。手軽さと安心感が特徴のプロに依頼する手段に対して、ユーザー車検は費用を必要最低限に抑えられることが特徴です。
ここからは、プロに依頼する方法とユーザー車検を受ける方法のそれぞれのポイントについて紹介します。
ディーラー・専門店に依頼する
手軽さと安心感を重視したい方には、ディーラーや専門店に依頼することをおすすめします。車検は車を購入したディーラーや中古車販売店でも対応していることが多く、家の近くの整備工場でも対応可能です。
車検の費用は業者によって異なるため、「少しでも費用を抑えたい」と考えている方は、複数の業者で見積もりを取ってみるのも良いでしょう。
見積もりにかかる時間は、15~60分程度が目安です。修理箇所や部品の交換が必要と判断された場合には、高額になる傾向がありまs。
ユーザー車検を受ける
ユーザー車検とは、個人がセルフで点検から整備、検査までの全ての工程を行う方法です。車検が通る状態に点検・整備を行い、軽自動車検査協会に車を持ち込みます。
通常、車検費用には修理・交換費用や税金などの必ず発生する費用のほかに業者の収益となる基本料が含まれています。そのため、仮に修理や交換を行う箇所がなかったとしても、税金以外に費用が発生しており、ユーザー車検を利用することで基本料金分の節約が可能です。
セルフで車検を行うには知識や技術が必要であったり、軽自動車検査協会の受付時間が平日の日中と限られていたりするため、ハードルは高めです。
軽自動車の車検予約の方法

予約方法には、電話のほかにインターネットでの申し込みに対応している業者が数多くあります。予約方法の選択肢を事前に確認しておくと、予約を取るのもスムーズに行えるでしょう。
ここからは、軽自動車の車検予約の方法を紹介します。
ディーラー・専門店
ディーラーや整備工場などの専門店に依頼する場合には、電話やインターネット、店頭での受付が主流です。
日頃メンテナンスで利用しているかかりつけの業者がある場合には、早期予約や紹介をすることで特典が受けられるキャンペーンも要チェックです。
電話予約の場合は業者の営業時間内でしか予約がとれませんが、インターネットを利用すると自分の都合の良いタイミングで予約がとれます。
ネット予約を行う際には、氏名や電話番号などの個人情報を間違えないよう注意が必要です。
ユーザー車検
ユーザー車検の予約は、軽自動車検査予約システムに電話、もしくはインターネットから行います。電話をした場合、電話の向こうは音声ガイダンスで、アナウンスに従いながら軽自動車検査予約システムのアカウント登録をします。
インターネットの場合でも同様に、アカウントを作成してから検査予約を取る流れです。予約番号は発行されるので、当日窓口で予約番号を伝えて検査を受けます。内容はどちらも共通しているので、自分が「使いやすい」と感じる方法を選びましょう。
軽自動車検査予約システムで車検予約をする流れ

軽自動車検査予約システムを「使い慣れている」という方は少数派であり、ほとんどの方が利用したことがない方や数回しか利用したことがない方でしょう。一連の流れを知っていると、いざ予約をとるとなっても慌てずに行えます。
ここからは、軽自動車検査予約システムで車検予約をする流れについて紹介します。
アカウント登録をする
軽自動車検査予約システムを利用するには、アカウントの登録を行います。アカウントの登録には、メールアドレスと氏名、一般利用者か代行業者かの区分の入力が必要です。必要事項とパスワードを設定すると、アカウントの登録が完了します。
一度アカウント登録を行っておくと、2回目以降はログインするだけで車検の予約が行えます。ユーザー車検を受ける方は、必ず登録しておかなくてはシステムが利用できないため、早めに登録を済ませておきましょう。
日時や場所を選択する
アカウントの登録が完了したら、次に予約を行います。検査当日までの全体の流れを確認しておきましょう。
トップページもしくはメニュー画面からログインを行う
「予約」ボタンへと進む
車の情報と検査を受けたい日時を入力する
予約内容を確認し、間違いがなければ「確定」へと進む
予約番号をメモ、もしくはスクショを撮って保管しておく
予約した当日に窓口で予約番号を伝えて受付を行う
もし、予約を取ったあとに都合が悪くなってしまった際には、予約確認のページから予約日時の変更を行えます。
軽自動車の車検予約はいつからできる?

車検は、期限が切れてしまう前ならいつでも受けることが可能です。しかし、期日に対して早すぎるタイミングで車検を受けてしまうと、期日が前倒しにされて損をしてしまうことになります。
ここからは、軽自動車の車検予約はいつからできるか解説します。
2ヶ月前から予約するのがおすすめ!
車検の予約は、車検満了日の2ヵ月前から予約することがおすすめです。車検はいつでも受けられますが、満了日の2ヵ月以上前に車検を行うと、次回の車検の期日が前倒しに変更されてしまいます。
言い換えれば、2ヵ月以内であれば早く車検を受けても期日は変更されないということです。
ギリギリに予約を取ろうとして、もし自分のスケジュールと業者の予約の空き状況が合わなければ他の業者を探さなくてはいけません。もし車検期限が切れてしまうと公道を自走できなくなるため、早めに予約を取っておくのが良いでしょう。
ユーザー車検は14日前から予約が可能
ユーザー車検の場合は車検を受けたい希望日の2週間前から予約が可能です。一部異なる場合もあるため、事前に確認しておくと良いでしょう。
年末から翌年の3月までは検査協会も混みあいますが、5月や10月の閑散期であれば比較的予約も好きなタイミングでとれる可能性が高いです。もし、空きがあれば当日でも予約できます。予約状況を確認して空きがある状態でも、一度予約を取っておかないと車検は受けられないので気をつけましょう。
当日予約はできる?
ユーザー車検の場合は空き状況次第で当日予約が可能ですが、ディーラーや整備工場などの業者に依頼する場合には、当日予約はおすすめできません。ディーラーや整備工場では、車検以外にも車の販売やメンテナンスで毎日予約が沢山詰まっています。
どのお客様にも質の高いサービスを提供できるようにするため、無理に予約を詰め込むことはしないでしょう。何とか予約を取れたとしても、待ち時間が発生してしまうなどお互いにとってメリットがありません。
極力当日予約は避けて、余裕をもたせた状態で早めに予約を取っておくことをおすすめします。
軽自動車の車検予約をする際の注意点

軽自動車の車検予約を行う際に、いくつかの注意点を意識しておくとスムーズに予約が行えます。焦って予約を取ると、思わぬミスを招いてしまうため、時間の余裕があるときに行いましょう。
ここからは、軽自動車の車検予約をする際のポイントを解説します。
早めの予約を心がける
車検を受けたい日が決まれば、なるべく早めの予約を取っておくことをおすすめします。年末年始の繁忙期や週末は車検の予約が埋まりやすく、ギリギリになってしまうと希望する日時に予約が取れない可能性があります。
スケジュールに融通の利く方には、平日や午前中の早い時間がおすすめです。店内が空いているとスタッフ側にも余裕があり、スムーズに車検を終えられます。また、行きつけの業者であれば、早めに予約を取っておくことで割引やプレゼントが受け取れるキャンペーンを行っている可能性があります。ぜひチェックしてみましょう。
前倒しに注意する
車検はいつから受けても構いませんが、早すぎると車検の期日が前倒しになってしまい損をしてしまうことになります。しかし、ギリギリを狙うと予約が取れず車検切れを招いてしまうことから、現在では期日の2ヵ月前までは車検期日が前倒しにならない仕組みになっています。
うっかり2ヵ月以上前に予約を取ってしまわないよう、2ヵ月を切ったタイミングを目安にどこで車検を受けるか業者を探して予約を取ると良いでしょう。行きつけの整備工場などがある場合には、この頃に次回車検の案内DMが届きます。
入力ミスに気を付ける
車検予約をインターネットで行う場合は、入力ミスに注意しましょう。車体番号や氏名、住所などの情報を正確に入力しないと、予約が正しく行われない場合があります。
また、予約内容の確認メールや通知が届かない原因となることもあります。入力が完了したら、必ず内容を確認することを習慣にすることが大切です。
とくにスマートフォンから入力する際は、ご入力しやすいので注意が必要です。時間に追われていると、ついミスをしてしまいがちなので、時間に余裕のあるときに行いましょう。
ID・パスワードを保存しておく
車検予約をオンラインで行う際、アカウントを作成する必要がある場合があります。この際に設定するIDやパスワードは、必ず安全な場所に保存しておきましょう。
万が一、次回の予約時にIDやパスワードを忘れてしまうと、再設定の手間がかかるだけでなく、予約内容を確認できないリスクも生じます。
特に、長期間利用しない場合は、パスワード管理ツールやメモ帳に控えておくことがおすすめです。
軽自動車の車検当日に必要なものと当日の流れ
車検が不慣れな方にとっては、当日の流れが分からず不安に感じてしまうものではないでしょうか。事前に必要なものや一連の流れを確認しておくと、安心して当日スムーズな車検が受けられます。
軽自動車の車検当日に必要なものと当日の流れを解説します。
必要なもの
必要なもの | 業者に依頼する場合 | ユーザー車検 |
車検証 | 〇 | 〇 |
自賠責保険証明書 | 〇 | 〇 |
自動車税納税証明書 | 〇 | 〇 |
印鑑 | 〇 | 〇 |
車検費用 | 〇 | 〇 |
継続検査申請書 | × | 〇 |
自動車検査票 | × | 〇 |
自動車重量税納付書 | × | 〇 |
予備検査 | × | 〇 |
整備記録簿 |
〇 | × |
かかる費用や注意点、書類以外に準備するものなどを徹底解説
当日の流れ
業者に依頼するなら、予約した時間に車を持って行き、あとはスタッフの誘導にしたがって車検が終わるまで待つだけです。しかし、ユーザー車検を利用するとなると、受け身のままではいられません。
ここからは、ユーザー車検を受ける場合の当日の流れについて詳しく紹介します。
予備検査を受ける
車検場で検査を受ける前に、事前に「予備検査場」と呼ばれる民間の検査場で車の状態をチェックすることがおすすめです。予備検査では、ライトの光軸(ヘッドライトの向きや明るさ)、タイヤの横滑り具合やブレーキ制動力、スピードメーターの誤差などが確認されます。
もし、基準に適合しない部分があれば、その場で調整や修理が可能な場合もあります。
予備検査を受ける最大のメリットは、車検本番で不合格になるリスクを軽減できることです。本番で不合格になると再検査が必要になり、余計な時間や手間がかかってしまうため、事前にチェックしておくことでスムーズな車検を実現できます。
必要書類を受け取る
・自動車検査票
・自動車重量税納付書
検査手数料と自動車重量税を支払う
書類を受け取ったら、次に検査手数料と自動車重量税を支払います。これらの費用は、軽自動車検査協会の窓口で収めることができます。
・検査手数料:1,400円前後
・自動車重量税:13年未満の軽自動車は6,600円
支払いを済ませると、証紙や印紙が発行され、それを先ほど受け取った書類に貼りつける必要があります。この作業を忘れると受付ができないため、注意しましょう。
受付をする
必要書類を記入し、手数料と重量税の支払いが済んだら、次に車検の受付を行います。提出する書類は、以下の通りです。
・継続検査申請書(OCRシート)
・自動車検査票
・自動車重量税納付書
・自賠責保険証明書
・車検証
窓口で受付をすると、検査ラインを通るための案内を受け取ります。車検場によっては、初心者向けに手順を説明してくれることもあるので、わからないことがあれば質問すると良いでしょう。
検査を受ける
・排ガスの濃度測定
・制動力の測定
・速度計の誤差測定
・光軸や明るさの確認
・車体の損傷やオイル漏れの確認
合格後に車検証を受け取る
すべての検査に合格すると、検査場の窓口で「車検証」と「検査標章」が交付されます。この車検証が新たに発行されることで、正式の車検が完了したことになります。
もし不合格の場合は、私的された箇所を修理・調整し、再度検査を受ける必要があります。また同日のうちであれば追加料金なしで再検査を受けられる可能性もあるため、なるべく早めに対応するのが理想です。
車検証とステッカーを受けとったら、ステッカーをフロントガラスの決められた位置に貼り付けましょう。これで軽自動車のユーザー車検は完了です。
軽自動車の車検予約に関するご相談は軽の森へ!
軽自動車の車検には2通りの手段があり、どちらも得手不得手があります。手間を省いてスムーズに車検を終わらせたい方には、業者への依頼がおすすめです。
また、少しでも費用を浮かせたいと考える方は、ユーザー車検に挑戦してみても良いでしょう。
南大阪を拠点にする軽の森では、車検にも対応しております。軽の森でご購入された車はもちろん、そうでない車の車検も行っているので、お得に車検を通したい方は、ぜひ軽の森にお問い合わせください。