三菱が販売していた軽SUV「パジェロミニ」は、中古車市場で比較的安価に購入できる車種のひとつです。
見た目は本格SUVのようでありながら、実際にはお手頃価格で入手できる理由があります。
この記事では、なぜパジェロミニが安いのかを6つの視点から解説し、その上でパジェロミニの魅力や選び方、さらに購入費用を抑える具体的な方法までご紹介します。
軽自動車でSUVを探している方や、低価格で4WDを手に入れたい方にとって、有益な情報が満載です。
パジェロミニが安い理由
画像引用:三菱自動車公式中古車情報サイト
パジェロミニが安価で流通しているのには、いくつかの明確な理由があります。たとえば、兄貴分の「パジェロ」の方が選ばれることや、ライバル車種の台数、車齢の古さなどが影響しています。
中古車市場での人気の低さや、燃費性能、操作性の面でもマイナス要素があり、統合的に価格が下がる傾向があります。
パジェロの方が選ばれやすい
結論から言えば、同じ「パジェロ」シリーズであれば、本家である「パジェロ」の方が多くのユーザーから選ばれやすい傾向があります。
パジェロは三菱が誇る本格クロカン車であり、車格・走破性・積載力の面で優れているため、アウトドア層やファミリー層から高い評価を受けています。
一方で、パジェロミニは軽自動車であることから、エンジン出力や居住性に限界があります。そのため、「パジェロに似たデザイン」は評価されつつも、「性能で比べると物足りない」といった印象を持たれることも少なくありません。
このように、より完成度の高いモデルに流れる需要が多いため、パジェロミニの人気は限定的となり、価格も下がりやすくなるのです。
ライバル車が選ばれる
軽SUVというジャンルは、パジェロミニのほかにも多くの競合車が存在します。たとえば、スズキの「ジムニー」やダイハツの「テリオスキッド」などがあげられます。
とくにジムニーは圧倒的なブランド力と突破性を持ち、中古車市場でも非常に人気が高い車種です。
このような競合モデルと比較した際、パジェロミニはデザイン面で好みが分かれるうえ、走行性能や燃費などの面でも優位性が低くなる場合があります。
結果的に、買い手はよりリセールバリューの高い車や、整備パーツの入手しやすい車を選ぶ傾向が強く、パジェロミニは後回しにされることが多くなるのです。
古い車が多い
パジェロミニは1994年から2012年まで生産されていたモデルで、最終モデルでも10年以上前の車両となります。
中古車市場で流通しているパジェロミニの多くは、車齢10年以上、走行距離も10万km以上の車両が中心です。
当然ながら、古い車両は価格が下がりやすく、メンテナンス費用も懸念されがちです。また、最新の安全装置やインフォテインメント機能が搭載されていない点も、購入をためらわせる要因となります。
このような背景から、パジェロミニは相場が安定して下がっており、「安い軽SUV」として認知されているのです。
中古車市場では人気がない
中古車市場でのパジェロミニの人気は、けっして高くはありません。ジムニーやハスラーなどに比べると流通量も少なく、とくに若年層や女性からの支持はあまり高くない傾向にあります。
その理由のひとつが「中途半端さ」です。見た目はSUVなのに、パワーは軽自動車レベル、燃費も悪い、となると購買層が限られてしまいます。
さらに、リセールバリューが低いため、販売店側も強気の価格設定がしづらく、結果的に安価での販売が主流となっています。需要と供給のバランスが崩れているため、価格帯としても自然と安くなっているのです。
燃費が悪い
軽自動車のメリットのひとつに「燃費の良さ」があげられますが、パジェロミニはその期待に応えられないモデルです。パジェロミニの燃費は実走行でリッター10~13km程度とされており、同年代の軽自動車と比べると明らかに劣ります。
その理由は、4WDであることや、車重が重めであること、さらにターボ付きのモデルも多いためです。燃費を重視する人にとっては、選択肢から外されやすく、中古市場でも敬遠されがちです。その結果、市場価値が下がり、結果として「安い車」という評価に繋がっています。
運転しづらい
パジェロミニは見た目に反して、運転のしやすさには若干の難があります。たとえば、車高が高いために横風に弱く、コーナリング時にはロールが出やすい構造です。
また、ステアリングの反応も緩やかで、都市部での小回りや取り回し性能はジムニーなどに劣ると感じるユーザーもいます。
さらに、古いモデルではパワーリングの感覚が重く、初心者や女性ドライバーには扱いづらいと感じられることも。こうした理由から、ドライバーの快適性や操縦性を重視する人には敬遠されがちで、結果として価格も下がる傾向にあります。
パジェロミニの基本情報
画像引用:三菱自動車公式中古車情報サイト
パジェロミニは三菱が製造・販売している軽自動車ベースのSUVで、パジェロのスタイルを踏襲しながらもコンパクトに設計されたモデルです。
本格4WDを搭載し、街乗りからアウトドアまで幅広く対応可能な点が特徴です。1994年から2012年まで製造され、現在は中古車市場で流通しています。
パジェロミニの基本情報
パジェロミニは1994年に登場し、2012年まで三菱から販売されていた軽自動車のSUVです。登録区分としては軽自動車でありながら、クロスカントリーモデルを意識した設計で、パジェロの弟分として開発されました。
駆動方式はFRベースのパートタイム4WDが採用され、エンジンは660ccのターボ付き直列3気筒。トランスミッションにはATとMTの設定があり、モデルによっては雪道や悪路にも強い性能を備えています。
また、モデルチェンジは大規模には行われなかったものの、年式によってエクステリアや装備の差があります。特に後期型では、内装の質感が向上し、快適性も改善されていました。
パジェロミニの特徴や魅力
パジェロミニは、コンパクトながら本格SUVの雰囲気を楽しめる車として人気を集めてきました。特に以下のような点が魅力です。
- 軽自動車で維持費が安い
- 街中でも扱いやすいボディサイズ
- 雪道や山道に強い4WD性能
- 耐久性の高い構造
- SUVらしい外観と高い目線
一方で燃費や装備の古さなど、デメリットもあるものの、アウトドア志向のユーザーやセカンドカーを求める層からは根強い支持を受けています。
コンパクトサイズ
パジェロミニのボディサイズは全長3.4m以下、全幅1.48mと、軽自動車規格に収まる設計です。このコンパクトさは、狭い道や都市部の駐車場でも取り回しがしやすく、初めて車を持つ方や女性ドライバーにも扱いやすいというメリットがあります。
また、SUVらしい見た目を保ちつつも、コンパクトさによる小回り性能が高く、通勤・買い物など日常使いにも適しています。
4WD性能
パジェロミニは、軽自動車ながら本格的な4WDシステムを搭載しています。パートタイム4WDを採用しており、悪路や雪道での走行にも強く、路面状況に応じて2WDと4WDを切り替えることが可能です。
これにより、冬場の走行やアウトドアレジャー、林道走行にも対応できるため、軽SUVの中でも実用性が高い1台として評価されています。
SUVデザイン
パジェロミニの最大の特徴ともいえるのが、パジェロ譲りの力強いSUVデザインです。直線的なボディライン、大型のグリル、背面スペアタイヤなど、本格SUVらしい外観が施されています。
コンパクトな軽自動車でありながら、アウトドアテイストや男性的な雰囲気を醸し出すデザインは、今も一定のファン層から人気を集めています。
エンジンと燃費
搭載されているエンジンは、660ccの直列3気筒ターボエンジンが主流です。加速性能は街乗りレベルであれば十分で、高速道路の合流でも大きなストレスはありません。
ただし、前述の通り燃費は平均して10〜13km/Lと、他の軽自動車と比較するとやや劣ります。これは車重が重く、4WD機構による負荷があるためで、燃費性能よりも走破性を重視した設計といえます。
耐久性に優れている
パジェロミニは、その設計と部品構成において耐久性の高さが特徴です。三菱のパジェロシリーズに通じる頑丈なフレームと足回りを備えており、10万km以上の走行にも耐える中古車が多く見られます。
メンテナンスを適切に行っていれば、長年にわたって使用できるため、低価格で長く乗れる中古車を探している方には最適なモデルのひとつです。
パジェロミニの選び方
画像引用:三菱自動車公式中古車情報サイト
中古車として購入する際、パジェロミニは価格が手ごろである反面、年式が古く個体差も大きいため、選び方には注意が必要です。
ここからは、チェックすべきポイントとして「車両状態」「整備記録」「用途への適合性」の3点に焦点を当て、後悔しない購入のための基準を解説します。
車両状態のチェック
パジェロミニは古い車両が多く出回っているため、外装や内装のキズ・凹み、下まわりのサビ、エンジン音など細かな点まで確認が必要です。とくに確認しておきたいのは以下のポイントです。
- フレーム下部の錆や腐食
- エンジンオイル漏れ
- エアコンやパワーウィンドウの作動
- タイヤの溝・ひび割れ
- 異音の有無(走行時・停止時)
4WDシステムの切り替え動作も忘れずに確認しましょう。雪道やオフロード用途を想定して購入するなら、この機能が正常に働くかどうかは非常に重要です。
また、オフロード走行歴のある車はフレームや足回りにダメージがある可能性もあるため、慎重な確認が必要です。
整備記録の確認
整備記録簿(メンテナンスノート)が残っている個体を選ぶことで、過去の点検履歴や消耗部品の交換状況を把握できます。とくに以下の項目は確認しておくと安心です。
- タイミングベルト交換の有無と時期
- オイル・バッテリー・ブレーキパッドの交換履歴
- 継続車検の有無とその頻度
- 事故歴や修復歴の有無
記録が整っていれば、安心して長く乗れますし、売却時の査定にも好影響を及ぼします。反対に記録が無い場合、整備が行き届いていなかった可能性もあり、後々トラブルにつながることもあるため、慎重な判断が求められます。
ニーズや用途に適しているかを確認
購入前には、自分の使用目的にパジェロミニがあっているかをしっかりと見極めることが大切です。以下のようなニーズに対して、パジェロミニは適しています。
- 雪道や山道の運転が多い
- セカンドカーとして使いたい
- アウトドア用途に使いたい
- 維持費を抑えつつ4WDに乗りたい
一方、燃費を重視する人や、安全装備・先進装備を求める方には不向きです。また、家族4人での長距離移動を頻繁に行う方にも、車内スペースや快適性の面で不満が残るかもしれません。
使い方とモデルの特性を照らし合わせたうえで判断することが失敗しないためのポイントです。
パジェロミニの購入費用を抑える方法
画像引用:三菱自動車公式中古車情報サイト
パジェロミニは元々安価な軽SUVですか、さらに購入費用を抑えるためには、いくつかの工夫が必要です。たとえば、購入のタイミングを見極めることや、手続きを自分で行う、保険の見直し、支払い方法の工夫などがあげられます。
ここからは、費用を賢く抑える5つの具体的な方法を紹介します。
購入時期を見極める
中古車市場には、価格が下がりやすい「買い時」が存在します。とくに以下の時期は価格が安くなる傾向があります。
- 1月~3月:新生活需要前で在庫が豊富
- 8月:ボーナスシーズン後の在庫整理
- 決算期(9月・3月):販売店の売上目標が影響
このような時期を狙うことで、同じモデルでも数万円単位で価格が下がることがあります。また、天候が悪く来店客の少ない日(雨天など)に訪れると、交渉が有利に進むこともあります。
中古車販売店との価格交渉も積極的に行いましょう。相場を事前に調査し、多店舗との比較を提示すれば、さらに安く購入できる可能性が高まります。
手続きを自分で進める
中古車購入時には、登録手続きや名義変更などの諸費用が発生します。これらを販売店にすべて依頼すると、3~5万円程度の手数料がかかることも珍しくありません。
しかし、以下のような手続きを自分で行うことでコスト削減が可能です。
- 軽自動車検査協会での名義変更
- 住民票の取得・提出
- ナンバープレート変更手続き
自力で書類作成や手続きができれば、その分を車両価格に充てられます。手続き方法は自治体や軽自動車検査協会の公式サイトで確認可能で、手順も難しくはありません。時間に余裕がある方や、費用を少しでも抑えたい方にはおすすめの方法です。
自動車保険の内容を見直す
車両購入後に発生する費用として、忘れてならないのが「自動車保険」です。とくに中古車の場合、補償内容の見直しによって保険料を大きく抑えることが可能です。
以下のような見直しポイントがあります。
- 車輛保険を外す(全損時の補償を自己負担)
- 免責金額を高めに設定
- 年間走行距離に応じたプランに変更
- 複数年契約や一括払いで割引を活用
また、通販型の自動車保険は代理店型に比べて安価になるケースが多く、見積もりサイトなどで複数社を比較するのが効果的です。自動車保険は1年ごとの更新制が多いため、毎年見直す習慣を持つことも重要です。
ローンを利用せず現金一括で支払う
車輛をローンで購入すると、金利分の支払いが発生し、総額が高くなります。仮に年利5%で5年間ローンを組んだ場合、数万円〜十数万円の金利が加算されることになります。
可能であれば、以下のような支払い方法を検討しましょう。
- 現金一括払い(最も総支払額が安く済む)
- ボーナス併用の短期ローン
- 定期預金の活用や資産の一部取り崩し
まとまった現金を用意できる方には、最もコストを抑えられる方法です。また、販売店によっては現金一括購入者向けの割引を提供している場合もあります。交渉時に「現金払い」を示すことで値引き交渉が有利になることもあります。
今の車を下取り・買取に出して購入資金に充てる
現在乗っている車を下取りまたは買取に出すことで、パジェロミニ購入時の自己負担を減らすことができます。以下の2つの方法を比較しましょう。
| 項目 | 下取り | 買取 |
| 実施場所 | 販売店 | 買取専門業者 |
| 手間 | 少ない | 査定予約が必要 |
| 価格 | 低め | 高くなる傾向 |
特に買取専門店や一括査定サービスを利用すると、市場価格に近い金額で買い取ってもらえる可能性があります。査定額をもとに、販売店での下取り額と比較することで、どちらが得かを判断できます。
買い替えのタイミングで不要な車を現金化するのは、非常に賢い方法です。
パジェロミニに関するご相談は軽の森へ!
パジェロミニは中古車市場で安く手に入る軽SUVとして、一定のニーズを持っています。その価格の安さには、車齢や燃費性能、人気の低さなど複数の理由がありますが、それを理解したうえで選べば、コストパフォーマンスの高い1台を手に入れることが可能です。
もし「どのモデルを選べばよいか分からない」「車両の状態が不安」という方は、信頼できる販売店に相談するのがおすすめです。
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