軽自動車ながらも本格SUVの風格を持ち合わせた三菱「パジェロミニ」。その内装は、限られた空間を最大限に活かした設計で、日常の街乗りからアウトドアまで幅広く対応できる仕様となっています。
この記事では、パジェロミニの内装の特徴や室内空間、収納性能、装備などを徹底解説。初代と2代目の違いや、選ぶ際のチェックポイントも紹介します。
「小さくても頼れる相棒」を探している方は、ぜひ参考にしてください。
パジェロミニの内装の特徴

画像引用:三菱自動車公式中古車情報サイト
パジェロミニの内装は、シンプルながらも使い勝手に優れたデザインが特徴です。コンパクトな車体でありながら、インパネや収納に工夫が施されており、日常の利便性と快適なドライブ体験を両立しています。アウトドア志向のドライバーにも配慮された、無駄のない内装構成が魅力です。
パジェロミニの特徴
パジェロミニは1994年に初代が登場して以来、軽自動車の枠を超えた走破性と個性的なデザインで多くのユーザーに支持されてきました。
全高が高く見晴らしの良いドライビングポジションを確保できる点や、4WDシステムを備えている点など、SUVの本格的な性能を持ちつつ、日常使いにも適したコンパクトさが特長です。メーカーである三菱自動車は、実用性とタフさを両立させた車づくりを目指しており、パジェロミニにもその思想が色濃く表れています。
パジェロミニの内装

画像引用:三菱自動車公式中古車情報サイト
パジェロミニの内装は、シンプルな中にもアウトドアユースに適した工夫が随所に見られます。
インパネ周りは視認性を重視したデザインとなっており、操作スイッチ類も手の届きやすい位置に配置されています。日常の使い勝手とタフな使用を両立する、バランスの取れた内装です。
シンプルで実用的なインパネ周り
パジェロミニのインパネ(インストルメントパネル)は、機能的かつ視認性に優れたデザインが特徴です。速度計やタコメーターは中央に配置され、視線移動を最小限に抑えています。
操作系スイッチや空調ダイヤルも大型で、手袋をしたままでも操作しやすい形状が採用されています。ナビゲーションスペースや収納ポケットもインパネに収められており、無駄のないレイアウトです。
素材は樹脂が中心ながらも、質感の工夫によりチープさを感じさせない仕上がり。アウトドアやレジャーでも使いやすいよう、汚れが拭き取りやすい材質となっている点も実用的です。
フロントシートの収納機能
パジェロミニのフロントシート周辺には、複数の収納スペースが確保されています。センターコンソールにはカップホルダー付きトレー、引き出し式の小物入れ、シート下の収納スペースがあり、日常的に使う小物やスマートフォン、財布などを整理して収納するのに便利です。
さらに、グローブボックスはA4サイズの書類も収められる容量があり、車検証や地図類の保管にも適しています。サイドポケットやドアポケットも広めに設計されており、ペットボトルや折りたたみ傘などの収納も可能です。
このように、フロントシートの収納は「小さな車でも整理整頓しやすい」ことを重視して設計されています。
リヤシートの収納機能
リヤシート周りにも、ユーザー目線で設計された収納スペースが点在しています。シートバックポケットは雑誌やタブレットなどの収納に便利で、後部座席の乗員にも配慮した設計です。
加えて、シートアレンジの自由度が高く、後席を前倒しすることでフラットな荷室を作り出すことができます。シート下スペースも活用可能で、アウトドア用品や防災グッズなど、普段は目に触れさせたくない荷物をしまっておくのに最適です。
また、簡単に着脱可能なシートカバーを採用しているグレードもあり、汚れた際のメンテナンスも容易です。
パジェロミニの外装

画像引用:三菱自動車公式中古車情報サイト
内装と同様に、外装も本格SUVのコンセプトが強調されたデザインが採用されています。コンパクトなボディながら存在感のあるフロントマスクや、高めの地上高、サイドモールなどが特徴です。
街乗りだけでなく、アウトドアやレジャーシーンにも映える外観が多くのユーザーに支持されています。
本格SUVを意識したデザイン
パジェロミニのデザインは、兄貴分であるパジェロを彷彿とさせるフォルムが特徴的です。高いボンネット位置や力強いフェンダー形状は、軽自動車であることを感じさせない堂々とした印象を与えます。前後のバンパーも頑丈さを感じさせるデザインとなっており、オフロードでも頼もしい雰囲気を演出します。
さらに、四角いシルエットは取り回しの良さだけでなく、室内空間の最大化にも寄与しています。ホイールアーチやサイドステップなど、細部にまで「SUVらしさ」を追求したディテールは、アウトドア志向のユーザーにとって魅力的なポイントです。
ダイナミックシールド
パジェロミニの外装デザインで注目すべきは、三菱自動車が採用する「ダイナミックシールド」コンセプトの影響です。これはフロントグリルからヘッドライト、バンパーまでを一体化させたデザイン思想で、力強さと安心感を視覚的に表現することを目的としています。
パジェロミニにもこのデザイン要素が取り入れられており、シャープで現代的なフロントフェイスが形成されています。これにより、旧来のパジェロの面影を残しながらも、現代的な印象と高いデザイン性を両立。コンパクトな車体ながらも、存在感とスタイリッシュさを兼ね備えた外観に仕上がっています。
パジェロミニの室内空間

画像引用:三菱自動車公式中古車情報サイト
パジェロミニは軽自動車規格に収まりながらも、驚くほど実用的な室内空間を実現しています。全体のサイズ感に対して、広さと快適性を重視した設計がなされており、特に頭上空間や視界の広さに優れています。寸法や収納スペースについて詳しく見ていきましょう。
寸法(全長・全幅・全高)
パジェロミニの車体寸法は以下の通りです。
全長 | 約3,395mm |
全幅 | 約1,475mm |
全高 | 約1,630~1,660mm(グレードによる) |
これらは軽自動車の規格上限に近いサイズであり、特に全高の高さが特徴です。全高が高めであることで、アイポイントが高く視界が広がり、運転のしやすさと安全性に貢献しています。
取り回しの良さと居住性のバランスを両立させており、狭い道でも扱いやすく、街乗りやちょっとした遠出にも適しています。パジェロミニは本格SUVの雰囲気を軽自動車のサイズで再現している点が大きな魅力です。
寸法(室内長・室内幅・室内高)
パジェロミニの室内寸法は以下のようになっています。
室内長 | 約1680mm |
室内幅 | 約1,220mm |
室内高 | 約1,210mm |
室内長は長めに設計されており、前席と後席の間にもゆとりがあります。室内幅はややコンパクトながら、乗員2人であれば十分な横方向の余裕が感じられます。
また、室内高も1,200mm以上確保されているため、天井に圧迫感がなく、背の高い方でも快適に座れます。特にヘッドクリアランスの広さが特徴で、シートポジションを調整すれば視界の高さも保たれます。
軽自動車でありながらも「小さいのに広い」と感じさせる室内設計は、メーカーの工夫が随所に活かされています。
車内の収納スペース
パジェロミニは車内の収納スペースも工夫されています。以下に主な収納箇所をまとめます。
加えて、リアシートを前方に倒すことで荷室容量を拡大することが可能です。フルフラットにはならないものの、大型のアウトドア用品やスーツケースの収納にも対応できます。
特に日常の買い物や子どもの荷物、趣味の道具を積む際にも使い勝手が良く、実用性が高いと評価されています。
パジェロミニの装備や機能

画像引用:三菱自動車公式中古車情報サイト
パジェロミニは、見た目のタフさだけでなく、安全性や快適性にも優れた機能を多数搭載しています。三菱自動車の最新技術が取り入れられたモデルでは、先進運転支援機能も充実しており、軽自動車でありながらも安心感の高い装備が揃っています。
ここでは、安全機能・運転支援・環境性能に注目して解説します。
安全機能
パジェロミニには、事故を未然に防ぐための各種安全装備が搭載されています。標準装備に加えて、グレードによっては先進的な運転支援システムも利用可能で、安全性に対するメーカーのこだわりが見て取れます。特に「e-Assist」や「MI-PILOT」は注目すべき機能です。
「e-Assist」と「MI-PILOT」システム
三菱の「e-Assist」は、衝突被害軽減ブレーキ、車線逸脱警報、踏み間違い衝突防止アシストなどを含む安全運転支援システムの総称です。これにより、事故リスクを減らすだけでなく、初心者ドライバーや高齢者にも安心感を提供します。
また、MI-PILOTは高速道路での長距離走行をサポートする運転支援機能で、アダプティブクルーズコントロール(ACC)と車線維持支援機能を統合しています。軽自動車でこれらの先進装備が利用できる点は、メーカーである三菱の安全性能に対する強い姿勢を感じさせます。
デジタルインナーミラーと電動パーキングブレーキ
上級グレードでは、デジタルインナーミラーが搭載されており、後方視界を常にクリアに保てます。後席に荷物を多く積んでいても、リアカメラからの映像で安全確認が可能です。また、電動パーキングブレーキの採用により、スイッチ一つでブレーキ操作が完了し、坂道発進なども安心です。
これらの機能は、運転の快適さだけでなく、安全性にも大きく貢献しています。視界確保とブレーキ操作のしやすさという2つの観点から、現代的な装備を取り入れているのがパジェロミニの魅力です。
アクティブスタビリティコントロールとアダプティブLEDヘッドライト
アクティブスタビリティコントロール(ASC)は、急なハンドル操作や滑りやすい路面で車両の挙動を安定させるシステムです。車体の横滑りを抑え、ドライバーの意図した通りに進行方向を維持するため、悪天候時や山道で特に効果を発揮します。
アダプティブLEDヘッドライトは、夜間走行時に自動でハイビームとロービームを切り替える機能を持ち、対向車や前方車両に配慮しつつ明るさを確保します。これにより、視認性と安全性の向上が図られ、夜間運転も安心です。
環境性能
パジェロミニは、SUVタイプの軽自動車でありながら環境性能にも配慮されています。エンジンには可変バルブタイミング機構(MIVEC)を採用し、低燃費と走行性能のバランスを実現。排ガス規制もクリアしており、グリーン化特例に対応したモデルも存在します。
また、アイドリングストップ機能を搭載したグレードでは、信号待ちなどの停車時に自動でエンジンが停止し、無駄な燃料消費を抑制。環境にやさしい走行が可能です。これにより、エコカー減税や自動車税の軽減といった恩恵を受けられる点も、購入を検討する上での魅力のひとつです。
パジェロミニの初代と2代目の比較

画像引用:カーセンサー
パジェロミニは1994年に初代が登場し、以降2008年まで2代目が販売されていました。見た目は似ていますが、実際には車格や収納力、乗り降りのしやすさなどに違いがあります。
このセクションでは、初代と2代目の違いを分かりやすく比較し、購入を検討している方の参考になる情報を紹介します。
車格の大きさ
初代パジェロミニ(1994〜1998年)は、やや丸みを帯びたボディデザインが特徴で、車体サイズは全長3,295mm、全幅1,395mm、全高1,630mm程度でした。これに対し、2代目パジェロミニ(1998〜2012年)は角張ったSUVらしいデザインへと変更され、全長3,395mm、全幅1,475mm、全高1,635〜1,660mmと、全体的にサイズが拡大しています。
2代目は軽自動車の規格変更(1998年)に合わせて設計されており、特に全幅が広がったことで車内の居住性が向上しました。運転席と助手席の間にも余裕があり、日常の使いやすさが格段にアップしています。つまり、サイズの面では2代目がより「使いやすい軽SUV」として進化していると言えるでしょう。
収納スペース
収納力においても、2代目パジェロミニは明確に進化しています。初代モデルではシートアレンジの自由度が限定的で、荷室容量も限られていましたが、2代目ではリアシートの前倒し機能が改善され、大きな荷物も積みやすくなっています。
また、2代目にはセンターコンソールやインパネトレーなどの収納機能が追加され、スマートフォンやドリンク類、小物の整理がしやすくなっています。シート下の収納スペースやシートバックポケットも備わっており、アウトドア用品や日用品などの持ち運びにも便利です。
このように、日常使いからレジャーまで幅広く対応できる2代目の収納機能は、パジェロミニの「実用的な内装」を象徴する進化点といえるでしょう。
乗り降りの快適性
乗り降りのしやすさも、初代と2代目で差があります。初代パジェロミニはシート高が高く、足腰の弱い人にはやや登りづらいという声もありました。しかし、2代目ではドア開口部が広くなり、乗り込みのステップ高もやや抑えられたため、乗降性が改善されています。
特に助手席側のステップスペースが広がったことにより、小さなお子様や高齢者でも比較的スムーズに乗り込める設計となっています。さらに、運転席の視界も改善され、アイポイントが高く運転時の安心感が向上しました。
このように、2代目パジェロミニはより多くの層に配慮した車づくりがなされており、「日常で使いやすいSUV」として完成度が高められています。
パジェロミニを選ぶ際のチェックポイント

画像引用:三菱自動車公式中古車情報サイト
パジェロミニを購入・中古車で探す際には、グレードや装備の違い、燃費や維持費といった経済的なポイントも重要です。
ここでは、特に確認しておきたい代表的なチェック項目を紹介します。どのモデルが自分に合っているかを判断する材料としてご活用ください。
グレード
パジェロミニには複数のグレードが存在し、それぞれ装備や価格に差があります。主なグレードには以下のようなものがあります。
グレードによって「内装の質感」や「装備の充実度」が大きく異なります。上位グレードでは、電動格納ミラー、キーレスエントリー、革巻きステアリングなどが搭載されており、快適性が向上します。
購入を検討する際は、予算だけでなく、日常使用で必要な機能や装備が備わっているかも重要なポイントです。
燃費と年間維持費
パジェロミニはSUVタイプの軽自動車であるため、燃費は他の軽自動車と比べるとやや劣ります。平均燃費はおよそ12〜15km/L程度で、ターボエンジン搭載車では燃費が若干下がる傾向があります。
年間維持費の主な内訳は以下の通りです。
項目 | 金額(目安) |
軽自動車税 | 約10,800円(13年超で増税あり) |
自賠責保険 | 約25,000円/年 |
任意保険 | 年齢条件や等級によるが、約40,000〜70,000円 |
車検費用 | 約50,000〜80,000円(2年ごと) |
燃料費 | 年間走行距離10,000kmで約80,000〜100,000円 |
維持費全体では年間約20万円前後と見積もるのが一般的です。燃費の良いモデルを選ぶことで、ランニングコストを抑えることも可能です。中古車購入時には、年式や走行距離だけでなく、整備履歴や燃費性能にも注目しましょう。
パジェロミニに関するご相談は軽の森へ!
パジェロミニは「軽SUV」として、外観の力強さと内装の実用性を兼ね備えたモデルです。初代・2代目ともに、運転の楽しさと日常使いの便利さを両立しており、現在でも中古市場で高い人気を誇ります。グレードや装備の選び方によって、快適性や経済性が大きく変わるため、購入前の情報収集は欠かせません。
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