ホンダの軽自動車「N-BOX」は、広い室内空間や高い利便性で多くのユーザーに支持されているモデルです。その中でも「N-BOXカスタム」は、スタイリッシュな外観や充実した装備が特徴の上位グレードとして人気を集めています。
しかし、「カスタム」と標準モデルには具体的にどのような違いがあるのか、迷っている方も少なくありません。この記事では、両モデルの違いやそれぞれの魅力を徹底解説し、購入時の参考になる情報をお届けします。
N-BOXとN-BOXカスタムの違いとは?
N-BOXとN-BOXカスタムの違いは、主にエクステリア(外装)・インテリア(内装)・装備・価格にあります。
エクステリアの違い
エクステリアでは、N-BOXは親しみやすい柔らかなデザイン、カスタムは精悍で力強い印象が特徴です。どちらも軽自動車の枠を超えた高品質な仕上がりですが、ターゲット層や用途に応じて選び分けが必要です。
カスタムモデルのエクステリア

N-BOXカスタムのエクステリアは、フロントグリルやバンパーにメッキ加飾を多用した迫力あるデザインが特徴です。
LEDヘッドランプやシーケンシャルウインカーを標準装備することで、夜間の視認性と高級感を両立。フロントフェイスは水平基調でワイド感があり、精悍な印象を与えます。
また、専用アルミホイールやエアロパーツなども装備されており、見た目だけでなく走行時の安定感や空力性能も向上しています。都市部や夜間走行が多いユーザーには、デザイン性と実用性を兼ね備えたこのカスタム外装は大きな魅力といえるでしょう。
標準モデルのエクステリア

一方、N-BOX標準モデルは、丸みを帯びた親しみやすいデザインが特徴です。
シンプルで飽きのこない造形は、年齢や性別を問わず幅広い層に支持されています。フロントマスクには控えめなクローム加飾が施され、上品な印象を与えます。LEDヘッドライトはオプション扱いとなる場合があり、価格を抑えたいユーザーにとっては合理的な選択が可能です。
デザインよりも実用性やコストパフォーマンスを重視するユーザーに適しており、軽自動車本来の経済性を活かした使い方ができます。
インテリアの違い
インテリアでは、カスタムモデルは質感や装備においてより上位志向の仕上がりとなっています。対して、標準モデルはシンプルかつ使いやすい構造で、コストパフォーマンスに優れています。
カスタムモデルのインテリア


N-BOXカスタムのインテリアは、ブラックを基調にした落ち着きと高級感が漂うデザインです。
シートには合皮やファブリックのコンビ素材が使われ、ステッチにもこだわりが見られます。インパネ周りにはピアノブラックやメッキ加飾が施され、上質な空間演出がされています。
加えて、運転席・助手席ともにシートヒーターを標準装備(一部グレード)し、寒冷地でも快適なドライブが可能です。タッチパネル式のエアコンや電子パーキングブレーキなど、最新の装備も搭載されており、ワンランク上の室内空間が体感できます。
標準モデルのインテリア


標準モデルのN-BOXのインテリアは、明るめのグレージュやアイボリー系のカラーを基調とし、開放的な印象を与えます。
ファブリック素材のシートは通気性に優れており、日常使いに適した耐久性を備えています。インパネ周りはベーシックながらも整然とした配置で、操作性に優れた設計となっています。
また、オプションで快適装備を追加できるパッケージもあり、必要に応じたカスタマイズが可能です。装備の数や質ではカスタムに劣りますが、日常使用においては十分な機能性を持ち合わせています。
N-BOXカスタムのグレード別の違い
N-BOXカスタムは複数のグレード構成があり、価格や装備、安全性能、デザインに違いがあります。自分のライフスタイルや使用用途に合ったグレードを選ぶことが、後悔しない車選びのポイントになります。以下では各グレードの特徴を詳しく見ていきましょう。
カスタム

画像引用:N-BOX
ベースグレードである「N-BOXカスタム」は、洗練されたデザインと快適な装備を兼ね備えたモデルです。主な特徴は以下の通りです。
価格は標準モデルよりやや高めですが、その分、装備の充実度や質感が高く、コストパフォーマンスに優れています。特に初めてカスタムシリーズを検討する方や、街乗り中心のユーザーにとっておすすめのグレードです。
ターボ

画像引用:N-BOX
「N-BOXカスタム ターボ」は、走行性能を重視したユーザー向けのハイパワー仕様です。特徴は以下の通りです。
価格はやや上がりますが、パワフルな走行性とカスタムならではの装備が両立しており、運転の楽しさを求める方に最適なグレードです。
スロープ

画像引用:N-BOX
「N-BOXカスタム スロープ」は、車椅子での乗降を想定した福祉車両仕様です。主な特徴は以下の通りです。
このグレードは高齢者や介護が必要な方の送迎に適しており、実用性と安全性を兼ね備えた特別なモデルです。軽自動車でもバリアフリー性能を求めるユーザーには最適です。
コーディネートスタイル

画像引用:N-BOX
「コーディネートスタイル」は、外装・内装に特別なカラーリングや素材を採用した上質なデザイン仕様のグレードです。ポイントは以下の通りです。
個性を重視したい方や、他とは違うN-BOXに乗りたい方にはぴったりのスタイルです。価格はやや高めですが、満足感のある仕上がりになっています。
ターボコーディネートスタイル

画像引用:N-BOX
「ターボ コーディネートスタイル」は、スポーティなターボ仕様と、洗練されたコーディネートスタイルの要素を両立させた特別仕様です。
走りもデザインも妥協したくない方におすすめの上級グレードです。価格はシリーズの中でも最上位クラスになりますが、装備内容を考慮すると十分に納得できる内容となっています。
N-BOXカスタムの魅力
N-BOXカスタムの魅力は、上質なデザインと機能性を兼ね備えた点にあります。外装・内装の両面から魅力を深掘りしていきます。
外装の魅力

N-BOXカスタムは、軽自動車でありながら普通車に匹敵する迫力のあるデザインが魅力です。特にフロントマスクや灯火類のデザインは、走行中の存在感を高めています。
さらに、カラーやパーツ選択の幅も広く、自分好みにカスタマイズしやすい点も評価されています。
力強い外装デザイン
N-BOXカスタムの外装は、直線を基調としたフロントフェイスが力強さを演出し、クローム加飾やエアロバンパーが上級感を引き立てます。
水平に広がるグリルラインとLEDポジションランプの組み合わせにより、夜間の視認性とデザイン性を両立。リアビューにはディフューザー風のデザインが取り入れられ、走行性能をイメージさせる仕上がりです。
こうしたデザインは若年層だけでなく、ミニバンからのダウンサイザーにも支持されています。
デザイン性に優れたヘッドランプとテールランプ
N-BOXカスタムのフルLEDヘッドランプは、鋭い目つきで先進性を感じさせるデザインが特徴です。
デイタイムランニングライトやシーケンシャルウインカーが一体化され、夜間走行時の視認性も抜群です。テールランプは縦型配置で、遠くからでも存在感をアピール。灯火類の意匠はデザイン性だけでなく安全面にも貢献しており、他車との被視認性を高める役割を果たしています。
シックなカラーバリエーション
N-BOXカスタムは、落ち着きと高級感を感じさせるカラーバリエーションを多数用意しています。
特に人気なのは、クリスタルブラック・パールやプラチナホワイト・パールなど、深みのあるカラー。2トーンルーフ仕様も設定されており、個性的なデザインを楽しみたい方にも最適です。全体として、男性にも女性にも似合うバランスのとれた配色展開が特徴です。
内装の魅力

N-BOXカスタムの内装は、快適性と高級感を重視した設計がされています。室内空間の広さや、シートアレンジの自由度、質感の高い素材使いなど、軽自動車の域を超えた居住性と操作性を実現しています。
高級感あふれる内装カラー
N-BOXカスタムのインテリアはブラックやダークブラウンを基調とし、メッキ加飾やピアノブラックパネルで上質感を演出しています。ハンドルやシフトノブには本革巻きが採用され、質感も申し分ありません。
さらにコーディネートスタイルでは、専用のインテリアカラーや素材も設定されており、特別感のある室内空間が楽しめます。
豊富なシートアレンジ
N-BOXカスタムは、助手席スーパースライドシート(前後570mm)やチップアップ&ダイブダウン機構など、多彩なシートアレンジが可能です。
荷物の量や乗員構成に応じて簡単にレイアウト変更ができるため、買い物・アウトドア・子育てなど、さまざまなシーンで便利に使えます。軽自動車とは思えない実用性の高さが光ります。
軽最大級の室内空間
N-BOXカスタムは、室内長2,240mm・室内高1,400mmという軽最大級の室内空間を誇ります。高い天井と広い足元スペースにより、乗車時の圧迫感が少なく、長時間のドライブでも快適に過ごせます。
また、後席スライドやシートリクライニングもスムーズで、後部座席の快適性にも配慮されています。お子様連れの家庭にも最適な設計です。
N-BOXカスタムの性能

N-BOXカスタムは走行性能と安全性能のバランスに優れており、街乗りから高速道路まで安心して運転できます。Hondaの先進技術が詰め込まれた走行支援機能や衝突安全性能にも注目です。
走行性能
N-BOXカスタムは、直列3気筒DOHCエンジンを搭載し、自然吸気とターボの2タイプから選べます。ターボエンジンは高速道路での加速や合流がスムーズで、軽とは思えない力強さが特徴です。
また、軽量なボディと高剛性フレームの組み合わせにより、操縦安定性にも優れています。CVTもスムーズで、運転にストレスを感じにくい設定です。
予防安全性能
Honda SENSINGを全グレードに標準装備。主な機能は以下の通りです。
これらの機能により、運転者の負担を軽減しつつ、未然に事故を防ぐ高い安全性を確保しています。
衝突安全性能
万が一の事故に備え、N-BOXカスタムにはHonda独自の衝突安全設計ボディ「G-CON」が採用されています。衝突時のエネルギーを効率よく吸収・分散し、乗員の安全を最大限に守ります。
また、サイドエアバッグやカーテンエアバッグも一部グレードに搭載され、横方向からの衝撃にも強い設計となっています。
N-BOXとN-BOXカスタムの燃費の違い

N-BOXとN-BOXカスタムは、基本構造は同じですが、装備の違いや重量差によって燃費性能に微差があります。どちらも優れた低燃費を実現しており、日常利用に最適です。以下で詳しく比較していきます。
燃費性能比較
WLTCモードでの燃費は、N-BOX(NAエンジン)が約21.2km/L、N-BOXカスタム(NA)が約20.2km/Lです。
ターボモデルでは、標準モデルが約20.0km/L、カスタムが約19.0km/L程度となります。装備の重量増やタイヤのサイズ差が影響し、若干の燃費差が生じています。
自然吸気エンジンの比較
NA(自然吸気)エンジン搭載モデルでは、標準モデルの方が若干燃費が良い傾向にあります。これは、カスタムモデルがエアロパーツや追加装備により重量が増しているためです。ただし、差は1km/L前後であり、実用域ではほとんど差を感じません。
ターボエンジンの比較
ターボエンジン搭載モデルでは、カスタムの方がやや燃費が落ちますが、トルク性能に優れるため、加減速の多い都市部での運転には適しています。走行性能重視か、燃費重視かで選択のポイントが異なります。
N-BOXに関するご相談は軽の森へ!
N-BOXとN-BOXカスタムの違いは、見た目の印象だけでなく、装備や価格、機能性、安全性能、燃費に至るまで多岐にわたります。どのモデルが自分に最適なのか悩む方は、実際の車両を見て、乗って、比較することが大切です。
「軽の森」では、N-BOXシリーズをはじめ、豊富な軽自動車ラインアップを取り揃えており、スタッフが丁寧にご相談に対応いたします。購入前の不安や疑問がある方は、ぜひお気軽にご相談ください。
ホンダ(N-BOX)