軽の商業用車として人気を集める「クリッパーバン」。
軽自動車の中でもトップクラスの積載能力をもち安全性能も高いので、お仕事で使うお車としてはもちろん、趣味で使う乗用目的でのお車としても人気の高い車種となっております。
この記事では、2024年4月に一部改良された「クリッパーバン」について、徹底解説します!
この記事のPOINT★
- グレードによる違い
- クリッパーバンの積載力
- 頼れる安全システムの搭載
- 届出済未使用車情報
クリッパーバンとは
画像引用:クリッパーバン
日産が軽自動車の販売を開始したのは今からまだ19年前の2002年のこと。軽自動車市場での歴史はまだそこまで深くはありません。
現在は販売を終了していますが、中古車販売店などでは購入可能なモコ(スズキ MRワゴンのOEM車)が日産初の軽乗用車でした。
そんな日産が2003年に日産初の軽ワンボックスカーを販売したのが、現在のクリッパーバン。
販売当初は三菱のミニキャブからのOEM供給を受けての販売でしたが、三菱の軽商用車生産の終了に伴いスズキ エブリイのOEM供給に変更し現在に至ります。
貨物軽自動車運送業をはじめ、様々な仕事の相棒として働いているクリッパーバン。軽自動車の商業用車の中でも高い人気を誇っています。
そもそも、OEMとは?
街中で知っている車だと思っていたら、違うエンブレムがついていてメーカーが違う。といった経験はありませんか?
OEMとは「Originarl Equipment Manufacturing」を略した言葉で、他社ブランドの商品を自社ブランドの商品として販売することを言います。
なぜ他社の車を自身のメーカーから発売するのか。
もし車を1から製造するとなると、開発費用や製造ラインの設備投資など莫大な資金を必要とします。
それでも商品の数が少ないと、お客様のニーズに応えることが難しくなり他社メーカーへ流れてしまうことが予想されますよね。
OEM供給を受けて車を販売することによって、コストを抑えながら商品のラインナップを増やすことが出来るのはOEM供給を受ける側の大きなメリットであると考えられます。
またOEM供給をする側にももちろんメリットはあります。
OEM供給をする分だけ製造台数を増やすことができ、製造工場の稼働率の向上に繋がり製品の単価を下げることが可能になります。
製造台数が上がると技術力の向上が見込めるのもOEM供給元の大きなメリットではないでしょうか。
現在自動車メーカーの間ではこのOEMが盛んに行われており、エンブレムを変更するだけのものからデザインを変更して販売されているものなど数多く存在しています。
車名の由来
クリッパー(Clipper)は英語で「俊足を誇る馬、駿馬」の意味があり、そこから名付けられたとされています。
2012年1月~2013年12月モデル
画像引用:日産バックナンバー
初代クリッパーバンは歴代モデルの中でも唯一の三菱自動車のOEM車となり、デザインの面でも大きく異なるのが特徴です。
当時クラストップの積載能力を誇り、大開口部テールゲートの採用など使い勝手の良いクルマとして人気がありました。
2013年12月~2015年3月モデル
画像引用:日産バックナンバー
三菱のOEM終了に伴い、フルモデルチェンジが行われスズキエブリイからのOEM車となります。
最小回転半径は4.1mと大変小回りが利き、細い路地でも運転がしやすい上に積載能力にも優れているのが特徴です。
グレードは「DX」「DX GLパッケージ」「GX」「GXターボ」の4グレードで、DXには標準ルーフと車高の高いハイルーフがあります。
2015年3月~2024年3月
全モデルに「オートライトシステム」「VDC(ビーグルダイナミクスコントロール)」を標準装備したことによる安全性能の向上。
GXには衝突被害軽減ブレーキや踏み間違い防止アシストなどの安全運転支援システムも搭載されました。
またボディの軽量化により低燃費を実現したことも新型クリッパーバンの特徴です。
先進安全装置の搭載や基本性能の向上により、安心して快適に乗れるクルマへと進化したと言えるでしょう。
2024年4月~現在
画像引用:クリッパーバン
車名が「NV100クリッパー」から「クリッパーバン」へと変更された現行モデルです。
さらに、一部仕様変更もされています。
旧型モデルより変更された点は以下の通りです。
・4AT/5AGS→無段変速CVTが採用
・グレード「GXターボ」を追加
・先進安全技術を全車に標準装備
・ボディーカラーに新色追加
共通スペック
以下のスペックは全グレード共通事項です。
全長/全幅/全高 ㎜ | 3,395/1,475/1,895 |
最低地上高 | 150㎜ |
荷室床面地上高 | 650㎜ |
最大積載量 | 350㎏ |
最小回転半径 | 4.1m |
総排気量 | 0.658L |
使用燃料 | 無鉛レギュラーガソリン |
基本装備
商用車と言えば、乗用目的につくられた自動車よりも快適性能など基本性能にも目劣りしてしまうイメージがありますよね。
多くの方のイメージ通り、乗用車ほどは「ゆったり快適に」とは言い難いかもしれません。
しかし、これまでの歴史の中で商用モデルの軽自動車も大きく利便性の向上がみられ使い勝手の良いお車となっているんですよ!
オートライトシステム
外の明るさに応じて自動でヘッドライトやポジショニングライトを点灯・消灯してくれるシステムのことを「オートライトシステム」といいます。
これまでの自動車はオートライトシステムは搭載している車とそうでない車がありましたが、国土交通省の「道路運動車両の保安基準」を一部改正し、オートライトの義務化を行いました。
その為現在では全ての自動車にこの機能が搭載されているんです。
トンネルや地下駐車場などでもドライバーの操作無しに作動してくれるので、つけ忘れや消し忘れを防いでくれる優秀な機能ですね。
豊富な収納ポケット
仕事で使うお車だからこそ、サッとしまえてサッと取り出せる。そんな収納スペースは必要不可欠です。
クリッパーバンは運転席まわりをメインに多くの収納ポケットが用意されていて、鍵やスマホなど細かい所持品も置きやすい浅い収納ポケットから書類など大きな荷物でも入る収納ポケットまで、大きさや形の違う収納スペースが多く備え付けられている、使い勝手の良い車の必須項目も余裕でクリアしていると言えるでしょう。
中でもお伝えしたいポイントは他の自動車ではあまり見かけない頭上付近にある「オーバーヘッドシェルフ」という収納スペース。
薄型のボックスティッシュやA4ファイルといったある程度の大きさのある小物でも収納可能となっていて、運転席に座った状態でも取り出しやすい位置にある実用性の高い装備です。
リモートコントロールエントリーシステム
車体から離れた位置からでもボタンひとつでドアの施錠・解錠が出来るシステムです。
夜間あたりが暗いと鍵穴も見えにくかったりしますよね、そういった時にもライトを照らしたり目を凝らして確認する必要が無いのはとても便利になったと言えるでしょう。
また鍵穴に鍵をさして回す必要が無いので、鍵穴まわりにキズを付けてしまう心配も要らずスマートに乗り降りすることが出来ます!
電動格納式カラードドアミラー
現代では乗用車であれば大半の自動車が標準装備となってきた電動格納ミラー。
クリッパーバンではDX・DXセーフティパッケージを除いたグレードが標準装備となっております。
車体のボンネットの前方端に装備されているフェンダーミラーから、ドアミラーに移行してきた1980年代に徐々に採用されるようになった電動格納式のドアミラー。
当初はドアミラーは折りたたみ式ではありませんでしたが、駐車場などでの停車時にも歩行者がミラーに当たってしまうことや
狭い道路で対向車とすれ違う時に邪魔になってしまうことなどが懸念され、折り畳み式のドアミラーが開発されました。
手で折りたたむタイプのドアミラーだと、ドライバーが一旦外に出て左右のドアミラーを手動で折りたたむ必要があり、その手間をなくすためにも電動式のドアミラーが開発されました。
閉じ忘れの防止や車を降りる直前まで後方確認が出来るので安全面の向上にも貢献していますね。
ボディカラー
ホワイト | |
シルキーシルバーメタリック | |
ブルーイッシュブラックパール ※ | |
デニムブルー | |
クールカーキ | |
モスグレー | |
スノーパールホワイト |
クリッパーバンのグレード一覧
DX
エントリーグレードのDXは、「なるべく価格を抑えてクリッパーバンに乗りたい!」といった方にオススメのグレードです♪
外装
画像引用:クリッパーバン
ドアミラーの塗装色はボディカラーの同色にはならず、黒色になっている点はDXのみとなっております。
内装
画像引用:クリッパーバン
フロント部分はパワーウィンドウとなっていることや、収納スペースはグレードに関わらずしっかりと造られている為利便性の良さが感じられます。
画像引用:クリッパーバン
DXはAM/FMラジオ(スピーカー付き)が装備されている為、その下の部分をインストボックスとして手荷物を収納出来るスペースが設けられています。
基本スペック
型式 | 5MT | 3BD-DR17V |
CVT | 5BD-DR17V | |
荷室内側寸法 | 1,910/1,320/1,240 | |
車両重量 | 5MT | 870㎏ |
5CVT | 910㎏ | |
燃費性能 WLTCモード |
5MT | 16.9-17.2km/L |
5CVT | 16.4km/L |
装備
他の装備面での違いはDXだけ。といった違いは見当たらず、基本性能の高さが見て取れますね。
▼USB電源ソケット
USB電源ソケットが標準装備されているので、モバイルバッテリーを持ち込まなくてもスマホやタブレットなどの充電が可能です♪
仕事で使うお車なら尚更、電源ソケットが装備されているのは高ポイントですよね。
▼ハロゲンヘッドランプ&フォグランプ
夜間や天気の悪い日は見通しが悪く、運転のしにくさを感じますよね。
路肩まで明るく照らしてくれる、視認性に優れたヘッドランプで対向車への眩惑も防いでくれます。
フォグランプは全グレードにおいてディーラーオプションとなっております。
価格
駆動方式 | ミッション | メーカー希望小売価格 |
2WD | 5MT | 1,333,200円 |
5CVT | 1,424,500円 | |
4WD | 5MT | 1,465,200円 |
5CVT | 1,578,500円 |
DX GLパッケージ
DXとDX GLパッケージとではトランスミッションに違いがあり、DX GLパッケージでは4速オートマチックに限定されていることがあげられます。
AT車を希望している場合にはDX GLパッケージ以上を選択する必要があります。
外装
画像引用:クリッパーバン
DX GLパッケージになると、ボディカラーの選択肢が3種類に増えることやドアミラーが電動格納式になることが特徴としてあげられます。
電動格納ドアミラーは閉め忘れ防止にもつながり、手動で閉じる手間が省けるのでとても便利な機能ですよ♪
内装
画像引用:クリッパーバン
他の装備はDXとほぼ同じで、フロントのパワーウィンドウやヘッドレストもシート一体型となっていますね。
画像引用:クリッパーバン
オーディオ部分がオーディオレス+2スピーカーとなっているのでナビを埋め込むことが出来ます♪!
基本スペック
型式 | 5BD-DR17V |
荷室内側寸法 | 1,820/1,280/1,240 |
車両重量 | 910-960㎏ |
燃費性能 WLTCモード | 16.4km/L |
装備
装備の面ではDXとさほど変わりはないことが分かりましたね。
金額の差も10万円もしない程度の価格差で、MT車かAT車といった違いによる差であると考えられます。
▼集中ドアロック
バックドアも連動した集中ドアロックで、ロックのし忘れを防げることや信号待ちなどの停車時の防犯対策にもつながります。
▼インストシフトノブ
ステアリングに近い位置にシフトノブを配置することで、運転がしやすいメリットがあります!
価格
駆動方式 | メーカー希望小売価格 |
2WD | 1,585,100円 |
4WD | 1,739,100円 |
GX
GXになると外装も大きな変化がみられます。
外装
画像引用:クリッパーバン
フロント部分にメッキ塗装がされる等、グレードアップが一目瞭然となっています。
内装
画像引用:クリッパーバン
GXになると居住性もグッとよくなり、特に後列シートの変化が大きくみられますよね。
DXやDX GLパッケージにはなかった左右分割式の可倒シートにヘッドレストも装着されており、簡易的だったものからゆったりと座ることが出来るようになりました。
画像引用:クリッパーバン
リアドアもパワーウィンドウになったことや、助手席シートの後ろにポケットがついたことなど利便性の向上がみられます。
基本スペック
型式 | 5MT | 3BD-DR17V |
5CVT | 5BD-DR17V | |
荷室内側寸法 | 1,820/1,280/1,240 | |
車両重量 | 5MT | 890-930㎏ |
5CVT | 930-980㎏ | |
燃費性能 WLTCモード |
5MT | 16.9-172km/L |
5CVT | 16.4km/L |
装備
GXには全てにインテリジェントエマージェンシーや踏み間違い衝突防止アシストなどが搭載されるようになります。
GXは装備面でも品質の向上がみられますね。
▼パワーウィンドウ
運転席はワンタッチ式になっていて、キーオフ後の作動も可能です。
挟み込み防止機能もついているので安心ですね!
▼リヤヒーター
画像引用:クリッパーバン
GXから標準装備されるようになったリヤヒーターは足元に吹き出し口があり、効率的に車内を温めてくれる効果があります。
価格
駆動方式 | ミッション | メーカー希望小売価格 |
2WD | 5MT | 1,531,200円 |
5AGS | 1,644,500円 | |
4WD | 5MT | 1,663,200円 |
5AGS | 1,798,500円 |
DX ターボ
クリッパーバンのグレードの中でも唯一のターボエンジンを搭載したグレードであるGXターボ。
他のグレードとの違いはやはりターボ車ならではの走行性能にあると考えられますね。
お仕事で使われる場合でも高速道路での使用など、長距離移動の頻度が多い方にはGXターボがオススメです。
外装
画像引用:クリッパーバン
外装はGXと変わりなく、メッキフロントフード加飾やフルホイールカバーの装着が特徴ですね。
全車に共通して、ステップ高が軽キャブバンの中でも最も低くつくられているので頻繁な乗り降りもラクに行えます。
内装
画像引用:クリッパーバン
室内空間もGXと変わりなく、後列のドア部分にもペットボトルホルダーがついたことやアシストグリップが装着されていることなど
後列に人が座ることが多い場合にはGXグレードを選ぶことがオススメです。
画像引用:クリッパーバン
エンジン以外のGXとの違いをあげるなら「メッキメーターリング」が装着されていることと、メーターパネル下の照明色が運転状態により変化する「エコドライブアシスト照明」が標準装備になります。
基本スペック
型式 | 3BD-DR17V |
荷室内側寸法 | 1,820/1,280/1,240 |
車両重量 | 920㎏ |
燃費性能 WLTCモード | 13.1km/L |
装備
ターボ車ならではの加速力をもつGXターボ。
もちろんノンターボ車でも低燃費で街中を走行することを想定された運転のしやすいお車です。
GXターボはそれに加え、最高出力47kW〈64PS〉を誇る滑らかで頼もしい走りをみせてくれるのが最大の特徴であると言えるでしょう。
▼ウォークスルー設計
全車共通して全席フロアに障害物が無く、足回りのスペースが広々としているのもクリッパーバンの造りの中で魅力的なポイントです。
ウォークスルーになっているので、運転席・助手席感をラクに移動でき狭いスペースに駐車した時も助手席側のドアから出入りすることも可能です★
▼ニードルパンチカーペット
GX・GXターボにはフロアカーペットにニードルパンチカーペットを使用されています。
ほつれなどに強く車の揺れなど小さな衝撃も吸収する役割があるとされていて、見た目の違いだけではなく機能性の高さも備わっています。
価格
駆動方式 | メーカー希望小売価格 |
2WD | 1,848,000円 |
4WD | 2,002,000円 |
クリッパーバンの魅力
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積載能力
軽キャブバンの中でもトップクラスの積載性能を誇るクリッパーバン。
バックドア・後列シートのドア共に大きく開口するので、何度も繰り返す積みおろしの作業もとてもラクに行えます。
またシートアレンジも多彩であることから、4名乗車することはもちろん。リヤシートを畳むとフルフラットなスペースを広く確保できるため荷物をより効率よく積み込むことが可能になります。
積み込み例 パンケース 74ケース ビールケース 40ケース 段ボール 69箱 畳(中京間) 9枚 |
引用:日産
配送業や卸売業などのモノを運ぶお仕事をされている方にはもちろん、建設業などで使用する脚立や工具類など長尺物も易々と積み込むことが出来るので仕事のパートナーとして役に立ってくれること間違いありません!
先進安全装置
クリッパーバンが他の軽商用車と比較した時に一番の強みになるのは手厚い先進安全機能の搭載ではないでしょうか。
対歩行者衝突被害軽減ブレーキ・ペダル踏み間違い時加速抑制機能・車線逸脱警報・先進ライトの採用によって国土交通省が定める「サポカーSワイド」に該当した、衝突被害軽減ブレーキの性能認定車となっております。
中にはグレードによって搭載されていない機能もございますので、安全性能を重視されている場合にはグレード選びも重要になってきますよ。
インテリジェントエマージェンシーブレーキ
2021年11月よりフルモデルチェンジを含む新型車においては自動ブレーキの搭載が義務付けられるようになり、
今後はどんどんと自動ブレーキが当たり前の世の中になっていくであろうとされていますね。
クリッパーバンも未だ非搭載グレードもありますよね。義務化が進むとお伝えしましたが、搭載していない車に乗ってはいけない。なんていう事はありません!
しかしながら衝突被害軽減ブレーキは事故防止効果が既に認められており、安全性能にこだわるのであれば搭載グレードが断然オススメです。
画像引用:クリッパーバン
自車速度が約5km/h~約100km/hで走行中、車体に搭載された2つのカメラを使用し前方の車両や歩行者を検知します。
システムが衝突の危険性があると判断した時にメーター内の表示やブザー音などでドライバーに危険を知らせます。
ブレーキペダルを踏み込むとブレーキ踏力をアシストし、さらに衝突の危険性が極めて高いと判断すると自動で強いブレーキをかけて衝突の回避や衝突時の被害軽減を図ります。
クリッパーバンに搭載されている衝突被害軽減ブレーキは夜間の歩行者も検知する高性能な予防安全運転支援システムとなっております。
踏み間違い衝突防止アシスト
アクセルペダルとブレーキペダルの踏み間違えによる交通事故は連日のようにニュースに取り上げられ、社会問題にまでなっていますよね。
年間の踏み間違えによる発生事故件数は5000件を超えており、高齢ドライバーによる事故が大きく報道される中で若い世代の方も事故を起こしてしまっているのです。
踏み間違い事故は高齢ドライバーに限定された問題ではなく、私たちにも大いに関係する問題です。
画像引用:クリッパーバン
駐車場など、前方に壁など障害物があるにも関わらずシフトを4AT車の場合D/2/L(前進)の位置で、5AGS車の場合Ⅾ/Mの位置で万が一アクセルペダルを強く踏み込んでしまった場合最長約5秒間、エンジンを自動的に制御するシステムです。
急発進や急加速を抑えて、踏み間違いなどによる衝突回避に貢献します。
画像引用:クリッパーバン
バックの動作をしている時にも車体後方に内蔵された4つのセンサーで後方の障害物との距離を計測し、4段階のブザー音で障害物への接近をドライバーに知らせます。
また、シフトの入れ間違い時にも一役買っており、後方に障害物がある状態でシフトをR(後退)の位置でアクセルペダルを強く踏み込み、後方障害物との衝突の危険性が極めて高いと判断するとエンジンの出力を自動的に制御し衝突回避するようサポート。
高齢ドライバーの方を対象に推奨されているシステムですが、どの世代の方でもうっかりしていて誤操作を行ってしまう危険性はございます。
こうした機能が役に立つことは無い方が好ましいですが、いざという時に備えておくと安心ですね。
LDW(車線逸脱警報)
画像引用:クリッパーバン
約60~100km/hで走行中、両側の区画線をフロントガラス上部のカメラで検知して進路を予測します。前方不注意などで車線をはみ出しそうになると、ブザー音などの警報を行いブレーキやハンドル操作を行い車線内を維持するようドライバーに注意を促します。
もちろん、駐車車両を避ける為にセンターラインを越える場合や、車線変更を行う際などドライバーがハンドルを操作した意図的に車線を越える場合にはこのシステムは作動しないように出来ています。
インテリジェントDA(ふらつき警報)
画像引用:クリッパーバン
運転時注意力が低下すると、通常時に比べハンドル操作が乱れて蛇行運転となってしまう危険性が高くなります。
インテリジェントDAは走行中に両側の区画線を検知してドライバーの通常時の走行パターンを計測します。
修正操舵が多くなるなどシステムが「ふらつき」と判断するとブザー音などの警報によってドライバーに注意を促します。
先行車発進お知らせ
画像引用:クリッパーバン
他のことに気を取られていたりして信号が変わったことに気付かず、後ろの車にクラクションを鳴らされた経験はありませんか?
軽いクラクションでも鳴らされた!と思うと気持ちが焦ってしまいますよね。
そんな車の出遅れの防止をアシストしてくれるのが先行車発進お知らせ機能。
信号待ちや渋滞などで、先行車が発進したことに気付かず約4m以上離れても停車し続けた際
メーター内の警告灯やブザーで警告し、ドライバーに先行車の発進をお知らせしてくれます。
ハイビームアシスト
画像引用:クリッパーバン
ヘッドライトをハイビームの状態で走行している時に、前方に先行車や対向車を感知すると自動的にロービームにしてくれる機能です。
まわりの車両の有無だけでなく外の明るさにも対応しており、同じようにハイビームで走行中に明るい場所を走行すると自動的にロービームに切り替えます。
先行車や対向車がいなくなったり、あたりが暗くなると自動的にハイビームに戻してくれる仕組みとなっております。
自身で操作する手間が省け、運転により集中することが出来ますね。
VDC(ビークルダイナミクスコントロール)
画像引用:クリッパーバン
ドライバーの運転操作や車速などを検知して、ブレーキ圧やエンジン出力を自動的に制御するシステムです。
カーブを曲がる際や雨の日のような滑りやすい路面での走行時など、急なハンドル操作による車両の不安定な動き・車輪のスリップを軽減せさ安定した走行をサポートする機能です。
ヒルスタートアシスト
画像引用:クリッパーバン
坂道でのブレーキからアクセルに踏みかえる瞬間、一時的にブレーキ機能を保持して車体の後退を抑えてくれるシステムです。
最大2秒間もの間このシステムが作動してくれるので、普段あまり運転をしない不慣れな方でも慌てることなくスムーズな発進を可能にする便利な機能であると言えますね。
エマージェンシーストップシグナル
画像引用:クリッパーバン
走行中に急ブレーキをかけると、ブレーキランプの点灯とともにハザードランプを自動で高速点滅させ
後ろを走行する車両に急ブレーキを知らせて追突される危険性を低減させます。
(約55km/h以上での走行時にのみ対応します。)
出典:日産
GX・GXターボに加えセーフティパッケージを装着したDX・DX GLパッケージには上記の安全機能が標準装備されており
ビーグルダイナミクスコントロールやヒルスタートアシストを全車に標準装備と安全性能の高さが大きな魅力です。
仕事で使うお車となると、必然的に乗る時間が長くなってきます。
事故のリスクも比例して高くなってくるので、安全運転をサポートしてくれる安全運転支援システムにはこだわりたいですよね。
ハイルーフ
エントリーグレードDXにはそれぞれ車高の異なる「標準ルーフモデル」と「ハイルーフモデル」があり、それ以外は全てハイルーフの車高1,895㎜となっておりました。
2021年9月に行われたマイナーチェンジにより標準ルーフのDXは販売終了となり、現行型はハイルーフのみとなっているのが大きな特徴です。
標準ルーフが廃止されてから未だ月日が経っていない為、中古車販売店などでは状態の良い在庫が並んでいるでしょう。
どちらを購入するか悩んでいる場合、荷物をより多く積み込むことを重視するならばハイルーフ車を。
なるべく費用を抑えたい場合や、背の高い車ならではの横風の影響を気にされるのであれば標準ルーフ車を選んでいただくことをオススメ致します!
全車寒冷地仕様
「寒冷地仕様」といったワードは、暖かい地域に住んでいる人は特に気にしたことのない事かもしれませんが寒冷地域に限定せずメリットの詰まったお車なんですよ♪
寒冷地仕様の車は、寒い地域でも低温が原因による故障などトラブルを起こしにくいように造られているので標準仕様のお車よりもタフに造られているのが特徴です。
具体的には気温の低い日でも冷却水が凍りにくく、エンジンの始動性が良い事や
窓ガラスなども凍結に強く造られていることなどがあげられます。
温暖地域であっても寒冷地の車を乗ることに関しては何のデメリットもなく、標準仕様と寒冷地仕様を分けて造られている車種の場合は寒冷地仕様の車体の方が高値となっていることが唯一のデメリットであると言えます。
クリッパーバンは全車があらかじめ寒冷地仕様につくられているので、それだけ丈夫につくられているということですね。
競合モデルと比較
お車の購入の際、多くの方が似たタイプのお車と比較されます。
同じボディタイプのお車となると、見た目などデザインの違いは見て直ぐにわかるポイントですが装備内容などはある程度似たようなモノ。と思われてしまいがちです。
機能性などよく調べてみると、お車の強みなども異なってくることも多くよく見比べてみる必要があります。
ダイハツ/ハイゼットカーゴと比較
画像引用:ハイゼットカーゴ
ダイハツの軽商用車と言えば、力強いフロントマスクが印象的なハイゼットカーゴ。
ハイゼットカーゴの特徴は個性的な目を惹くデザインに、商用車には珍しいカラーバリエーションが豊富に揃っていることでしょう。
キリっとしたヘッドライトや大きく開いたフロントグリルで男性受けの良いお車である一方、ライトローズマイカメタリックやファインミントなど可愛らしい色味もあることから女性人気も高いお車となっています。
車体の大きさはクリッパーバンが一枚上手!
クリッパーバンは荷室内寸法が長さ1,910㎜・幅1,320㎜・高さ1,240㎜となっているのに対し、ハイゼットカーゴは長さ1,915㎜・幅1,270㎜・高さ1,250㎜(タイプ:デラックスの場合)。
荷室幅のみクリッパーバンの方が大きい数字となっております。
これは仕事で使う車であるからこそ、少しでも多くの荷物を積みたいと考える方が多いのは自然なことでありクリッパーバンを選ばれる方の大きな理由にもなってきますね。
燃費性能は僅差!
燃費性能の数値においてはグレードにより異なりますが、例えばターボモデルのGXターボはWLTCモード13.1km/L。ハイゼットカーゴは5MT車で15.2km/L・4AT車は13.7km/Lといずれもハイゼットカーゴの方が低燃費な結果となっています。
次に同グレードのノンターボタイプを見比べます。
クリッパーバンGXの5MT車はWLTCモード17.2km/L・4AT車は16.4km/Lという数値に対して、ハイゼットカーゴデラックスは5MT車14.9km/L・4AT車は15.6m/Lという数値になり5MT車ではクリッパーバンの方が、4AT車であればハイゼットカーゴの方が低燃費であることになってきます。
一部グレードを比較してみてもお分かりいただけるように、燃費性能はどちらが上とは言い難い結果となっていますね。
低価格なのはハイゼットカーゴ
メーカー希望小売価格を見比べるとどちらもほぼ同じ価格帯で十何万と価格差があるわけではありませんが、ハイゼットカーゴの方が安い金額となっております。
しかし、気を付けたいポイントとして、クリッパーバンは標準装備となっている寒冷地仕様やスーパーUVカットガラスなどがハイゼットカーゴの場合メーカーオプションとなっていて追加するとなるとそれぞれ費用が上乗せされていくことです。
メーカーオプションの種類が多いので、自分の必要なモノだけを装備出来る反面あれもこれもと選んでいると価格は比例して上がっていきクリッパーバンも優に超える金額となっていることになります。
費用面でお車を選ばれる際には、搭載機能も合わせて確認しておくことが大切ですね。
日産/クリッパーリオと比較
画像引用:クリッパーリオ
クリッパーリオも、クリッパーと同じく2024年4月に一部改良がおこなわれています。
エブリイをベースに乗用モデルのエブリイワゴンがつくられたように、クリッパーリオはそのエブリイワゴンのOEM車であることから商業モデルをベースにしてつくられたお車であることがわかりますね。
広々とした車内空間はそのままに、より居住性を高めたモデルとなっております。
内外装共にクリッパーリオは高品質
ビジネスモデルのクリッパーバンに対し、クリッパーリオはより車中泊を目的とした方や、釣りやキャンプなど趣味で使うお車として人気の高いお車となっています。
その為、外装・内装ともに「必要最低限」というよりは「快適装備もしっかり充実」といった印象を受けます。
ボディカラーは3色展開だったクリッパーバンと異なり、ムーンライトバイオレットやクールカーキなども加わった6色展開となっていることや、アルミホイールが装着されていて商用車がベースになっているとは思えないような仕上がりです。
内装はベージュで親しみやすい落ち着いた空間となっております。オートエアコンやエコドライブアシスト照明など基本装備も全車標準装備されているので快適に過ごすことが出来ますね♪
小回りの良さはクリッパーバン
最小回転半径が4.5mのクリッパーリオに対して、クリッパーバンは4.1mと大変小回りの利く扱い易さがポイントです。
4.5mでも決して小回りが利かないというわけではありませんが、狭い路地や住宅街での対向車とのすれ違いなど扱い易いのは大きな魅力となるでしょう。
価格差は40万円以上
クリッパーバンに比べ格段に基本性能などは高いクリッパーリオですが、価格を比較すると40万円以上の差が出てきます。
オートスライドドアやインテリジェントキー&プッシュエンジンスターターの搭載など、金額に見合った上質なモデルとなっていますが、軽自動車市場で見てもクリッパーリオは決して安い車ではなく、そもそもコスパを売りにしている車種ではないということでしょう。
使用用途によってはクリッパーバンで十分。という方も出てくると考えられますね。
クリッパーリオは全車ターボ仕様
クリッパーバンとクリッパーリオの違いの特徴として搭載エンジンの違いがあげられます。
クリッパーバンはノンターボ車とターボ車のグレードがあるとお伝えしてきましたが、クリッパーリオは2つのグレードからなっておりどちらもターボエンジンを搭載しています。
ターボエンジン自体の性能はどちらも同じで、高速走行時には頼もしいターボ車らしい加速力をみせてくれることでしょう。
ターボ車の欠点でもある燃費性能の点については、走行性能よりも燃費性能をより重視する人にとっては懸念点になってくるかもしれませんね。
新車&中古車のお得な購入方法&探し方
新車・中古車に限らず、車の購入となるとまとまったお金が動く大きな買い物であることに変わりありません。
失敗しない車の購入方法を3つご紹介します。
- 値段交渉に成功しやすい時期を狙う
- 良心的な販売店を探す
- 下取りにも手を抜かないお店を選ぶ
値段交渉に成功しやすい時期を狙う
結論から先にお伝えすると、自動車の購入は3月9月、7月12月に購入するのがオススメです。
その理由は、3月・9月は決算月であり7月12月はボーナス商戦が行われるから。
3月9月の決算月にはどの販売店でも1台でも多く車を売りたい!と意気込んでいるので、値段交渉に応じてくれる可能性が高くなる傾向にあり1年を通して1番車が安く買える時期と言っても過言ではありません。
次いで7月と12月も、ボーナスでまとまった金額が入るためそのお金を自動車の購入の頭金にと考える方も多く
自動車がよく売れる月でもある為業界では「ボーナス商戦」が行われるわけです。
自動車の購入の際、値段交渉が行えるものと知っていてもなかなか言い出しにくく感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
少しでも安く購入したいけれど、「断られたら気まずいなぁ…。」「ケチだと思われたらイヤだ。」など色々と考えてしまいますよね。
そんな方でも言いだしやすい、1年を通して値段交渉の成功率がグッと上がる時期を狙って販売店に行くのがオススメですよ!
良心的な販売店を探す
同じ車種・グレードのお車であっても、販売店によって金額は異なってくるので実は販売店選びは車選びに並ぶくらいに大切なポイントなんです!
車の購入の際に車体本体価格の他に税金や手数料、ローンを組んでお車を購入する場合にはローン金利など様々なお金が必要になってきます。
税金などは国に納めるお金なので、どこで購入しても差額はありませんが手数料やローン金利などは販売店によって異なってくるので事前によく確認しておくことが重要になってきます。
ローン金利は販売店側が低金利キャンペーンなどと期間を設けて金利を安くしているところもあるので、見逃さず要チェックしておくとよりお得な買い物が出来るかもしれません★!
これも販売店によってですが、売って終わりではなくメンテナンスなどのアフターサービスも行ってくれるお店もあるので行きつけの車屋さんを見つけておくと今後のカーライフも安心して過ごすことが出来るでしょう♪
下取りにも手を抜かないお店を選ぶ
お車のお乗り換えの場合、手放すお車をいくらで買い取ってもらえるかもとても大きなポイントになります。
新しく購入するお車の価格を下げる方法ではありませんが、下取りしてもらったお金をそのまま頭金として支払いに充てることが出来るため重要であると言えます。
ですが、お車の買取りなんて通常そう何度も経験するものではありません。知識がないと相手の言い値が高いのか低いのかも正直分かりませんよね。
同じ車種であっても状態によって金額の相場は異なってくるため、ここで「いくら位です~」と紹介するのは難しいのですが
ビギナーの方でも失敗しない方法として【複数の店舗で査定してもらう】ことをオススメいたします!
少し手間はかかってしまいますが、複数の店舗で査定をしてもらうことで大まかな相場が見えてくるのでご自身の納得した状態で手続きを進めることが出来ます。
届出済未使用車をご紹介
「中古車」と聞くと走行歴の多い、古いお車を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
実際に中古車販売店に行くとそのような在庫車が多く並んでいるのも事実ですね。
走行歴が多くあるから・古いから悪いというわけではありません、その分費用の面で抑えられたり生産終了していて現行型では購入できないモデルのものもあります。
しかしながら、使用歴のあるお車にはどこかにぶつけていなくても走行しているうちに小石が当たったりしてできたキズなどがついてしまうものでピカピカの状態のお車はなかなかありません。
「届出済未使用車」は届出が行われてナンバープレートがついた状態ですが、まだ未使用な状態のお車のことを言います。
書類上では中古車の扱いになりますが、未使用なので新品同様のキレイな状態で購入できることが出来るのが最大の魅力です。
中古車市場でみるとこの「届出済未使用車」の数は少なく、どこの販売店にもおいているわけではありません。
その為、人気の高い車種は入庫直後に売れてしまうことも珍しくないのです。
良い状態のお車を見つけるには、ネットや近所の販売店など複数のところから情報収集することが必要になってきます。お得の詰まった届出済未使用車。ひとつの選択肢として考えてみるのはいかがでしょうか♪
新古車との違いや買う時の注意点について
さいごに
商用車として販売がされていて、運送業から多岐にわたって活躍しているクリッパーバンですが、近年車中泊キャンプの人気が高まり、個人利用としても注目されているお車です!
積載能力はもちろんのこと、安全性能の面でもしっかりと充実しているので安心して乗ることが出来るのもクリッパーバンがおすすめな理由ですよ♪
今回クリッパーバンをご紹介してきたのは、南大阪を拠点にした届出済未使用車専門店【軽の森】です。
今回ご紹介したクリッパーバンや旧型モデルのNV100クリッパーはもちろん、その他国内オールメーカー全てのお車を低価格でもより高品質な状態で数多くご用意しているので、新品同様なお車をお得な価格でご購入いただけます。
オールメーカーお取り扱いしているので、気になる車種を実際に並べて見比べることも出来ちゃいます♪
購入希望の車種がまだ決まっていなくても大丈夫です!その旨をお伝え頂ければ知識豊富なスタッフが丁寧にお車選びのお手伝いをさせていただきます!
気になるお車などございましたら、是非気軽にお電話やメールにてお問い合わせください。
なお、在庫が無い場合には新車でのご注文も承っております。
皆さまのご来場・お問合せ心よりお待ちしております。
最後までお読みいただきありがとうございました。
出典
日産
( https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/nv100clipper.html)
( https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/nv100clipperrio.html)
ダイハツ
( https://www.daihatsu.co.jp/lineup/cargo/)