天候や使用環境により、車のボディは日々汚れます。
洗車には「手洗い」「機械」と2パターンあり、費用、時間、洗車道具の有無、洗車傷の有無などそれぞれメリットとデメリットがございます。
この記事では自分にあった洗車方法や、洗車傷の消す方法・予防策についてもプロが解説します。
手洗い洗車と洗車機どっちがおすすめ?
洗車を行う時に「手洗い」にするのか、「機械」に任せるのか。
まず、それぞれのメリット・デメリットをご紹介します。
手洗い洗車のメリット・デメリット
- 低コスト
- 車の変化に気付く
- 機械では洗えない細かな部分を洗える
◎低コスト
手洗い洗車の何よりのメリットは、費用が格段に安く済むということです。
一度道具や洗剤を揃えておけば、洗車の度に大きな出費はなくなります。
洗車機に入れることを思ったら、圧倒的にコストが削減されます。
◎車の変化に気付く
自分の手で洗車をすると「アレ?こんなところに傷あった?」と、いつもは気づかないところの確認ができます。
よく見ないとわからないところの変化に気が付くのは、手洗い洗車ならではのメリットだと言えます。
◎機械では洗えない細かな部分を洗える
手洗いでは、洗車機で届かない細かな部分まで洗えることがポイントです。
例えば、ワイパーやドアミラー付近の汚れ。
機械のブラシでは洗いきれない汚れや凹凸のあるボディでも、手洗いの場合は隅々まで重点的に洗えます。
- 手間がかかる
- 水や道具と洗車場所が必要
×手間がかかる
てっとり早く洗車を済ませたい人には、手洗い洗車はお勧めできません。
洗車機と手洗い洗車では費用の他にも「かかる時間」が違います。
泡・ブラシ・水流しと洗車機での基本的な流れで約10~15分ほど。
手洗いの場合は倍以上の時間を必要とするので、時間がないときに手洗い洗車をしようとはなりませんよね。
×水や道具と洗車場所が必要
自宅に駐車スペースと、水の環境が整っていれば問題はありません。
しかし多くの借地の駐車場では、水を確保することが出来ず、結局手洗い洗車をするときに専用の洗車スペースに車を乗っていかないといけないことも。
さらに、手ぶらではできないこともデメリットになります。
洗車機のメリット・デメリット
- 短時間で終わる
- 道具は不要
◎短時間で終わる
パパッと洗車を済ませたい人には、洗車機を使うことをお勧めします。
人の手で洗う場合と比較すると、かかる時間は約⅓。
ただ、機械に通しても水の拭きあげ作業を怠ってはなりません。
せっかく綺麗に汚れが取れても水滴のシミがつき、またすぐに汚れるボディとなってしまうので注意が必要です。
◎道具は不要
手洗い洗車と違い、機械に任せるので洗剤やブラシ等は必要ありません。
- 傷がつく恐れがある
- 待ち時間が発生する可能性有
- コスパはよくない
×傷がつく恐れがある
てっとり早いというメリットがある反面、機械での作業となるためブラシの強弱はどの車も共通しています。
ですので、目に見えてわかるようなゴミや異物がボディについている場合は、細かな傷がつきやすいと言われています。
また、カスタムされている付属品やドアミラーの閉じ忘れ等、機械が判別せず接触してしまうといった事例も少なからずあります。
しかし、近年の洗車機には高能力なセンサーが取り付けられ、接触事故等は激減しているのが現状です。
×待ち時間が発生する可能性有
年内に車をメンテナンスし、綺麗になった状態で新年を迎えようと思う人が多く見受けられます。
そうなると、年末には洗車機前に行列が発生し、時間によっては30分以上の待ち時間が発生してしまう可能性があります。
×コスパはよくない
車をきれいに保つためには1か月程度に1回、洗車を行うことが推奨されています。
仮に月1回1,000円の洗車機を使用したとして、年間12,000円+洗車場まで移動+水の拭き上げ作業。
手洗いと比較すると、道具や洗剤の費用は年間5,000円~+洗車作業。
価格を重視すると、やはり手洗い洗車に軍配が上がります。
洗車の頻度 どれくらいが正しい?
洗車の頻度は、およそ1か月毎に行うことが理想とされていますが、車の保管状況によって頻度は異なります。
また、汚れの目立つ・目立ちにくいボディカラーによっても頻度を変える必要があるので、詳しく見ていきましょう。
ガレージで保管している場合
ガレージ(室内駐車場)で保管されている車は、屋外に保管している場合より季節に影響されることが少ないです。
例えば黄砂が飛ぶ季節には、室内駐車場で保管している車の方が圧倒的に汚れを防ぐことができます。
使用頻度にもよりますが、基本的には約2か月に1回程度の洗車を行っていればきれいな状態を保つことができるでしょう。
屋根付きの駐車場で保管している場合
自宅のカーポート等、屋根付き駐車場は雨に直接打たれなくても風には晒されます。
屋外のため、季節によって左右されることも多々あるでしょう。
この場合は1か月を目安として、洗車を行いましょう。
屋根なしの駐車場で保管している場合
青空駐車場とも呼ばれることもありますが、屋根つき駐車場よりも値段が比較的安く契約している人も多くいるでしょう。
しかし、雨風や砂埃はすべてボディで受け止めてしまいます。
ですので、推奨されるのは3週間に1回サイクルとなります。
黒い車の場合
黒や紺のボディカラーは、傷や埃などが目立つ傾向にあります。
洗車をしばらくしていないと、テールランプのパネルから涙が滴っているような目立った白い汚れが付着することもあります。
このボディカラーは、目安として2週間に1回の洗車がおすすめ。
黒や紺の車を購入するときは、綺麗に保つには他のボディカラーよりコマメに洗車が必要だということを把握しておきましょう。
白い車の場合
黒系統の車に比べると、傷や埃は比較的目立ちにくいカラーとなります。
白い車の場合、約1か月に1回ペースを目安に洗車を行いましょう。
最近はパステルカラーやポップな配色の車が多くありますが、手入れにそこまで時間をかけたくない人や、この先乗り換えることも検討されている人はパール系がおすすめです。
洗車の頻度が高すぎると車に悪影響を及ぼすのか?
洗車の頻度が高すぎる場合
「汚れたらすぐ洗う」
愛車を綺麗に維持したいオーナーは、思うこともあるでしょう。
しかし、洗車の頻度が高すぎると悪影響を及ぼす恐れがあります。
それは洗車によって付いてしまう傷。
手洗い洗車の場合でも、スポンジやタオルでわずかな傷が出来てしまう可能性があります。
また、ボディにコーティングを施工している場合には特に注意が必要です。
頻繁に洗車することでせっかく汚れ防止のために施しているコーティング剤が、効き目を発揮せず劣化していく恐れもあります。
コーティング剤を使用している場合は、洗車の目安時期を把握しておきましょう。
洗車の頻度が低すぎる場合
洗車の頻度が高すぎることもおすすめできませんが、反対に頻度が低すぎる場合も当然よくありません。
汚れた状態で放置する洗塗料の劣化が進み、洗車では取れない汚れへと退化していきます。
なにより、見た目が美しくはありませんね。
常に綺麗なボディを保つことは難しいかもしれませんが、せめて月1回程度の洗車を心がけているとサビ等、洗車では取れない汚れはボディにつくことはないでしょう。
手洗い洗車に最適な天気と時間帯は?
天気
晴天の日に洗車をしようと思う人も多くいるはず。
しかし、洗車に適している天気は「くもり」です。
なぜ天気の良い日ではないのか…。
その理由は太陽の光にあります。
太陽の光は洗車後の水滴を素早く蒸発させ、ふき取る前に水垢としてボディに残ってしまう恐れがあるからです。
これは夏場だけに限らず、冬でも同様のことが言えます。
また、わざわざ雨の日に洗車をする人は少ないと思いますが、雨雲が近づいている曇り空の日に洗車をすることがあるかもしれません。
せっかくピカピカになったのに、雨に打たれるだけでなく泥水の跳ね返りを受けてしまうこともあります。
洗車前には天気予報のチェックをおすすめします。
時間帯
季節にもよりますが、例えば春・夏の場合のオススメの時間帯は早朝~正午です。
この時期は午後からの気温が高くなるので、水滴の蒸発を防ぐためにも高温になる前に洗車を終わらせることがポイントです。
また、日が昇る時間も早くなるので、早朝でも細かな汚れや小さな傷に気が付きやすくなります。
一方、日が沈む時間が早まる秋・冬は午前中がオススメです。
早朝だと暗すぎて細かな汚れに気が付かなかったり、地域によっては真冬に水滴が凍ってしまうこともあります。
直射日光は避けるべきですが、気温が上がる正午めがけて洗車を行うことがベストです。
手洗い洗車を行う際に準備しておくべき道具
手洗い洗車を行う前に最低限、用意しておきたい道具は5つ。
- バケツ
- ホース
- カーシャンプー
- スポンジ/ブラシ
- 拭き上げ用タオル
バケツ
洗車用のバケツを選ぶときにオススメな容量は、10Lほどの水が入るサイズを選択しましょう。
あまりに大きすぎると収納場所に困ったり重たい他、カーシャンプーを入れすぎて余らせてしまうこともあります。
最近では、折りたためるバケツも手ごろな価格で販売されています。
ホース
ホースを用意するときに注意する点は「長さ」です。
車のサイズにもよりますが、15Mを目安に用意しましょう。
10M未満のホースを使用した場合、軽自動車でも長さが足りず使いにくさを感じることもあります。
一般的には、車を一周できる長さのホースを使用することが推奨されます。
カーシャンプー
刺激が少なく汚れが落ちやすいとされている洗浄成分は『中性』となります。
「安ければ汚れが取れにくい」
「高ければ綺麗に汚れが取れる」
というわけではありません。
汚れや用途、ボディカラーによって、推奨されるカーシャンプーは異なります。
その車にあったシャンプーを使用しないと傷だらけになることはありませんが、仕上がりが違ってくることになります。
スポンジ/ブラシ
擦ってもボディに傷が入らないスポンジを選ぶことは必須です。
オーソドックスな素材は『ウレタン』。
柔らかいものから硬いものまで幅広く、使い勝手の良さが特徴です。
また、サイドミラーの細かな部分を洗うときや、タイヤのホイールを洗う時など、車の部位に応じてスポンジやブラシをいくつか用意しておくこともオススメです。
拭き上げ用タオル
素早く吸水する、傷がつかないタオルを選ぶことが重要です。
ここで一般的なタオル(フェイスタオル等)を使うことはお勧めできません。
傷がついてしまう他、タオルの繊維が残っていたり、水滴を十分にふき取れない可能性があります。
素早く水滴を吸水する『マイクロファイバー』や『セーム皮』素材のタオルを使い、ボディ用とホイール用とタオルを分けて使うことがオススメです。
手洗い洗車の手順
道具の用意ができたら、次は実践に移ります。
Step1.カーシャンプー液をスタンバイ
Step2.ボディを水洗い
Step3.スポンジでボディを洗う
Step4.ボディについた泡を水で流す
Step5.水分の拭き上げ作業
Step1.カーシャンプー液をスタンバイ
すぐに使えるように、あらかじめシャンプー液を泡立てて用意しておきます。
シャンプーによって原液のまま使うものや水で薄めて使うものがあるので、使用方法を確認しましょう。
スポンジを使用すると、さらに泡立ちがよくなります。
Step2.ボディを水洗い
シャンプー液でボディを洗う前に、一度水洗いすることを心がけましょう。
車全体に、たっぷり水をかけてあげることがポイントです。
始めにボディに付着した汚れや埃を水で流すことにより、スポンジ等で付いてしまう細かな傷を防ぐことができます。
Step3.スポンジでボディを洗う
ようやくスポンジを使ってボディを洗います。
手洗いの場合、シャンプー液をしっかり泡立てて約30分ほどを目安に洗うことがオススメです。
ここで忘れてはいけないのが、ホイールの洗浄。
スポンジでもOKですが、ホイール用のブラシ等使い分けることもおすすめです。
Step4.ボディについた泡を水で流す
シャンプー泡の洗い残しは、タオルで拭きあげたとしてもシミになる可能性があります。
シャワーや水を含んだスポンジを使い、細かな部分まで水で洗い流すように心がけましょう。
Step5.水分の拭き上げ作業
専用のタオルを用いて、最後に水分の拭き上げ作業です。
乾燥してシミにならないよう、素早く拭くことがポイントです。
ドアミラーや窓等拭きにくいところも、漏れなく水分を拭き取りましょう。
この時も、ホイールの拭き上げ作業を忘れずに!
洗車傷を消す方法とは?
気を付けていても、知らない間に小傷はついてしまうものです。
そんな時は『コンパウンド』で磨きましょう。
コンパウンドとはスポンジやクロスにつけてボディを擦ると、小傷の溝を埋める研磨剤のことです。
傷がある部位を擦っていくと、次第に「キュッ」「キュッ」と音が鳴ります。
この音を目安に行いましょう。
あまりに長時間同じ場所を擦りすぎると、コーティング剤や塗装が剥げる恐れがあるので注意しましょう。
また、コンパウンドは広範囲を一気に綺麗にするような材料ではありません。
丁寧に、狭い範囲を少しずつ作業することがオススメです。
洗車傷を付けないための予防策とは?
洗車の傷をつけないための予防策は『コーティング』を施工することです。
もちろん洗車時に使用するスポンジやブラシ、拭き上げタオル等で傷の付きにくい素材を選ぶことも重要です。
しかし、コーティングを施工していると、汚れ防止の他、洗車についてしまう小傷を軽減してくれる効果があります。
傷がついてしまうリスクを減らす上、簡易的な洗車でボディを綺麗に保つためには、コーティングをプロに施工してもらいことがベストです。
大阪で洗車やコーティングをするなら「洗車の王国」へ
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大阪にある『洗車の王国』では一度の施工で、最長8年間の耐久性能を持つコーティング・技術を兼ね備えております。
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▲参考/画像引用:洗車の王国