6年ぶりにフルモデルチェンジを行い、2023年11月22日より販売開始となった軽乗用車のスペーシア。
「さらに快適で使いやすくなったゆとりの室内空間」が話題ですが、旧型モデルやライバル車種とはどのような点に違いがあるのだでしょうか。
そこで今回は、新型スペーシアの内装の特徴や便利な機能を紹介します。
内装における各グレードの比較や旧型モデルとの違いについても参考にしてください。
新型スペーシアの内装の特徴は?
2023年11月、スズキのスペーシアがフルモデルチェンジ。
初代から両側スライドドアを採用。軽ハイトワゴンに属し、現行モデルもそのスタイルは継承されています。
「子育て世代をターゲットに」という軽ハイトワゴンは数多く販売されていますが、新型スペーシアは年代問わず若者からシニア世代までをターゲットに誕生しています。
内装サイズ
〈室内寸法〉
長:2,170mm
幅:1,345mm
高:1,415mm
スペーシアの室内サイズは、全グレード共通です。
軽ハイトワゴンの特徴でもある「高さ」は140cm以上あるので、頭上スペースは広く確保されていますね。
内装デザイン
内装デザインやカラーも、ひとつのパターンしかありません。
シート表皮にはファブリックを採用し、シートカラーはライトグレー。
スペーシアは、軽自動車であっても品質にこだわりを持ちます。
天井もライトベージュですので室内も明るく、自宅リビングにいるようなリラックスできる空間を提供しています。
快適装備を搭載
スペーシアには快適装備が充実しています。
例えば、上の画像にある「シートヒーター」。
運転席・助手席と設定され、真冬の中々暖まらない車内でも座席はポカポカです。
反対に、夏の暑い時期にはスリムサーキュレーターで室内空調を適温に保ちます。
また、普通車にしか考えられなかった「オットマン」を「マルチユースフラップ」として後席に設置しています。
脚のサポートだけでなく、荷物が落ちることを防ぐ役割も果たします。
抜群の収納力
軽ハイトワゴンの強みでもあるシートアレンジを活かし、広く大きな空間を確保しています。
スペーシアの後席は、ほぼフラットに収納できるため扱いやすいことがポイントです。
新型スペーシアの装備
新型スペーシアに搭載しているアイテムをご紹介します。
先代モデルでは採用していないアイテムも多数搭載しています。
後席空間を便利に使いこなせる「マルチユースフラップ」
新しく誕生したスペーシアには、足元をより快適に便利に使える「マルチユースフラップ」を採用しています。
座席サイドのボタンを押しながら、レッグサポートして引きだすことや角度の調節を行います。
また、オットマンとして使えるほか、大きなカバンやカゴ等の荷物の落下を防ぐストッパーの役割も果たします。
新採用の「デジタルスピードメーター」
スペーシアのメーターには、デジタルスピードメーター&マルチインフォメーションディスプレイが装備しています。
4.2インチのカラーディスプレイにより、見やすくわかりやすい表示となりました。
車両情報や警告メッセージのほか音声案内機能も付いているので、安心して運転に集中できますね。
大型画面で見やすい「スマートフォン連携メモリーナビゲーション」
スマートフォン連携のほか、フルセグTVやBluetooth、HDML入力にも対応しています。
大型9インチナビを採用しているので、運転席・助手席とどの方向から見ても見やすく操作しやすいことが特長です。
室内を適温に保つ「スリムサーキュレーター」
クーラーや暖房の偏った空調を循環させるため、上方にはスリムサーキュレーターが設置されています。
静音タイプのため、車内の会話も妨げられません。
乗り降りしやすい「パワースライドドア」
新型スペーシアには、両側パワースライドドアが採用されています。
エンジンスタートボタンの横に、スライドドア操作のスイッチが搭載。
運転席からでも後席スライドドアの開閉操作が可能です。
新型スペーシアの収納
スペーシアのフロント部分には、細部にまでこだわった収納スペースが豊富に用意されていることが特長です。
収納箇所が複数あるので、小物もスッキリ収納できるデザインです。
スペーシアの室内の前席・後席に分けて詳しく見ていきましょう。
収納力抜群のポケッテリア〈前席部分〉
1.ビッグオープントレー
ティッシュケースもスッポリ入る深さのあるトレー。
財布など隠しておきたい貴重品入れにも最適です。
2.グローブボックス
ビッグオープントレー下部に位置するグローブボックスも、深さのあるBOXです。
車検証等、普段使わないけれど載せておかなければならない小物類入れに使えます。
3.インパネドリンクホルダー
使わない時には、ワンプッシュで収納できるドリンクホルダー。
スペースを有効活用していますね
4.オープントレー(運転席)
高さはありませんが、スマホやスマートキー等、目に見える場所に置いておく小物置き場に最適です。
5.インパネドリンクホルダー(運転席)
運転席側のドリンクホルダーは可動式ではありませんが、500mlの紙パックドリンクも問題なく置くことができます。
6.インパネアンダートレー(運転席)
ハンドルの下部にもトレーが用意されています。
ティッシュボックスやペットボトルを置けるほどのスペースはありませんが、貴重品などちょっとした小物を置くちょうどいいスペースです。
助手席シートアンダーボックス
替えのシューズや、頻繁に使用しないアイテムを収納する時にちょうどいいスペースです。
助手席の座席の中に収納スペースが設けられています。
フロントドアポケット
フロントドアの中央部分に小物ケース、下部にはペットボトルホルダー付きの収納スペースが設けられています。
運転席・助手席両側に対応しています。
フロントアームレストボックス
運転席と助手席の間に設置しているアームレストの内部にも収納スペースがあります。
開閉式ですので、隠しておきたい小物入れにもピッタリです。
収納力抜群のポケッテリア〈後席部分〉
1.シートバックアッパーポケット
運転席・助手席の後席側背もたれには、スマホや小さなゲームを収納できるポケットが備わります。
目に見えてわかる位置にあるので「スマホどこに置いた?!」等、小物を探すこともなくなるでしょう。
2.パーソナルテーブル
後席両側には折り畳み式のテーブルが装備しています。
マルチに対応するドリンクホルダーを備え、テーブル両サイドにはショッピングフックが採用されています。
テーブルは耐荷重2kg、ショッピングフックは耐荷重4kgまで対応可能です。
3.助手席シートバックポケット
助手席側の後席のみ、下部にも収納ポケットが装備しています。
こちらのポケットは深さがあるので雑誌や地図等も、収納できるスペースです。
4.リヤドアペットボトルホルダー
後席両側のドアにも、ペットボトルホルダーが採用されています。
リヤクォーターポケット(右側)
後席右側には、USBソケットとともにスマホ置き場にもなるスペースが設けられています。
多彩なシートアレンジ
スペーシアは左右独立のリヤシートを採用しています。
上の画像からわかるように、後席シート左右にワンタッチでシートを倒せるフックのほか、後席をスライドさせるストラップが備わります。
荷室側からもシートの操作を簡単に行えることが特長です。
もちろん室内からも後席シートの操作は簡単で、シート中央部分に左右別々のスライド操作レバーが装備しています。
後席はフルフラットに収納可能です。
段差がほぼ無いので、大きな荷物を収納する際にも無駄なデッドスペースは生まれませんね。
長さのある荷物も問題ありません。
運転席以外のスペースを最大限活用し、大きな荷室空間を提供します。
【比較】グレード別の内装
「HYBRID G」「HYBRID X」「HYBRID GS」「HYBRID XS」4つのグレードに絞って、グレード別に内装デザインや装備、収納について比較します。
全てHYBRIDモデル | スペーシア | カスタム | ||
G | X | GS | XS | |
インパネドリンクホルダー | ||||
ビッグオープントレー | ||||
オープントレー(運転席) | ||||
助手席シートアンダーボックス | ||||
フロントアームレストボックス | ||||
助手席シートバックポケット | ||||
シートバックアッパーポケット | ||||
後席センターアームレスト | ||||
パーソナルテーブル | ||||
マルチユースフラップ | ||||
シートヒーター | 4WD | 4WD | ||
USBソケット | インパネ | |||
スリムサーキュレーター | ||||
後席左側パワースライドドア | ||||
後席右側パワースライドドア |
一覧で見るとわかりますが、装備や収納スペースはグレードによって装備の有無が変わります。
先にご紹介したアイテムは「HYBRID X」「HYBRID XS」には装備していますが、スペーシア・スペーシアカスタムそれぞれのエントリーモデルには装備されないアイテムも多数あるということを把握しておきましょう。
ここではスペーシアの「HYBRID G」と「HYBRID X」の内装デザインや収納スペースを画像で比較してみましょう。
HYBRID G | HYBRID X | |
助手席シートアンダーボックス | ||
フロントアームレストボックス | ||
助手席シートバックポケット | ||
シートバックアッパーポケット | ||
後席センターアームレスト | ||
パーソナルテーブル | ||
マルチユースフラップ | ||
シートヒーター | ||
USBソケット(インパネ) | ||
USBソケット(後席右側) | ||
スリムサーキュレーター | ||
パワースライドドア | ||
旧型モデルとの違いは?
スペーシアのエクステリアは旧型モデルと比較すると、スタイルは変わりなくともフロントマスクに違いがみられます。
では、インテリアはどのように進化しているのでしょうか。
変更点を解説します。
- 内装色が選択できなくなった
- パーソナルテーブルは後席両側に採用
- サイドアンダーミラーは室内からドアミラーへ
- マルチユースフラップの採用
- HYBRID Xの新型にはシートヒーターが標準
内装色が選択できたのは、旧型モデルまでです。
旧型モデルではグレードやボディカラーにより、内装色が設定されていました。
画像:旧型HYBRID X/内装ブラック
画像:旧型HYBRID X/内装ベージュ
HYBEID Xにはブラックとベージュ2種類の室内カラーの設定があり、一方のHYBRID Gにはブラックのみの設定となります。
画像:旧型HYBRID X
現行モデルのスペーシアは、パーソナルテーブルはHYBRID Xに両側装備していますが、旧型モデルになると運転席側の片側にしか装備されません。
もちろん旧型のHYBRID Gにもパーソナルテーブルは採用されていません。
画像:左/旧型・右/現行
助手席側の側面まで視野を広げるため、旧型モデルには室内にサイドアンダーミラーが搭載されていました。
現行モデルではドアミラーに内蔵され、より視野を広く保っています。
その他にも、後席シートにマルチユースフラップやシートヒーターを標準装備する等、旧型モデルよりも快適性は向上していることがわかります。
新型スペーシアのライバルは?各車種の内装の違い
新型スペーシアのライバルと言われている2つのモデルと内装を比較します。
ここでは、ホンダのN-BOXとダイハツのタントをピックアップします。
ホンダ|N-BOX
スペーシアとほぼ同時期にフルモデルチェンジしたホンダのN-BOX。
ベースグレードのN-BOXの内装色はこの1色のみとなっており、内装はライトグレーをベースに心地いい空間を提供しています。
HYBRID Xと同じくフロント座席にセンターアームレストが備わりますが、後席には装備されていません。
スペーシアのようにアームレスト本体に収納スペースも設けられていません。
N-BOXはメーカーオプションでパーソナルテーブルが選択できます。
標準で装備するモデルはカスタムターボもしくは、カスタムコーディネートスタイルとなります。
スペーシアはHYBRID Xのセーフティプラスパッケージ装着車標準で電動パーキングブレーキが装備しますが、N-BOXはすべてのグレードに標準で装備されます。
■エントリーモデルで比較するとN-BOXの方が快適装備が充実
■両側パワースライドドア標準装備はカスタムのみ
ダイハツ|タント
タントのインテリアもN-BOX同様、1パターンの設定です。
スペーシアと大きく違う点は、メーターの位置です。
スペーシアはハンドルの奥側に位置するメーターに対し、タントはダッシュボード部分に横長に配置されています。
タントの収納BOX付きのアームレストはオプションで追加することができます。(Lを除く)
また、タントのシート表皮には撥水加工されたファブリックシートを採用しています。
スペーシアはファブリックシートではありますが、撥水加工はされていません。
タントのグレード構成は「L」「X」「Xターボ」となり、「X」「Xターボ」には標準で2つのシートバックテーブルが装備します。
タントのラゲージスペースには上下2段調節式デッキボードが搭載しています。
2段式になることで荷室の容量は増え、限られたスペースを最大限活用していると言えるでしょう。
■上級モデルでも標準は片側パワースライドドア
■ラゲージスペースの使い勝手はタントが勝る
新型スペーシアをお得に購入したい方は、軽の森へご相談ください!
新型スペーシアの内装には、数多くの収納ポケットが装備していることがわかりました。
後席にも収納スペースが豊富にあり、スペーシアでの長旅も快適に過ごせるはずです。
スペーシアには競合モデルが多いため、勝っている点や重視したい点をまとめておくとよりスムーズに購入手続きへと進めるでしょう。
スペーシアの他にも、競合モデルとしてご紹介したN-BOXやタントも軽の森で取り扱いがございます。
納期や在庫確認等、お気軽にご相談ください。
皆様のご来場・お問合せを心よりお待ちしております。