コンパウンドで車の傷を消す方法!使い方の注意点、おすすめ商品をご紹介
豆知識 2023.03.08

コンパウンドで車の傷を消す方法!使い方の注意点、おすすめ商品をご紹介

車のボディについてしまった軽微な傷や汚れはコンパウンドという研磨剤を使うことで、ボディの凹凸を滑らかにし傷を目立たなくさせることが出来ます。しかし研磨=車の表面を削っていることになるため、車の塗装が薄くなってしまうなどリスクがあるのも事実。

今回はコンパウンドについて、コンパウンドの種類や商品の選び方、作業手順や注意点などを紹介していきます。
コンパウンドを取り入れようかご検討中の方はぜひ参考にしてみてください。

コンパウンドとは

コンパウンドを簡単に説明すると「車にできた傷を除去するための研磨剤」です。
車を磨き傷や汚れを取る一方で、適切に作業を行わないと車にダメージを与えてしまうリスクなども伴うため使用する際には注意が必要。

まずはコンパウンドについて詳しく見ていきましょう。

コンパウンドは車の傷消しに使う研磨剤

コンパウンドで傷が消える原理

コンパウンドは車の傷消しに使う研磨剤

研磨剤

車のコンパウンドには種類があり、研磨剤の粒子の粗さで得られる効果も異なります。

粒子の細かいタイプは車への負担も少なく軽い傷や汚れに対応していて、取り入れやすいことが特徴です。しかし研磨の力が弱いため深い傷には向いていません。

粒子の粗いタイプは研磨する力も大きいため、細かい粒子のコンパウンドでは取り除けないような深い傷や頑固な汚れに使用されたい方におすすめ。
しかし車のボディへの負担も大きいため、事前に目立たない箇所でテストしてみるなど慎重に行うようにしましょう。

コンパウンドで傷が消える原理

車の塗装面の構造

コンパウンドは研磨剤であるため、傷を取り除くといっても修復できるわけではありません。実際にはえぐれてしまった傷の凸凹を滑らかにすることで目立ちにくくし、傷が消えたように見えているのです。

車のボディの構造は上記の画像のように層になっていて、コンパウンドが作用するのはカラー層を保護しているクリア層になります。
そのためカラー層まで到達してしまい、カラーが剥げてしまったような深い傷にはいくら表面を滑らかにしても傷が消えたようにはならないので注意しましょう。

コンパウンドで消せる傷、消せない傷

コンパウンドで消せる傷と消せない傷の違いは、傷の大きさや深さによって異なります。

表面に蓄積されてしまった汚れや水垢、また傷の深さがクリア層でとどまっている程度の浅いものであればコンパウンドで傷を消せる可能性が高くなります。
しかし傷が白く見えているなど傷の深さがカラー層にまで達している物やボディが凹んでしまっているのもはコンパウンドでは消せません。

コンパウンドを行う前に傷の状態をよく見極めておく必要があり、もし傷が深い場合にはプロに依頼する選択も視野に入れましょう。

南大阪を拠点とする軽自動車専門店軽の森ではお車の整備も行っているため、愛車のお困り事がございましたら是非お気軽にご相談くださいね。

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コンパウンドの選び方のポイント

自分の車の傷はコンパウンドで対処できそう!と思っても、いざコンパウンドを購入しにカー用品店やホームセンターなどに出向くと沢山の商品がありますよね。

コンパウンド選びで迷ってしまわないように、コンパウンドの選び方のポイントを紹介します。

コンパウンドの目の粗さ

コンパウンドの性質

車のボディカラー

コンパウンドの目の粗さ

研磨剤 目の粗さ

コンパウンド選びのうえで最も重要になってくるのが、コンパウンドの目の粗さです。

隠したい傷の状態によって、目の粗さを変えるといいでしょう。
軽微な傷であれば目の細かい物で十分、逆に範囲が広く深さもある場合には目の粗い物がおすすめです。

「大は小を兼ねる」とは言いますが、コンパウンドに置き換えると、軽い傷を消すために車に必要以上の負担をかけることは得策ではありません。
コンパウンドを探す前に車のボディをよく確認しておきましょう。

コンパウンドの性質

車 メンテナンス

コンパウンドは水性タイプと油性タイプと性質が異なる物があります。

油性コンパウンドはのびが良く滑らせるように塗布することが出来るので初心者にも扱いやすいことが特徴です。また艶出しの成分が含まれている物も多く、仕上がりはツヤが出るのもメリットだと言えるでしょう。
しかし洗い流す際には洗剤が必要で、水洗いでは洗い落とせないことや、滑ってしまうため実際にはしっかりと研磨をかけれていないケースもあることがデメリットです。

水性コンパウンドは水洗いで洗い落とせることや、滑らない分研磨力が高いことがメリットですが、のびが悪いので初心者には扱いにくいことがデメリットです。

またペーストタイプや液体タイプという種類分けも出来ます。自分自身が「使いやすい」と感じる物を選びましょう。

車のボディカラー

車

コンパウンド商品には、「淡色用」「濃色用」などと車のボディカラーによって分けられている物があるのをご存じでしょうか。

車は色味によって傷や汚れの目立ち方が異なり、淡色系の車は傷は目立ちにくいけれど水垢など汚れが目立ちやすい傾向にあり、反対に濃色系の車は細かい傷が目立ちやすい傾向があります。
それぞれの特徴に合わせて、成分の配合などを変えられているのが色指定のコンパウンドです。

淡色用・濃色用の他にメタリック用などのバリエーションもあります。
カラー指定の物を選ぶ際には車の色味と異なる物を使用すると十分に効果を得られない場合もあるので、指定通りの物を選ぶようにしましょう。

コンパウンドのおすすめ商品の紹介

洗車の王国 カーケミカル製品

たくさんの種類のコンパウンドがありますが、おすすめなのは洗車の王国で取り扱っているプロ専用のカーケミカル製品です。一般販売もしており、塗装用研磨剤「スクラッチカット」が今回ご紹介しているコンパウンドになります。

スクラッチカット

スクラッチカットは市販のコンパウンドとは異なりノンシリコンタイプであることが特徴です。
一般的にツヤを出すために含まれるシリコンですが、研磨するための粒子がシリコンで滑ってしまい研磨力を発揮しにくい点があります。

スクラッチカットはくすみや傷を根本から改善することが出来るので、キレイな状態を長持ちさせることが可能。

これ1本でもくすみが取れツヤが出ますが、さらにツヤを出したい方はスクラッチカット使用後に「仕上げ用スクラッチカット」を使うと良いでしょう。なかなかコレ!と言った商品に出会えない方にこそ試していただきたい商品です。

コンパウンド使用時の注意点

プロに依頼するのも有効ですが、車の状態によっては自分自身で行った方が費用を抑えて整備工場へ持って行く手間も省くことが出来ますよね。

効果の得やすいコンパウンドは、リスクも伴います。注意点をよく確認したうえで、安全にコンパウンドを使用しましょう。

塗装面を研磨することはリスクが伴う

車や傷の状態に適したコンパウンドを使用する

作業前は必ず洗車する

ボディ以外にコンパウンドが付着しないようにする

塗装面を研磨することはリスクが伴う

車

車の塗装は私たちが思っているよりも薄く、特にカラー層を保護するクリア層はとても柔らかく出来ています。
コンパウンドで研磨することは、このクリア層を削っていることになるため少なからず車体へのダメージがかかっている状態。

頻繁にコンパウンドを繰り返すことや、むやみやたらに力いっぱいゴシゴシしてしまうとかえって傷をつくってしまうことになりかねません。

過度な使用は避け、コンパウンド商品の取り扱い説明書などをよく読んでおくことが大切なポイントになります。

車や傷の状態に適したコンパウンドを使用する

車 傷

これまでもご紹介してきましたが、車の傷消しを行う際コンパウンド選びはとても重要なポイントです。

目立たなくさせたい傷の状態をよく確認したうえで、それに適したコンパウンドを選ぶ必要があります。
軽微なものであれば粒子の細かい物を選んでおいたほうが車のボディへの負担も最小限に抑えることができますよ。

深さのある傷に対して、粒子の粗いコンパウンドを使用することは有効ですが、軽い傷・汚れに対しても同じ粗い粒子の物を使用していては必要以上に車を傷めつけていることになってしまいます。

コンパウンド商品もどれでもいいわけではないことが分かりますね。

作業前は必ず洗車する

洗車

パッと見ただけでは汚れが気にならない状態であっても、屋外に保管している以上鉄粉や土汚れはつきものです。
この汚れが車のボディに付着したままコンパウンド作業を行ってしまうと、車に小傷をつくってしまったりと思わぬ被害を招いてしまいます。

作業を行う前には必ず洗車を行い車に汚れのない状態にしてから始めるようにしましょう。

また、ボディが濡れたままだと十分に効果を得られないコンパウンド商品もあるため、洗車後はいったん拭き上げを行ってから作業に入ることが好ましいでしょう。

ボディ以外にコンパウンドが付着しないようにする

マスキングテープ

プロに依頼すると車全体のくすみ取りなどを行ってくれる場合もありますが、基本的に個人でコンパウンドを行う時には傷のある箇所だけを行うのがおすすめです。

必要以上にダメージを与えない・リスクを最小限に抑えるためにも作業範囲を分かりやすくするためマスキングテープを使用します。

ライトやタイヤにコンパウンドが付着してしまうと変質してしまう恐れもある他、ワイパーの根本など樹脂製パーツは変色してしまう危険性もあります。ボディ以外の場所にコンパウンドが付着してしまわないよう細心の注意を払いましょう。

コンパウンドの使い方・作業手順

種類の多いコンパウンドですが、基本的には作業手順などに大きな違いはありません。

実際にはコンパウンドの取扱い説明書を一読することが必要不可欠ですが、事前に作業の流れなど確認しておくため、正しいコンパウンドの使い方や作業の手順を見てみましょう。

必要な道具を揃える

汚れ・鉄粉を除去する

樹脂製パーツを保護する

コンパウンドでボディを磨く

コンパウンドで磨いたあとのボディを保護する

必要な道具を揃える

バケツとスポンジ

コンパウンド作業を行う時、大まかな流れとしては「洗車」「コンパウンド」「コーティング仕上げ」を行います。

それぞれの工程ごとに用意する道具をまとめて表にしました。

洗車

・スポンジ
・バケツ
・カーシャンプー
・拭き上げクロス

コンパウンド ・コンパウンド
・スポンジ
・クロス
・マスキングテープ
コーティング ・ワックスなどコーティング剤
・スポンジ
・クロス
  • 車のメンテナンスを行う際には、十分なスペースや長さにゆとりのある蛇口のホースなどがあれば作業がしやすくなりますよ。
  • また汚れ防止や、車に傷をつけてしまわないように汚れても良い服装でアクセサリー類は外しておくと安心ですね。

汚れ・鉄粉を除去する

鉄粉除去

コンパウンドの作業に入る前に洗車を行い、車両の汚れを除去します。とくに鉄粉と呼ばれる物は付着後まだ時間が経っていなければすぐに洗い落とすことが出来ますが、時間が経ち酸化してしまうと車のボディにこびりついてしまう厄介な物質です。
鉄粉とは鉄道のレールや工場の煙、車のブレーキダストなどに含まれていて、生活の中で発生するものです。環境によって多い・少ないはありますが、空気中に含まれている物なので付着自体を防ぐことは困難。

通常の洗車では落ちにくいので除去できない鉄粉を見つけたら専用の除去剤などを使用する必要があります。

頑固でなかなか取れない汚れだったり、洗車の仕上がりに不安な方はぜひ「洗車の王国」をご利用ください!

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樹脂製パーツを保護する

マスキングテープ

洗車が済んだら次の工程は、コンパウンドを行う場所を分かりやすくマスキングテープなどを用いて明確にします。

この時ワイパー部分やボディの下の部分、タイヤの上の黒い箇所を保護します。
これらは樹脂製パーツと呼ばれ、コンパウンドが付着してしまうと変色など変質を起こしてしまいさらに車にダメージを与えてしまうことになります。

知らないうちに付いてしまっていた。ということがないように、しっかりと保護を行っておきましょう。

コンパウンドでボディを磨く

車 メンテナンス

下準備が整ったら、コンパウンド作業に入ります。

スポンジにコンパウンドをとり、傷のある箇所に塗布していきましょう。この時の注意点は力任せにゴシゴシしないこと。なるべく均一に力を加えるよう意識するとキレイに仕上がります。

コンパウンドの傷の深さ・大きさにもよりますが、基本的には目の細かいコンパウンドから使用していきましょう。目の細かいコンパウンドでも十分に落とせるのに最初から目の粗いものを使用してしまうと車の負担が大きくなってしまいますよね。
これを防ぐためにも手間はかかりますが「目の細かいコンパウンドで試す→効果がなかったら粗さを変えて再度繰り返す」ようにするといいでしょう。

またコンパウンド作業を行う中でボディ表面をこする時に出る摩擦熱や、気温の高い日に行うなど「熱」には気を付けてください。熱を持つとコンパウンド自体が乾きやすく、必要以上に施工表面に負担をかけてしまうことになります。

円をかくようにクルクルとスポンジを動かしてしまうと力の加わり方がムラになってしまうので、上から下・左右など直線で動かすことがポイントです。

コンパウンドで磨いたあとのボディを保護する

コーティング作業

コンパウンドで傷が目立たなくなったら、施工部分をしっかりと洗いコンパウンド剤を落としましょう。
コンパウンドの種類によって洗剤の有無などが異なるので、取り扱い説明書をよく確認しておいてくださいね。

そして水滴をしっかりと拭き取ってから仕上げにコーティングを行います。

コンパウンドで終わらせてしまうと、表面は削ったままにしてしまっているようなもの。ワックスなどコーティング剤もコンパウンド同様種類は沢山あるので、自分自身が使いやすい物を選ぶのがポイントです。

コーティング剤の塗布もコンパウンド同様、力が均一になるよう気をつけましょう。

流れとしては以上ですが、難しく感じられる場合や面倒に感じてしまう場合には、個人で行うよりも費用はかかってしまいますがプロに依頼するのもおすすめですよ。
業者に依頼をご検討される方はぜひ洗車の王国のホームページもご覧ください。

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車のご購入や修理、洗車、コーティングなどのお悩みは軽の森にご相談ください!

自分自身で車のボディの傷を目立たなくさせることが出来るのはコンパウンドの大きなメリットです。
ツヤだしなどの成分を含んだコンパクト剤も多く販売されており、効果を実感しやすいので使ったことのある・使ってみたい方も多いのではないでしょうか。

しかし効果が高い分、リスクもあること。適切に作業を行わないとさらに車にダメージを与えてしまうことになることを知っておいてください。

今回ご紹介してきました軽自動車専門店の軽の森の系列店「洗車の王国」では洗車からコーティングまで、お車のメンテナンスを専門に行っているお店です。
セルフメンテナンスでの仕上がりに満足できない方や、面倒に感じてしまう方はぜひ洗車の王国にお任せください!

また軽の森では軽自動車の販売を行っております。お車のお乗り換えやご購入などお考えの方はぜひお気軽に軽の森にお立ち寄りください。
皆さまのご来店心よりお待ちしております。

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この記事を書いた人
営業
森田龍太郎
Ryutaro Morita
ヨシダオートサービスに入社して7年目。整備士を経て現在は営業や仕入れの業務をしています。 ブログ記事を通して自動車販売店独自の目線でお客様にお得でタメになる情報をお届けしていきます。 資格としては自動車整備学校にて二級自動車整備士を取得しております。